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海外ドラマ「ホームランドHOMELAND シーズン2 ’12」

2013-09-29 15:37:32 | 海外テレビ・ドラマ

 期待したシーズン2は、キャリー・マティソン(クレア・デインズ)は解雇されたはずのCIAから「君しかできない」と言われ、CIA局員でないにもかかわらず協力させられる。うつ病に苦しみブロディ(ダミアン・ルイス)との関係も続ける。ブロディがテロの手先だったことを認めCIAは彼を協力者に仕立て上げる。キャリーとブロディの関係も親密さが増して行く。CIA局員がそこまでのめり込んでもいいんだろうか? という疑問もある。

 それにキャリーがテロの首謀者アブ・ナジールに捕らえられて、その様子がスマホでブロディに届く。「副大統領を殺せば、この女を生かしておく」ブロディは、言われたとおり心臓発作を装い実行する。

 アブ・ナジールは、FBIによって射殺される。自分のために副大統領を殺したブロディにますます深く愛するようになる。この辺から陳腐なメロドラマへと落ちていく。

 ソールからアブ・ナジールを追い詰めた功績で支局長にも手が届くとキャリーに伝えた。キャリーは、ブロディをとった。ソールは、「自爆テロを未遂に終わった男だぞ! 本性は変わらないよ。その男を取るなんて、君は最高に賢くて、最高に愚かだ」と言って去っていく。馬鹿女のキャリー。

 シーズン1がぐいぐいとひっぱっていく力強さがあったがシーズン2にはそれがない。しかも都合のいい設定、例えば突然レンタル倉庫に巨額のドル紙幣が詰まったトランクが現れブロディ逃走資金に使うというシーン。シーズン3で説明するつもりかもしれないが、唐突感は否めない。あれやこれやで失望したシーズン2だ。

 最優秀ドラマ賞をゴールデングローブ賞とエミー賞でとっているとはいえ納得できない。シーズン3まであるようだが、シーズン3は巷の評判次第で観ることにしよう。

 つくづく思うのは、テレビドラマの難しさだ。このシーズン2でも6巻12話となっているが、緊張感と期待感それに満足感を視聴者に与えなければならない。並大抵ではなさそうだ。
             
キャスト
クレア・デインズ1979年4月ニューヨーク生まれ。
ダミアン・ルイス1971年2月ロンドン生まれ。
モリーナ・バッカリン1979年6月ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。
デヴィッド・ヘアウッド1965年12月イギリス生まれ。
ディエゴ・クラテンホフ1979年カナダ生まれ。
マンディ・バティンキン1952年11月イリノイ州シカゴ生まれ。
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女子会ではどんな話題が出るの?

2013-09-27 16:04:30 | 雑記

 レストランやカフェを検索しているとやたらと目につくのが「女子会」へのサービス文言。居酒屋でも同様。いまや男どもには期待していないらしい。

 女子会となれば人数が揃うし売り上げ単価がぐんと上がる。それに女性を集めるということは、もてもしないのに男どもを誘う誘蛾灯の役目も果たす。

 そこで気になるのが、話の中身だ。想像するに「旦那の悪口」「人の悪口」「自慢話」「あらゆる不平不満」、なら男も同じ。旦那が妻に代わるだけだ。そして赤裸々な告白ページを見つけた。女も同じ人間だから、話題は男とほとんど変わらない。こちらをどうぞごゆっくりご覧下さい
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ヒラリー・クリントン、次期大統領の可能性(CNNから)

2013-09-25 16:17:44 | 時事

 
 2016年米大統領選の民主党有力候補とされるヒラリー・クリントン前国務長官が、退任後初のインタビューで出馬の可能性を問われ、「軽々しく決めることではない」として検討中のようだ。

 しかし、CNNの世論調査では民主党支持層の65%が望んでいて、バイデン副大統領の10%をしのいでいる。したがって民主党に国民の支持が続いているなら、初の女性大統領が実現する可能性が高い。

 が、懸念する材料を指摘する向きもある。それは駐日アメリカ大使に決まるキャロライン・ケネディの動向だ。ある人は、2016年といえばあと3年あり、大使の経験を積めば家柄や保有資産とルックスで互角の勝負になりそうだという。

 しかし、ヒラリー・クリントンはしたたかだと思う。夫のビル・クリントンが大統領執務室で研修生の女性と性的に戯れたことでも、ぐっとこらえて我慢していたのが印象的だ。普通なら「馬鹿な行為」だとか「離婚だ」とわめき散らすが、そうはしなかった。

 そうしなかったのは、大統領を目標にしているとなると相当したたかだ。日本の政治家も太刀打ちできないかもしれない。いずれにしても次期アメリカ大統領選は、映画や野球、フットボール、バスケットボール以上に興味ある対象となることは間違いないだろう。

 で、ヒラリー・クリントンのぐっとくる切り返しの言葉をご覧ください。相当な自信家だと思いますよ。
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映画「リンカーンLINCOLN ’12」劇場公開2013年4月

2013-09-24 16:29:44 | 映画

                 
 冒頭スピルバークのコメントが入る。「アメリカの民主主義の試みは、奴隷制度の問題で分裂の危機にありました。奴隷制度の南部と自由な北部の対立が激化し、ついに戦争になったのです。1865年1月反乱を起こした南軍の敗北が迫る中300万人もの奴隷の運命は決められぬままでした。”戦争とともに奴隷制度を終わらせねばならない”リンカーン大統領が直面した最大の課題でした」

 ”神のもとこの国に新たな自由をもたらそう。そして人民の、人民による、人民のための政府を地上から絶やしはしない”272語3分間のゲティスバーグ演説の一節。

 これの実現のためにアメリカ合衆国憲法修正第13条の批准を急いだ。映画はこれをテーマとしてリンカーンの人となりと家庭を描いている。本来は南北戦争というスペクタクルも重要な位置づけになるが、オープニングで泥の中の戦闘場面があるだけでその他は一切ない。退屈と思う人もいるだろう。私も少し退屈した。

 ただ、救われたのは、リンカーンがユーモアの持ち主だったことだ。議論が白熱したとき、弁護士時代の逸話を比ゆ的に披露して笑を誘った。

 国旗掲揚の場面で「私の役目は国旗の掲揚だ。装置に不備がない限り立派にやり遂げよう。この旗を守るのは人民の役目だ。以上です」というスピーチを行った。確かに雰囲気は笑を誘った。

 このスピーチの裏にある意味を理解すれば国のあるべき姿が見えてくる。大統領といえども単に国のシンボルだ。政治や社会が正常に機能するよう努めよう。そして国を守るのはあなた方だ。

 こう見てくるとよく似たフレーズがあって、「国家のために何が出来るかを問うて欲しい」と言ったケネディ大統領の就任演説を思い出す。

 実際のところ「リンカーンはケネディ大統領との共通点も注目されている。議員に選ばれた年や暗殺者の生年月日がちょうど100年の差があったり、二人とも金曜日の日に妻の前で暗殺されていたりなど、共通する事柄が多いとされている」とウィキペディアにある。

 ついでにウィキペディアから、リンカーンのあの髭は、11歳の少女グレース・ベデルが手紙で言ったらしいし、リンカーンの家系は断絶してしまったが、母ナンシーの一族ハンクス家は続いていて映画俳優のトム・ハンクスはその一人。
 また、リンカーンはインディアンに対しては強硬で大量虐殺も容認していたらしい。
            
            
            
               
            

 この作品で3度目のアカデミー主演男優賞に輝いたダニエル・デイ=ルイスについて詳しくはこちらでどうぞ!

監督
スティーヴン・スピルバーグ1947年12月オハイオ州シンシナティ生まれ。

キャスト
ダニエル・デイ=ルイス1957年4月ロンドン生まれ。’89「マイ・レフト・フット」’07「ゼア・ウィル・ビー・グラッド」’12「リンカーン」でアカデミー主演男優賞受賞。
サリー・フィールド1946年11月カリフォルニア州パサディナ生まれ。’79「ノーマ・レイ」’84「プレイス・イン・ザ・ハート」でアカデミー主演女優賞受賞。
デヴィッド・ストラザーン1949年1月サンフランシスコ生まれ。
トミー・リー・ジョーンズ1946年9月テキサス生まれ。
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読書「偽りの書」ブラッド・メルツァー

2013-09-22 16:13:15 | 読書

                 
 偽りの書とはいったい何か? 聖書のカインとアベル兄弟の殺人に絡む謎とコミック「スーパーマン」生みの親ジェリー・シーゲルの父親の謎の死、それに重ね合わされるのが本書の主人公カル・ハーパーだ。

 もともと聖書と聞いただけで、敬遠したくなることもあってなかなか作品に没入できなかった。

 それより入国税関管理局(ICE)の特別捜査官ナオミ・モリーナが気になる存在だった。このナオミ、終盤なかなかいいことを言ってくれる。「失うものは、執着しているものだけよ」とナオミ。「うまいな。ネイティブ・アメリカンのことわざか?」とカルは言う。ナオミは一言「仏教よ」

 しかし、あえて言えば、著者の一つの特徴として作中の女性一人を魅力的に描くというのがあるが、このナオミも今までの登場人物と比べていま一つの感は否めない。この人もそろそろ勢いが弱ってきたのかな。
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映画「キング・オブ・マンハッタンARBITRACE ’12」劇場公開2013年3月

2013-09-20 16:35:46 | 映画

                 
 慈善パーティでロバート・ミラー(リチャード・ギア)の娘ブルック(ブリジッド・マーリング)は演壇のマイクに向かって、「献身的なビジネスマンで家庭人で慈善家、人道主義者です。幸運なことに彼は私の師であり、友人であり、父でもある」と紹介する。

 参加者の拍手に送られながら妻エレン(スーザン・サランドン)の額にキス、演壇の娘にハグ。母と娘はキスやハグが終わると1秒もしないうちに氷のような冷たい表情を見せる。

 彼は、家庭人でもなければ慈善家でもなく勿論人道主義者でもなかった。ロバートには不倫相手がいた。ジュリー(レティシア・カスタ)で画廊を預かっていて資金はロバートの会社ミラー投資会社が出していた。

 約束の時間に遅れてくるロバートを強い調子でなじるジュリー。若いジュリーを溺愛するロバートは、なだめるために別荘へと誘う。行く途中、思わず居眠り運転。車は二三度回転して止まった。助手席のジュリーは即死だった。

 人里離れた郊外の道路。車の通行はほとんどない。警察に通報して救急車の手配も必要だが、そうはしなかった。
 ミラー投資会社は、今スタンダード銀行との合併話で重要な段階にあった。この事故が発覚すれば破談になることは間違いなかった。

 しかも、会社の会計上4億1200万ドルの赤字を隠蔽していたのを、パートナーの地位につけている娘のブルックから追求され弁解はするが思わず「お前もみんなも部下だ」と言い放つ。父親の本当の心根を見てしまったブルックの心は父から離れた。

 しかも、妻エレンからも全所有権と議決権をブルック・ミラー代表のミラー慈善団体へ譲渡する書面に署名を要求され、署名しなければ「不倫は最初から知っていたし、事故の夜の本当のアリバイを証言してもいい」と告げられる。

 そして今、慈善パーティで「愚かな心My foolish heart」のBGMを背に裸の王様同然となったロバート・ミラーがいた。よくある話ではあるが、他山の石としたほうがよさそうな気がする。
            
            
            
            
            
監督
ニコラス・ジャレッキー

キャスト
リチャード・ギア1949年8月フィラデルフィア生まれ。
スーザン・サランドン1946年10月ニューヨーク市生まれ。’95「デッドマン・ウォーキング」でアカデミー主演女優賞受賞。
ティム・ロス1961年5月ロンドン生まれ。
ブリット・マーリング1982年8月イリノイ州シカゴ生まれ。
レティシア・カスタフランス生まれ。
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映画「ゼロ・ダーク・サーティZERO DARK THIRTY ’12」劇場公開2013年2月

2013-09-18 16:09:58 | 映画

                
 2011年5月1日アメリカ政府は「オサマ・ビン・ラディンの遺体を収容した」と発表した。

 ネービーシールズの特殊部隊が、ステルス型ブラックホーク・ヘリコプター二機に分乗して、パキスタン・ペシャワルにある三階建ての邸を急襲した。そこに潜んでいたオサマ・ビン・ラディンを射殺した。

 ここに至るまでの詳細が語られる。高卒でCIAに入局して12年目のマヤ(ジェシカ・チャンスティン)の執念が実った瞬間だった。

 特殊部隊隊長に「わたしのために必ず殺して!」とまで言わしめたのは、同僚のジェシカ(ジェニファー・イーリー)がテロ組織の姦計に落ち爆死。その怨念はマヤをビン・ラディン発見へと駆り立てた。

 この映画を監督したのは、’09「ハートロッカー」でアカデミー監督賞を受賞した女性監督キャスリン・ビグローだ。全編男性的な描写で女らしさが一切ない。拷問、戦闘場面はいたって男性的。ジェシカ・チャンスティン演じるマヤも男性的だ。

 唯一女らしさが見えたのがマヤの同僚ジェシカを演じたジェニファー・イーリーだ。わたしの好みの女優。なかなかいい。

 それから一つ気がついたのは、食事のマナーの本に乾杯の仕草でグラスを互いに打ちつけるのは良くないと書いてあるが、この映画ではカチンという音が鳴っていた。アメリカでは、これが当たり前なのだろう。イギリスではどうなんだろうか。
             
             
             
監督
キャスリン・ビグロー1951年11月カリフォルニア州サンカルロス生まれ。

キャスト
ジェシカ・チャンスティン1981年3月カリフォルニア州生まれ。
ジェイソン・クラーク1969年7月オーストラリア生まれ。
ジェニファー・イーリー1969年12月ノースカロライナ生まれ。
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適職診断をやってみた。

2013-09-16 13:04:50 | 雑記

 娘がメールで教えてくれた無料適職診断。娘の診断結果は、性格や自分のやりたい仕事をぴたりと当てたと言う。そんな言葉もあって、もう職に就けないにもかかわらず診断してみた。結果は肯けるものだった。

 性別、生年月日を入力して、60問の問いに1.全く当てはまらない 2.やや当てはまる 3.どちらともいえない 4. やや当てはまる 5.当てはまるのどれかをクリックすればいい。

私もやってみた。ワンマンタイプだそうだ。
「自分を甘やかさないタイプです。また、その裏返しに他人に対しても、かなり厳しい目を向けるタイプです。そのためどうしても周囲の人々との摩擦が問題になりがちなのでそこを自分でどう克服するかを考えなければならないでしょう。他人に対しての批判的な目をつぶることで人間関係の輪が広がること間違いありません。やむを得ず言わなければならないときには事実や論理の裏づけを忘れないようにしましょう」

 トータルアセスメントの特記事項では「責任感、使命感が強く高い理想を持っています。自分の価値観や正しさに自信を持っており不正に対しては抵抗感を持っています。自分から秩序を破るようなトラブルは起こさないタイプであり職場内トラブルの仲裁にも一役買ってくれる可能性があります。しかし妥協を許さず自分の考えを強く主張する傾向もあるため人と衝突する可能性はあります。「・・・べき」「・・・しないとダメじゃないか」という言葉を多用します。経理、総務、ルーチンワークには適しています」で、私の当てはまる職業だが、現役では経理部門だったからこの診断は当たっていることになる。

 これから就職や転職を考えている人には、自分を見つめなおす機会にもなり、また採用担当者にとっても、貴重な人材を無駄なく活かせる材料となりそうだ。

 なお、ネットで「適職診断」として検索するといろんなサイトが現れるが、私の使ったのは「適職診断・職業適性診断でURLは、http://vcap.vone.co.jp」です。
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アウトドアを久しぶりに楽しんだ。キャンプと北八ヶ岳坪庭逍遥

2013-09-15 18:21:43 | 見て歩き

 今年の猛暑は、アウトドアという気になれなかった。ようやく平年並みの気温に落ち着いて、熱帯夜からも解放されどこかへ出かける気分になった。

 11日から12日にかけて北横岳と縞枯山の間に架かるロープウェイで坪庭を散策、あと山梨県北巨摩郡白洲町にある篠沢大滝キャンプ場でキャンプ、翌日武田信玄の菩提寺恵林寺の拝観とぶどうの丘に立ち寄って帰宅というスケジュールを計画した。

 ところが天気は、意に反して11日雨、12日晴れとの予報。したがってスケジュールを逆にした。

 11日起床3時半、朝食後キャンプ道具積み込み。結局5時半に自宅をスタート。この時間帯の首都高の標識には、時速40キロ以上の走行で順調、なんの渋滞表示もなかった。

 小雨が降り続いていて時折ワイパーが窓を払う。調布あたりで午前7時半頃、上り車線の渋滞が始まっていた。わたしたちは中央道下り、渋滞には無縁だった。
 笹子トンネルを抜けると、そこは甲府盆地への入り口。笹子トンネルの中では、思わず天井を見上げていた。あの考えられない悲惨な事故。犠牲になった人たちの冥福を祈らずには居られない。
       
 トンネルを出ると明るい陽射しが射しこんで、雨のかけらもない。乾徳山恵林寺には午前9時少し前に着いた。風林火山の武田信玄の菩提寺で、国指定の重要文化財や名勝の庭園が見どころ。宝物館も時間があれば見るのもいい。拝観者もチラホラ、約1時間の散策後近くにあるぶどうの丘の地下のワイン貯蔵庫を見学。
              
           
 ここは無限にワイン試飲ができる。だだし、タートヴァンという試飲用の小さな器を1100円で購入しなければならない。まわし飲みは禁止だから、一人一個を買うことになる。ここは十数年前以来の再訪で、若い人たちも結構来ていた。
           
 国道20号線を小淵沢方面に走りながら、昼食を何にするかが車内談義になった。あれこれ言いながらセブン・イレブンでホット・サンドとは知らないで買い、暖めないでそのまま食べる羽目になった。

 ウィークデイのキャンプ場は、気味が悪いくらいひとけがない。この日の篠沢大滝キャンプ場も、夫婦と子供一人の若い家族連れがテントを張っている程度だった。難民キャンプを連想させる休日前の混雑を思うと極楽気分になった。

 バンガローが十数棟とオートキャンプ場が併設されていて、新しくてキレイな炊事場と洋式の便器がそろうトイレは快適だった。

 夕食は炭火のバーベキュー。焼き鳥にタマネギ、しいたけ、えりんぎ、しめじにバターを加えてホイル焼き。遠火でお餅、かぼちゃ、スィートコーンを焼く。時間はかかるけど、遠火で焼くこれらはガス火では絶対出来ない美味しさだ。

 夜も更けて川べりにあるキャンプ場で、水の流れる音がやけに耳について時々眠りが醒める。そんな時、誰かの足音が聞こえた気がした。人間が歩く音でもない。ざくっと二度ほど。ファスナーを開けてみても誰もいない。翌朝息子に話すと、それはカエルじゃないかという。多分そうかもしれない。
           
 昨夜の夜空は、満天の星空だった。12日は快晴。キャンプ場で迎える朝は、いつもすがすがしくてひんやりとした空気に包まれていて、生きていることに感謝する気持ちが湧き起こる。

 今日の目的地、北八ヶ岳ローウェイの山頂駅周辺は、標高2237㍍のある溶岩台地の坪庭で、33万㎡の広さがある。スニーカーで行けるとあって観光客が多い。一周30分ほどのコースがある。途中から北横岳への登山道があって登り60分とあるが、かつての私なら迷わずそちらに足を向けただろう。今は老いぼれたのか、その気力がない。もっぱら海を眺めるのがよしとするようになった。
           
 久しぶりのキャンプは、気分を爽快にしてくれた。今度は海の近くでキャンプをしようかと考えている。
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映画「野蛮なやつらSAVAGES ’12」劇場公開2013年3月

2013-09-13 15:48:46 | 映画

                 
 ドン・ウィンズロウ原作でこの作家贔屓のオリヴァー・ストーンが監督して作り上げたエンタテイメント。原作通りに展開する。

 男はすべて野蛮で好色。女は男の犠牲者。大麻の栽培で大儲けしているチョン(テイラー・キッチュ)と相棒のベン(アーロン・ジョンソン)、それに共通の恋人O(オウ)ブレイク・ライヴリー。

 そこへメキシコの麻薬組織バハ・カルテルからネットで首なし死体と転がる首の映像が送られてくる。そのあと提携話が持ち込まれる。それを拒否。有無を言わさない手段は、Oの誘拐だった。

 さあ、黙っていることは出来ない。野蛮人には野蛮が丁度いい。バハ・カルテルの麻薬取引の金の強奪。ネットで金の流れを偽造して、側近の裏切り者作りなどなんでもあり。

 バハ・カルテルの女首領エレナ(サルマ・ハエッタ)が女の唯一の野蛮人。エンディングが二つ用意してある。その意味は観てから考えるのもいい。

 さて、ジョン・トラヴォルタとベニチオ・デル・トロは何をしているのか。トラヴォルタは、捜査官でバハ・カルテルの顧問的存在。いわゆる悪い警官。

 デル・トロは、バハ・カルテルの幹部で首を切ったりする役目。悪いやつらばかりが出てくる映画も珍しい。

 それにトラヴォルタのおでこが禿げ上がっていて別人のように見えた。かつての颯爽とした風貌は消えうせてしまった。

 デル・トロ独特のあくの強い演技は相変わらず健在のようだ。

 主役三人テイラー・キッチュ、アーロン・ジョンソン、ブレイク・ライヴリーたちの存在感がいま一つの感は否めない。女優のブレイク・ライヴリーなどは、あまり印象に残らない。

 皮肉な見方をすれば、トラヴォルタとデル・トロに出演料が取られてしまって、主役三人は、あまり有名どころを使えなかったと言う感じだ。たしかに、主役三人の名前で観客を呼び寄せるのには無理がある。そんなことを気にしなければ、結構楽しめた。
           
           
           
監督
オリヴァー・ストーン1946年9月ニューヨーク生まれ。

キャスト
テイラー・キッチュ1981年4月カナダ生まれ。
アーロン・ジョンソン1990年6月イギリス、イングランド生まれ。
ブレイク・ライヴリー1987年8月カリフォルニア生まれ。
ジョン・トラヴォルタ1954年2月ニュージャージー州イングルウッド生まれ。
ベニチオ・デル・トロ1967年2月プエルトリコ生まれ。
サルマ・ハエッタ1966年9月メキシコ生まれ。
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