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悩ましきチップ! 「サービス別のチップの目安」ウォール・ストリート・ジャーナルの記事

2013-07-08 16:31:23 | 社会

 こういう記事を書くこと事態アメリカ人もチップで悩んでいるのだろうか? 
「今ではスターバックスをはじめ、他にもさまざまな場所でチップが期待されている。米国でのチップのエチケットは、気まずい握手や基礎数学、社会的失態を引き起こす地雷原にさえなっている。
 
 大量のゴミ処理の見返りに、2人で10ドルのチップを受け取ったニューヨーク市のゴミ収集作業員が2000ドルの罰金を科せられた。ゴミ処理作業員に対するチップはご法度だが、ますます多くの労働者たちがチップを期待するとともにチップに頼っている。

お店の袋詰め作業員:2ドル
 スーパーマーケット、パブリックスでは従業員に対するチップなしのポリシーをとっている。同社の広報担当者は「パブリックスでは持ち帰りのためのサービスは買い物の一部だ」と話す。

犬のトリマー:料金の15‐20%
 あなたの犬が特別にかわいがってもらえたり、注意を払ってもらえたりすることを確実にする最も明らかな方法がチップだ。

キャンプ指導員:50‐100ドル
 米国キャンピング協会によると、泊まりがけのサマーキャンプの平均価格は過去5年間で22%上昇し、1週間500ドルになっている。ニューヨークのエチケットスクールの創設者でディレクターのパトリシア・ナピアー・フィッツパトリック氏は、それでもキャンプ指導者へのチップは期待されていると話す。

ビルの管理人:20‐100ドル
 エチケットの専門家らは、管理人の機嫌をとるのは賢いと指摘する。管理人は住人からの電話に常に対応しており、あなたが彼らのやるべきことリストの一番下に置かれるのは避けたいところだろう

むだ毛処理サロン:料金の15%
 チップ用の封筒を差し出されることもしばしばある。ビキニライン用のむだ毛処理の場合は、例えば眉毛処理よりも多くのチップが求められるかもしれない

ドアマン:100ドル相当の商品券
 鍵を忘れるたびにドアマンに5ドルのチップを渡したい人はいないだろう。年1回、ホリデーシーズン付近で十分だという。

ケーブル作業員:飲み物程度
 専門家たちはアイスティーやレモネードなどが期待されているだけだと指摘する。50ドルのチップを渡しても、映画チャンネルが無料になることはおそらくないだろう。(もしなったとしたら、それはおそらく違法だろう)

長距離バスの運転手:バッグ1つにつき1ドルか2ドル
 タクシーの運転手は常にチップをもらう習慣があるが、民間バス会社やレンタカー会社の運転手はチップを渡されないことがしばしばだ。

パーソナル・トレーナー:1クラスの料金
 スポーツジムのパーソナル・トレーナーへのチップは通常、年に1回で十分だ。ホリデーシーズン当たりか一連のセッションの終わりに渡すのがいいだろう。

大規模小売店の店員:10ドル
 販売スタッフが車まで薄型テレビやルームランナーを運んでくれたとしたら、チップを渡すのが適切だろう」

 以上がその記事だが、世界の中でチップのない国は少数派に属し、ニュージランド、オーストラリア、中国、台湾、韓国などがあって日本もその一員になる。

 その日本も全くチップのようなものがなかったかといえばそうではない。戦前からあって戦後しばらく続いた習慣「心づけ」だ。旅館や料亭で主にやり取りされた。

 旅行が大衆化されこの心づけの習慣が行き渡らず、業者側は10%のサービス料を徴収するようになって心づけが廃れた。個人旅行では、心づけに悩む必要もなくなった。 かつてのように仲居さんが部屋まで食事を運んでくることもない。夕食、朝食とも食堂やレストランで摂る方式が多い。
 ただ、団体旅行には宴会という行事があって世話をかけるという意味で生き残っているはずだ。

 本来チップは、受けたサービスに対して、受けた人の自主的な判断で渡すというものだと思う。チップを渡す人も居れば、渡さない人もいる。それはそれでいいのではないか。

 結局10%のサービス料を取って心づけの煩わしさから解放したのはいいが、サービスをしなくても自動的に徴収できるというありがたい制度(業者にとって)になった。 考えてみれば旅館はどんなサービスを提供しているのだろうか。部屋へ荷物を運ぶぐらいだろう。この日本式の制度、いいのか悪いのか、考えさせられることではある。
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