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懐かしの映画と音楽と「ゴースト/ニューヨークの幻…Unchained Melody ライチャス・ブラザース」

2021-08-31 16:17:47 | 映画と音楽と
 1990年の映画「ゴースト/ニューヨークの幻」、今は故人のパトリック・スウェイジとボーイッシュな雰囲気を出したデミ・ムーアの共演。

 「Unchainded Melody」は、陶芸家のモリー(デミ・ムーア)の背後にサム(パトリック・スウェイジ)が重なってろくろを回すシーンに流れる。この場面すごくエロティックで、細い棒状に型づくる手つきがいやらしい。

 モリーの恋人サムがある夜、暴漢に襲われ死亡する。モリーのような魅力的な女性を残して昇天するのは誠に残念なので、幽霊になって離れようとしないサム。
 モリーに言い寄る親友、その親友が金融不正に手を染め、サムが調べ始めたのを阻止するために殺し屋を雇ってサムを殺したことも判明する。モリーを守り悪を糾弾する。今でも人気のラヴ・ストーリーである。デミ・ムーアが流す涙は忘れられない。

 「Unchainded Melody」を歌うライチャス・ブラザースは、以下ウィキメディアより「アメリカ合衆国のデュオ。いわゆるブルー・アイド・ソウルの代表格で、1960年代に「ふられた気持」や「ひき潮」「アンチェインド・メロディ」などのヒット曲で有名。2003年に、ロックの殿堂入りを果たした。

 ちなみに「ブルー・アイド・ソウル(Blue-Eyed Soul)とは、ポピュラー音楽のジャンルのひとつで、 元来は黒人のものであったR&Bやソウルミュージックを白人が取り入れ形成した白人の音楽を指す。1960年代前半頃から使用されるようになった音楽用語である」

 さらに「「アンチェインド・メロディ」(英語:Unchained Melody)は、1955年の楽曲。作曲:アレックス・ノース、作詞:ハイ・ザレット。この曲は様々な言語で500種類を超えるバージョンで録音され、20世紀で最も録音された曲のうちの1曲となった」とウィキペディア。

 それでは「Unchainded Melody」をライチャス・ブラザースでどうぞ!
Woah, my love, my darling ワオー、私の愛しい人
I've hungered for your touch 触れ合いを求めて
A long, lonely time 長く寂しい時間を過ごした
And time goes by so slowly 時間がゆっくりと過ぎていく
And time can do so much そして、それは恵みの時間
Are you still mine? まだ、恋人でいてくれるの?
I need your love あなたの愛が必要なの
I need your love ほんと愛がほしい
God speed your love to me 神様、私に愛を

Lonely rivers flow 孤独な川が流れる
To the sea, to the sea 海へ、海へと
To the open arms of the sea, yeah 両手を広げて待つ海、イエー
Lonely rivers sigh 孤独な川のため息
"Wait for me, wait for me" “待ってて、待っててね“
I'll be coming home, wait for me 家に帰るから、待ってて

Woah, my love, my darling
I've hungered, hungered for your touch
A long, lonely time
And time goes by so slowly
And time can do so much
Are you still mine?
I need your love
I need your love
God speed your love to me

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読書「恋しくて」村上春樹編訳

2021-08-29 15:42:30 | 読書
 10編の形の異なる恋物語を収録した作品集。「恋するザムザ・村上春樹」以外は外国の作家の作品。

 私は特に二つ、「二人の少年と一人の少女・トバイアス・ウルフ」と「モントリオールの恋人・リチャード・フォード」が印象的だった。

 「二人の少年と一人の少女」は、メアリ・アンとレイフとギルバートのお話。その夏、どこに行くにも三人は一緒だった。レイフは、見栄っ張り、ギルバートは、皮肉屋、メアリ・アンは、普通の女の子で数学と科学が苦手で、看護学校へ進む計画を持っている。

 八月初めに、レイフは父親と一緒にカナダに釣り旅行に行くことになった。レイフは車のキーをギルバートにポンと渡して「俺がいない間、メアリ・アンの面倒をよろしくな」と言った。

 ギルバートは、毎日のようにメアリ・アンを引っ張り出す。レイフを加えた三人の時には、ギルバートも得意の皮肉っぽい言葉を連発する。しかし、1対1になると皮肉屋のギルバートも大人しくなる。やはり異性間では緊張すのかな。

 映画を観たり、バーでビールを飲んだり、レストランで食事をしたりを重ねるが、二回ほどメアリ・アンの自宅前で別れていた。その後、メアリ・アンは自宅に招き入れるようになった。

 話しているとメアリ・アンの好ましい人柄に触れギルバートの心にさざ波を立てる。ある夜、彼女がキッチンからキャンディーを持ってきた。ちょうどレイ・チャールズの「Born to Lose」が流れていた。 
 彼女は、ロイ・オービソンとフリートウッズとレイ・チャールズが好きだった。

 以下本書から「ギルバートは立ち上がって、いかにも気取った仕草で恭しく手をさしのべた。彼女がもしそうしようと思えば、そのまま笑い飛ばせるように。でも彼女はお皿を置いて、彼の手を取った。そして二人は踊り始めた。
 最初のうちはぎこちなく、距離を置いて。しかしそれからだんだん緊張がほぐれて、身を寄せ合うようにして。二人はぴったり呼吸があっていた。実に完璧なまでに。
 彼女の腰や腿が身体に触れるのを感じた。彼女の肌のぬくもりを感じた。彼女の温かい手が彼の手をぎゅっと握った。ラベンダー香水の匂いがした。彼女の髪の陽光を含んだ匂いや、微かに塩っぽい肌の匂いもそこに混じった。彼は何度も何度もそんな匂いをまるごと吸い込んだ。

 やがて彼は自分が硬くなり、持ち上がっているのを感じた。それが彼女にしっかりと当たっていた。もちろん彼女もそれに気づいたはずだ。彼は当然、彼女が離れていくものと思った。しかしメアリ・アンは離れなかった。曲が終わるまでぴたりと彼に身を寄せていた。曲が終わってもしばらくはそのまま離れなかった」
 このくだりは試しにレイ・チャールズの歌声を聴きながら読んでみた。効果的だった気がする。フォックストロットで踊るのもいいかもしれないが、一気にチークダンスといきたい。

 甘酸っぱい青春の時の流れ。 で、この二人は進展したのか。いや、そうならなかった。もう一押しというところで終わってしまうというのはよくあること。

 著者トバイアス・ウルフは、1945年アラバマ州生まれ。ワシントン州で育つ。オクスフォード大学を出たのに、夜警やウェイター、高校教師等を転々。75年からスタンフォード大学で創作を学ぶ。

「モントリオールの恋人」は、大人のラヴ・ストーリー。マデレイン33歳、ヘンリー49歳が登場人物。マデレイン、夫・子供一人あり。ヘンリー、離婚歴があって今は独身。ここでもう想像がつくでしょう。不倫関係なのだ。

 このありきたりの男女関係を50ページ、大雑把に言って32,000字原稿用紙80枚の物語にした。意外とこういうテーマは難しいと思う。みんな体験し知っていることだから。

 不倫の始まりはごく自然な流れからだが、終わらせるのはなかなか難しい。ケチな男だと関係した間にプレゼントしたものを全部返せといい出しかねない。
 この物語は、どのように別れるかがテーマであるのは確かだ。しかも大人の対応として。

 二人の背景をもう少し詳しく、マデレイン・グランビルは、地元モントリオールに在住。彼女は公認会計士で、「ウェスト・コンソリデイティッド・グループ」の経理を受け持っている。

 ヘンリー・ロスマンは、その会社のために活動しているロビイストで弁護士だ。ワシントンDCの住人。二人はたびたびヨーロッパでの仕事のために出張していた。お互い相手に好ましい点に気づけば、あとは必然のようにシングル・ルーム二つから、ダブル・ベッド一つになるのは時間の問題。それが二年間続いている。

 お互い口には出さないが、内心ではこういう状況が永遠に続くとは思っていない。別れるか一緒になるか。マデレインは、別れを選んだ。

 それもちょっと姑息な手を使って。かつて付き合っていた若き俳優を自身の夫になりすまして、ヘンリーにこの関係を解消させようとした。ヘンリーは、この夫という男と会ってみて、若すぎるし言葉遣いはぞんざいで不思議な感覚を持った。つまり本当の夫でないと。

 その後マデレインは、「ちょっとやりすぎたわね」と言って謝罪した。ヘンリーが心の奥で不快感を持ったにしても、何事もなかったように空港でマデレインと生涯の別れをさらりとこなした。大人ならこういう別れが正当なところ。統計的に不倫は、二年で終わるという。この物語も二年で終わった。

 村上春樹がページを割いてコメントをしているが、こんなくだりがある。「フォードの文体は、緻密で曲がり角が多く、洗練された歪みがある。そのニュアンスを翻訳するのはなかなか難しいときがある」と言っている。確かにそういう部分なのだろうと思われるところもあった。

 著者のリチャード・フォードは、1944年ミシシッピ州に生まれる。95年のIndependence Dayではピュリッツァー賞とPEN/フォークナー賞を受賞。

では、「二人の少年と一人の少女」に出てくるレイ・チャールズの「Born to Lose」を聴いてみましょう!
Born to lose, I've lived my life in vain 負けた無駄な人生だった
Every dream has only brought me pain すべての夢は苦しみだった
All my life I've always been so blue ブルーな人生
Born to lose and now I'm losing you 人生を失い、今あなたを失おうとしている

Born to lose, it seems so hard to bear 負けるのは耐え難いもの
When I wake and find that you're not there 目を覚ましてあなたがいないとき
You've grown tired and now you say we're through 疲れて今までのような関係は無理
Born to lose and now I'm losing you 失うこと、そしてあなたを

Born to lose, I've lived my life in vain
Every dream has only brought me pain
All my life I've always been so blue
Born to lose and now I'm losing you

Born to lose and now I'm losing you

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懐かしい映画と音楽と「ブリジッド・ジョーンズの日記…Someone like youダイナ・キャロル」

2021-08-25 16:02:31 | 映画と音楽と
 2001年の映画「ブリジッド・ジョーンズの日記」に使われている楽曲17曲の中の一つが「Someone like youあなたのような人」。

 32歳独身のブリジッド・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)は、実家の新年パーティで会った法廷弁護士で離婚経験のあるマーク・ダーシー(コリン・ファース)のトナカイ柄のセーター姿に幻滅する。

 マークもブリジッドの生活態度の幻滅。ある種のお見合いが決裂することになる。
 ブリジッドは、自分の人生がうまくいかないことで日記をつけ始める。反省点を見つけ出し改善してよりよい人生を見つけるという魂胆なのだ。

 ブリジッドが勤める出版社の編集長ダニエル・クリーヴァー(ヒュー・グラント)と付き合うが、このダニエル、別の女性ともデートするということでブリジッドは切れる。とにかくsomeone like youあなたのような人を求めて右往左往するのだった。

 この映画、おおむね好評で主演のレネー・ゼルウィガーは、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされている。さらに続編も2作作られている。
I've been searching a long time 長い間、探していた
For someone exactly like you まさにあなたのような人を
I've been traveling all around the world 世界をさまよって
Waiting for you to come through あなたにめぐり合うのを

Someone like you あなたのような人が
You make it all worthwhile すべて貴重なものにする
Someone like you あなたのような人が
Keeps me satisfied 私を満たしてくれる
Someone exactly like you まさにあなたのような人

I've been doing some soul searching あなたの心を照らしている
To find out where you're at あなたがどこかを見つけ出すために
I've been up and down the highway ハイウェイを行きつ戻りつ
In all kinds of foreign lands 見知らね土地のすべての道を

Someone like you あなたのような人が
You make it all worthwhile すべて貴重なものにする
Someone like you あなたのような人が
Keeps me satisfied 私を満たしてくれる
Someone exactly like you まさにあなたのような人
(Just like) you, baby

I've been all around the world 世界を旅してきた
Marching to the beat of a different drum いろいろな体験もした
But just lately I've realized でも、最近気づいたんだ
Baby the best is yet to come まだまだ、これからだと

Someone like you
You make it all worthwhile
Someone like you
Keeps me satisfied

Someone like you (Someone like you)
Make it all worthwhile (like you)
Someone like you (Someone)
Keeps me satisfied (just like you)

Someone exactly like you,
Someone
Mmmmm

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懐かしい映画と音楽と「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります…Have I told you lately ヴァン・モリソン 」

2021-08-22 18:16:22 | 映画と音楽と
 「Have I told you lately」は、映画「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります」のエンディング・テーマでヴァン・モリソンが歌う。

 2014年のこの映画は、モーガン・フリーマンとダイアン・キートン共演のコメディ。原題が「5 flighs up」。これを「グーグル翻訳」やドイツの翻訳ソフト「DeepL」にかけると「5便アップ」や「5便目」として出てくる。

 どう考えてもおかしい。映画では夫婦がアパートの5階に住んでいることを考えると、この5は、5階を意味しているのは明らか。さらにネットで調べていくと、「5階上がる」とか「五階目」という使い方があるようなのだ。ようやく納得できた。それにしても映画のタイトルに「5階上がる」? 日本人の感覚としては、味も素っ気もない。

 ニューヨーク市ブルックリン区ウィリアムズバーグのアパートの眺望に恵まれた5階に住むアレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)夫妻は、年を取ってエレベーターのないのがかなりの重荷になってきた。そして明日が内覧会。姪のリリー(シンシア・ニクソン)が手はずを整えてくれる。

 しかし、アレックスは40年間住み慣れた我が家に愛着があって、まだ売る決心がついていない。そんな時、愛犬が病気になったりテロ事件も発生する。テロ事件は、犯人逮捕で落着する。実況のテレビを観たアレックスは、「ひざまずくあの若者を見て、気がついたんだ。僕らは空騒ぎをしているだけだと。僕らはなぜ引っ越す? 何を求めて? いい人生だったのに…」

 アレックスは、若者を哀れに思ったのだろう、本来何の関係もないが、心が折れたようで「契約書にはサインしない」と宣言。

 リリーは驚き怒りを発散させる。「身の程知らずのジジイ! くたばれ!」と言って中指をオッ立てる。「ファック・ユー!」残念ながら、映画としては普通の出来、印象に残ることもない。
「Have I told you lately 」の和訳は、今回エンドロールの字幕を使った。

Have I told you lately that I love you 近頃言ったかい? 愛していると
Have I told you there's no one above you 君より素晴らしい人はいないと
Fill my heart with gladness 心を喜びで満たし
Take away my sadness 悲しみを消して
Ease my troubles, that's what you do 僕を癒してくれる人
Oh the morning sun in all its glory 神々しい光をたたえた朝日は
Greets the day with hope and comfort too 希望と慰めをもたらすけど
And you fill my life with laughter
You can make it better 君は笑いで日々を明るく包んだ
Ease my troubles that's what you do 僕を癒してくれる人

There's a love that's divine 純粋な愛とは
And it's yours and it's mine 僕らの愛
Like the sun 太陽のように輝く
At the end of the day 一日の終わりに
We should give thanks and pray to the One 神に感謝し祈りをささげよう

Have I told you lately that I love you
Have I told you there's no one above you
Fill my heart with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do

There's a love that's divine
And it's yours and it's mine
And it shines like the sun
At the end of the day we will give thanks and pray to the One

Have I told you lately that I love you
Have I told you there's no one above you
Fill my heart with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles, that's what you do

Take away my sadness
Fill my life with gladness
Ease my troubles that's what you do
Fill my life with gladness
Take away my sadness
Ease my troubles that's what you do

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読書「グレート・ギャツビーを追え」ジョン・グリシャム 

2021-08-18 18:15:58 | 読書
 5人の男、美術工芸品専問の窃盗犯、元陸軍レンジャー部隊員、2度の脱獄犯、保釈中の美術品窃盗犯、元CIAのハッカーが、名門中の名門ニュージャージー州にあるプリンストン大学ファイアストーン図書館から、巧妙な手口を使って1950年にF・スコット・フィッツジェラルドの娘が寄贈した「美しく呪われしもの」「夜はやさし」「ラスト・タイクーン」「グレート・ギャツビー」「楽園のこちら側」の直筆原稿を盗み出した。
 しかし、二人の美術品専門窃盗犯がFBIに逮捕され、2度の脱獄犯は、元陸軍レンジャー部隊員によって殺害される。理由は、この脱獄犯には弱さがある。ということは、裏切り者になる可能性があるということで消された。逮捕された男たちは、容易に口を割らなかった。FBIは苦境に立たされた。

 完璧に糊をきかせたカーキのショートパンツに、シャンブレーのシャツ、木綿のセーターを肩にかけている。まるでJクルーのカタログからそのまま抜け出してきたモデルのようだ。モデルのような女性が口を開いた。
 「こんにちわ」その女性は、イレイン・シェルビーという。彼女は、警備と調査を専門とする会社に勤めている。その会社のクライアントの保険会社が、プリンストン大学が所有するF・スコット・フィッツジェラルドの五つのオリジナル原稿に2500万ドルの保険を引き受けている。6か月以内にその原稿が現れない限り引き受け保険料を支払はなくてはならない。大学側がお金を欲してはいない。むしろ原稿現物のほうなのだ。

 そして「こんにちわ」と言われたのが、若くて美しいマーサー・マン。マーサー・マンは、24歳で「十月の雨」を出版、売り上げもよかった。全米図書賞の候補になりベン/フォークナー賞の最終リストに残った。短編小説集も出している作家である。

 しかし、今は勤めていた大学教諭の職も解かれ。スランプに陥っている。だからというわけではないが、フロリダ州カミーノ・アイランド(ここはどうやらジョン・グリシャムの創作のようだ)のコテージで、幼少のころ祖母に育てられたマーサー・マンが適任に思える。

 そういうわけで、この島で営業するベイ・ブックスのオーナー、ブルース・ケーブルという人物が非常に怪しい。確信をもってそれは言えるということで、マーサー・マンに島に戻ってさりげなく接近してほしいというもの。6ケ月の仕事で10万ドルを(約1000万円)払うと。無職で学資ローンの返済も重荷と言うことで引き受けざるを得なかった。

 巧妙なシナリオに従って動き出し、書店の著者のサイン会を兼ねた販売促進にも顔を出しブルースに近づく。このブルース、マーサーに言わせれば「素敵な微笑みや、優雅な身のこなし、ハンサムな風貌、ユニークな身なり、あのウィットと知性、作家たちに対する熱い敬意、恋人としての技能、周囲に対する存在感、彼の友人たち、彼の評判、時として強く人を惹き寄せるカリスマ性のある男」だ。

 ここでいうユニークな身なりは、シアサッカーの背広にボウタイといういでたち、さらに恋人としての技能は、言わずと知れたセックス・テクニックのことを指す。これに溺れ始めるマーサーではある。

 そして究極の目的、盗まれたF・スコット・フィッツジェラルドの五つのオリジナル原稿のありかをブルース自身がマーサーに見せる。

 ここまで読めば、誰でも結末を予想するだろう。私は、マーサーが約束通りイレインに事実を報告し、ブルースにも真実を伝えイレインを裏切るのではないかと思った。

 しかし、ブルースが一枚上だった。この本のエンディングが多いに気に入った。2500万ドルを手にしたブルースが、マーサーの前に現れ、島に戻ってくれ、今までのように作家たちと楽しもう。それに対してマーサーは「それはすごく素敵なことだわ、ブルース。でもあなたと一緒にいると、私はいつも気を引き締めていなくちゃならないの。私はあそこに戻るかもしれない。でももう色恋沙汰はごめんよ」

 彼は彼女の手をぎゅっと握り、立ち上がった。そして言った。「それはそのときのことだ」彼は彼女の頭の上にキスをして言った。「とりあえず、さよなら」

 なんて粋な奴なんだブルースは、あわてず騒がず、時を待つという。マーサーも魅力的な女性で、会ってみたいと思わせる。私の人生で一度はこういう場面、こういう場面と言うのは、マーサーのような女性に会いブルースのようにふるまうことに遭遇したかった。

 ジョン・グリシャムは、続編があるような書き方で終わらせているが、あるのだろうか。こういうエンディングにふさわしい音楽もあるのだろうか。探してみた。

 ポピュラー&ジャズ歌手のマイケル・ブーブレが歌う「Love you anymore こよなく愛している」。

 さらに本書の翻訳は、村上春樹。そのいきさつは、訳者あとがきにある。そしてこの本の続編もあるとのこと。
それではマイケル・ブーブレで「Love you anymore」をどうぞ!
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懐かしい映画と音楽と「フォー・ウェディング…Love is all around ウェットウェットウェット 」

2021-08-16 11:10:37 | 映画と音楽と
 AccuRadio→Love Songs→Romantic songs from unforgetable filmsから、「Love is all around愛にすべてを」は、1994年の映画「フォー・ウェディング Four Weddings and a Funeral 四つの結婚式と一つ葬式」の挿入歌。
 脚本家リチャード・カーティスと組んでヒュー・グラントがラブコメ俳優として第一歩を踏み出しヒットした。

 チャールズ(ヒュー・グラント)という男は、9人の女性と付き合い、今はお友達付き合い。この女性たちなかなかの美人。それでも、友人の結婚式に参列したとき、アメリカ人女性キャリー(アンディ・マクダウェル)に心惹かれる。

 なんとなくキャリーから誘われたようなチャールズが、翌朝ベッドで目を覚ます。ブラウスをきちんと着たキャリーが、開口一番「聞いておくわ。いつ婚約発表をする? 私はそのつもりで寝たのよ」
 たった一夜を共にしただけで、こんな言葉を聞くとは思わなかったチャールズは口ごもる。そりゃそうでしょう。誰だってビックリするわな。結局、キャリーはアメリカに帰る。

 帰るんだけど、次の友人の結婚式にまたキャリーが現れる。そんなことが続いたある日ある時、キャリーが付き合った33番目の男と結婚するという。
 「チャールズ、あなたは32番目よ」はいはいそれはどうも、 と思うがどうしてもキャリーが好きでたまらないチャールズ。

 チャールズのゲイ・カップルの友人ギャレスが突然死する。葬儀が行われる教会でギャレスの恋人マシューがW・H・オーデンの詩「葬儀のブルース」を読んだ。それはこの世で結婚を許されなかったマシューの愛の誓いなのだ。(同性婚が認められていない時期)

「葬儀のブルース」 
時計を止めろ 電話を切れ
吠える犬にはうまそうな骨をやって黙らせろ
ピアノは止めてドラムにも覆いを
棺を出せ
嘆く人たちを通せ
 
飛行機を空に飛ばし、追悼の輪を、そして
「He is dead 彼は死んだ」と書かせろ
ハトの白い首に黒い喪章を
交通整理の警官には黒い手袋を

彼は私の北であり、南であり、
東であり、西だった
私の平日であり、休日であり
昼であり、真夜中であり、
会話であり、歌だった。 
愛は永遠に続くと思っていた。
でも、違った。 
 
星なんてもう見たくない
その光も消してしまえ。 
月なんて片付けてしまえ、
太陽はバラバラにしろ。
海の水をぬき、
森の木の葉は掃いてしまえ。
どんなものだってあの人のかわりになんて
なれやしないのだから
これは葬儀の弔辞としては、最高のように思う。

 ようやくキャリーをあきらめてヘンリエッタとの結婚に踏み切るチャールズ。 が、結婚式5分前キャリーが離婚したと告白する。またまた心が揺れ動く。

 ラブコメなんて都合よく作ってあるから、33人も男を渡り歩いたキャリーと、にわか雨にずぶぬれになりながら熱いキスシーンで終わる。この二人いつ分かれるのかな。 と思わせるエンディングだった。

 そこに流れるのがウェットウェットウェットの「Love is all around愛にすべてを」なのだ。ウェットウェットウェットは1982年に結成されたスコットランドのソフトロックバンド。1980年代と1990年代に英国のチャートと世界中で多くのヒットを記録している。
 
I feel it in my fingers 指先に感じる
I feel it in my toes 足の指にも感じる
Love that's all around me 私を包む愛を
And so the feeling grows そうして、気持ちが高まっていく

It's written on the wind それは風に書かれている
It's everywhere I go, oh yes it is どこに行っても、そうなの
So if you really love me だから、もしあなたが本当に私を愛しているなら
Come on and let it show, oh さあ、それを見せよう

You know I love you, I always will ね、愛してる。いつも
My mind's made up by the way that I feel 愛が高まるのを感じるよ
There's no beginning, there'll be no end 始まりも終わりもなく
'Cause on my love you can depend だってあなたの愛次第だし

I see your face before me あなたの顔を見つめて
As I lay on my bed ベッドに横たわって
I kinda get to thinking ちょっと考えてしまう
Of all the things you said, oh yes I do あなたが言ったすべてが、その通りだよ

You gave your promise to me and I gave mine to you お互いにに約束をしたね
I need someone beside me in everything I do そばにいて欲しい
Oh, yes I do ええ、そうよ

You know I love you, I always will ね、愛してる。いつも
My mind's made up by the way that I feel 愛が高まるのを感じるよ
There's no beginning, there'll be no end 始まりも終わりもなく
'Cause on my love you can depend だってあなたの愛次第だし

I gotta keep it moving それを動かし続けないと

Ooh, it's written in the wind あら、風に書かれているよ
Oh, everywhere I go, yeah, ooh yeah どこへでも行くよ。そう
So if you really love me, love me, love me じゃあ、もし本当に愛しているなら、愛して、愛して
Come on and let it show それを見せて
Come on and let it show
Come on and let it
Come on and let it
Come on and let it show
Come on and let it show
Come on and let it
Come on and let it
Come on and let it show
Come on and let it show, baby
Come on and let it show
では、ウェットウェットウェットの「Love is all around愛にすべてを」を聴きましょう。

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懐かしい映画と音楽と「告発のとき…Lost アニー・レノックス 」

2021-08-12 16:15:01 | 映画と音楽と
 AccuRadio→Love Songs→Romantic songs from unforgetable filmsから、「Lost」は、映画「告発のとき」のエンディング・ロールのBGMで歌われる曲。

 この「告発のとき」は、主人公をトミー・リー・ジョーンズが演じ、その妻としてスーザン・サランドン。刑事としてシャリーズ・セロンというキャスト。戦争はすべてを傷つけるという意味を内包して、戦争を告発した映画と言ってもいい。
 比較的高評価で2007年に公開され、主演のトミー・リー・ジョーンズが第80回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。

 2004年11月軍警察を退役したハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)のもとに、イラク戦争から帰国したハンクの息子マイクが、無断離隊したうえ行方不明であるという連絡を受ける。ハンクが軍警察の経験を生かして真相に迫る。

 その結果は驚愕すべきものだった。息子マイクは、バラバラにされ焼かれて殺されていた。地元警察の女性刑事エミリー・サンダース(シャリーズ・セロン)の協力があって、犯人を確定することができた。それはイラク戦争での仲間だった。

 彼らは悪魔が乗り移ったように、人間性の心を持ってはいなかった。戦場では、極度の緊張から、ドラッグは当たり前だし軍用車での移動も何があっても止まるなという命令が出されている。止まるということは罠にはまるということ。奴らは子供を軍用車の前に出して止めようとする。兵士を皆殺しにするために。したがって子供だからと言って止まりはしない。犬を殺したんだと兵士はうそぶく。人を殺すということに何の抵抗もない。日常茶飯事だからだ。

 いびつな精神状態で、アルコールも入り喧嘩になると見境がない。「マイクを埋めようと思ったけど、腹が減っていて早くレストランに行きたかったからバラバラにして捨てた」と平然と話す。これを聞いたハンクは、怒りどころか茫然自失で言葉も出ない。

 しかし振り返ってみると、イラクから電話で「もう耐えられない」というマイクの悲痛な叫びを、ハンクも自らの軍体験から単に「がんばれ!」と言っただけだった。悔やまれる。

 こうしてアメリカ国民は、困惑して疲弊していく。こういう状況になるのを、アメリカ自身がよくわかっているはずで、日本の尖閣諸島に犠牲を払ってまで守ってはくれない。アメリカは、日米安全保障条約第5条は日本の施政下にある領域に適用されるとの見解を示しているし大統領も同じ見解ではあるが、アメリカ国民の血を流すことはない。

 この映画でもう一つ問題にしているのは、女性に対するパワーハラスメントだ。男の刑事三人がサンダース刑事に対して「寝たから刑事になれたんだろう」と面と向かって言う。それに毅然と対応するサンダース。14年前はこれで済んだが、今なら告訴されるだろう。

 地味で暗い映画だった。それでも心に響くものがあった。この映画を監督したのは、カナダ・オンタリオ州出身の映画監督・脚本家・プロデューサーのポール・ハギスで、クリント・イーストウッドの2004年「ミリオンダラー・ベイビー」、2006年「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」に参加している。

 エンドロールに流れる「Lost」は、1954年12月イギリス、スコットランドのアバディーン生まれのミュージシャン、ユーリズミックスのボーカリストのアニー・レノックスが歌っている。彼女は音楽活動と並行して、フェミニズムやAIDS撲滅などの社会運動にも取り組んでいる。
This is the sound of the planes in the night これは夜の飛行機の音です
Coming out of the darkness and into the light 暗闇から光に向かって
Shining along in the curiously bright 不思議な明るさの中で輝いている
This is the sound of those murderous drums これはその殺人的なドラムの音
Watching the footsteps the twisting of thumbs 足元を見て、親指の動きを見て
Over and over again he recalls we're lost 何度も何度も、私たちは迷っていると思い出す

We're lost 迷っている
We're lost 迷っている
Tell me the story 'bout when u were young 若い頃の話を聞かせて
I want to hear it again もう一度聞きたい
Even the parts where the hero gets stung 主人公が刺されるところも

I want to savor it 味わいたい
I want to play it again もう一度プレイしたい
This is the sound of a baby's first breaths 赤ちゃんの最初の呼吸の音
The dying footsteps 消えゆく足音
The touching of flesh 肉体に触れるということ
To hold in your memory あなたの記憶に残るように
To keep by your chest 胸のそばに置いておきたい

We're lost
We're lost
We're lost

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懐かしい映画と音楽と「トップガン…Take My Breath Away ベルリン」

2021-08-09 15:28:36 | 映画と音楽と
 トム・クルーズがトップ・スターに躍り出た1986年の映画「トップガン」の挿入歌の一つ。
 邦題を「愛は吐息のように」とされた「Take My Breath Away」は、シングルチャート1位を記録、アカデミー賞歌曲賞を受賞している。

 映画「トップガン」は、1969年3月に創立されたアメリカ海軍戦闘機兵器学校で、トップパイロットを目指すパイロット、ピート・ミッチェル(トム・クルーズ)の栄光と挫折、それに恋を描いてヒットした。

 F-14トムキャットを操り大空を駆け巡る爽快感を満喫した記憶がある。とはいっても細部はほとんど忘れていたが、アマゾン・プライムで再視聴したら、35年も前の作品とはいいながら、まだまだ鮮度は落ちていなかった。

 恋人役にケリー・マクギリス。撮影当時、トム・クルーズ24歳、ケリー・マクギリス29歳。この「Take My Breath Away」を直訳すると、「私の息の根を止める」「息をのむ」でトム・クルーズとケリー・マクギリスが愛し合う場面で使われている。なんだか意味深な気がする。

 ちなみに「トップガン」の続編が「トップガン・マーベリック」として新型コロナの影響で延び延びになっていて、ようやく2021年11月に公開予定となっている。

 アメリカ、カリフォルニア州オレンジ郡出身のバンド「ベルリン」による「Take My Breath Away」を聴いてみましょう。なお、このバンドは現在も活躍中。

Watching every motion  すべての動きを見る
in my foolish lover's game 私の愚かな恋人ゲームで
On this endless ocean  この果てしない海の上で
finally lovers know no shame 恋人たちは恥を知らない
Turning and returning  振り返っては戻り
to some secret place inside 心の中の秘密の場所へ
Watching in slow motion スローモーションで見ていると
as you turn around and say あなたが振り返って言うように
Take my breath away 息を止めて
Take my breath away 息をのんで

Watching I keep waiting  見ている私は待ち続ける
still anticipating love 愛を期待しながら
Never hesitating  戸惑うことなく
to become the fated ones 運命の人になるために
Turning and returning  振り返っては戻り
to some secret place to hide どこか秘密の場所に隠れるために
Watching in slow motion  スローモーションで見ていると
as you turn to me and say あなたが私に向かって言うように
Take my breath away 息を止めて

Through the hourglass I saw you 砂時計の向こうにあなたが見えた
in time you slipped away 時間の中であなたは消えていった
When the mirror crashed I called you  鏡が壊れたとき、私はあなたを呼んだ
and turned to hear you say 振り返ってあなたの言葉を聞いた

If only for today I am unafraid 今日だけは怖いもの知らずでいたい
Take my breath away 息を止めて
Take my breath away 息をのんで

Watching every motion  すべての動きを見る
in this foolish lover's game この愚かな恋人ゲームで
Haunted by the notion  考えに取り憑かれて
somewhere there's a love in flames どこかで愛が燃えているような
Turning and returning 振り返っては戻り
to some secret place inside 心の中の秘密の場所へ
Watching in slow motion スローモーションで見ていると
as you turn to me and say あなたが私に向かって言うように
Take my breath away 息をのんで
My love, take my breath away 愛は吐息のように

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読書「ナイト・エージェント」マシュー・クワーク

2021-08-05 20:07:21 | 読書
 ピーター・サザーランドは、身長198センチ、体重99キロ、濃紺のスーツに白いシャツ、黒いネクタイ、きれいに磨かれたオクスフォードシューズを履いたFBI捜査官だったが、今はアメリカの秘密が詰まった聖域、ホワイトハウス西棟地下にある危機管理室―――立入制限区域の夜間勤務についている。

 シークレットサービスのチェックを受け、メインの監視センターに並ぶ横長のデスクについたCIAのマークやペンタゴンのジェシカから軽口やうなずきの挨拶を受けて、パーティションがある棚のついたスペースが仕事場なのだ。
 ここで一向に鳴らない緊急連絡電話番をするわけだ。ただ、ぼんやりと鳴るのを待っているわけではない。毎晩、大統領首席補佐官ダイアン・ファーか、その部下からの最新情報と懸案事項のリストが送られてくるのを分析するという仕事がある。

 この電話は、284晩前に一度鳴ったきりだ。午前1時5分電話が鳴った。「ナイト・アクション。そう言うように言われたの。それで分かるって。私はローズ・ラーキン――」

 こうして大統領の犯罪かと思わせながら大統領首席補佐官ダイアン・ファーの陰謀が明らかになるという政治サスペンス。追われるピーターとローズ。飽きないテレビドラマを観ているようで、アクションとスリルとほのかなラブ・シーンが色を添える。

 エンディングは、ローズが殺された叔父・叔母の家で叔母の好きだった曲、スティービー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love you」を口ずさみ、両腕をピーターのうなじにまわすのだった。

 この本のいいところは、ホワイトハウスについて日頃新聞のニュースでは知ることのできない部分が分かるというもの。
 例えば、ホワイトハウス西棟の職員用の特別割引きがあるGストリートの立体駐車場のこと。職員であっても有料の駐車場なので、意外とホワイトハウスはケチなんだと分かる。

 さらに標的を尾行する方法とか車で尾行をまく方法とか、ある種のノウハウが開陳されている。

 最終的にピーターとローズは、安全のためにアメリカ大統領専用ホテルともいうべきブレアハウスに案内された。
 ホワイトハウスからペンシルベニア・アベニューを挟んだラファイエット広場に面するレンガ造りの屋敷は、主に海外からの要人が滞在する施設であり、伝統から大統領も就任式の前日に宿泊することになっている。十九世紀のタウンハウス四軒がつながった不思議な空間で、外からはそれぞれ独立した別の建物に見えるが、中は一つの大きなゲストハウスになっている。実質的には大統領個人の贅沢なホテルだ。

 厨房からパスタ・プリマヴェーラとブラウニーが届けられた。(これは、昔ながらのケネディ大統領のレシピとある)パスタ・プリマヴェーラは、春野菜のパスタとしていろんなレシピをネットで見ることができる。ブラウニーは、チョコレートを載せたケーキでデザートになる。ワインのことは書いていないが、わたしの好みからはすっきりとしたフルーツの香りがある白ワインがいいかも。
 いずれにしても、ひねりのきいたストーリー展開で楽しませてくれた。では、スティービー・ワンダーの「I Just Called to Say I Love you」を聴きましょう。
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音楽「素敵なラヴ・ソングを… She エルヴィス・コステロ」

2021-08-01 17:07:28 | 音楽
 フランスのシンガーソング・ライターであるシャルル・アズナヴールが、「Tous les visages de l’amour(忘れ時の面影)として1974年に発表した曲。アズナヴールはフランス語のほか、英語版 - She、ドイツ語版 - Sie、イタリア語版 – Lei、スペイン語版 - Esのタイトルで歌った。

 1974年に放送されたイギリスの連続ドラマ『女の七つの顔』の主題歌となり、4週連続で全英シングルチャート1位を獲得した。 1999年、エルヴィス・コステロが表題曲としてシングルを発売。映画『ノッティングヒルの恋人』の主題歌としてリバイバル・ヒットした。 とウィキペディアにある。

 映画のキャストは、口の大きなジュリア・ロバーツとラヴコメ専属のようなヒュー・グラント。ロンドン西部のノッティング・ヒルを舞台に、冴えない書店主とハリウッド女優の恋愛を描く。今も人気の高いラブ・ストーリー。

 エルビス・コステロは、1954年にイングランドのリヴァプールに生まれる。リヴァプールと言えばビートルズ。当然コステロも影響を受けた。2003年に1964年カナダ生まれで、1990年代以降に最も成功したジャズ歌手と言われるダイアナ・クラールと結婚した。

She may be the face I can't forget 彼女は私の忘れられない顔かもしれない
A trace of pleasure or regret 喜びや悔しさの跡
May be my treasure 私の宝物かもしれない
or the price I have to pay それとも代償なのか

She may be the song that summer sings 彼女は、夏が歌う歌かもしれない
May be the chill that autumn brings 秋がもたらす寒さかもしれない
May be a hundred different things 百聞は一見に如かず
Within the measure of a day. 一日の中で

She may be the beauty or the beast 彼女は美女か野獣か
May be the famine or the feast 飢饉であっても宴であっても
May turn each day 日に日に変わっていくかもしれない
into a heaven or a hell 天国にも地獄にも

She may be the mirror of my dreams 彼女は私の夢の鏡かもしれない
A smile reflected in a stream 流れに映る微笑み
She may not be what she may seem 彼女は見かけによらず
Inside her shell 殻の中に

She who always seems so happy in a crowd 人ごみの中でいつも楽しそうな彼女
Whose eyes can be so private and so proud その目は私的で誇り高い
No one's allowed to see them 誰も見ることができない
when they cry 涙を流すとき

She may be the love that cannot hope to last 彼女は長続きしない恋かもしれない
May come to me from shadows of the past 過去の影から来るのかもしれない
That I'll remember till the day I die 死ぬ日まで覚えていることだろう

She may be the reason I survive 彼女がいるからこそ、生き甲斐があるのかも
The why and wherefore I'm alive なぜ、どうして? 私が生きているの
The one I'll care for 私が大切にしたいのは
through the rough and ready years 荒れ狂う時代を経て

Me I'll take her laughter and her tears 私は彼女の笑いと涙を手に入れて
And make them all my souvenirs 全部私のお土産にするんだ
For where she goes I've got to be 彼女が行くところに私も行かなければならないから
The meaning of my life is she 私の人生の意味は、彼女がいること
She
She...
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