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映画「ウォール・ストリートWALL STREET : MONEY NEVER SLEEPS‘10」劇場公開2011年2月

2011-06-30 09:56:38 | 映画

              
 株式市場はなんであんなに神経質な動きを見せるんだろう。情報に踊らせられてパニックを引き起こしたりする。サブプライム・ローン問題しかり、最近では東日本大震災直後の値下がり。

 壊れたということは、作り直すことにつがって復興需要が起こるはずなんだけど。ところが、株式市場はとりあえず売りに傾く。状況が不透明な時は売りなんだろう。

 インサイダー取引の罪で刑期を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)は、自著の売り込みの講演会に明け暮れている。その娘ウィニー(キャリー・マリガン)と同棲している投資銀行勤務のジェイコブ(シャイア・ラブーフ)が繰り広げる愛憎劇。

 投資にまつわるスリリングな展開は望むべくもない。株は下がっても必ず復活するという哲学を披露してはいる。多くの株式投資の要諦で買入価格の10%の損を切れと言う。 つまり下がりはじめれば1割減で売ってしまえというもの。これがリスク管理だという。証券会社は、手数料収入が命。売買が多いほど儲かる。

 だから映画のゴードンの主張と対極にある。売買を頻繁に行うこともない。だから愛憎劇中心のストーリー展開になったのだろう。
 それにしてもいつも思うのは、このウィニーとジェイコブが住んでいるアパートメントが広い。二階にロフトのあるいわゆるメゾネット形式だ。まだ若い銀行員とネット・サイトを運営する若い女が住めるのだろうか? とつい思ってしまう。

 この映画の評判は、あまりよくない。このジェイコブを演じたシャイア・ラブーフも、若手では有望らしいが、身長はそこそこあるが肩幅が狭い。華奢に見える。大抜擢なんだろう。

 ウィニーを演じたキャリー・マリガンは、笑顔の可愛い女優だ。‘05の「プライドと偏見」にも出ているらしいが、印象に残らなかった。
          
          
          
          
          
           
                    
監督
オリヴァー・ストーン1946年9月ニューヨーク州ニューヨーク生まれ。‘86「プラトーン」でアカデミー監督賞を受賞。

キャスト
マイケル・ダグラス1944年9月ニュージャージー州生まれ。‘87「ウォール街」でアカデミー主演男優賞受賞。妻は、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
シャイア・ラブーフ1986年6月ロサンジェルス生まれ。
キャリー・マリガン1985年5月イギリス生まれ。
ほかにスーザン・サランドン、ジョッシューブローリン、フランク・ランジェラなど。
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懐かしのポップス「帰り来ぬ青春 Yesterday when I was young」

2011-06-26 12:31:59 | 音楽

 シャルル・アズナブールの作詞・作曲のこの曲、なんと多くの歌手に歌われていることか。日本では、石井好子、深緑夏代、森昌子、小柳ルミ子、布施明、それに韓国の映画「夏物語」のエンディングにも使われているようだ。

 外国では、本家のシャルル・アズナブールは、フランス語と英語で歌っている。英語版では、ジョニー・マチス、シャリー・バッシー、グレン・キャンベル、エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、フランク・シナトラなど枚挙にいとまがない。私はシャリー・バッシーの歌唱が好きだ。

 それにしても、若かりし頃を懐かしむ、あるいは追憶に耽ったり回想するのは年を重ねると誰しもが陥る感傷地帯なのかもしれない。手持ちのCDからも、フランク・シナトラが「It was a very good year」だし、ケニー・ロジャースが「Twenty years ago」で若かりし頃を歌っている。

シャリー・バッシーで「Yesterday when I was young」を、
           

フランク・シナトラで「It was a very good year」を
           

ケニー・ロジャースで「Twenty years ago」をどうぞ
           
           
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海外ドラマ「フリンジFringe’08~’09」

2011-06-23 09:21:19 | 海外テレビ・ドラマ

               
 異様な殺人事件が起こる。この世で起きる怨恨や妬みが原因ではない。むしろそのような理由があれば、FBIの捜査官にとっては犯人逮捕も容易になるだろう。この次々と起こる殺人にはそのようなものはない。

 その手がかりは有能な科学者の領域になる。しかも、それらの事件の背景にはバイオテロの臭いも立ち込める。その手がかりを追うのは、ウォルター・ビショップ(ジョン・ノーブル)とピーター・ビショップ(ジョシュア・ジャクソン)父子とFBI捜査官オリビア・ダナム(アナ・トーヴ)である。

 ウォルターは天才科学者で、天才につきまとう精神構造の不確かさも併せ持っていて、精神病院に17年間入院の記録も持っている。息子のピーターもきれる頭脳を持っているが、なぜか謎の多い人物で裏社会にコネがあり、FBIといえども法を犯すわけにいかない時の切り札でもある。

 この猟奇的とも言える殺人事件や自殺・自爆などではあるが、ビショップ父子の関係やダナムとピーター、ダナムの姉とピーターといった人間関係の微妙な色合いの人間ドラマの要素が織り込まれていて魅力のあるドラマとなっている。

 主演のダナム役のアナ・トーヴは、すごい美貌というほどでもなく親しめるルックスは家庭向きと言える。ほかに、ダナムの上司ブロイルズ(ランス・レディック)、同僚のフランシス(カーク・アセヴェド)、ビショップ博士の助手アストリッド(ジャシカ・ニコール)の個性派揃い。一話完結ではあるが、底に一本のビジョンが埋め込まれているため、どうしても次を観たくなる。
           
           
           
           
           
           

製作総指揮
J・J・エイブラムス1966年6月ニューヨーク生まれ。テレビドラマ「Lost」をヒットさせ、トム・クルーズの’06「M:i:Ⅲ」も監督。’09「スタートレック」がある。

キャスト
アナ・トーヴ1978年4月オーストラリア、メルボルン生まれ。
ジョシュア・ジャクソン1978年6月カナダ、バンクーバー生まれ。
ジョン・ノーブル1948年8月オーストラリア、ポートパイン生まれ。
ランス・レディック1969年12月メリーランド州ボルチモア生まれ。
ブレア・ブラウン1946年4月ワシントンDC生まれ。
ジャシカ・ニコールアラバマ州生まれ。
カーク・アセヴェド1971年11月ニューヨーク、ブルックリン生まれ。
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映画「理想の彼氏The Rebound’09」劇場公開2009年11月

2011-06-19 10:10:41 | 映画

               
 恋の行方は数々あるが、40歳のバツイチ女と25歳のグリーンカードを目的とした女との関係が曖昧な男のなんとも幼い恋物語。

 バツイチ女サンディ(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は二児の子持ち。夫の浮気を目撃して家を飛び出しニューヨークにやってきた。コーヒーショップでアルバイト中の25歳の男アラム(ジャスティン・バーサ)と出会い、子守を依頼したことからなるようになって子宮外妊娠に発展する。

 はたと気づいたサンディ。こんな子供のような男と? 関係は自然解消。サンディは、テレビ局のアンカーウーマンに、アラムは世界を旅して見聞を広め成長した男になり、レストランで偶然再会する。手を握り合う暗示でハッピーエンド。

 この映画、ラブコメとは言いながら、セックスに関するどぎついセリフに溢れている。しかも、サンディの二人の子供までセックス用語を連発となれば、かつての洗練された品格が持ち味だったアメリカ映画はどこへ行ったのかと言いたくなる。

この映画の監督はジュリアン・ムーアの旦那なのだ。洗練されたセンスが見えない夫も持ったジュリアン・ムーアが気の毒に思えるが、意外に夫婦ともどもこんなものなのかもしれない。料金を払ってまで観る映画じゃないなあ!
          
          
          

監督
バート・フレインドリッチ1970年1月ニューヨーク生まれ。
             
キャスト
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ1969年9月イギリス、ウェールズ生まれ。’02「シカゴ」でアカデミー助演女優賞を受賞。
ジャスティン・バーサ1978年7月ミシガン州ウェストブルームフィールド生まれ。
         
                      
          ジャスティン・バーサ
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「犬の力 The Power of the Dog」ドン・ウィンズロウ

2011-06-15 12:55:16 | 読書

              
 「わが魂を剣から解き放ちたまえ。わが愛を犬の力から解き放ちたまえ」アート・ケラーは、ようやく安息の日々が送れるようになって、かつて耳にした、風変わりな祈りの一説を口にしてみる。意味はよく理解できないが、脳裏に焼きついて離れない言葉だった。

 この言葉は、旧約聖書の詩篇二十二章二十節から来ていて,その二十二章は、苦難と敵意にさいなまれる民がその窮地からの解放を神に願うくだりで、“剣”も“犬”も、民を苦しめ、いたぶる悪の象徴という意味合いで使われている。と訳者あとがきにある。

 アート・ケラーは、DEA(麻薬取締局)の特別捜査官で麻薬戦争の真っ只中にいる。ケラーも公明正大な男でもなく、時に違法もいとわない。メキシコの麻薬カルテルを始めラテンアメリカの麻薬に絡む密輸、暴力抗争、陰謀、政界への暗躍、公安や警察との癒着が巨大な富をもたらし、無垢な女や子供まで見せしめの犠牲になる。
 その事態を放置できず、なんとか巨大カルテルを潰そうとするケラー。長大な物語は、血の臭いを孕みながら終盤のバイオレンスへとなだれ込む。

 そんな中で私にとってちょっとした遊びの部分があった。それは、ケラーへの密告者娼婦のノーラ・ヘイデンとアイルランド人の殺し屋ショーン・カランが、短い逃避行を行う場面だった。

 「二人は州間道八号線を東へ向かう。走っているのはほとんどトラックでラグーナ山の南斜面を登る急勾配のつづら折りを突き進み、デスキャンソの町を抜けて、左手に鬱蒼とした松林、右手には数百フィート下方に広がる砂漠を見ながら、尾根に沿ってひた走る。

 そして、日の出の荘厳な風景。砂漠の底から昇る曙光に、二人で目を奪われる。やがて、幹線道路七十九号線との合流点近くで、湖のほとりに出る。さらに七十九号線を行くとジュリアンの町まで来る。

 その先を下っていくと美しい谷間の中央に北へ向かう幹線道路と西へ向かう道路が交差している。交差点の周辺には建物が散在する。
 北側には郵便局、マーケット、食堂、パン屋、画廊があり、南側には古びた雑貨屋と何棟かの白い貸し別荘があって、それ以外、どちらの側にも何もない。広大な草地を道路が横切り、牛や馬が草を食むだけ」

 ここで二人は貸し別荘暮らしとなる。ジュリアンの町で衣類を買い、貸し別荘の前のマーケットで食品を買う。何日か周辺を見て回る。カランはノーラに手を出さない。ノーラが娼婦であることも知っていながら。
 そんなカランにノーラは、好意を抱き始める。私は古いランドマクナリーの地図を辿った。ジュリアンを見つけた。地図は何の変哲も無い記号と文字だけ。しかし、このような描写があると俄然地図がリアルな表情を見せるから面白い。それに行ってみたくもなる。変な読者と思われるかもしれないが、これだけで満足してしまう。
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懐かしのポップス「クレイジー Crazy」

2011-06-11 10:02:56 | 音楽

              
 カントリー・ミュージックが好きになって知ったこの曲。飛行機事故で30歳の生涯を閉じたパッツイ・クラインの名曲である。
 1932年生まれというから事故さえなければ、まだ元気だった筈。

 この素朴は恋の歌を、なんとジャズ・ヴォーカルのダイアナ・クラールと夫のエルビス・コステロ、それにカントリーの大御所ウィリー・ネルソンを交えたライブでも歌っているではないか。聴き比べるのも楽しいかもしれない。
パッツイ・クラインはこちらで。
ダイアナ・クラールをこちらでどうぞ

Crazy, I'm crazy for feeling so lonely
I'm crazy, crazy for feeling so blue
I knew you'd love me as long as you wanted
And then someday you'd leave me for somebody new
Worry, why do I let myself worry?
Wond'ring what in the world did I do?
Crazy for thinking that my love could hold you
I'm crazy for trying and crazy for crying
And I'm crazy for loving you
Crazy for thinking that my love could hold you
I'm crazy for trying and crazy for crying
And I'm crazy for loving you.
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映画「最後の初恋Nights in Rodanthe ’08」劇場公開2008年9月

2011-06-06 11:37:58 | 映画

              
 エイドリアン(ダイアン・レイン)は、娘に言った。「愛にもいろんな愛がある。今以上の自分に成長させてくれる愛、無限の力を与えてくれる愛。あなたもそれを見つけなさい」

 エイドリアンは、ノースキャロライナ州ロダンスにある友人のロッジの留守番をしていた。そこへ季節はずれの一人の客ポールー(リチャード・ギア)が投宿する。
 このロッジは砂浜の波打ち際ギリギリに立てられていて、テラスの下まで波が打ち寄せてくる。周囲には何もない。見渡す限り大西洋のうねりだけ。

 二児の母のエイドリアンは、夫の復縁を断っている。ポールも離婚経験者。この大人の男女が熱く燃え上がるのは言うまでもない。私も年かな? こういうしっとりとしたラブ・ストーリーは、落ち着ける。

 ちなみに、このロッジは実在していて、映画のロケに使われた。それに映画の主題歌をダニエル・パウダーが歌っている。ダニエル・パウダーは、2005年にファーストシングル「Bad Day」が全世界でヒット。
 主にピアノの弾き語りスタイルで帽子がトレードマーク。日本公演もあって日本が好きなのか「もし、世界中が日本人のような人たちだったら、世界はもっとよくなる」と言ったとか。その主題歌「ベスト・オブ・ミー~素顔の僕をうけとめて」をYouTubeでどうぞ
           
           
           
               
           
           
           
           
           
                                                        ダニエル・パウダー           
監督ジョージ・C・ウルフ1954年9月ケンタッキー州フランクフォート生まれ。

キャスト
リチャード・ギア1949年8月ペンシルヴェニア州フィラデスフィア生まれ。
ダイアン・レイン1965年1月ニューヨーク生まれ。
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懐かしのポップス「Heartbreak Hotel」

2011-06-01 13:56:09 | 音楽

                    
 1956年1月27日エルヴィス・プレスリーのデビュー・シングルとして発売され全米ビルボード1位となった。作詞の過程でちょっとした小話があるようだ。ウィキペディアによると、自殺者の遺書「I walk a lonely street」を見た作詞家が、「じゃあ、そのLonely streetにHeartbreak Hotelを建てよう」というジョークから生まれたらしい。

 レコーディングのときエルヴィスが加えた斬新なアレンジによってまったく別の曲になったという。そして、ヒットを確信したエルヴィスは、デビュー・シングルに選んだ。予想通りの大ヒット。

 この曲がビートルズやローリング・ストーンズに多大の影響を与えた。それだけではない。音楽界にも大いに影響があった。例えば、現在のカントリー・ミュージックもR&Bやロックに影響されて古典的な雰囲気が薄くなった。これをクロスオーバーすると言うらしい。

 私がこの曲を聴いたのは、25歳ぐらいでなんと変な曲なんだろうと思ったものだ。当時、アメリカ駐留軍向け放送FEN(Far East Network)をラジオで聴いていて、この曲を知った。

 変な曲と思ったのは、私一人ではなかった。エルヴィスがレコーディングしたRCAも同様の感想を持ったらしい。しかし、ロックの帝王エルヴィスは、鋭敏な感覚でヒットを確信したと言うから並の感性の持ち主ではなかった。その変な曲も、今では懐かしい曲になった。

エルヴィス・プレスリーでどうぞ

Well, since my baby left me,
I found a new place to dwell.
It's down at the end of lonely street
at Heartbreak Hotel.

You make me so lonely baby,
I get so lonely,
I get so lonely I could die.

And although it's always crowded,
you still can find some room.
Where broken hearted lovers
do cry away their gloom.

You make me so lonely baby,
I get so lonely,
I get so lonely I could die.
Well, the Bell hop's tears keep flowin',
and the desk clerk's dressed in black.
Well they been so long on lonely street
They ain't ever gonna look back.

You make me so lonely baby,
I get so lonely,
I get so lonely I could die.

Hey now, if your baby leaves you,
and you got a tale to tell.
Just take a walk down lonely street
to Heartbreak Hotel.
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