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お花見

2006-03-31 15:58:16 | 見て歩き
 3月30日、代々木公園へお花見に行ってきました。自宅の近くにも桜並木があるのですが、今年はなぜか都内の桜を見たくなりました。久しぶりの都内は、相変わらず人が多くめまいがするほどです。
               
 八重洲の大丸で弁当を買って、東京メトロの千代田線で代々木公園にたどり着きました。今日は寒気が通過中ということもあって空気が冷たく感じます。公園の売店で缶ビールを買って、ささやかなお花見の宴としました。人は多からず少なからず適度の人出といえます。
 桜の木の下にブルー・シートが敷かれ、靴や荷物のバックパックで重石にしてあるようで、今夜の場所取りなのでしょう。夜は冷えるかもしれません。ご苦労様!

 風が冷たくなってきて思い出したのが、銀座にある「直久」のラーメンです。先日、娘からここのラーメンがおいしかったという話が出たこともあって、持ち帰りセットをお土産に買って帰ろうとお店に向かいました。ところがうろうろと歩き回ったのですが見当たりません。あきらめて東京駅に出るべく丸の内線の改札に向かっていると、思い出しました。お店はいまでもありました。娘が食べてから20年は経っている筈です。こんな時は何故か懐かしい気持ちになりますね。とはいうものの、記憶がだんだん薄れるという恐怖を味わった日でもありました。
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映画 犯人逮捕の約束を守ろうとする刑事の哀しさ「プレッジ(‘01)」

2006-03-27 13:07:08 | 映画
 家族のない一人の男が定年退職する。送別パーティの最中、ネヴァダ州リノ郊外ベッカー郡で少女の無残な死体が発見される。退職時限まで、あと6時間あるとしてこの事件にかかわるのは、ジェリー・ブラック刑事(ジャック・ニコルソン)。
 ジェリーが事件を少女の両親に告げたとき、母親から犯人を絶対に捕まえるという約束をさせられる。
               
 知能障害者でインディアンのトビー・ジェイ・ワデナ(ベニチオ・デル・トロ)が、目撃証言から逮捕され、自白したあと留置場で警官の銃を奪い自殺する。警察はこれで一件落着と判断する。ジェリーはさらに調査を進め、事件当時別件のレイプ事件で服役中だったワデナは犯人ではないと確信するが、警察は「捜査は終了した」と言って追い払う。ジェリーには約束があった。少女の母親との約束が。

 いすずの4WD車につり用のボートを牽引して事件現場に向かう。これは決して現れない犯人探しの旅の始まりだった。酒におぼれて正体をなくしても生きているのは、約束を果たしたいという執念にとりつかれているからだった。仕事一途の人間がその仕事から引き離されると、生きがいをどこに求めていいのか分からなくなる。組織に忠実で真面目な人間ほどかかりやすいものなのだろう。

 このジェリーも釣りが趣味ではあるが、退職と同時に釣りに費やす時間もたっぷりと受け取り楽しめるはずが、現役時代の充実したものにならない。仕事あっての趣味という図式だ。その生きがいのあまりにも犯人逮捕の執念が強すぎるため、恋人の一人娘をおとりに使う失敗をしでかし、折角の小さな幸せも手からこぼれ落ちてしまう。哀しい人生の最終章だ。

 ショーン・ペンがジャック・ニコルソンで映画を撮りたかったといっていて、ニコルソンの独壇場に終始する。ベニチオ・デル・トロやミッキー・ロークの出番が少ない。贅沢な俳優の使い振りだ。ベニチオ・デル・トロは知能障害の犯人役ですぐ自殺。ミッキー・ロークは行方不明少女の父親役、時間にして2~3分だろうか。それにしても俳優というのはこんな短い時間の出演ながら、娘の話で泣く場面を見事にやってのける。微妙な表情の変化を表現していた。

 微妙な表情といえば、ニコルソンがロリ(ロビン・ライト・ペン)から気持ちを打ち明けられる仕草に応える表情も、言葉でうまく言えないが、なんでもないようで難しいのだろうと思う。ロビン・ライト・ペンがジャック・ニコルソンの手にキスをし、手を伸ばして頬をなぞり首筋に流れ胸に行き、手を自分の乳房のあるシャツの上に持ってくるという一連の動作の間のこと。
                
 風景も気になるもので、わたしは四輪駆動車や田舎道、それに山や湖が出てくると無性にうれしくなる。そういう意味でも楽しめた。

 監督は、ショーン・ペン。気性の激しいところがあって、‘85年マドンナと結婚したころは、警察沙汰や飲酒運転と暴行で6ヶ月の実刑を受けたこともある。’89年離婚。‘90年「ステート・オブ・グレース」で共演したロビン・ライト・ペンと出会ってから、がらりと変わり、脚本、監督業でも一定の評価を得て、俳優としても’03年「ミスティック・リバー}でアカデミー主演男優賞を受賞している。男は意外に奥さん次第なのかも。

 主なキャストは、ジャック・ニコルソン1937年4月ニュージャージ州ネプチューン生まれ。ロビン・ライト・ペン1966年4月テキサス州ダラス生れ。アーロン・エッカート1968年3月カリフォルニア州サンタクララ生れ。この映画では、刑事のスタン・クロラックを演じている。それに出番が少ないミッキー・ローク、ベニチオ・デル・トロ。
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映画 クールに装うトラヴォルタ「ビー・クール(‘05)」

2006-03-20 13:08:04 | 映画
 この映画も私にとっては、取り柄がなかった。
                
 トラヴォルタは、ギャング上がりの音楽エージェントを精一杯題名どおりクールに演じようとしているが存在感が薄い。一人の才能ある女の子を取り合って、いがみ合うエージェントたちをコミカルに描くが所詮底が浅い。

 ジョン・トラヴォルタ以外に、ユマ・サーマン、ダニー・デヴィード、ハーヴェイ・カイテル、ジェームズ・ウッズという有名どころを配しているが役どころが軽すぎる。もっとも、ユマ・サーマンを除くと、歳をとって張りがないので仕方がないか。そんな中でヴィンス・ヴォーンとザ・ロックが今後期待できるかなと思う程度。
               
         左からハーヴェイ・カイテル、一人置いてジョン・トラヴォルタ、ジェームズ・ウッズ     

         ザ・ロックとヴィンス・ヴォーン(右)
 
 トラヴォルタとユマ・サーマンのダンス・シーンが唯一わたしにとって楽しめたシーンだった。
                
監督は、黒人のF・ゲイリー・グレイ1969年7月ニューヨーク生れ。
キャストは、ジョン・トラヴォルタ1954年2月ニュージャージ州イングルウッド生れ。ユマ・サーマン1970年4月マサチューセッツ州ボストン生れ。ヴィンス・ヴォーン1970年3月ミネソタ州ミネアポリス生れ「Mr&Mrsスミス(‘05)」のも出ている。ザ・ロック1972年5月カリフォルニア州ヘイワード生れ。マイアミ大時代フット・ボールの選手として活躍したとある。
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映画 クリスマス前のロンドン、それぞれの愛のかたち「ラブ・アクチュアリー(’03)」

2006-03-15 13:17:39 | 映画
 人生はラブ・ストーリーだと言いたいような映画で、それぞれの愛のかたちが語られる。ただ、一つの恋を除いて。
            
 実力派の俳優が出ていて安心して観ていられる。私の好きなエマ・トンプソン、夫(アラン・リックマン)に裏切られ、一人寝室で涙を流すシーンは、本当に泣いているのではないかと思わせるほど細やかな表情だった。
 それに、バックに流れるジョニ・ミッチェルが歌う「Both Sides Now(青春の光と影)」は、ロマンティックで心にしみる本当にいい曲で画面にぴったり。
 
 素晴らしい歌詞をCDの“ある愛の考察~青春の光と影”から一部を引用すると
  「私は両方から恋を見てきた
  与えたり奪ったり、それなのにどういうわけか
  私に思い出せるのは恋の幻だけ
  恋がどんなものか私にはいまだにはっきりとは判らない

  涙と恐れ、そして誇らしげな気持ち
  大声ではっきりと“あなたを愛しています”ということ
  幾つもの夢と企み そしてサーカスの人ごみ
  そんな風に私は人生を見てきた」

 メロディがないのが残念ですが、もともとフォーク・ソングでギターを片手に歌っていた曲。映画に挿入してあるのはジョニ・ミッチェルの50代後半にレコーディングしたといい、ゆったりと打ち寄せる波のように心を震わせてくれる。

 エマ・トンプソン以外にも、ヒュー・グラント、リーアム・ニーソン(「シンドラーのリスト’93」)、アラン・リックマン、ローラ・リニー、キーラ・ナイトレイ、コリン・ファースが主なキャストですが、私の印象に残ったのが、リーアム・ニーソンの義理の息子を演じた子役トーマス・サングスター。
             リーアム・ニーソン(左)とトーマス・サングスター

コリン・ファースの恋人役ポルトガル人のルシア・モニスの二人。
             ルシア・モニス(左)とコリン・ファース

 監督はリチャード・カーティス1956年11月ニュージランド生れ。もともと脚本家で、「ブリジット・ジョーンズの日記」などの脚本を手掛けている。この映画が初監督作品。
             リチャード・カーティス
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映画 近未来、人工頭脳搭載の無人ステルス機が暴走「ステルス(’05)」

2006-03-10 14:27:18 | 映画
 一言で片付けると全く駄目な映画。それでもいいという人がいますから、好みによるということです。
              
 特別任務を帯びた三人の飛行士ベン(ジョッシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、ヘンリー(ジェイミー・フォックス)たちは、もう一人いや一機が加わる。これはエディという名前の人工頭脳を搭載した無人機で、これが暴走を始める。
               
    左からジェイミー・フォックス、ジェシカ・ビール、ジョッシュ・ルーカス
 
 画面は、目まぐるしく変動し、老眼鏡越しでは疲れがひどい。ストーリー?あったの?という印象です。それにしても三人の俳優はお小遣い稼ぎに出たの?と思われるほど演技力は必要としません。

 もともと、ジョッシュ・ルーカスに注目していたし、「コラテラル」で印象に残ったジェイミー・フォックスですから、俳優に不足はございません。ジェシカ・ビールは、初めてみましたが、お色気があっていいのですが、パイロット役には知性を感じさせないお顔ですから不向きです。ボディは素晴らしいです。
               
ジェシカ・ビール(左)ジョッシュ・ルーカス 海軍の白の制服はすっきりと格好がいい。
 
 監督ロブ・コーエン1949年3月ニューヨーク市コーンウォール生れ。ジョッシュ・ルーカス1971年6月アーカンソー州生れ。ジェシカ・ビール1982年3月ミネソタ州エリー生れ、期待の若手女優と嘱望されている。ジェイミー・フォックス1967年12月テキサス州テレル生れ、「レイ」でアカデミー主演男優賞受賞の実力派。
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映画 Uボート艦内でのアクション「U-571(’00)」

2006-03-05 13:00:35 | 映画
 潜水艦映画として名作と言われるのが、‘81年西ドイツ(まだ東西両ドイツが存在していた)制作の「U-ボート」ですが、私は未見です。
 海を舞台にした戦争映画で印象に残っているのが、「眼下の敵(’57)」で、駆逐艦艦長ロバート・ミッチャムとUボート艦長クルト・ユルゲンスの頭脳戦が満喫出来る映画で、こちらも名作といっていいと思います。

 さて、このU-571は、アクションを主体に一人の士官の成長の軌跡を絡めて描いていますが、登場人物を公平に扱いすぎて、士官の人物造形に物足りなさが残ります。とはいえ、理屈っぽく観なければ楽しめます。特別部隊を編成してUボートに搭載されている暗号機“エニグマ”奪取と戦闘を通じて士官の成長が語られます。Uボートの内部を忠実に再現しているようなので、技術的な面は評価できます。潜水艦乗り組みの経験豊富な元艦長などのアドバイスもあったようです。また、潜水艦乗組員は、コックにいたるまで一通りの機器の操作が出来ることが必要だということで、これは不慮のアクシデントに備えるものだそうです。

 監督したのは、ジョナサン・モストウ、ハーバート大の映画学科で学び、「ブレーキ・ダウン(’97)」がヒット、つづく、この「U-571」のヒットで手腕が認められて「ターミネ-ター3(’03)」の監督に抜擢されました。’06年は、「ターミネ-ター4」を始め3本の制作が予定されています。
            ジョナサン・モストウ
 士官になるマシュー・マコノヒーは、1969年11月テキサス州ウバルデ生れ。「評決のとき(’96)」に原作者のジョン・グリシャムに熱望されて出演した経緯があります。
 このほかに、ビル・パクストン、ハーヴェイ・カイテルですが、そのハーヴェイ・カイテルは、アクター・スタジオに10年間不合格であっても執念で入って演技を習得したとか。
            
         ハーヴェイ・カイテル(左)  マシュー・マコノヒー
 ジョン・ボン・ジョヴィがまじめに演じています。
            
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