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もう一度観たい映画「ジョー・ブラックをよろしくMeet Joe Black」1998年制作

2022-09-29 17:00:29 | 映画
 ブラッド・ビッドが死神、アンソニー・ホプキンスは会社社長の役で3時間という長尺ながら、不思議なラヴストーリーが展開され、ほぼ退屈しないで観られた。

 既に妻は亡く一人寝が続いているが、時折どこからともなく「イエス」という言葉がビル・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)の耳に届く。ビルは空耳かと思い目をつむる。するとまた「イエス」。そんな日常が続く中、65歳の誕生日が近づく。

 広大な屋敷の庭からなだらかに続く芝生の傾斜は川に続いている。そこでは、ビル65歳の誕生祝のパーティの準備も進められている。ここからマンハッタンにある社屋にヘリコプターで出勤する。同行にするのは愛娘のスーザン(クレア・ホーラニ)と有能な秘書ドリュー(ジェイク・ウェーバー)。このドリューは、スーザンの恋人でもある。

 その機中ビルは言う「スーザン、ドリューとの関係を見ていると情熱が感じられない。恋は情熱でするものだよ」スーザンはただ笑顔を浮かべているだけだった。

 目的地でスーザンは父親たちと別れ、病院の内科研修医として勤務する前にコーヒー・ショップに立ち寄る。そこには店の電話で何やら大声で話している若者がいた。その若者(ブラッド・ビッド)が電話を終えて、スーザンの筋向いに座って「おはよう」と声をけて来た。気さくで純粋さを秘めたハンサムな男。スーザンは電流に触れたように、心奥では好きになっていた。

 店の前で別れを惜しみながら左右に歩む。スーザンが振り返れば男は背を向けている。男が振り返ればスーザンが背を向けている。決して同時に振り返ることはなかった。やがてスーザンが角を曲がって姿を消す。男は横断歩道を渡りきる前に振り返る、そこには誰もいない空間が広がっているだけだった。とその瞬間、急ブレーキの音ともに若い男の体が空中に投げ出された。

 この男の体に乗り移った死神は、ジョー・ブラックと名乗ってビルの前に姿を現す。死神はビル・パリッシュの寿命が尽きたことを知らせ迎えに来たのだ。

 死神とスーザンの恋が深まっていく。死神はキスもセックスも未体験。 スーザンが常にリードする。この映画のセックス・シーン、キレイで控え目で好感の持てるものだった。

 結末は死神が身を引き、三途の川に架かる太鼓橋の向こうにビルとともに姿を消し、戻ってきたのはジョー・ブラックではなくコーヒー・ショップの若い男だった。ビル・パリッシュ誕生祝の花火が盛大に打ち上げられる中、手をつないだ若い二人の後ろ姿が幸せそうだった。

 35歳のブラッド・ビッド、確かにすごいハンサムだ。66歳のアンソニー・ホプキンス、26歳のクレア・ホーラニを見ていると「若さってやっぱりいいなあ」と思わずにいられない。
   

コメント
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