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諸事雑感「ポーランドからの観光客」

2018-10-13 18:35:49 | 観光

 ポーランドが親日国家だと言われるが? ある日の夜、「三井ガーデンホテル汐留イタリア街」で食事をした。レストラン・ラ・マレーアのイタリアン・ビュッフェ形式で飲み放題、食べ放題だ。朝食、ランチ、ディナーに対応している。

 若い頃のようにがつがつと飲み食べるには歳をとりすぎた。料理もフランス料理がずらりと並んでいるわけでもない。サイコロ・ステーキ、ローストビーフ、鳥の唐揚げ、寿司、ハム、チーズといったバイキングだ。

 静かな室内に急に大勢の人が現れた。欧米の人たちで、実に静かな人たちだ。年齢は若い人から高齢者までいろいろ。失礼ながら観察しているとアルコールに手を出さないし、若い女性がご飯をお皿に取っていた。どこの国だろうとフロントに聞いてみると「ポーランドからのお客様です」という返事。

 ウィークデイのディナーは、午後5時からで着いたのが少し早かったのでフロントの前で座って時間をつぶした。時間的に宿泊客のチェック・インが多く、欧米の人が多かった。私の見ている間で中国人や韓国人は見なかった。大騒ぎするこの人たちを避けたいなら、このホテルがいいかも。

 そしてあるネット放送で「ポーランドは親日国だ」と言って歴史的事実を熱っぽく語っていた。そこで外務省のホームページを覗いた。「ポーランドという国」として親日の理由をあげてある。

ポーランド人が日本びいきな理由
①日露戦争 ポーランド人捕虜を手厚く待遇 日露戦争勃発後の1904年7月、当時ロシアの支配下にあったポーランドは、ロシア軍の一部として従軍、日本と戦い捕虜となった。ユセフ・ビウスツキ将軍は、ポーランド軍人約4600人への待遇改善を求めた。これに対し日本政府は、松山市内で終戦までポーランド軍人捕虜を手厚く待遇した。大国帝政ロシアを破った日本人に対し賞賛の好感情は今日まで続いている。
②ポーランド人シベリア孤児への支援 1920年代の初めのロシア革命の混乱の中で親を失ったシベリアのポーランド孤児765名を、日本政府と日本赤十字が保護したあと祖国ポーランドに帰した。
③「命のビザ」発給 第二次大戦中の1940年、リトアニアの首都カウナス(当時)にあった日本領事館の領事代理を務めていた杉原千畝氏が、多くのユダヤ系ポーランド人、リトアニア人に日本通過査証を発給して、ナチスの迫害に遭った多くのユダヤ人が日本経由でアメリカ等第三国に脱出することが出来た。

 ネット放送で熱っぽく語っていたのが②の孤児救済だ。YouTubeで元ポーランド大使兵頭長雄氏の動画が感動的。

外務省のホームページはこちら。日本とポーランドの4項目だけの比較とポーランド美女を掲載しておきます。





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京都の魅力はなんだろう? 米大手観光雑誌が選んだ世界の人気観光都市の1位 京都

2015-07-19 17:19:36 | 観光

  
 米大手観光雑誌というのは「トラベル・アンド・レジャー」で発行部数約100万部、購読者層は、平均年収1200万円を超え年間旅行回数平均23回も旅行をしている。旅慣れて、みる目もある人たちだという。その人たちが選んだのは京都で2年連続という。

 今日の読売新聞「論点スペシャル」で「トラベル・アンド・レジャー」の編集長ネイサン・ランプ氏、JTB総合研究所社長日比野健氏それに聖護院八ッ橋総本店専務鈴鹿加奈子氏の三人がそれぞれ京都について語っている。

  まず旅なれた人たちが選んだ理由についてランプ氏は次のように語る。「京都の最大の魅力がその豊かな文化と伝統にあることは間違いない。神社仏閣といった個々の名所が素晴らしいというだけでなく、都市全体として文化的な雰囲気に満ちていることが、旅行者をひきつけていると考えている」

 JTBの日比野健氏によると「アップルの創業者スティーブ・ジョブスが京都を愛し、何度も訪れていたことが、海外で人気が広がる遠因になったと思う。彼ら知的な層に理解者を増やすことはとても大切だ」

 そして鈴鹿加奈子氏は「京都に旅行すると、見るだけでなく、体験できる。京都はそれをアピールし、海外の方も気付き始めたのだと思う。和服を着てみる。舞妓の芸に触れる。料亭で懐石料理を楽しんで庭園や床の間の掛け軸、生け花といった和の文化に触れる。寺の宿坊に泊まる。一歩中に入ると、もっと見えてくる文化が京都にある。それは私たちの日常に存在する。本物の京都を深く知ってほしい」

 今後のあり方として日比野健氏は「政治経済の極として東京があり、文化の極として京都がある。観光地として日本の魅力を磨くために、この二つの極を生かすという発想が大切だ」

 歴史的にも関東と関西の両極が軸になったのも確かなことで現代でもその骨格に違いない。この二つの極は言葉や食べ物、習慣まで対照的な魅力はある。今はややクロスオーバしてその色合いは薄くなったにしても魅力が色あせることもない。

 爆買いツアーのついでの表面的な観光客であふれかえっている京都だと思うが、知的で豊かな階層を満足させることに終わりはないのだろう。

 2015年世界人気観光都市ランキングは、
 1京都 
 2チャールストン(アメリカ)
 3シエムレアブ(カンボジア)
 4フィレンツェ(イタリア)
 5ローマ(イタリア)
 6バンコク(タイ)
 7クラクフ(ポーランド)
 8バルセロナ(スペイン)
 9ケープタウン(南アフリカ)
 10エルサレム(イスラエル)。

 ここから見えるのは、従来の名だたる観光地が入っていない。例えば、パリ。この富裕な読者層は、有名観光地は行きつくして目先の変わった異体験の出来る都市に向かっているように思える。そういう嗜好の変化があるからいつまでも京都が1位とはいかないだろう。これからは知的で旅行好きな大衆の吸引が必要な気がする。
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