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海外ドラマ「 24Twenty Four シーズン5」

2011-12-31 16:13:56 | 海外テレビ・ドラマ

               
 「敵は合衆国大統領だ!」とジャックは叫ぶ。シーズン3で大統領だったデイヴィッド・パーマー(デニス・ヘイスバート)が暗殺される。これが発端となってジャックが追われたり追ったりの全24話。相変わらず速い展開でよくもここまでスリルとサスペンスを詰め込んだものだ。
 ミッシェルもトニーも死んでしまった。出番が多くなったのは、クロエ・オブライエン(メアリー・リン・ライスカブ)だ。いつもしかめっ面をしてモニターを睨んでいるが、仕事の速さと深さはCTUでぴかいち。ジャックが全幅の信頼を置くのも頷ける。
 現職大統領が拘束されて一件落着かと思いきや、なんとジャックが中国大使館警備主任に拉致される。シーズン4でジャックが、中国大使館に不法侵入し大使を殺害したからという。中国の貨物船がアメリカ合衆国を離れていく。そうなると、シーズン6は中国国内からの脱出か? それにしても中国人のしたたかさや残酷さも余すところなく描かれ、現実の中国も共産主義下で、開かれた中国なんて夢のまた夢のような気がしてくる。
           
           
           
           
           

キャスト
キーファー・サザーランド、メアリー・リン・ラシスカブ、キム・レイヴァー、
ジェームズ・モリソン(CTU1ロサンジェルス支部長ビル・ブッキャナン)954年4月ユタ州生まれ。教師、映画製作者、劇作家、詩人、俳優、歌手、ヨガ教師といろいろな顔を持っている。
           
グレゴリ・イッツェン(ローガン大統領)1948年4月ワシントンDC生まれ、
ジーン・スマート(ファーストレイディ)1951年9月ワシントン州シアトル生まれ。
ジュード・チコレッラ(大統領補佐官マイク・ノヴィック)1947年ニューヨーク州生まれ。
グレン・モーシャワー(大統領警護官アーロン・ピアース)1959年4月テキサス州ダラス生まれ。
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読書「チャイルド44」トム・ロブ・スミス

2011-12-27 13:03:18 | 読書

               
 スターリン体制下の恐怖政治。ウィキペディアによると「スターリンは、帝政時代において少数民族であり一般のロシア人より格下と認識されていたグルジア人である。貧困層で身長が低く、加えて自身がグルジア人であるというコンプレックスは相当に強く、劣等感の強い男であった。
 人一倍コンプレックスを強く感じるゆえ、スターリンは異常なまでの権力欲、顕示欲の塊であり、その目的を達するためには全く手段を選ばなかった。
 裏切り者を絶対に許さない不寛容さと、人間を殺すことをなんとも思わない冷酷な性格の持ち主であった。
 アブバジアの「冷たい地」という地域の別荘で寝ていた深夜に犬の遠吠えで目が覚めたスターリンは、「私を眠らせないのは誰の犬だ?」と護衛に尋ねた。近所の犬であることを聞かされ、「犬を見つけて撃ってしまえ」と命令した。
 翌朝目が覚めたスターリンが、犬は死んだのかどうかを護衛に聞くと、「あの犬は盲導犬であり、追い払いました」と答えた。するとスターリンは「ではその犬を連れてこい」とわめき、連れてこられた盲導犬を自らの手で射殺した。そして「今度命令に背いたら、お前もこうなる」と告げた。ほかには、粛清した政敵の写真を見て悦に入りながら、故郷のグルジアワインを愛飲していたという」

 こういう人間の統治の下に起こる殺人事件。しかも、広範囲な地域にわたる犯行現場。国家から見てこういう犯罪は起こってはいけない部類に入る。したがって十分な捜査もなされず誰かを犯人にでっち上げる必要もあった。槍玉にあがったのが同性愛者であった。正義のかけらもない。

 国家保安省の捜査官レオがたどる正義の道のりは、かって在籍した保安省の追跡まで受ける。隣人といえども密告の可能性もあって信用できない。想像も出来ないような世界だ。
 しかし、かつての戦時中の日本も思想犯の摘発には余念がなかった。都会から地方の小さな村になると俄然団結力が強くレオも助けられた。そして、犯人に到達してみると、まさかの事実に向き合うことになる。

 ふと思うのは、日本でも正義が行われているのだろうか? ということだ。国民の信頼を裏切る検察のいい加減さも指摘されている。尋問の可視化が叫ばれているが、けだし正論に思える。

され、気分を変えてカーリー・サイモンの曲でもどうぞ! 「I only have eyes for you」です。
Carly Simon - I Only Have Eyes For You (Music Video)


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海外ドラマ「 24Twenty Four シーズン4」

2011-12-22 09:34:12 | 海外テレビ・ドラマ

               
 列車爆破事件を発端として核弾頭を装着したミサイルで、ロサンゼルス市民の大量殺戮を狙うテロ組織のアメリカへの挑戦が描かれる。例によって二転三転するストーリーはエンタテイメントとしては上出来。荒っぽい脚本が気になるが! 

 国家反逆の罪のトニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)が突然現れてジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)、ジャックの恋人オードリー(キム・レイヴァー)とオードリーの父親ヘラー国務長官(ウォリアム・ディヴェイン)の窮地を救うとか。

 ジャック・バウワー指揮のCTUチームが中国大使館に潜入して重要容疑者を拉致する。中国側は、潜入メンバーの一人を監視カメラの分析で特定して、その捜査員を拉致する。この拉致がCTU上層部に伝達されるシーンがないとか。

 取り上げればきりのないものだろうけど、大筋では辻褄を合わせてある。出だしでは、CTU支部長エリン・ドリスコル(アルバータ・ワトソン)が演じているが、ジャック・バウワーの加勢からかたくなな判断やクロエ・オブライエンをジャックの指示に従ったと言うだけでクビにしてしまう。チーム・リーダーとしての資質にかけるような役柄で、気の毒な病気を抱えている娘の自殺でCTUを去っていく。

 後任に選ばれたのが、ミッシェル(レイコ・エイルスワース)だった。これでシーズン3のメンバーが帰ってきた。皮肉なのは、国家が開発した隠密の意のあるステルス技術が、いざ敵に乗っ取られると追尾が非常に困難なことだ。この辺を見ていると、まさに自分のクビを自分で絞めていて苦笑いをするしかない。最終的にこのミサイルを、ロサンゼルス近郊で爆破するが、核爆弾は爆発しないというが信じられない。
           
           
           
キャスト
キーファー・サザーランド、
キム・レイヴァー1969年3月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。
ウィリアム・ディヴェイン1937年9月ニューヨーク州アルバニー生まれ。
アルバータ・ワトソン1955年3月カナダ、オンタリオ州トロント生まれ。
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読書「15のわけあり小説」ジェフリー・アーチャー

2011-12-16 12:37:16 | 読書

               
 なるほど15の短編小説集でそれぞれが面白いが、とりわけ「ブラインド・デート」が私には印象的だった。

「ジャスミンの香りが最初の手がかりだった。女性だ」これがこの章の入り口にある誘導の言葉だ。彼女は隣の席に座った。向かいの椅子が引かれる音がしなかったし、腰を下ろした彼女に話しかける声も聞こえなかったので一人だと分かった。

「あなたが隣のテーブルにいても、私の目が見えないことに気がつかないはずだ。隣に座っている人が真実を知るまでどれだけ騙しておけるかが私の挑戦なのだ」というわけで、時間を尋ねることで会話を始めて、年齢の推測や出身地それに礼儀正しさも分かった。

彼女が先に紅茶の代金を支払って店を出た。表まで彼女を送っていった馴染みのウェイターに聞いた。「さっきまで隣のテーブルにいた女性のことを教えてくれ。背が高かったか、低かったか? 金髪か、黒髪か? 痩せていたか? 美人だったか? それから――」
ウェイターがいきなり笑い出した。
「何がそんなにおかしいんだ?」
「あの女性もまったく同じ質問をされましたよ。あなたについてね」

ジェフリー・アーチャー1940年イギリス生まれ。
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海外ドラマ「24Twenty Four シーズン3」

2011-12-05 16:16:06 | 海外テレビ・ドラマ

                
 2001年から始まったこのドラマ、ゴールデングローブ賞TVシリーズ部門の主演男優賞まで受賞した人気のドラマであるが、なぜか今まで食指が動かなかった。みんなが良いということに意味もなく反発したくなる困った性格のせいかもしれない。海外ドラマに親しんでみて「24Twenty Four」を観て見たくなった。

 このシリーズは、麻薬王サラザールを潜入捜査の末、逮捕、刑務所送りにしたが、弟からの釈放しないと、細菌をばら撒くという脅迫に直面する。
 CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウワー(キーファー・サザーランド)は、CTUに楯突く反逆者を装ってサラザールを脱獄させる。1時間毎の同時進行劇で、全24話をエンターテイメント一色で描くドラマは、たしかに吸引力抜群の出来だ。

 それにしても違和感がないこともない。CTUの中枢管理部門の長トニー・アルメイダ(カルロス・バーナード)とその次席ミシェル・デスラー(レイコ・エイルスワース)が夫婦であることだ。それに、ジャック・バウワーの娘キンバリー・バウワー(エリシヤ・カスバート)も勤務するというこういう組織にそぐわない面もある。

 ミシェルが犯人グループに誘拐されトニーが苦渋の決断を迫られて、国家への反逆を犯す。身近な人間が誘拐され、殺すと脅されればどんな人間も犯人の言いなりになる可能性が高い。CTUのような組織が弱点を抱えることに疑問を感じる。いくら作り物の物語といえども、視聴者に疑義を持たせるのはよくないだろう。

 CTUのメンバー全員の俳優たちは、それぞれ個性があって、海外ドラマでいつも感じる「また彼が出ている。とか、彼女がいるなあ」といった親しみの持てるキャストだった。
 その中でも特に気に入ったのが、クロエ・オブライエン役のメアリー・リン・ライスカブだ。決して美人ではないが、頭がよくてコンピューターに精通している彼女の存在がジャック・バウワーを助けるという大事な役どころだ。好感を持った。

 それとルックスがやや日本人的なミッシェル・デスラー役のレイコ・エイルスワースについては、四分の一が日本人、四分の一がウェリシュ、二分の一がドイツ系の血が入っているとのこと。ファストネームのReikoは、Ray-coからきていて「感謝の念の子」という意味が含まれているのだそうだ。
               
               
               
               
                左クロエ 右キム
               
               
キャスト
キーファー・サザーランド1966年12月ロンドン生まれ。’01「24」でゴールデングローブ賞TVシリーズ部門主演男優賞受賞。
エリシヤ・カスバート1982年11月カナダ、カルガリー生まれ。
カルロス・バーナード1962年10月イリノイ州エヴァンストン生まれ。
レイコ・エイルスワース1972年12月イリノイ州シカゴ生まれ。
メアリー・リン・ライスカブ1971年6月ミシガン州デトロイト生まれ。
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