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海外テレビドラマ「NCISネイビー犯罪捜査班」「シカゴ・メッド」「コールドケース」

2021-01-13 15:58:12 | 海外テレビ・ドラマ
 「NCISネイビー犯罪捜査班シーズン17、2020年」は、2003年から放送されている長寿番組。
 ギブス(マーク・ハーモン)を中心に紅一点エリー・ビショップ(エミリー・ウィッカーシャム)それにベテラン上級捜査官になったティム・マクギー(ショーン・マーレイ)、潜入捜査官だったニック・トーレス(ウィルマー・バルデラマ)、脇を固めるのが犯罪心理学者のジャックリーン・ソローン(マリア・ペロ)、分析官ケイシー・ハインズ(ディオナ・リーズノーバー)、検視官主任ダッキー・マラード(デヴィッド・マッカラム)、助手ジミー・パーマー(ブライアン・ディーツエン)、局長レオン・ヴァンス(ロッキー・キャロル)というメンバー。

 朝、出勤してくるとマクギー、ビショップ、ニックの三人が冗談を飛ばし合っているとき、ギブスが「事件発生だ」といって全員で現場に駆け付ける。これが毎度のオープニングだ。

 かつてマクギーの席にはトニー(マイケル・ウェザリー)がいたし、ビショップの席にはジヴァ(コート・デ・パブロ)がいて、分析官にはアビー(ポーリー・ペレット)がいた。ルックスのいい俳優が揃っていたから毎回楽しんでいた。

 それがギブス役のマーク・ハーモンのハラスメント騒ぎでアビーが去り、トニーとジヴァが去り一時観るのをやめていたが、この17話でジヴァの再登場あるというので観始めた。テンポのいい構成とエンディングの余情が再び私を魅了し始めた。

 「シカゴ・メッド」は、アメリカでは2015年から放送され現在シーズン6の第1話まで放送されているが、日本ではシーズン2が2020年1月に放送された。Netflixもシーズン2までしかない。

 救急医療部門のお話となれば、かつて1994年から2009年にかけて放送された「ER」があった。この作品でジョージ・クルーニーが有名になりハリウッドでも成功した。

 「シカゴ・メッド」では、そのような俳優がいないみたい。ちょっと感傷的すぎると思うのは、救命治療が及ばず患者が死亡する、すると主治医が一時的に落ち込む。これをわざわざ映像で見せることもないだろうと思う。医師は心で泣いて表情はクールでないと……と思うが。それでも観るのは、心を描いてある点に好感が持てるからだ。

 「コールド・ケース迷宮事件簿」は、いわゆる迷宮入りの事件を掘り起こして解決するというもの。2003年から2010年まで放送された。シーズン7まである。まあまあヒットした作品かな。

 主役を演じるはフィラデルフィア市警殺人課刑事リリー・ラッシュ(キャスリン・モリス)。男に媚を売らないしやすやすと男の甘言につられない。しかも仕事には厳しい。

 その役を演じるキャスリン・モリスが可愛いのだ。私はかなり気に入っているのだ。 が、彼女はこの作品以降あまり出番がないようだ。最近のテレビ界や映画界での女優は、個性派が位置を占めているように思える。美人やキュートだけでは生き残れない世界なのかも。
       
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健康「新聞やテレビで伝えない新型コロナ対処法」

2021-01-09 21:10:17 | 健康
 私は保守的な立場で観るネット番組に「虎ノ門ニュース」というのがある。1月8日の番組で科学者の武田邦彦先生の新型コロナ対処法がすごく参考になった。即時実践してみようと思う。

 それは免疫力を高めるために、体調のいいときに屋外に出てウォーキングなどの運動と熱いお風呂に入ることなのだ。それに外出から帰ったら、うがいだけで済まさず、紅茶を熱い湯で淹れて1分間をかけて飲む。これは科学的に実証されていて、喉に溜まるウィルスを除去するのに効果的だとか。

 喉には1万という菌が付着するが、この紅茶を飲むと100に下がるという。1万の菌を保持していると、4・5日後には発症するが、100ぐらいでは何も起こらない。ある時点で喉の菌の数がいくつあるのか分からないから、帰宅後には熱い紅茶を飲むのがいいということになる。

 こうでもして自衛しないと、政府の医療崩壊防止の手立ても後手に回っているようじゃコロナ死なんてまっぴらごめんこうむりたい。
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政治「デジタル庁担当大臣平井卓也、信用できない」

2021-01-03 17:34:25 | 政治
 YouTubeのBBニュースが驚愕の事実を伝えている。こちらで確かめていただきたい。
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写真「ドローンが撮ったちょっと怖い写真」

2020-12-30 15:27:55 | 写真
 ネットをさ迷っているとゾッとするか、エッと思う写真を見つけた。ある人がドローンを飛ばして撮ったもの。この中で、天門山への写真は、私には絶対通りたくない道だ。まあ、写真を見るだけなら危険がないからいいけど。



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読書「偽りの銃弾FOOL ME ONCE」ハーラン・コーベン 2018年刊

2020-12-29 10:58:18 | 読書
 このミステリーは、最終章の第三十四章が私にとって白眉なのだ。感情移入すると涙が滲んでくること間違いない。

 マヤ・スターンは、失意のどん底にいた。殺された夫ジョーの葬儀で憔悴した姿で立っていた。その時、マヤの心はここまでに至ったジョーの背景を明らかにする決心をしていた。
 二歳のリリーを抱えるシングルマザーとなったマヤ、一人の女性が問題を明らかにできるのか。

 ストーリーは複雑に絡み合って展開する。ジョーとマヤが知り合うきっかけとなったのは、大富豪バーケット家の慈善パーティでだった。陸軍大尉として正装で出席していたマヤ。バーケット家の長男ジョーが「ワオ。軍服姿がセクシーなのは男の方だと思っていたよ」と声をかけたのがキッカケだった。そんな思い出が脳裏をよぎる。
 調査を進めるうちにバーケット家の闇とジョーの意外な人間像が明らかになり、マヤがどう関わったのか驚愕の結末をみる。

 この作家は、人物の服装や容姿にあまり触れず、とびきりのハンサムとジョーを表現し、身長180センチとマヤに触れる程度なのだ。多くのアメリカの作家は、主要な登場人物について髪の毛の色、目の色、身長や体つき、その日の服装を事細かに表現する。また、場所や固有名詞を実名を使う。

 例えば「夏の午前6時、エリザベスはスマホの時刻設定にしてあるハワイアン「小さな竹の橋」で叩き起こされた。隣に寝るボブはすでに起きていた。Tシャツと短パンで階下のキッチンに降りていくと、ボブが朝食の準備をしていた。
 ボブは白いワイシャツにスカイブルーとグレイのストライブのネクタイと濃紺のパンツ、その上に黒いエプロンをしていた。いつでも出勤できる態勢だ。エリザベスにチークキスをしながらいつもボブは思う。いつ見てもエリザベスは、黒髪に深いブルーの瞳、ピンクの肌、笑うと真っ白い歯が誘っているような42歳のリッチモンドの市民病院に勤務する外科医。心から嬉しくなる」まあこんな具合かな。

 ただ音楽について何度か触れている。マヤがフリーウェイを走るときに聴く音楽の一つにソウル系デュオ、ライの「オープン」がある。
 歌いだしの歌詞は非常に官能的で濃厚だ。「あなたが腿を震わせるのがたまらない」が、その少し後のフレーズでは、余韻の中で二人の温度差が広がっていくのが感じられる。「あなたの熱は冷めかけている。でも、待って、目を閉じないで」と著者は言う。

 著者ハーラン・コーベンは、1962年ニュージャージー州に生まれ、95年から続くマイロン・ボライター・シリーズでエドガー賞、シェイマス賞、アンソニー賞を受賞し、三賞を受賞した初の作家となる。2001年「唇を閉ざせ」を始め、近著八作はすべてニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストで初登場一位を記録。作品は世界で6千万部以上を売り上げている。(本書著者紹介より)では、その「オープン」をどうぞ!
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国際「こんなこと信じられるか。ジョー・バイデンの言葉」

2020-12-17 18:03:31 | 国際
 大統領選前、インタビューでジョー・バイデンは「我々は、米国政治の歴史上もっとも広範で最も大きい選挙詐欺組織を構築した」と言った動画が出回っている。これは11月5日にトランプ大統領が公開したとされる。

 画面ではバイデンがメモを読んでいるようで言い間違いではなさそうだ。私は英語があまり得意でないので、なんども聴きなおして「fraud organization(詐欺組織)」という発音を確かめた。ただ、fraudのところを聴き間違ってると意味が大きく違う可能性もあるが。

 それにしても読んでいて間違いに気付くはずだと思うが、気づかないところに重度の認知症の疑いなのかも。しかし、捜査当局の動きは漏れてこない。ジョー・バイデンには中国がらみの疑惑が濃厚で今後の展開も気になるところ。それにしてもアメリカ大統領選は不可思議だ。その動画を観てください。
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読書「ローラ・フェイとの最後の会話」トーマス・H・クック  2011年刊

2020-12-16 21:00:02 | 読書
 「それじゃ、ルーク、人生の最終的で最大の希望は何なの?」別れた妻ジュリアが言った言葉を思い出すマーチン・ルーカス(ルーク)・ペイジ。今はその答えが見つからない。

 ルークは、ハーバード大学を出て歴史学者として講演のために、セントルイスの西部博物館に来ていた。そこでちらりと目にしたのは、同郷出身のローラ・フェイ・ギルロイの姿だった。
 この二人が生まれ育ったのは、アラバマ州グレンヴィル(古いランドマクナリーの地図を見ても、Greenvilleがあるがグレンヴィルはない。著者架空の街か)というさびれた街。

 ジュリアから「あなたはエディプス・コンプレックスの塊ね」といわれたように、思春期のルークは父親を嫌悪していて、母親を女神のようにあがめていた。その一つの要因に父とローラ・フェイとの不倫がある。

 ちなみにエディプス・コンプレックスとは、フロイトの精神分析の用語で男子が母親に性愛感情をいだき,父親に嫉妬する無意識の葛藤感情といわれる(ブリタニカ百科事典より)。

 もう中年になったローラ・フェイが目の前にいる。ルークの泊まるホテルのラウンジで延々と始まる二人の会話。早川ポケット・ミステリー二段組み346頁にわたってルークの父の欠点をあげつらい、母の聡明な女性像をたたえていた。それがローラ・フェイとの会話から、父とローラ・フェイの不倫がなかったことなど、枯葉が一枚一枚舞い落ちるようにルークの思い込みが剥がされてゆく。

 大まかに言って人の一生は、生から死へと駆け抜けるものといえる。さらに大まかに言って、一人一人の人生に大きな違いはない。一部の特別の人を除いて。

 思春期の男の子は父親と対立し、女の子は母親と対立する。やがて成長し対立する子供を儲ける。そしてなんと人は、自己本位なのか。ルークも毛嫌いする父親が殺された後、多発性硬化症の母親を見殺しにする。それもハーバードへ入学したいがために。

 ローラ・フェイに全てを打ち明けて長い会話が終わった時、人生の最終的で最大の希望は、生きているうちにいつか、自分が犯したすべての誤りが、ふいにやるべき正しいことを教えてくれるかもしれないということに行きつく。

 この作家の独特の比喩が散りばめられ、刑事や私立探偵やギャングの出てこない会話だけのミステリーにほぼほろ酔いになる。やたらに映画を喩えにするローラ・フェイは、典型的なアメリカ人なのだ。

 ルークの別れた妻ジュリアのお気に入りの曲は、カントリー・ミュージック歌手ボニー・レイットの「I can't make you love me」で、これも典型的アメリカ人。いっときのルークとジュリアの様子といえる。というのはエンディングでこの二人は仲良くなっているから。

 歌詞は下記の通り。(あるサイトからのコピペ)グレンヴィルは西部の街。このスローバラードの雰囲気は、酒場で恋人たちが寄り添って踊っているシーンを連想する。
Turn down the lights   灯りを 落として
turn down the bed   ベッドを 折り返し 
Turn down these voices   声を 静めるの
Inside my head   私の 頭の中の(声を)
Lay down with me   一緒に 横になって
Tell me no lies   嘘はつかないで
Just hold me close   ただ 私を抱きしめて
Don't patronize -   恩着せがましくしないで
Don't patronize me   私を見下したりしないで
'Cause I can't make you love me   だって私は あなたに愛されることができないから 
If you don't   あなたが 愛していないのなら
You can't make your heart feel   あなたの心が 感じることができない
Something it won't   そうできない 何かを
Here in the dark   この 暗闇の中で
In these final hours   この 最後の時に
I will lay down my heart   私は 自分の心を決めるの
And I'll feel the power   私は その力を感じるの
But you won't   でも あなたはそうじゃない
No you won't   あなたは 違うのね

'Cause I can't make you love me   だって私は あなたに愛されることができないから
If you don't   あなたが 愛していないのなら


I'll close my eyes   私の 瞳を閉じれば
Then I won't see   何も見ないでいられるでしょう
The love you don't feel   愛情を あなたは感じていない
When you're holding me   あなたが私を 抱きしめる時に
Morning will come    朝が来たなら
And I'll do what's right   私は しっかりするから
Just give me till then   ただ その時までに
To give up this fight   この争いを やめにしましょう
And I will give up this fight   私はこの争いを 放棄するから

'Cause I can't make you love me    だって私は あなたに愛されることができないから
If you don't   あなたが 愛していないのなら
You can't make your heart feel   あなたの心が 感じることのできない
Something it won't   そうできない 何かを
Here in the dark   この 暗闇の中で
In these final hours   この 最後の時に
I will lay down my heart   私は 自分の心を決めるの
And I'll feel the power   私は その力を感じるの
But you won't   でも あなたはそうじゃない
No you won't   あなたは 違うのね

'Cause I can't make you love me   だって私は あなたに愛されることなどできないから
If you don't   あなたが 愛していないのなら
典型的なホワイト・アメリカンの物語だった。
あまり馴染みがないでしょうが、ボニー・レイットを聴いてください。
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政治「菅総理の政治的感覚に???このマークをつけたくなる」

2020-12-08 18:00:13 | 政治
 まず、私は国政選挙で自民党に投票する一人であることを明言する。その上で菅総理について思うことを書きたい。

 小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが12月6日未明、大気圏突入後オーストラリアの砂漠地帯に着陸し帰還を果たした。この成功は、小惑星探査について世界一の地位だと新聞報道にある。

 このニュースは、多くの日本人に希望と誇りを与えてくれた。アメリカはもちろんのこと、中国やロシアも宇宙への関心は非常に高い。今後宇宙での覇権争いが激化するだろう。ひとえに軍事目的での対決なのだ。

 他国は宇宙戦略に対し巨額の資金を投入している。翻ってわが国では、十分な予算ではない。JAXAのこの計画に参画している多くの企業も含めて、少ない予算の中で最大限の努力で、最大限の効果をもたらした。これを快挙とうほかない。

 JAXAのコントロールタワーで本ミッションに加わった多くの人が喜ぶ姿は感動的ですらあった。そこへは偉業を成し遂げた国民に対し、国を代表する総理大臣の感謝と励ましの電話の1本もなかった。(新聞記事やネットで探したがなかった) 官房長官の談話でよしとしたのか。

 こういう機微に触れるようなことができない総理は、いずれ消えていくだろう。もともと菅総理に対しては、私は懐疑的だ。真っ先に二階幹事長の支持表明から危険を感じている。二階幹事長が中国寄りだからだ。それに加え、菅総理は北海道の200億円もする国立アイヌ民族博物館開設に尽力したと言われる。これらアイヌ関連では北朝鮮のチュチェ思想を信奉する人たちも名を連ねると聞く。
 この点を菅総理に問いただした人の言では「知らなかった」という返事。しかし、200億円も投じる国の施設なのに、それを委ねる人たちの身辺調査もしないなんて考えられない。もし本当に身辺調査もしないで知らないと言うのなら、「国民のための政治」なんてドブに捨てたほうがいい。

 いずれにしても今後の総理の動きには注視したほうがいい。仮に習近平の国賓来日という事態になれば、私は自民党には投票しない。かといって立憲民主や共産党にはならない。

 折角、宇宙のお話だったので宇宙映画の中からテーマ曲を選んでみましょう。
1977年の「スター・ウォーズ」ジョン・ウィリアムズ作曲がいいかもしれない。
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海外テレビドラマ「ザ・クラウン」と「ストーリー・オブ・ダイアナ」

2020-12-04 11:29:31 | 海外テレビ・ドラマ
 Netflixオリジナルの「ザ・クラウン」は、イギリスの女王エリザベス2世の治世を描く。1952年国王の父ジョージ6世の死去により女王として即位した。
 現在94歳で在位中である。王配(夫)エディンバラ公爵は99歳だが、96歳のとき公務から引退した。

 現在まで68年に亘る在位の中で、とりわけ内外の注目を集めたのは、1982年のアルゼンチンとのフォークランド紛争、1981年のチャールズ王太子とダイアナ妃との結婚そして2020年1月31日のEU離脱だろう。

 特にミーハー的興味でチャールズ王太子の結婚は、世界中の興味の対象になった。それはひとえにダイアナ妃の類まれな美貌のせいだった。大きく開かれるあの青い目の魅力には、抗しがたい印象を持ったものだ。

 「ストーリー・オブ・ダイアナ」は、ダイアナ妃の弟やバレエの教師、大衆紙の記者やスタイリストなどの証言を基にしたドキュメンタリー映画である。

 パパラッチと言われるカメラマンの群れ。とにかく、1枚の写真で巨額を手に出来るとあれば、マナーもへったくれもないという様相を呈した。

 そんな人気絶頂の夫妻が、なぜ離婚しなければならなかったのか。 という点は、「ザ・クラウン」に詳しい。
 ちょっと触れておくと、ダイアナ妃の出自は、本宅がロンドンから100キロほど離れたノーサンプトンシャーのオルソープにあるオルソープ・ハウスであり、ロンドンにもスペンサー邸があるイギリスの名門貴族スペンサー伯爵家の三女として生まれる。働かないくてもいい境遇なのに、幼稚園で子供の世話をしていた。そういう体験が庶民性を育んだが、英王室では通用しない。

 もともとチャールズは、ダイアナの姉セーラと親しくしていて、チャールズがオルソープの本宅を訪問した時ダイアナと言葉を交わした。それもダイアナの方から。そんなこんなで婚約の運びとなり、ダイアナがロンドンで家をシェアしていた女友達3人の祝福を受けてバッキンガム宮殿でいわゆる花嫁修業に入る。

 ところが王室のしきたりと言うのが、ダイアナには苦痛に感じられた。挨拶の順番とか言葉遣いとか食卓のマナーとか貴族の出とはいえ自由に育ったダイアナには大きな負担となった。過食症に陥った。やたらに食べて指を喉に入れて、食べたものをすべて吐き出すということの繰り返しになった。

 これに拍車をかけたのが、チャールズの行いなのだ。ダイアナにあまり寄り付かないのである。チャールズには公務とポロ競技がありそれが留守がちになる原因。それでも公務が終われば、恋人であるブルース・シャンド陸軍少佐の長女カミラ・パーカー・ボウルズの家に寄ってから帰宅するという見識のなさ。
 結婚前の若い女性は、夫になる男性にはより一層寄り添って欲しいと願うもの。チャールズには思いやりというものがなかった。しかも、結婚後ダイアナの人気が沸騰するにつれ、それに嫉妬するのだから言葉がない。

 チャールズに一言援護すれば、それは王室特有の子供の育て方もあったのかもしれない。なにしろ朝になれば女官? いわゆる女性従業員がベッドで寝ている人を無視してカーテンを開ける。本人は何もしなくてもいい。歯を磨き顔を洗い、服を着るだけでいい。食卓に着けば料理が運ばれてくる。そんな育ち方をすれば、思いやりの入る余地がないのかもしれない。

 それでもダイアナにとって幸せなひとときもあった。王室では子連れの外遊は前例がなかった。ダイアナは生まれて間もないウィリアムを連れて行った。チャールズは渋面を作る。しかし、外遊先では夫婦が心の内をうちあけ、チャールズから「I love you」の言葉を受けてダイアナに微笑みが戻った。ウィリアムと一緒に遊んだり、パーティではダンスまで披露するむつまじさ。しかし、これらの場面は、ダイアナがおりに触れて思い出すことになる。

 この二人はともに繊細な気質なので、相性という点では合わないのかもしれない。男から見れば、あんな美人の妻ならほかの人に目移りするはずがないと思うがなあ。

 「ザ・クラウン」は、現在シーズン4まで公開されている。計画ではシーズン6まであるそうな。ただ、この作品の異色なところは、シーズン2毎に俳優が入れ替わるところだ。例えば、エリザベス女王2のシーズン2まではクレア・フォイが演じ、シーズン3と4は、オリヴィア・コールマンだし、ダイアナにはエマ・コリンからエリザベス・デビッキという具合。代わった時の違和感が、落ち着くまで少し時間がかかる。

 「ストーリー・オブ・ダイアナ」では、離婚後のダイアナの男遍歴にも触れるが、さらりと流す感じ。ダイアナには悲劇が待ち受けていた。1997年8月31日、この頃ダイアナは二人の男と交際していた。

 この日はそのうちの一人ドディ・アルファイドとデート、ドディのほか運転手、ボディーガードとダイアナが乗った車がパパラッチに追われ時速150キロのまま、トンネルの中央分離帯のコンクリートの激突、シートベルトを締めていたボディガード以外の3人が死亡した。ダイアナ享年36歳。

 それにしてもこんなドラマをよく作ったと思う。これを観てチャールズ王太子がキライになる人も出るのではないか。ダイアナ妃が亡くなった後、カミラと結婚している。チャールズ王太子の本心は、カミラとの結婚だったんだろう。カミラの出自が貴族階級でなかったのが原因で、カミラが身を引いたと推測できる。

 さて、上記のダンス・シーンに流れる曲は、フランキー・ヴァリの1967年のヒット作「君の瞳に恋してるCan't take my eyes off you」である。フランキー・ヴァリは、フォ・シーズンズのリード・ヴォーカルとして一世を風靡、ソロでも成功した。

 2005年、ブロードウェイ・ミュージカル「ジャージー・ボーイズ」の中でフォ・シーズンズのヒット曲が多用され商業的に成功した。2014年に同名でクリント・イーストウッド監督によって映画化されている。ここでは映画のシーンから「君の瞳に恋してる」を聴いていただきましょう。また、「ザ・クラウン」の重厚なメインテーマ曲も、そして蛇足ながら作曲をしたのは有名なハンス・ジマーである。

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読書「ザ・ファイヴハンドレッドThe 500」マシュー・クワーク

2020-11-29 16:58:12 | 読書
 まるでジョン・グリッシャムのベストセラー「法律事務所」を彷彿とする展開に時間を忘れる。

 ワシントンDCの巨大ロビイスト、デイヴィス・グループに一本釣りされたのがマイク・フォード。一本釣りされた所は、バーヴァード大学のゼミ。

 マイクはロースクールの三年生、同時に政治学も学ぶ。そしてハーヴァードのラングデル・ホールを闊歩する前途洋々のエリート学生である。ゼミの名前は、「政治と戦略」。ジャケットにボタン・ダウンのシャツ、そしてチノパンといういでたち。ところどころほつれたり擦り切れたりしているが、選考制で定員16名のこのゼミにもぐりこんだが違和感なく溶け込んでいる。

 このゼミは、経済・外交・軍事・政治などの分野でリーダーになるための登竜門と言われる。各界の大物たちが招へいされて講師を務める。このゼミには、フォーブス誌が年一回アメリカ合衆国企業上位500社を作成するが、その500社を顧客に取り込むことを目標に掲げるデイヴィス・グループの代表ヘンリー・デイヴィスが今教壇に立っている。超大物といっていい。

 彼は低い声で「さて、問題のガブリロ・プリンツィップだ。彼は前に進み出て、見物人のひとりをブローニング1910で殴った。そしてそのあと、オーストリアの皇太子の喉と、その前に立ちはだかった夫人の腹部に銃弾を撃ち込んだ。そうやって、結果的に第一次世界大戦を引き起こすことになった。問題は動機だ。受け売はダメだぞ。大事なのは自分で考えることだ」

 昨夜からの睡眠不足でこのゼミに遅れたマイクは、その答えを考えるよりも喫緊の課題に流れていく。マイクは、バーリーというバーでアルバイトをしている。(これを読んだとき、マイクは恵まれた家庭の出ではないと分かる。ハーヴァード、プリンストン、エール、ブラウン、コロンビア、コーネル、ダートマス、ペンシルベニアの8大学、いわゆるアイビー・リーグの学生の約7割がアメリカの上位20%の収入の家庭出身といわれる)

 そのバーのウェイトレス、ケンドラが仕事中”わたしのうちでファックしない?”という目で誘われ、溺れそうになる黒髪と、淫らな妄想を抱かせるのに負けたせいだった。そんな至福のときを経て、自分のアパートに帰ってきて目にしたものは、路上に放り出されたガラクタや雑多なものだった。
 キッチンのテーブルの上には、小さなメモが残されていた。「家具は借金のカタとしてもらっていく。未払いの負債額8万3千3百59ドルだ。クレンショー信販」とある。これは母親の胃がん治療に借りたものだ。未払いの返済金があり、学費の未払まである。

 そんなことに思いをはせていると、「退屈なのかね、ミスター・フォード」研ぎ澄まされたナイフのような視線を向けられたマイク。「いいえ、そんなことはありません」
「だったら、この事件に対するきみの意見を聞かせてもらおうじゃないか」
 威嚇するような声音のヘンリー・デイヴィス。マイクの頭の中で”しまったこれで競争相手のひとりは減った”と感じ、一流企業への就職も途絶えたかもしれない。
「復讐です。プリンツィップは貧しい家庭の出で捨て子です。みじめな境遇は、オーストリア人に踏みつけられているせいだと考えていました。19年にもわたる憎悪が、世に名を成すためなら、人殺しもいとわなかった。ターゲットは大物であればあるほどよかった」

 マイクは上品なハーヴァード英語でなく、街のチンピラのような話し方をした。周囲には不快感が漂った。教室を出たマイクは、昨夜の疲れもあって早くシャワーを浴びたいと思いながら歩いていると、肩に手が置かれた。それはヘンリー・デイヴィスだった。
「話したいことがある。10時45分に私の部屋に来てくれ」これがすべての始まりとなる。

 デイヴィス・グループの新入社員には、個室とアシスタントと隔週4千600ドル(約50万円ほど、月に直すと100万円になる)の給料が与えられる。それ以上のことは本人次第。説明会もノルマもガイドラインもないところから、仕事は自分で探さなくてはならない。

 総務課や人事課と同様、新入社員には1階の部屋が割り当てられる。2階はシニア・アソシエイト(中間管理職といえばいいのか)、3階にはグループ代表のヘンリー・デイヴィスや幹部や上級管理職の部屋が連なっている。1日18時間以上働き、グループに利益をもたらせないとお払い箱になる。

 マイクは根性のある男だ。生い立ちからして異色だ。子供のころは兄とともに悪の道で窃盗や住居侵入、自動車盗を繰り返していた。警察に捕まり刑務所か軍隊かと選択を迫られ、19歳で海軍に入った。 
 下士官に昇級、ペンサコーラ短期大学で1年学ぶ。そのあとフロリダ州立大学に移り、最優秀の成績で2年で卒業。ハーヴァード・ロウ・スクールの進学適性検査にはほぼ満点の成績で合格した。そして今、デイヴィス・グループの1階の部屋にいる。

 時間が経つにつれ同期の桜の一人が去っていった。レースに負けたのだ。そんな厳しい現実の中で、一人の女性に行き当たった。2階のシニア・アソシエイト、アニー・クラークだ。アニーはマイクが惹かれる女性のすべてを持っていた。黒い巻き毛、あどけなさの残る顔、茶目っ気たっぷりの青い瞳、数か国語を操るアニー。

 アニーに対する思いが募り始めたころ、マイクはシニア・アソシエイトに昇進した。アニーとは同格ではあるが、4年間のアニーの経験はまだマイクをリードする立場だった。マイクは二人きりになる機会を探っていたが、それは向こうからやってきた。

 深夜1時、仕事の疲れと気分転換に地下のジムで汗を流していた。そこに現れたのがアニー。マイクは思い切って誘ってみた。「この週末は予定が入ってるの」これにひるむマイクではない。
「わかった。でも、いつか外で会えないかな」
「いいわよ。じゃあ、ハイキングとかは?」

 そして実現したのは、仲間数人とシェナンドア国立公園でのハイキングだった。トレッキング・シューズに膝まであるウールのソックスを履いたアニーは、巨大な花崗岩を這いあがっている。しかもイエール大卒の良家のお嬢さまが、川でひと泳ぎしようと言い出したのだから驚く。友人たちは水が冷たいと言って敬遠する。アニーの視線は、マイクに向けられた。マイクが断れるはずがない。(愛しのアニーの言葉に反発したら、思いの成就は不可能)

 アニーは靴と長袖のシャツを脱ぎ、マイクもシャツを脱ぎ半ズボン姿で川に飛び込む。そこで言ったのは、「滝の裏に行ってみない? ちょっとおっかないかもしれないけど」どうやらアニーは、マイクを試しているみたいなのだ。マイクは二つ返事で「OK]

 暗い洞窟をアニーがマイクの手を引きながら前に進む。「いいこと。ここから水に潜って小さな水中トンネルを抜けるのよ。長さは12フィート(約4メートル弱)。流れに乗って進めば、滝の下に出る」
 閉所恐怖症のマイクはビビったが「わかった」1分後には二人は滝つぼに落下していた。

 恐怖の数十秒後の二人は昂奮していた。じっと見つめ合いマイクが顔の距離を詰めても、アニーの表情が変わらない。「こんなところでキスしないでいるのは難しいかも」とマイク。「わたしも。あなたがどこまで押してくるか興味があったの」
 もうあとは、彼女の耳の上の髪に指を通し、手のひらを首筋にあてがって、まるで映画のように膝から力が抜け落ちてしまうようなキスをした。

 その後アニーはマイクのアパートに転がり込んできた。そしてアニーの実家を訪れた。アニーの父ローレンス・クラーク卿は、ハント・カントリーと呼ばれる地域で、ブルーリッジの山腹とミドルバーグの街のあいだの緑したたる美しい丘陵地帯で、宅地の一画がけた外れに広く極端なイギリスびいきの土地柄なのだ。

 ローレンス卿の敷地は、2500エーカー(一辺が3キロの正方形)の土地、1970年代に建てられたコロニアル様式の家屋。8つの寝室。6000本のボトルを収蔵できるワイン・セラー。馬20頭が飼える厩舎。屋内・屋外のプール。テニスコート、ラグビー場、拳銃・クレー射撃場、ゴルフ練習場、ソフトボールのフィールドなど。ここでアニーは育った。

 ところで、このローレンス卿が食えないヤツなのだ。おんぼろのチェロキー・ジープにアニーを乗せて、ゲートから半マイルほどある道を屋敷に向かった。ローレンス卿が待ち構えていて、ドーベルマンを従えていた。握手の後、ジープを眺めマイクという男を値踏みし始めた。

 ディナーは、20人用のテーブルに三人でついた。「きみとなんとかうまくやって行けたらいいのだが……」といってローレンス卿は微笑んだが目は笑っていなかった。ローレンス卿のようなイギリス風の気取った話し方だと、誰が相手でも人を見下しているようにしか見えない。

 翌日、辞去するときアニーのいないところで「きみが何を考えているのかは知らないが、いずれにせよ、わたしはきみが娘にふさわしい男だと思っていない。娘がきみにどんなに熱をあげているとしても―――まあいい、もし娘を傷つけたら、たとえそれがわざとではなかったとしても容赦はしない。必ずきみを追い詰めてハリツケにしてやる」
 マイクの胸のうちでは、そうそうあんたの思うようにはいかないぜ。この借りは返すつもりだからなと。

 その後マイクは、グループの意向に沿うよう若き下院議員のエリック・ウォーカーと友人になることに専念した。しかし、マイクは盲目的に意向に沿う気はなかった。持ち前の猜疑心がフル稼働し始めた。ミステリーは必ず正義が勝つようにできている。

 ヘンリー・デイヴィスは、何も秀才一人欲しかったわけではなかった。マイクのことは一切合切調べ上げ、忠実な番犬に仕立て上げようとしたがそうはならなかった。

 マイクにとって特に役立ったのは、ロースクールの講義でもなければ、政治学のテキストでもなかった。若き日々のカギを使わず部屋に入る方法とか車を盗む方法、テロリストがやる連絡方法などだった。

 ちなみにテロリストの連絡方法は、ホットメールのアドレスとパスワードを伝え、こちらからのメッセージは送信せずに下書き用のフォルダに保存しておくから、そちらも連絡したいときには同じようにして欲しいというものなのだ。

 ちなみにマイクが車で移動中に聴く音楽は、ハリー・チャピンの1977年の「Cats in the cradle」だ。加えてハリー・チャピンは故人である。
 著者マシュー・クワークは、ハーヴァードで歴史と文学を学び、卒業後はアトランティック誌の記者として、民間軍事請負企業や麻薬取引やテロ行為の訴追問題や国際ギャング団などに関する記事を書いている。ワシントン郊外に在住。本書は処女作。


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