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ブーイングは人気のバロメーターだと思えよ。自民党の若手よ

2015-06-30 17:51:21 | 政治

 力量がマイナー・リーグのくせにちょっと世間からブーイングがあれば、不平・不満をぶちまける。しかも憲法で保障されている言論の自由までも踏みにじるような発言は何様のつもりだ。仲間内とはいえ度量のないことだ。君たちは到底メジャー・リーグには行けないよ。

 メジャー・リーグといえば、今行く先々でブーイングを浴びている選手がいる。薬物摂取で1年間の出場停止でようやく今年復帰したアレックス・ロドリゲスだ。見ていて可哀相になるが自業自得だから我慢するしかない。そんな中でも打率.286、ホームラン15本、打点45が現在の成績。

 安部総理を支えるというが、行く末は大臣を狙っているのは確かだろう。言っておくが、ブーイングに耐える精神力の涵養と大臣になったときのための勉強をしろ。官僚の書いたメモの棒読みはバカがすることだ。

 それと英会話力の習得は必須だぞ。大臣になってまで英語力がないなんて恥ずかしいよ。さらに、日本の男はもてない代表格らしいから、せめて服装で補う努力が要るぞ。それとユーモアも身に着けろ。話術でブルー・アイを翻弄しろ。以上だ。
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「筋肉にしておかないと、切腹してさ、脂身が出ると嫌だろう」三島由紀夫のボディービルをする理由

2015-06-29 17:05:36 | 雑記

 「作家なのにどうしてボディービルをしているんですか?」と聞くと、三島さんは衝撃的な発言をしました。「僕は死ぬときに切腹するんだ」と。「筋肉にしておかないと、切腹してさ、脂身が出ると嫌だろう」そのときは冗談だと思って聞いていました。

 これは今日の読売新聞朝刊の「時代の証言者」というコラムで、1932年生まれで戦後の日本を代表する俳優の一人の仲代達也の証言だ。

 映画「人斬り」(1969年)で三島由紀夫が薩摩藩士・田中新兵衛の役で共演したとき、大阪行きの飛行機の中での会話だそうだ。

 読んで一瞬驚いた。私はてっきり見栄っ張りでカッコウをつけたがったのかもしれないと思っていた。夏になるとぴっちりとしたポロシャツで、胸板や腕の太さをことさら露出している写真を見ていたし、三島由紀夫が自衛隊に体験入隊した様子を本で読み、その中で上半身は鍛えてあるがランニングは皆目ダメだったとあった。それで上記のカッコウつけと思ったわけ。

 意外な理由でそれを証明するように、1970年11月25日東京・市ヶ谷の陸上自衛隊駐屯地でクーデターを呼びかける演説をしたあと割腹自殺した。

 ついでながら、仲代達也の映画で私の印象に残っているのは「椿三十郎」で、椿三十郎役の三船敏郎と室戸半兵衛役の仲代達也の決闘場面だ。
 三船敏郎の斬殺の刃が、仲代達也の胸から激烈な血しぶきを吹き上げる。「あんなに血しぶきが上がるものなのか?」と思った人も多かったようで、私も同様の感想だった。

 この血しぶきをはじめ、刀で肉体を切る音や刀と刀が討ちあう音なども今までにないリアルなものだった。黒澤明監督の、この斬新な手法はあとあと日本映画の時代劇に少なからず影響を与えた。
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裁判員裁判でなかったら、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役4年)になっただろうか

2015-06-26 20:50:04 | 社会

 東京・目黒で昨年7月、介護していた夫(当時79)を殴って死なせたとして、傷害致死の罪に問われた妻(71)の裁判員裁判の判決が25日、東京地裁であり、懲役3年執行猶予5年(求刑懲役4年)を言い渡した。

 公判で明らかになったのは、約50年前に大手銀行員の夫と結婚。夫の退職後も生活に不自由することはなかった。ところが昨年2月、胃がんなどの手術をした夫は介護が必要な状態になる。

 介護の苦労もあったのか思い出したのは、1979年、夫は45歳、妻は36歳だった。夫はゴルフだと言って、よく泊まりがけで出かけた。ある日、夫の名刺入れから女性の写真を見つけた。夫の職場前で待つと、20歳ぐらいの女性と一緒に出てきた。夫は不倫を認め、謝罪した。

 夫はこれで一件落着と思ったのか、夫婦で思い出話をするうちに夫はこの不倫について、女性と旅行に行ったなどと話した。

 「妻としては、一番聞きたくないことでした」と述懐している。そしてカウンセリングを受けて「もっと夫に頼って、甘えれば良かった」「お互いに本心をぶつけ合う機会だったのに、逃してしまった」と綴ったという。

 私はこの女性に同情するし執行猶予がついてよかったとも思う。夫はあまりにも配慮が足りない。不倫に時効はないと肝に銘ずるべきだ。それに名刺入れに女性の写真というのも不用心すぎる。

 逆の立場で妻が浮気をしゃあしゃあと話せばどんな気持ちになるのか推測できるはずだ。そして裁判員裁判でなければ、この執行猶予がついたのかどうかとも思う。

 というのも裁判員を務めた実家で母親が父親を介護する20代の女性は「母も不満がたまっているかもしれない。自分も改めて家族を見つめ直そうと思う」。

 補充裁判員を務めた男性(34)は「身近に起こりうると感じた。家族でコミュニケーションをとり、不満をためないことが大切と感じた」と話した。

 こういう裁判員の冷静な判断が有効だったのは疑いない。そう妻には不満がたまっていたんだ。夫婦喧嘩も子供の手前セーブしたらしいから本音をぶつけ合う機会がなかった。夫婦喧嘩を大いにやるべし。喧嘩は本音の発露だから。それに精神衛生上も非常によろしい。
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ワンデイ・トリップ 宇都宮の大谷資料館と道中の道の駅

2015-06-26 17:41:25 | ドライブ

 梅雨の中休みの24日水曜日は、朝から真夏を思わせる陽射しが眩しいほどだった。以前から行きたいところの一つの大谷資料館(おおやしりょうかん)を目指した。

 ここは大谷石(おおやいし)の採石場のあとを資料館としたもの。大谷石は軽石凝灰岩の一種で、柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。

 日本列島の大半がまだ海中にあった新生代第三紀の前半、火山が噴火して噴出した火山灰や砂礫が海水中に沈殿して、それが凝固してできたものとされている。

 大谷町付近の大谷石の分布は、東西8km、南北37kmにわたり、地下200〜300mの深さまであることが確認されており、埋蔵量は10億トンと推定されているらいい。

 その採掘あとの巨大地下空間がこの大谷資料館として公開されている。大谷石にまつわるエピソードをウィキペディアから引用してみよう。「大谷石はフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルライト館(旧所在地は東京都千代田区内幸町、現在は愛知県の屋外型展示博物館・明治村に中央玄関を中心に移築され保存)の建材として使用されたが、その完成披露宴の当日である1923年9月1日、披露宴の準備の真っ最中に関東大震災に遭遇した。しかし、小規模な損傷を受けたもののほぼ無傷なままで残った。このことを設計者のライトは知り、狂喜したという」

 大谷石の採掘あとの巨大空間は、映画のロケやコンサート会場として使われることが多いという。外気温30度近くのこの日、30メートル地下にある巨大空間の温度は、10度という。ホームページには、上着を持参くださいとあった。私はカッターシャツ1枚で地下に降りたが、30分ぐらいなら風邪を引く心配はない。

 駐車場に着いたところ、若い人も大勢来ていた。ウィークデイでも来館者があるのは、先週だったか読売新聞の夕刊に大谷資料館の紹介記事が載った。そのせいなのかもしれない。なお入場料大人700円、JAF会員なら100円引きになる。

 大谷資料館へ行く途中の国道294号線沿いに「しもつま」と「にのみや」の二つの道の駅がある。道の駅は、地元産の野菜や果物が売りで、安い野菜を買い込んだ。

 「にのみや」は、二宮尊徳の二宮からとってある。二宮尊徳は、武家奉公人として小田原藩で働き家老・服部家の財政を立て直したことから、小田原藩主・大久保家の分家であった旗本・宇津家の所領であった下野国桜町領(現在の栃木県真岡市)の仕事を任せられたというから、なんのことはない今風に言えばサラリーマンの転勤先だった。それを後世の人は都合よく取り入れているにすぎない。何とかわが町や村を全国に売り込もうという涙ぐましい努力といえなくもない。
            
            
            
            
               
            
            

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ガンの早期発見が容易になり、治療技術の進歩で人間はいつ死ぬことになるのだろう

2015-06-23 17:39:13 | 健康

 今朝のラジオ放送で、一滴の血液ですい臓がん、胃がん、大腸がんの早期発見が出来るようになるという。3分から10分で結果が分かるらしい。

 ただ、この段階では大きさが1ミリ以下の小さなもので場所の特定が難しいと言う。がんは長期にわたって成長するから、あわてずに手術やその他の治療を始める時期を待てばいいとのこと。

 さらにアメリカで日本人研究者がこの微細なガンの場所を特定する技術も開発した模様で、これが実用化されれば早期発見と早期治療の両立ができる。

 新聞記事では、がん細胞だけを狙い撃ちして治療する微小カプセルを開発し、マウスの実験で効果があったと東大の研究チームが発表したという。この微小カプセルというのは、直径約55ナノ(ナノは10億分の1)で、中にガドリニウムという元素が入っていて、ガドリニウムは、中性子線が当たると放射線を出し、がん細胞を殺す効果があるらしい。

 それにしても、注射器で血管に入れる微小カプセルをどういう風に作ったのか興味があるところだが、秘密なんだろう。そして数年以内に臨床試験を始めたいとのこと。ますますガンの完全治癒に期待できる。

 このナノ・レベルの応用としては、血液の中にカメラと無線信号機つきの微小カプセルをいれて健康診断にも利用できないかと素人ながら考える。現在のような胃カメラを飲んだり採血、採尿も必要がなくなる。ポチッと注射をすれば、自動的に頭のてっぺんから足の指先までの様子が送られてくる。

 早期発見、早期治療でみんなが元気で平均寿命が何歳なるのか見当もつかない。人口が減らないから問題は食料だ。これも技術の進歩で天候に左右されない工場生産になって食料不足はない。「人間はいつ死ぬんだろう」から「いつ死ねるんだろう」に変わってしまうかも知れない。
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顧客を無視、ソフトバンクの巨額報酬

2015-06-21 20:37:43 | 時事

 新聞を見て桁が間違っているんじゃないかと一瞬思ったくらいだ。昨年9月同社入りしたニケシュ・アローラ47歳。入社から今年の3月までとして契約一時金を含め約165億円の巨額報酬を支払ったという。

 この165億円の連想でヤンキースと契約した田中将大の7年約161億円を思い出した。世の中には165億円でも安いと思われる能力の持ち主がいるものだ。

 投資したほうの立場から言えば、投資額165億円の回収を計算しているはずだ。通信事業と野球を比較するのは無理があるかもしれないが野球の場合は、直接かかわる入場料のほかに放映権料とかテレビのコマーシャル料などに反映され廻り廻って消費者に負担させるという間接的なものだが、ソフトバンクの場合は、直截的で一人ひとりの通信費の高額な負担を強いられ身近な問題となる。

 私の娘が持つスマホ月額約7000円という。そのことを思えば釈然としないものがある。無視されたとの思いは拭えない。ニケシュ・アローラが新しい搾取の道筋を実行に移すのか、あるいは顧客への還元策を立案するのだろうか。注目したい。私もソフトバンクのガラケーを持っていて、月額1000円しか払っていないから大きな口はたたけない。でも、一言いいたい気分になる。
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アメリカの銃乱射事件、いつまで続く

2015-06-20 20:32:47 | 時事

 毎年のように起きる銃乱射事件。先日もアメリカ南部サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で銃を乱射9人を射殺した事件が発生。

 どうやら犯人は、白人至上主義者のようで「憎悪犯罪」と地元警察では見ているようだ。白人至上主義といえば、KKK(クー・クラックス・クラン)のことだろう。映画でもたびたび登場する目だけ出した白いローブを纏った不気味な集団だ。銃社会のアメリカの悲劇と言わざるを得ない。今年に入っていったいこの種の事件が何件起こっているのだろうか。とにかく「またか!」というのが率直な感想だ。

 事件が起きるたびに「銃社会をなくそう」の声が上がるが、一向に前進しない。その背景には、全米ライフル協会(NRA)がある。この団体は政治的に強い影響力を持っているらしい。その影響なのか共和党も反対している。

 全米ライフル協会のスローガンに「銃が人を殺すのではない。人が人を殺すのだ」と言って銃規制には反対している。確かに真っ当な見方のように思える。が、家庭にある包丁やナイフも使い方によっては凶器になる。

 銃と包丁の違いは、そもそも道具の持っている使い道が違うということだろう。銃は火薬によって弾丸を発射し対象を破壊する。狩猟や戦争で使われるのも頷ける。

 包丁は主に料理の材料処理用の用途だ。銃が銃を殺すのではないと言われても、すんなりとうなずけるものではない。

 AFP=時事に掲載された記事によると、米国の非営利団体「バイオレンス・ポリシー・センター(Violence Policy Center)」によれば、銃規制に反対するロビー団体(全米ライフル協会を指すものと思われる)の主張に反して、個人が保有する銃が自己防衛のために使用されることはめったにないとする調査結果を発表した。銃規制を支持する同センターが、米連邦捜査局(FBI)や他の連邦政府機関のデータを分析したところ、銃によって自分や他人を傷つける事例の方がはるかに多いことが分かった。2012年に起きた民間人による銃絡みの事件は、「正当殺人」が259件だったのに対し、「殺人」は32倍の8342件に上った。これらの数字には「何万件にも上る」銃による自殺や誤射は含まれていない。
 同センターのジョッシュ・シュガーマン(Josh Sugarmann)事務局長は、全米ライフル協会(National Rifle Association、NRA)が「銃は自己防衛に必要」と主張していることに対し、「こうした銃業界のプロパガンダには根拠がない。3億丁以上もの銃が保有される米国で、実際には銃が自己防衛のために使われることはめったにないことが顕著に分かる」と述べたとある。

 一部にはアメリカ建国の精神、自由と平等を守るためには銃が必要というが、銃は凶器以外何ものでもないということだろう。

 そろそろ全米ライフル協会も、金儲けのためのプロパガンダは止める時期ではないだろうか。銃による悲劇を聞くたびに、銃のないわが日本が少しは安心できるというものだ。

 だが、ある意味ハッピーな国ではあるが、自国をどのように守るかとなると、烏合の衆のようになんの纏まりもない。他国から見れば、自国を守る気概に欠けていると見えるだろう。中国から銃口を向けられればどうするのか……アメリカの銃規制も気になるが、中国からの銃乱射も気になることではある。
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山岳遭難、最多2794人=10年間で66%増加―死亡・不明の6割が単独・警察庁という見出しの記事

2015-06-18 17:44:40 | 山歩き


 「山岳遭難が2014年に全国で2293件起き、遭難者は2794人に上ったことが18日、警察庁のまとめで分かった。件数、人数ともに3年連続で増加し、統計の残る1961年以降で最多。この10年間にいずれも66%増えた。単独登山者や中高年の遭難が目立っている」とあり、

 さらに「負傷者や無事救出も含めた全ての遭難者を年齢別にみると、40歳以上の中高年が2136人となり、統計の残る96年以降初めて2000人を超えた。全体に占める割合は76%で、死者・不明者に限ると92%に上っている」という。

 これはこの数字だけをもって「大変だ。登山のモラルや知識をもっと普及しないといけなし中高年者には教育も必要」なんて考えることもない。

 登山を愛好する人が増えれば、当然事故や遭難が増えるのは当たり前。そして今の登山ブームは、中高年者が中心であることが分かる。

 40歳以上の中高年とあるが、40歳から60歳ぐらいまではそれほど体力を心配することもないだろう。私が日本で第二の高峰、北岳に登ったのは57歳の夏だった。ただし、日ごろトレーニングを何もしないで、3000メートル級の登山は無謀としかいいようがない。
       
 車が増えて事故も増えるといって放置できないのと同様、登山の事故や遭難も出来れば皆無を目指したい。じゃあ、どうすればいい? それには最悪の場合を想定した装備と撤退の勇気は必要条件だろう。

 それに山を甘く見ないことだ。エベレストの5メートルも高尾山の5メートルも同じだ。高尾山でも5メートルを滑落すれば怪我や死亡も避けられない。エベレストに登ったベテランの女流登山家が、2000メートル級の山で、浮石に足を取られ滑落死したことがある。山は、ベテランと初心者を選り好みしない。

 いよいよ夏山シーズン、楽しい登山であって欲しい。私はもう汗臭い登山とは縁を切った。青い海とビキニのお姉さんのほうが断然いい。デッキチェアでトロピカル・カクテルでも飲みながら、広い海原を眺めていれば遭難とは無縁の安全地帯だ。
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英語、英語、英語。日本は今まで何十年も英語教育に力を入れてきたが、まったく効果がない。

2015-06-14 17:27:05 | 時事

 学校で英語を学んでも、英会話が十分でなく使えていないという。やさしい単語、つまり中学生が習う英語で考えを伝える英語力の習得状況を見ると、公立中の3年生で約35%にすぎない。

 そこで文部科学省は、2019年度から国公私立すべての中学3年生を対象にした英語の全国テストを実施するという。またテスト? 「聞く、話す、読む、書く」という四つの能力を測るのが目的らしい。

 何を今更という感は否めない。入試問題の改革をしないでテストだけとは驚き。「読む、書く」が主流の入試で片手落ちもはなはだしい。

 それに教える側の教師の能力も十分でないとなれば、付け焼刃のテスト結果が仮に70%になっても実効能力に変化はないだろう。

 ちょっと考えてみた。日本で最高学府といわれる東京大学、そこの卒業時に英会話の流暢な学生は何人いるんだろう。教えて欲しい。

 今の学生の中では何人かいるのだろうが、昭和生まれの私の年代では大卒で英会話堪能という人に会ったことがない。

 面白いエピソードを紹介しよう。大手企業の役員をしていた人でビジネス英語は十分通じる。ところがAFN、日本にいるアメリカ軍向けの放送(AM810)がよく分からないという。ラジオは、いわゆる一般大衆向けのいたって庶民的なメディアだ。それが分からないと言われたときには、言葉が出なかった。

 あれが分からないの? 音楽やニュースが主なのに……。要するに高等教育を受けた人でもこのレベルだから、あとは押して知るべしといったところか。

 結局、どういうことが起こっているかといえば、楽天やユニクロが社内公用語を英語に定めた。国際化を睨んだ大胆な方向性を決めたということだろう。学卒では役に立たない。社内教育の充実が企業の存亡にかかわる。

 考えてみれば、これちょっとおかしいと思う。学生を再教育するなんて無駄もいいところだ。なぜかといえば、卑近な例で言えば、車のメカニックや運転技術を机上シナリオで教えて、実際の運転技能は企業に任せるという図式と同じだ。こんな時間と費用の無駄はない。大学は職業訓練所と見たほうがいい。そこでしっかりと即戦力になれ! 

 さて、中学生のレベルが上がった。それを持続させる方策はあるのか。テストが終われば元の木阿弥。こんな悲しいことはない。元の木阿弥になる要素として英会話の環境がないということ。そうでしょう? 英語会話学校に通ったけど、教えられたことの実践が思うように出来ないという悩みがあった筈。

 そこで私の考える英語教育。まず、英語は基本的に選択科目にする。ただし、中学生までは英語を義務教育にする。英語を学ぶには早いほうがいいといわれているが、一応小学1年生からはじめる。

 まず、聞くと話すからはじめる。難しいことじゃない。英語で歌う音楽を使えばいいだろう。小学6年生まであるから、DVDやテレビを上手に使うのが教師の役目。

 中学生になると「読む」に力を入れる。新聞、雑誌、小説などがいいだろう。恋愛小説やミステリーも楽しみながらという点ではいい教材になりそうだ。

 高校からは選択になり、いい就職口を探すのなら英語は必要条件となる。さて、これだけで終わっては何の意味もない。

 楽天やユニクロの社内食堂のメニューまで英文であることを思えば、「ENGLISH ONLY」のレストランや居酒屋も、コンビニも、百貨店も、そういう環境を国内に一杯作ればいい筈だ。もちろん税金を投入して民間企業を応援する。日本人同士の英会話も抵抗なく出来るようになれば万々歳だ。

 それに人口の減少も現実のものになり、経済の停滞が予想される。今でも介護施設の人手不足が深刻だ。外国人を当てようと思えば、日本語必須で敷居が高い。第2言語が英語となれば受け入れが容易になる。

 100年後の日本人がどうなっているか、想像するのも楽しい。現在の日本人とは違う人種になっているだろう。言葉の門戸開放で人種の交配が進み、青い目やブロンド、肌の黒い日本人が当たり前になっているかもしれない。
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心の対話を進めた精神科医「ジミーとジョルジュ~心のかけらを探して’13」劇場公開2015年1月

2015-06-12 21:04:32 | 映画

            
 6月11日読売新聞夕刊の記事。米国の精神障害当事者運動のリーダーの一人、ダニエル・フィッシャーさん(71)が来日し、大阪と東京で講演した。

 脳科学の研究者だったが、統合失調症を発病後、精神科医になった異色の経歴。薬物療法中心の現代の精神科医療に対し、「心の対話」による回復を強調した。

 「つらい状態のとき、大切なのは他の人がそばにいて支えること。情緒的な危機にある人は、自分の中だけの会話にとらわれている。その人とつながり、心と心の対話をすることで、心の傷を癒せる」この映画「ジミーとジョルジュ……」も、まさにその治療過程をつぶさに描いてある。

 1948年モンタナ州、アメリカ・インディアンのジミー(ベニチオ・デル・トロ)は、謎の頭痛に悩まされていた。カンザス州トピカのメニンガー精神医学校陸軍付属病院で精密検査を受けるが異常がない。しかし、ひどい頭痛があると本人は言う。

 そこで院長の友人フランス人精神科医師ジョルジュ・ドゥヴルー(マチュー・アマルリック)に声がかけられる。これは実話がベースになっていて、ジミーは治癒する。病気の治療過程を映画にするというのも珍しいが、俳優によって助けられている部分もあるように思える。

 ベニチオ・デル・トロは好きな俳優で、独特の雰囲気を持っている。フランス人のマチュー・アマルリックの軽妙なスタイルも、映画の堅苦しさを和らげている気がする。




監督
アルノー・デプレシャン1960年10月フランス生まれ。

キャスト
ベニチオ・デル・トロ1967年2月プエルトリコ生まれ。
マチュー・アマルリック1965年10月フランス生まれ。
ジーナ・マッキー1964年4月イギリス生まれ。
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