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日常「気になるペットがふりまくイヤな匂い」

2023-03-30 09:40:52 | 雑記
 我が家には猫が二匹います。オスの“茶太郎“とメスの“ココ“です。二匹とも雑種です。この二匹を手に入れたのが、千葉市動物保護指導センターなのです。ここへ行ってホイホイと戴けるわけではございません。下記の条件があります。
譲渡の条件
(1)愛玩目的で、終生飼養すること。
(2)千葉市内在住であること。(市外の場合、原則としてボランティア譲渡になります。)
(3)独居でないこと(成人の同居家族がいること)。(ただし、飼えなくなったとき、代わりに飼うことができ、飼養者としての条件を満たした方の同意書を提出いただける場合は、この限りではありません。)
(4)年齢が20歳から60歳であること。(ただし、審査の結果、譲渡希望動物が61歳以上でも適正に飼えると判断できる場合、また、飼えなくなったとき、代わりに飼うことができ、飼養者としての条件を満たした方の同意書を提出いただける場合はこの限りではありません。)
(5)動物を適正に飼養するための十分な費用を負担できること。
(6)動物の飼養について、同居する家族全員の同意があること。
(7)飼える住居であること。(規約・契約書の写し又は証明書を提出いただきます。)
(8)飼養する頭数が、犬は3頭以下、猫は5頭以下、計5頭以下になること。
(9)現に飼養している犬の登録及び狂犬病予防注射を実施していること。
(10)飼い主のいない猫に給餌していないこと。
(11)現に飼養している動物の不妊手術を実施していること。
(12)入院を要する病気治療中でないこと。
(13)犬の毎日の散歩など、日常のお世話ができること。
(14)原則として、妊婦、要介護者が家族にいないこと。
(15)避妊去勢手術を実施し、報告すること。
(16)猫は室内で飼い、外に出さないこと。
(17)番犬目的で、吠える犬を希望していないこと。

 これで思うのは独居老人にはムリだということですね。そこで勝手に将来を想像してみると、IT技術の進歩によって毛ざわり、肉質、鳴き声、動きなど本物と寸分違わないロボット猫ができる筈ですから、その時はこの問題が解決しているでしょう。餌も水もいらない排泄もないきれいな猫なんです。

 現実には我が家にいるオスの茶太郎は、スプレーという強烈な臭いを振り撒くので多くの商品を試してみましたが、今使っている「オレンジX」が非常によろしいです。2021年10月に買ってからずっと使っています。何が気に入ったかと言いますと、ムッとする動物臭やオス猫のスプレー臭も一回の霧吹きで治まります。
 
 この製品はオレンジの皮から抽出したオレンジオイルが主成分とあります。製品の説明によりますと、頑固な油汚れから部屋のカーペット、トイレ、浴室、窓ガラスの掃除、洗濯など多岐にわたります。私は臭い消し以外に使ったことがありません。初めて使う場合でも「詰め替え用3,680円」を買って、百均の適度の大きさの霧吹きに液と水を入れればよろしいかと思います。製造販売は、横浜市神奈川区西神奈川2-1-3株式会社オレンジクオリティとなっております。

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日常「パスワードのこと」

2022-12-14 17:14:36 | 雑記
 今や日常生活で家から一歩も出なくても、生活必需品ほか何でも調達できる。それはスマホやパソコンを通じて処理することになる。その時、どうしても必要なのがパスワードなのだ。

 このパスワード、記憶できればいいが、銀行、クレジット・カード会社、証券会社、ヤフーなんかのサイト、趣味のサイトなどなど微妙に違ってきたりして、どこかに記録するしかない。

 それもパソコンやスマホの本体に保存するのは危険だ。パソコンやスマホもやがて買い替えのときがくる。古い機器の処分、よく言われる初期化してから捨てろ。これも初期化する前に必要なもののバックアップが必須、となれば日ごろから別のハードディスクに保存しておいた方がいい。

 それにしてもある人、このある人というのは、YouTubeでスパイチャンネルを運営している山田敏弘さんで、そのチャンネル「日本人が使うパスワード」という動画から教えられた。

 それは英語や数字の羅列はダメで日本語をローマ字にすることだそうだ。
 私が思うに「tonarinookusann隣の奥さん」とか「orewaakumadaおれは悪魔だ」ならハッカーの解明を逃れられるだろう。映画の題名でもいいし、小説からのヒントを得てもいい。私はこれから徐々にこの方式に変えていこうと思う。

 「tumatotakoyaki妻とたこ焼き」とか「watasitokaraage私と唐揚げ」が頭に浮かぶが、今のところ新しいパスワードを決めていない。

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諸事雑感「救急車」生まれて初めて救急車に乗った。

2018-10-10 17:05:06 | 雑記

 私の家から少し離れたところに消防署がある。ときおり救急車が出動するピーポー、ピーポーというサイレンの音が聞こえる。その音を聞くたびに搬送される人のことを思う。重篤な人、傷を負った人、残念ながら事故で息をしていない人だが、よもや私が救急車の乗客になるとは思ってもみなかった。

 6月19日の早朝、午前6時半ごろ砂利道をゆっくりと走りながら帰路についた。今年から夏は早朝のジョギングを楽しむことにした。早朝の爽やかな空気は、生気をくれる気がする。約7キロほどの遊歩道が伸びているが、1キロほどが砂利道になっている。転倒事故がそこで起こった。

 立ち上がってみると、左手が動かないし痛い。通りがかった一人の男の人に声をかけられた。「大丈夫です」と言って歩く。左肩がものすごく痛い。また通りがかった男の人に声をかけられた。その時は、医者の診療時間にもまだ時間があるし、途方に暮れていたというのが実際だ。ようやくその人に救急車の手配をお願いした。私自身、不覚なことに携帯電話を持ってこなかった。

 10数分ののち、お馴染みのピーポー、ピーポーが聞こえてきた。住宅地の入り口で救急車が見えた。手を振ってこちらの存在を伝えた。するとピーポーが消えた。早朝の住宅地、救急車は気を遣っているのだろう。(これなんかそんなに気を遣わなくてもいいのにと思うが、賛否両論があるんだろ)救急車に乗せられて、連絡して頂いた方にお礼を言って別れた。

 救急隊員は二名で、車内で血圧測定や傷口の消毒、私に関する情報、住所や電話番号それに転倒したいきさつなどを聞き書き。もう一人の人は、搬送先の交渉を携帯電話で行っている。最初の病院では、私の行きつけの病院があればそちらに連絡してほしいという要請。私は国立機構病院に眼科と泌尿器科に行っている旨を伝えた。救急隊員は、国立に電話をしたが「担当の医師がいない」と言う返事。それを受けて救急隊員は、最初の病院に連絡して受け入れを確認して、ようやく私の搬送先が決まった。この間30分ぐらいかかった。

 この状況を見ていると、病院は救急患者の受け入れを歓迎していないと思える。しぶしぶ受け入れを承諾した病院に着いて脱臼の修復まで少し時間がかかった。痛い肩を抱えていたから長く感じた。結局、脱臼と大結節骨折という診断。それで今もリハビリ進行中。動かすと痛い個所もあっていつ治るのやら、ひょっとすると1年はかかるかもしれない。

 そこでこの救急体制について考えてみた。24時間救急患者を無条件で受け入れ可能病院の設置が必要だと感じた。そこでネットで検索してみると、独立行政法人国立病院機構東京医療センターのホームページが出てきた。そこには救急医療について詳しい解説があり、救急入院治療を受け安定した後は、自宅近くの病院への処理も出来るとある。

 各県でこの東京医療センターのような病院がある。私の通う千葉医療センターは、専門医がいないとして断られたところだ。運営は病院によってちぐはぐで国立といえども門前払いがある。これはいかがなものか。国民の安全と安心を担うための国立だから。立地も悪い。旧来の国立病院だから、もともと救急医療に特化していない。

 救急医療に特化した国立病院が必要だ。立地的には高速道路から直接乗り入れるか、インターチェンジ付近がいいだろう。救急隊員の病院探しなんて先進国が恥ずかしい。TVドラマ「ER緊急救命室」のようにならないか。
 

   
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世界一ハンサムな男は誰か? 科学的に証明したという記事

2017-09-30 16:22:53 | 雑記

 それは「エスクァイア」というファッヨン誌に載っていた。タイトルは「科学が証明した世界で最もハンサムな男トップ10」。
 どういう風にしたかと言うと、その記事から「デジタル・フェイス・マッピング技術で唇、鼻、目、眉毛、顎、額、顔の外辺など12箇所にマーカーを置き、それぞれの距離の平均値を算出、その結果を黄金比(詳しくはネットで検索して……)と比較してスコアを付けていく内容だ」というもの。

どんなものかは下記の写真を参照。
   
結果は1位ジョージ・クルーニー(映画俳優)91.86%の精度で完璧な顔とある。
2位ブラッドリー・クーパー(映画俳優)
3位ブラッド・ピット(映画俳優)
4位ハリー・スタイルズ(イギリスの歌手)
5位デヴィッド・ベッカム(引退したサッカー選手)
6位ウィル・スミス(映画俳優)
7位イドリス・エルバ(イギリスの映画俳優)
8位ライアン・ゴズリング(映画俳優)
9位ゼイン・マリク(イングランドの歌手)
10位ジェイミー・フォックス(映画俳優・ミュージシャン)

 で、このハンサムな男で思い出すのは、ハリウッドの俳優で1939年「風と共に去りぬ」のクラーク・ゲーブルだ。鼻の下にドジョウのようなちょび髭を生やし目をしかめるような表情が女たらしを連想して嫌いだった。そのくせマリリン・モンローと共演した1961年「荒馬と女」を観るという勝手な私だったが、がらりとその意識を変える出来事があった。

 それは東京丸ノ内線地下鉄車内でのことだった。昼間の乗客の少ない時間帯で、外国人数人が座席に座っていた。その中にクラーク・ゲーブルにそっくりな男がいた。浅黒い肌ではあるが目鼻立ちが目を引いた。
 スクリーンを介在すると生身に欠けるせいか、も一つ臨場感がない。ところがこの車内ではリアルな感覚とともにクラーク・ゲーブルがいかにハンサムかも認識した次第。
  
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悩み・ネコの爪とぎ被害をどう守るのか……ウォールステッカーを貼った。

2016-05-02 15:56:46 | 雑記

 私の家にはネコが二匹います。黒猫の「ココ」と茶トラの「茶太郎」です。
  

  
 
 二匹のネコは、市の動物保護指導センターで貰い受けたものです。今年で二匹とも5歳になります。性格はまったく正反対。

 黒猫のココは、メスでちょっとよそよそしいところがあります。しかし、キッチンの上にあるダウンライト用の棚に飛び上がったり、取っ手に飛び上がってドアを開けたりします。

 茶トラの茶太郎は、オスでココほどの知能指数がありません。ですから、いつもココのあとで飛び上がったりしています。しかし、性格は温厚で動作ものんびりしています。体を触られるのが好きのようです。

 二匹とも去勢してあって子猫が生まれる心配はないのですが、茶太郎のスプレーが悩みの一つ。これはかなり臭い。必死に消臭剤を噴霧しています。

 もう一つは、ココの爪とぎです。ソファの上とか壁のコーナーでガリガリとやります。爪とぎマットがあるんですが、茶太郎はマットでココはソファという具合にお手上げ状態。

 そこで見つけたのは、ウォールステッカーです。いろんなデザインがありますが、写真のような仕上がりになりました。まだ、空白の部分も。それはボチボチと。

  

  

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日本人同士でも英語で会話……これが出来るようになればいいが。

2015-09-02 18:10:01 | 雑記

 読売新聞の夕刊に掲載された湯山玲子さんの記事によると、外国人1人、日本人2人の場合、外国人としゃべる時は英語、日本人同士は日本語というパターンが多いそうだ。これは外国人を阻害する要因になるという。

 ヨーロッパでは、例えばドイツでもいいが日本人1人、ドイツ人2人の場合でもすべて英語で会話をするという。だから日本人としても居心地が良かったという。

 そう言われてみれば、なるほどと納得する。日本人はシャイだから日本人同士の英会話は気恥ずかしいことなのだろう。英語に堪能な人でもそういう傾向なら、ここは一つ考えねばなるまい。

 これは前に一度書いたことではあるがもう一度述べてみたい。まず、英語を第二の言語に採用する。そして英語を広めるために「ENGLISH ONLY」のお店を沢山作るというもの。現状では、英会話を習ってもそれを使うところがない。外国人をつかまえて練習台にするという手もあるが、観光客以外は迷惑そうな顔をするのがおちだ。しからば、外国人日本人を問わず会話の出来るお店は最良に思えるが。

 それがダメなら、海外旅行に頻繁に出かけるとか。ついでながら、そろそろ秋の気配も見え始めた残暑に12月の話でもないが、ハワイのホノルルでは、12月から新年にかけて町全体がイルミネーションで飾られる。ホノルル・マラソンも目玉になるイベント。

 で、これの楽曲がある。「HONOLULU CITY LIGHTS」地元の人も歌っているが、私はカーペンターズの歌唱が好きなので、今は亡きカレン・カーペンターの歌声でこの記事に花を添えることにしましょう。


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「筋肉にしておかないと、切腹してさ、脂身が出ると嫌だろう」三島由紀夫のボディービルをする理由

2015-06-29 17:05:36 | 雑記

 「作家なのにどうしてボディービルをしているんですか?」と聞くと、三島さんは衝撃的な発言をしました。「僕は死ぬときに切腹するんだ」と。「筋肉にしておかないと、切腹してさ、脂身が出ると嫌だろう」そのときは冗談だと思って聞いていました。

 これは今日の読売新聞朝刊の「時代の証言者」というコラムで、1932年生まれで戦後の日本を代表する俳優の一人の仲代達也の証言だ。

 映画「人斬り」(1969年)で三島由紀夫が薩摩藩士・田中新兵衛の役で共演したとき、大阪行きの飛行機の中での会話だそうだ。

 読んで一瞬驚いた。私はてっきり見栄っ張りでカッコウをつけたがったのかもしれないと思っていた。夏になるとぴっちりとしたポロシャツで、胸板や腕の太さをことさら露出している写真を見ていたし、三島由紀夫が自衛隊に体験入隊した様子を本で読み、その中で上半身は鍛えてあるがランニングは皆目ダメだったとあった。それで上記のカッコウつけと思ったわけ。

 意外な理由でそれを証明するように、1970年11月25日東京・市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地でクーデターを呼びかける演説をしたあと割腹自殺した。

 ついでながら、仲代達也の映画で私の印象に残っているのは「椿三十郎」で、椿三十郎役の三船敏郎と室戸半兵衛役の仲代達也の決闘場面だ。
 三船敏郎の斬殺の刃が、仲代達也の胸から激烈な血しぶきを吹き上げる。「あんなに血しぶきが上がるものなのか?」と思った人も多かったようで、私も同様の感想だった。

 この血しぶきをはじめ、刀で肉体を切る音や刀と刀が討ちあう音なども今までにないリアルなものだった。黒澤明監督の、この斬新な手法はあとあと日本映画の時代劇に少なからず影響を与えた。
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生まれて初めて電車で席を譲られた。

2014-09-15 17:04:17 | 雑記

 12日の金曜日。午前8時37分発のJRの最寄り駅から電車に乗った。この日は所用があって荷物も多かった。入り口から右のつり革につかまった。そこは3人掛けのシートだった。

 前に座る若者がいきなり立ち上がって、私の顔を見た。私は席を譲ってくれたのが分かって「いいんですか?」と声をかけた。若者は頷いた。席を譲られるのがいやだが、かたくなに辞退しても譲った人の好意を無にすることになるので「ありがとう」と言って腰を下ろした。

 座って気づいたのは、席を譲られたのは初めてではないか。 ということだった。ということは私が老人に見えたのかも知れない。

 いや、彼はもともと礼儀正しい若者で年長者や荷物の多い人に譲っている行為をいつものようにしたのかもしれないと思いたかった。

 私は意外に若く見られるたちで10歳は当たり前、外科の先生なんかは50代に見えると考えられないことまで言われたことがある。
「先生、いくらなんでも50代は若すぎませんか?」と言ってみても、先生はニヤニヤ笑うだけだった。

 レントゲンの女性技師も「私の父の年に見える」と言い「お父さんの年は?」「60代です」ふん、まあその辺ならいいか。

 電車で席を譲られるというのは、ショックではある。年老いた人に見られたからだ。松葉杖のお世話にもなっていないし、足の骨折もないし、見るからにヨボヨボしていない。それがなぜ? 
 ウォーキングも早足、週に一度のジョギング。と自信を持つようにしてはいるが、人の目は誤魔化せないのか。

 そういうことを考えると、自分の死に様が気になってくる。ガンは間違いないだろうとか、足腰が立たなくてトイレも自分でいけないのはいやだとか、認知症で徘徊もいやだなあと考えていると、やっぱりガンにしょう。自分で選べないのにそんな考えが浮かぶ。

 それにやたらにテレビや新聞の訃報が気になるのも年のせいか。しかし、いつもこんなことを考えているわけではない。

 若い女性が魅力的だと思ったり、中年女性の色香のある人を見るとよからぬ想像をしてしまったりする。
 こういうことは誰も傷つけないし、私自身のエンジンの役割を果たしているようだ。

 もっと元気づけられたのは、今読んでいる乙川優三郎の「麗しき花実」の中で胡蝶という女性が「追うものがある人は、八十でもあと十年の夢を見るものよ」のくだりに背中を押されたような気分になった。
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ウォーキング中の頭のなか……

2014-08-06 16:07:42 | 雑記

 人間の頭の中は、起きているときは絶えず思考が渦巻いていると言ってもいい。特に通勤電車の中とか飛行機の中、そして集中できるのがウォーキングのときだろう。ただし、歩く道が交通量の激しいところでは思考がばらつく欠点がある。

 幸い私のウォーキング・ロードは、遊歩道だから危険が皆無。40分ほどの間、じっくりと考えをめぐらすことが出来る。作家が散歩で考えを纏めるというのはよく聞く話。人は一人になったとき何かと考え事をするようだ。私も同じ。

 今日は読んだ本について考えていた。先月緑内障の手術で入院したとき持参した本が矢野隆著「無頼無頼(ぶらぶら)一ツ!」。この本も決して悪くないが、読み終わっても退院まで二・三日ある。

 そこで病院の図書室で司馬遼太郎の「風の武士」を借りた。この人の著書はいくつか読んではいたが、読み始めると留まるところを知らない。いずれにしても作家には読みづらい人と読みやすい人がいるのは確かだ。司馬遼太郎は、読みやすい人だろう。文体にリズムがある。それは元新聞記者の経験が生きているのかもしれない。

 その読みやすい文章をどのように書けばいいのかと考えていたが、決め手はなさそうでとにかく本をたくさん読んで、読みっ放しでなく、感想メモなどと共に気がついた文言も書き留めておくしかない様に思う。

 ウォーキングの帰り道に図書館にリクエストしていた本、坂東真砂子の「瓜子姫の艶文(うりこひめのつやぶみ)」を持ち帰った。艶文は恋文の古風な言い方と辞書にある。さて、その艶文を引用してみよう。
 『おまえさまとのあのこと 天にも昇るほどに心地よき候 思ひかへすほどに 身もわらわらと震へまゐらせ候 
 浮気まゐらせ候よしも おまへさまのあれだけは わらわのそばにお置きくだされますやう かたくかたく願ひあげまゐらせ候 
 いえいえ それもいけませぬ かくも善きことを よそでもいたすのかと思ひ候へば 腸(はらわた)も煮えくり返り候 
 はなればなれの間は したくともこらへまゐらせ候ゆゑ おまへさまもそのおつもりでゐてくだされまし たんとたんとお待ちこがれいりゐらせ候 
文箱の底から出てきた艶文を見つけて、りくの躯(からだ)は凍りついた。
(中略)夫の亥右衛門(いえもん)との交わりを想いつつ身悶える若い女の姿が瞼に浮かび、頭の奥からじいんとしびれが広がっていった。
「女将(おかみ)さん 女将さん」
階下から女子衆のしかの声が聞こえてこなければ、その場にいつまでも立ち尽くしていたかもしれない。
「どうしたのですか」
すぐさま背筋を伸ばして、腹の底から声を出した。そうすると気持ちがしゃんとなった。

 見事に我に返った。いつも思うのは、会話体のあとどのように結べばいいか、 ということだ。「……」と彼は言った。こればかりでは芸のない話だ。
「笑みを浮かべながら、彼は言った」
「口を尖らせて怒ったように彼女が言う」いろいろ工夫はするが、このアンダーラインの部分のように印象的な文体にはならない。
「どうしたのですか」とりくは、声を上ずらせて言った。 と書いても印象に残らない。
 さすがにプロ作家だと感心した次第。書き出しがこういう具合だから興味は尽きない。ちなみに坂東真砂子は、舌癌のため今年1月55歳で逝去。
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NHKラジオのアナウンサー、ニュース原稿をよく読み違える。

2014-05-16 16:37:08 | 雑記

 わたしはテレビをほとんど観ない。NHKのお昼の天気予報とニュース、それに大リーグをちょこっと観るくらいだ。

 ラジオは朝、NHKを7時半ごろまでで、あとはTBSの森本毅郎スタンバイを聴く。夕食時には、NHKのラジオ。これが私のパターン。

 もずいぶん前からだがNHKのアナウンサーのニュース原稿を頻繁に読み違えることに気づいていた。以前はなかったように思う。どうしてなんだろう。

 アナウンサーは、テレビからラジオに異動するパターンが多いようで中年以降が多いせいかもしれない。テレビではカメラの前だからいい意味の緊張感があって集中しているから読み違えがない。ラジオは顔が見えない分、緊張感が欠如するのかもしれない。

 本当のところはプロ意識の欠如だと見ている。そんなラジオを聴いていると、受信料を払うのが馬鹿らしくなる。NHKのプライドも何もないとは情けない。我が家では夕食時、「また間違えたよ」と何度言ったことか。
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