Wind Socks

気軽に発信します。

女は家出する「マリリン&モナ just like a woman 踊って、泣いて、輝いて’12」劇場未公開

2016-03-28 16:01:31 | 映画

              
 シカゴに住むマリリン(シェナ・ミラー)は夫の浮気。同じくモナ(ゴルシフテ・ファラハニ)は義母を誤って殺したと思い込む。それが家出した二人の動機。

 マリリンは、働きながらベリーダンスの講習を受けている。コーチからは、サンタフェでオーディションを受けるべきだと勧められる。決心がつかないで時間が過ぎていく。

 そんなとき、マリリンの夫は、失業して職探しもあまり積極的でないくせに、バーへ行くのにマリリンから金をせびる。しかも、悪いことにマリリンが職場を解雇されて帰宅したとき、夫婦のベッドでの夫の浮気を目撃。泣きながら家を離れ、ダンス教室のコーチに事情を話し車でサンタフェを目指す決心をする。

 一方、モナも夫に顔向けできないと家を出る。この二人どこで接点があるのかと見ていると、ある公園のバス停にトイレ休憩なのか乗客が降りてくる。その中にモナの姿も。

 公園のピクニック・エリアで食事を摂っていたマリリンが出口に車で向かう。それを見つけたモナが呼び止める。この二人は顔見知りだった。モナのコンビニの客がマリリンというわけ。それからは女の二人旅。

 途中コーチの紹介するバーでベリーダンスを踊って稼ぎながら、夜はテントで宿泊するケチケチ旅行。マリリンは男の身勝手に、モナはなかなか子供が出来ない。そのことで義母のいじめにあっている。どこにでもある日常を切り取って女の友情を描いてみせる。

 一種のロード・ムービーと言っていいかもしれない。映し出される風景や人間模様が印象に残る。とりわけ、インディアン居留地区の管理官が示す優しさや気配りとラストでマリリンとモナが踊るベリーダンスを遠くから眺める老インディアンの笑顔は映画の意図をすべて物語っているように思えてならない。

 というのも、エンディング・ロールに流れるThe Killsというロックバンドの「The Last Goodbye」の歌詞がぴったりだから。
 これで本当のお別れよ
 どこにも行き着かない
 安っぽい愛なんて
 信用できない

 誰か別の人のために
 泣けるようになりたい
 つじつまの合わない
 中途半端な恋なんて
 やっていけない
その曲を聴いていただきましょう
       

       
       
       
       
       
       

監督
フシッド・ブシャール1959年9月パリ生まれ。

キャスト
シェナ・ミラー1981年12月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。’14「フォックス・キャッチャー」「アメリカン・スナイパー」がある。
ゴルシフテ・ファラハニ1983年7月イラン・テヘラン生まれ。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんといっても皇居周辺の千鳥ヶ淵公園でしょう

2016-03-27 21:05:55 | 時事
 東京駅から近いし都心で愛でるとなればここしかない。難点は人が多いこと。それでも行く価値はある。

 その千鳥ヶ淵の様子は千代田区観光協会のサイトがいいでしょう。


ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!
つぶやき ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

えっ、シャルル・アズナヴールが日本公演だって???

2016-03-26 11:33:51 | 音楽

 いや驚いたなあ。新聞の夕刊に載った広告で「最後の日本ツアー」とあって6月15日NHKホールとある。1924年生まれで92歳のシャルル・アズナヴールの日本公演だ。

 アメリカにも高齢のシンガーがいる。ジャズ・シンガーのトニー・ベネットで1926年生まれの90歳だ。この歳でまだ現役とは驚き。アズナヴールの日本公演に際してのメッセージがYouYubeにアップされているが、声も姿も若々しい。シャルル・アズナヴールにしても、トニー・ベネットにしても隠れた努力があるのだろう。もって他山の石としよう。

 シャルル・アズナヴールの曲では、いずれも映画のテーマ曲になった「帰り来ぬ青春Hier encore」と「忘れじのおもかげShe」が好みの曲。

 「帰り来ぬ青春」は、1975年バート・レイノルズとカトリーヌ・ドヌーヴ主演のアメリカ映画『ハッスル』で使用された。私はシャルル・アズナヴールの歌唱もいいが、シャリー・バッシーのほうが好きだ。

 「忘れじのおもかげ」は、1999年ジュリア・ロバーツとヒュー・グラント共演の「ノッティングヒルの恋人」に使用された。これはエルビス・コステロが歌ってヒットさせたという。

 それでは、シャルル・アズナヴールの日本公演へのメッセージと「帰り来ぬ青春」。同じくシャリー・バッシーを聴いていただき、「忘れじのおもかげ」は、エルビス・コステロでどうぞ!
       
       
       
       
       
ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心を鷲づかみにされるトルコ映画「雪の轍’14」劇場公開2015年6月

2016-03-24 15:57:28 | 映画

              
 チェーホフの短編「妻」に着想を得たという長大な映像に時間を忘れた。1985年に「ギョレメ国立公園およびカッパドキアの岩石遺跡群」として世界遺産の複合遺産として登録されたカッパドキアで、父からの遺産を引き継いだアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、若き妻ニハル(メリッサ・スーゼン)と妹のネジラ(デメット・アクバッグ)と住んでいる。

 住んでいるのは岩石をくりぬいた自身が経営する「ホテル・オセロ」。洞窟ホテルをセールス・ポイントに何年経っても変わらない風景とともに、ホテルまでの道路をアスファルトにするのも拒むアイドゥン。古さを強調するが、自身も古い価値観にどっぷり浸かっている。30代の妻とは価値観の年代差で噛み合わない。妹ネジラも口達者で「そんな口を利くから離婚されたんだ」とアイドゥンは言う。

 季節は冬が近い秋なのだろうか、紅葉という絢爛な風景はどこにもない。外ではアイドゥンは、いつもコート姿だ。時にはちらほらと雪が舞う。その陰鬱な風景の中に、人間の自我の衝突がある。

 ある日、小学生の男の子から車の窓に石を投げられる。運転していた使用人が捕まえて、その子の父イスマイル(ネジャト・イスレーシュ)に談判、結局口げんかに終わる。

 大家アイドゥンと店子イスマイルとの間には、家賃が未払で冷蔵庫やテレビを強制執行で取り上げた経緯がある。現代では冷蔵庫やテレビは必需品だから、取り上げられたほうの怨念は深い。

 夫婦間でも諍いがある。妻ニハルは、慈善事業に熱心で小学校建設に積極的に関与している。アイドゥンが帰宅したとき、ロビーで何人かの支援者が集まっていた。遅れて駆けつけてきた小学校の若い教師の応接に目を留めたアイドゥン。しかも、ニハルからキッチンで
「悪くとらないでね。でも、これは内輪の集まりなの。数ヶ月かけて続けてきた活動の総仕上げをする会合なの。遠慮してほしい」
アイドゥン「構わずやればいい。それとも隠し事が?」
 こういう会話の末、「同じ場面の繰り返し、もう耐えられない。いいわ、好きにして、私がどこかに行く」とニハルが立ち去る。

 なぜこういう会話になっていくのだろう。たった一点、若い妻を娶った初老の男の嫉妬からくる猜疑心だ。これを機にアイドゥンは、ニハルに対して意地悪になっていく。

 寄付金の収支はどうなんだとか領収書の控えがないとか、参加者の一覧表もないといったことに文句をつける。あらためてニハルの部屋を訪れて、出来上がっていたリストに匿名の寄付金を書き入れる。そして、明日からイスタンブールへ出かける、春には帰ってくるという。

 一方、ニハルは夜、家賃を延滞して冷蔵庫とテレビを取り上げたイスマイルの家を訪れる。弟のムハディに夫が匿名で寄付したという封筒を差し出す。封筒の中身を見たムハディはびっくり仰天「これは家一軒建つほどの金額ですよ」と受け取りに躊躇する。

 そこへ酒に酔ったイスマイルが帰ってきた。イスマイルの問いに「特に理由はないんです。必要だと思って。家具も取り戻せます」とニハル。

 ところが「ご親切なことだが、あんたは1つ読み違えた。ニハルさん、残念ながら目の前の薄汚い酔っ払いは感謝などしない」と言ってイスマイルは暖炉の前に立った。家一軒建つという札束を無造作に燃え盛る炎に投げ込んだ。めらめらと燃え上がる札束。周囲の静寂を破っているのは、ニハルの泣き声だけで、ニハルの自尊心をズタズタにされた瞬間だった。(この場面は、もっと長い会話で見応えがある)

 帰宅してニハルの部屋を見上げるアイドゥンが呟く言葉が流れる。「ニハルよ。私は行かなかった。行けなかった。歳をとったせいか、正気を失ったからか、違う私になったからか。過ぎ行くこの瞬間にも君が恋しい。だが、自尊心がそれを口にさせまい。君から離れることなどできようはずもない。君の愛を取り戻すことも、あの日々には戻れない。だが、それでいい。そばに置いてくれ。君のしもべのように共に生きよう。君の望むまま従うこともいとわない。許してくれ」

 なんとも哀れだ。「おれは金持ちだ」と言い放つアイドゥンが。嫉妬で自分を見失った挙句の懇願か。ニハルにしても世間知らずの幼稚さをさらけ出した。

 会話劇ともいえるこの映画、愛や慈しみ、嫉妬や憎悪それに富の格差を静謐な場面と共に強い印象を残す。この二人の将来は?……私は背後からの映像が気になる。ニハルは部屋に一人。アイドゥンも自分の部屋でパソコンの前。これからの展開は観る人に委ねられた。私は悲観的だ。それにこの題名「雪の轍」、轍は交わることがないのだ。

 この映画、2014年カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞した。
          
          
          
          
  
            
  
  
  

監督
ヌリ・ビルゲ・ジェイラン1959年1月トルコ、イスタンブール生まれ。

キャスト
ヘルク・ビルギナー1954年6月トルコ生まれ。
メリッサ・スーゼン1985年7月生まれ。
デメット・アラバッグ1960年12月トルコ生まれ。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めて観たスペイン映画「マーシュランド’14」劇場公開2015年10月

2016-03-22 16:30:36 | 映画

               
 題名のマーシュランドは、英語のMARSHLANDで湿地帯を意味し、スペインのグアダルキビール湿地を指しているという。

 1980年、スペイン・アンダルシア州の小さな町に赴任した二人の刑事。ペドロ(ラウール・アレバロ)とベテランのファン(ハビエル・グティエレス)だった。

 この町の近くにある湿地帯では、若い女性の連続殺人が起こっていた。程なく、憲兵から知らされたのは、エストレヤ17歳、カルメン16歳の姉妹失踪だった。

 この時代フランコ独裁政権の残滓もあって民主化に喜ばない勢力もあった。憲兵もその名残で「憲兵に盾つくな! 歯向かっても痛い目にあうだけだ」とファン。「反民主主義の奴らを……」とペドロは反論するが。

 犯人探しも一つのテーマではあるが、むしろ根底には当時のスペインのありさま、男尊女卑的思想、堕落した世の中に焦点があるようだ。

 その象徴的なこの二人の刑事。ペドロは宿泊のホテルから妻に電話をするという家庭的な男だが、ファンはそんなこともなく、バーで女を漁るというかつての男そのものだ。フランコ政権以前と以後の新旧の世代を表すといってもいい。背景の音楽も退廃的な空しさを表しているようだ。

 二人の刑事は豪雨の中、沼地での死闘を経て誘拐犯を倒し、シトロエンのトランクに閉じ込められた少女を助け出す。死んでしまったために、この誘拐犯が連続殺人に関与したかは分からない。過去の殺人事件の容疑者として数人を拘束したに過ぎない。

 それでも、ペドロ刑事が新聞紙上で英雄と称えられた。実際のところは、ファン刑事が傷を負いながらも犯人を倒した。ここはファン刑事が若いペドロ刑事に花を持たせたのかもしれない。

 ペドロは念願のマドリードへ転勤となり、妻に喜びの電話をかける。そして地元記者から知らされたのは、「ファンは、かつてフランコ政権下で秘密警察に属し拷問のスペシャリストだった」を聞き、ペドロは複雑な表情を見せる。

 この作品は、スペインのアカデミー賞とも言われるゴヤ賞の監督賞と脚本賞を受賞している。この映画、かなり印象に残ることは間違いない。
          
          
          

監督
アルベルト・ロドリゲス1991年5月スペイン生まれ。

キャスト
ラウール・アレバロ1979年11月スペイン、マドリード生まれ。
ハビエル・グティエレス1971年1月オーストリア生まれ。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大げさなサブタイトルの実話「フレンチ・コネクション~史上最強の麻薬戦争’14」劇場未公開

2016-03-20 15:59:45 | 映画

              
 1975年マルセイユ。ピエール(ジャン・デュジャルダン)は、青少年担当判事から重罪担当判事に昇格した。マルセイユ市が進める麻薬撲滅の一翼を担うことになる。

 ここにはタニー・サンパ(ジル・ルルーシュ)率いる麻薬組織フレンチ・コネクションがある。サンパが立ち寄るバーの監視から銃器の不法所持で逮捕の目論見が失敗に終わる。熱血のピエールはときに空回りするが、警察内部に麻薬組織の息のかかったものが潜んでいて捜査が難航するという一人の刑事の証言を聞き愕然とする。

 上司からは、「行き過ぎた捜査は止めろ、私にも生活がある」の言葉には従うしかなかった。ところが1981年、社会党のミッテランが大統領に当選。その政策、改革によってすべてが一新されフレンチ・コネクションは一掃された。

 しかし、何者かに暗殺された熱血判事ピエールの犠牲の上に立てられた勝利の旗だった。これは実話だそうだ。’11「アーティスト」でアカデミー主演男優賞受賞のジャン・デュジャルダンが演じる弱さも見せる判事像が印象に残るが、劇場未公開というはちょっと不思議だ。
        
        
        


監督
セドリック・ヒメネス1976年6月生まれ。

キャスト
ジャン・デュジャルダン1972年6月フランス生まれ。
ジル・ルルーシュ出自不詳

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

潜水艦の映画は苦手「ブラック・シーBLACK SEA’14」劇場公開2015年8月

2016-03-18 15:55:07 | 映画

             
 海中でしかもあの狭い空間の潜水艦。見ているだけで息苦しくなる。ジュード・ロウが艦長役のロビンソンに扮し、第二次大戦中に黒海で撃沈されたドイツのUボートの中に巨額の金塊が眠っているという話に乗って、おんぼろロシアの潜水艦で現地に向かう。

 それを’03「運命を分けたザイル」や’09「消されたヘッドライン」の監督ケヴィン・マクソナルドがスリルとサスペンス盛りだくさんなサービスで描き出す。

 女優は一人も出ない。正に男くさい映画だ。さて、金塊は発見されたがどうなる??? ハラハラドキドキが好きな人は必見!
       
 
       
       
 
       

監督
ケヴィン・マクドナルド11967年10月イギリス、スコットランド、グラスゴー生まれ。私が観たこの監督の作品’03「運命を分けたザイル」’09「消されたヘッドライン」がある。どれも見応えがあった。

キャスト
ジュード・ロウ1972年12月ロンドン生まれ。
スクート・マクネイリー1977年11月テキサス州ダラス生まれ。
ベン・メンデルソーン1969年4月オーストラリア、メルボルン生まれ。

 
ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

エンタメ(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一日一万歩がいいとはいえない……新聞記事から

2016-03-16 16:48:36 | 健康

 今朝(16日)の読売の記事「健康によいウォーキング法」というコラムの中に、一日一万歩を5か月間続ける人と、特別な運動をしない人の健康状態や体力を比較調査した結果、両グループの健康状態に明らかな差は認められなかったという。

 この調査は、信州大学スポーツ医科学の能勢さんの指摘だそうだ。一万歩を歩くには少なくとも高齢者の場合は1時間半はかかる。毎日1時間半続ける気力を持ち続けるのはむつかしい。

 私は一日一万歩なんて気にしない。歩くのは時間にしてせいぜい40分程度だ。ただし、かなり早歩きだ。で、能勢さん提案のウォーキング法というのは、「インターバル速歩」。

 ややきついと感じる速歩と楽なゆっくりとした歩きを3分間ずつ1日5セットを、週4日以上を目安に行うというもの。結果的に効果があるらしい。

 そこで私が思うには、どの年代でもこのメニューでいいのだろうかということ。50代、60代、70代、80代と年齢による肉体条件があることを思えば、自分なりに工夫の余地がありそうに思う。

 50代や60代の人にはジョギングを薦める。体力が極端に衰えていないからだ。騙されたと思って、まず100メートルを走る。ランに慣れていない体は、この程度でも悲鳴をあげる。次に日、200メートルを走る。なんとか走れた。三日目にはなんと1キロを走れるはず。

 これは私の体験だが、やってみて損はない。少なくとも60代で10キロのジョギングが出来れば、80代、90代でも5キロは走れると思われる。

 そういうことで私のメニューは、ウォーク3分。ラン3分それぞれ5セットを毎日行うになる。少なくとも、二日に一回の頻度は欲しい。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

日記・雑談 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時間を忘れて読みふける本 ロバート・ゴダード「欺きの家Fault Line」

2016-03-15 20:50:10 | 読書

           
 これはミステリーでもあり、恋愛小説でもある。2010年、60歳のジョナサン・ケラウェイは、退職願を提出した。ところが人事部長から告げられたのは、表向きは引退している元社長グレヴィル・ラシュリーからの指示として、CCC社とNAK社の合併に至るまでの社史編纂を外部に依頼した。

 ところが、その編集者が言うには「1950年代から60年代にかけてのCCCの記録が抜け落ちている」その抜け落ちた記録を探し出せというものだった。

 そして時代は1968年へと飛んでいく。そこにはこの会社の一族にまつわる悲劇と欺きが隠されていたし、ジョナサンが心から愛した女性の栄華と没落が描かれる。

 一人称のこの物語は、驚きの連続であり男女の愛が寂寥感を伴って心に迫る。それにしてもジョナサンの恋人ヴィヴィアンは美しい。

 「華やかさや洗練にとどまらない。唇の形、どこまでも青い瞳の輝き、神秘性と品格をほのかに漂わせたまなざしが加わった美しさだ」こんな美女ならすべての男が虜になるだろう。

 そこが作家の狙いであり、自分の理想とする女性を登場させて、書くことを楽しいでいるのではないだろうか。多くの読者はハッピーエンドを望んでいるはず。

 共に歳をとったジョナサンがヴィヴィアンを埠頭へ迎えに行く。そして、この物語も「未来。未知の領域。古い結末と新たなはじまり。その物語が、わたしの残りの人生の一部―――いや、すべて―――になる」と結ばれる。ちなみに原題のFault Lineは責任範囲。

著者のロバート・ゴダードは、1954年英国ハンプシャー生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学ぶ。公務員生活を経て’86年のデビュー作「千尋の闇」が絶賛され、以後、現在と過去の謎を巧みに織りまぜ、心に響く愛と裏切りの物語を次々と世に問うベストセラー作家に。「隠し絵の囚人」でMWA賞(アメリカ探偵作家クラブ)ペーパーバック部門最優秀賞を受賞。作品は20以上もあり英国の高級紙「サンデータイムズ」トップ10に殆どの作品が入る。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

日記・雑談 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道新幹線利用のキャンプ場めぐり

2016-03-14 11:04:01 | アウトドア

           
 私は飛行機恐怖症。従って北海道への二度の旅行は車だった。車の場合、若いときはいいが歳を重ねるとかなりキツイ。それと青函のフェリー代も馬鹿にならない。

 そこで3月26日に開業する新幹線を利用してキャンプを楽しもうと考えた。新函館北斗駅からレンタカーで出発する。問題はキャンプ道具(テント、シュラーフ、炊事道具など)のこと。これは宅急便でレンタカーの営業所に送るか、それがダメなら初日はホテル泊にして道具を送っておくとか。なにか手はあるだろう。

 いずれにしても、夏から秋にかけての北海道のキャンプは、べたつかない気候に料金も安く(勿論、高いところもある)広々としていて実に快適だ。もう一度行きたくなった。最盛期の8月は避けて9月に行こうかな。北海道新幹線が出来たおかげで、お金も体も負担が少なくなった。

ご面倒ですが、クリック一つで私は幸せになります。よろしく!

旅行・観光(全般) ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする