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映画「ザ・シューター/極大射程Shooter’07」劇場公開2007年6月

2011-05-29 10:38:44 | 映画

               
 二千メートル先の標的を確実に撃ち抜く狙撃手って本当にいるのだろうか。私は信じられないでいる。いつも遊歩道でウォーキングをするが、距離の標識があって二千メートルは相当長い。

 この映画の主人公がその狙撃のプロだ。風や塵、果ては地球の自転までもが影響するという。長大な狙撃。

 退役後、山中の山小屋で気ままな生活を送っていたボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、退役したジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)の訪問を受ける。無愛想なスワガーに我慢強く説得を続ける大佐。

 「大統領はこれから三都市を訪問する予定だ。情報を分析した結果、何者かが暗殺を企てている。三都市のうちどの都市が暗殺の格好の地か調査して知らせて欲しい」

 実はこれはスワガーを抹殺する罠だったが、スワガーの知る由もなかった。大統領暗殺未遂犯として、FBIに追われることになる。その展開は、破壊と殺戮、拷問のバイオレンス。息抜きには格好の映画だ。
          
          
          
          
          
          
          
          
監督
アントワーン・フークア1966年1月ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。’09「クロッシング}ほか。

キャスト
マーク・ウォールバーグ1971年6月マサチューセッツ州ドーチェスター生まれ。
マイケル・ペーニャ1978年1月イリノイ州シカゴ生まれ。
ダニー・グローヴァー1946年7月サンランシスコ生まれ。
ケイト・マーラ1983年2月ニューヨーク、ベッドフォード生まれ。
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懐かしのポップス「Too Yonug」

2011-05-20 13:54:17 | 音楽

              
 1951年2月6日ナット・キング・コールでレコーディングされスタンダード曲となった。私が買ったのは、確かEP盤だった筈。この頃の記録メディアは、「レコード」と呼ばれ円形で黒かった。このEPは、一分間に45回転する。片面に一曲入っていてドーナッツ盤とも呼ばれた。ジュークボックスにはこのドーナッツ盤が入れてあった。

 そんな時代の懐かしい曲で、しかも英語の歌詞を一生懸命に覚えた曲でもある。一度覚えた歌詞は、今でもほとんど思い出せるから不思議だ。かつての青春時代に戻れるものなら戻りたいし、そこで今度こそはステキな彼女にこの曲を歌いたいと思わせる。冥界からの招待状を待つ身でありながらも、まだぐずぐずと恋や愛に別れを告げられないでいる。

ナット・キング・コールでどうぞ
They try to tell us
We're too young
Too young to really
Be in love
They say
That love's a word
A word we've only heard
But can't begin
To know the meaning of

And yet we're not
Too young to know
This love will last
Though years may go
And then someday
They may recall
We were not
Too young at all

And yet we're not
Too young to know
This love will last
Though years may go
And then someday
They may recall
We were not
Too young at all
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映画「クロッシングBrooklyn's Finest’09」劇場公開2010年10月

2011-05-16 11:14:12 | 映画

              
 三人の男がそれぞれ別の目的を持って公営住宅団地に向かう。この三人の男ニューヨーク市警の警官でありながら面識はない。

 エディ(リチャード・ギア)は、勤続22年で退職まで7日間ある。この7日間を無事乗り切りたいと思っている。エディは、なるべく事件に係わらないように自分の身の安全第一に今までの警官生活を送ってきた。同僚の親しい警官はいない。心にぽっかりと穴があいたようで、毎朝拳銃を口にくわえて空砲を撃つ。

 サル(イーサン・ホーク)は、ひとけのない道路の片隅に停めた車の中で売人の話を聞いてやる。話が一段落したところで、いきなり発砲してその男を殺す。袋に入った現金を持ち帰る。思ったほどの額ではなかった。
 家には双子を身ごもった妻と二人の子供がいる。妻は喘息を患っていて、原因が家のカビを吸い込んでいるせいだった。新しい家がどうしても必要で、ヤクの売人の手入れのとき、その辺にある現金を持ち帰ったりする。
 新しい家の売買期限が迫る。売人の現ナマを警察に入れても、どうせお偉方のマホガニーの机や部屋のペルシャ絨毯に変わるだけだ。その論理を手入れの時掠め取る現金に理由付けをする。

 タンゴ(ドン・チードル)は、ヤクの密売組織に潜入している捜査官だった。いい加減この仕事に嫌気が差していた。スーツにネクタイとデスク。そんな刑事になりたい。連絡員の警部補ホバーツ(ウィル・パットン)に昇進を進言する。

 ある日、スミス特別捜査官(エレン・バーキン)を伴って現れたホバーツは、キャズと呼ばれるカサノバ・フィリップス(ウェズリー・スナイプス)の逮捕に罠を仕掛けるのを手伝えと言ってきた。このキャズには刑務所で命を助けられた恩義をタンゴは持っていたので断った。

 この三人の男たちが偶然同じ日の同じ時刻、体を張った瞬間が訪れる。エディは、行方不明の女性を載せたバンを追って。しかも、退職後に。
 サルは、作戦中止を聞き目標としていた売人のアジトに金を求めて。タンゴは、キャズを殺した仲間の男を殺すために。

 おびただしい警察車両の回転灯の光の中に立つエディには、行方不明女性発見の喜びは浮かんでいない。彼は人生に疲れていた。その顔に浮かぶのは、周囲の光が明滅していることだけだった。

 この映画には英雄的な警官は一人も出てこない。何かしら人生に追われ疲れ、ずーと眠りたいような雰囲気が伝わってくる。観終わったあと重苦しい気分にさせられるが、人間の醜い性(さが)を見せ付けられているにも拘らず満足感も与えられる。手応えのある映画だった。
            
            
            
            
            
            
            
            
            
            

監督
アントワーン・フークア1966年1月ペンシルヴェニア州ピッツバーグ生まれ。’01「トレーニング・デイ」が印象に残る。この映画で、デンゼル・ワイントンはアカデミー主演男優賞の受賞している。

キャスト
リチャード・ギア1949年8月ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。
イーサン・ホーク1970年11月テキサス州オースティン生まれ。
ドン・チードル1964年11月ミズーリ州カンザスシティ生まれ。
ウェズリー・スナイプス1962年7月フロリダ州オーランド生まれ。
ウィル・パットン1954年6月サウスキャロライナ州チャールストン生まれ。
エレン・バーキン1954年4月ニューヨーク生まれ。
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懐かしのポップス「Always on my mind」

2011-05-11 13:43:57 | 音楽

 もう随分昔になる。カントリー・ミュージックに熱中し始めた頃だ。同時に登山にも興味が移り真夜中の国道を走りながらこの曲を聴いたものだ。今でもこの曲を聴くと、まざまざと夜の国道20号線が浮かび上がる。

 その頃、35年ほど前のことで夜は眠るものという時代。夜、車で走っているのは長距離のトラックやパトカーぐらいのものだった。それもごく僅かなものだった。コンビニも今のように至るところにはないし、道の駅もないから休憩に苦労した記憶がある。

 まあ、ナイトラン愛好者の天国だった。もう、今はそんな醍醐味は味わえなくなった。いつでもどこでも車を見かけ、マナーも運転技術も最低とくれば楽しさを求めるのは諦めるしかない。

 この曲をウィリー・ネルソンで聴いていた。登山口へ向かう夜の林道。ヘッドライトに浮かび上がる木々の葉叢。風が枝を揺らしている様は、まるで霊界をさ迷っているような錯覚に陥る。ウィリー・ネルソンは、そんな心細い感覚を癒してくれた。
              
 Always on my mindをウィリー・ネルソンと少し味付けの違うマイケル・ブブレを比べてみるのもいいかもしれない。
         
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映画「シングルマンA Single Man’09)劇場公開2010年10月

2011-05-07 09:58:02 | 映画

               
 これはゲイの映画である。私にゲイの趣味はない。むしろ嫌悪している。ジョージ(コリン・ファース)は、恋人のジム(マシュー・グード)を交通事故で亡くした。16年もの間愛し合った間柄だった。その喪失感に死を決意した最後の一日が、ゆったりとした映像とともに描かれる。

 愛する人を失ったというなら、ゲイでなくても異性愛の男女でもいい。しかし、このゲイの視点から見る愛の形は、異質なるが故に格別の雰囲気が漂うのも確かだ。私は男同士の愛情よりも、舞台となった家や衣装に関心を持った。

 平屋の家でガラス張りのキッチンは羨ましくなるが、目隠しがいるのではないかとか、暑い日には冷房費がバカ高いのではなどと画面に合わないことを考えて見たり、衣装については地味なスーツに白いワイシャツ、細身のネクタイ。

 しかも、棺用の衣装も同じスタイル。スーツの上にクリーニング済みのワイシャツ、カフスボタン、ネクタイとその上にメモ書き。それにはネクタイの結び目まで指示してあった。ウィンザー・ノットと。

 画面の地味な色彩に中で目を惹く色は、少女のブルーとその母親の赤があるぐらいだった。この男のファッションは、時代設定が1960年代のせいもあるのかもしれないが、監督のトム・フォードの好みにも思える。ファッション界で活躍した人だけあって、白の使い方がうまいと思った。

 いよいよこの世に別れを告げる夜を迎える。しかし、人生は皮肉なもので、大学の男子生徒が新しい恋人に思えたとき再び人生の皮肉に見舞われる。
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           
           

監督
トム・フォード1961年8月テキサス州オースティン生まれ。ニューヨーク大学のアートヒストリで1年学び俳優を目指していたが1986年までインテリア・アーキテクチャーを習得、ペリー・エリス、キャシー・ハードウィックでデザイナーを務め1990年にミラノに移り1994年グッチ、2000年にはイヴ・サンローランを経て独立。その間多くの賞を受賞。本作が初監督作品。
                
キャスト
コリン・ファース1960年9月イギリス、ハンプシャー州グレイショット生まれ。本作でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞。アカデミー主演男優賞にノミネートされた。2011年は、「英国王のスピーチ」でアカデミー主演男優賞を受賞した。
ジュリアン・ムーア1960年12月ノース・キャロライナ州ファベットヴィル生まれ。’97「ブギーナイツ」でアカデミー助演女優賞受賞。’00「ことの終わり」では主演女優賞にノミネートされた。
マシュー・グード1978年4月イギリス、イングランド生まれ。
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