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チェコ・シリーズ3

2013-05-12 00:05:12 | Weblog
チェコ」シリーズの3回目。
三十年戦争」は、チェコがはじまりである。
チェコの「プラハ城」にプロテスタント派が入り込み、
カトリック派のフェルディナント2世(後の神聖ローマ皇帝)の、
補佐官3人を、窓から放り投げて、三十年戦争がはじまった(1618年)。
1848年まで続いた三十年戦争で、ヨーロッパは疲弊した。
ドイツは廃墟となり、2,100万人の人口は、
1,350万人になった。

チェコに関するブログはつぎです。
1)「チェコもヨーロッパへの回帰」、2008年6月13日、
2)「チェコの二つのプラハの春」、2008年6月17日、
3)「プラハの春の音楽祭」、2008年6月21日、
4)「チェコの世界遺産」、2008年6月26日、
5)「トラバントは生産中止に、シュコダはフォルクスワーゲンの子会社に」、
  2009年4月5日、
6)「西ドイツのBMWと東ドイツのトラバント」、2008年8月16日、
7)「経済戦争で、計画経済が市場経済に負けた」、2009年4月8日、
8)「プラハの春のおもかげは、「共産主義の犠牲者たちを記念して」」、
2009年4月12日、
9)「プラハの春からビロード革命まで、21年の悲惨」、2009年4月15日、
10)「 日本人のアイデンティティを生む、日本の5つの特徴」、2009年4月22日、
11)「三十年戦争のはじまりとなったプラハ城の窓」、2009年4月25日、
12)「チェコの通知表」、2009年5月3日、
13)「世界の通知表をみる」、2009年11月29日、
14)「プラハの景観」、2010年12月1日、
15)「プラハのランドマークはプラハ城」、2010年12月5日、
16)「世界で一番悲惨な言葉」、20120年7月8日、そして、
17)「ミュシャがプラハから東京へ」、2013年4月21日。
合計17になる。

「チェコ」シリーズの第3回は、つぎの10)~13)。
10)「 日本人のアイデンティティを生む、日本の5つの特徴」
11)「三十年戦争のはじまりとなったプラハ城の窓」、2009年4月25日、
12)「チェコの通知表」、2009年5月3日、
13)「世界の通知表をみる」、2009年11月29日、

「チェコ」シリーズ3の閲覧状況はつぎです。

長いタイトルは、短い文字でも検索した。

10)「日本人のアイデンティティを生む、日本の5つの特徴 」、
2009年4月22日
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/552add9be8b150489781bc2d561218d1
世界の市民は、日本人の「アイデンティティ」を、
「日本人は、優れた創造力とテクノロジーがあり、
国を発展させた高い能力がある」。それに、
「独自の文化を育て、文化財を保護している」
と、みていた。

この日本人のアイデンティティは、どうして生まれたのだろうか?
世界の市民に触れ、外から日本をみると、日本の特徴として、次がある。
「改善をする遺伝子」をもっている、
「子どもの教育」に力を入れている、
「排他的な宗教」ではないし、偏狭ではない、
「治安のいい街」で、「美しい自然」がある。そして、
「民主主義陣営」に属した、ことが挙げられる。


11)「三十年戦争のはじまりとなったプラハ城の窓」、
2009年4月25日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/1c06f33ba496c5692b8606fc740c371f
「三十年戦争」は、チェコがはじまりである。
チェコのプラハ城にプロテスタント派が入り込み、
カトリック派のフェルディナント2世(後の神聖ローマ皇帝)の、
補佐官3人を、窓から放り投げて、三十年戦争がはじまった(1618年)。

ツアー・ガイドは、左に突き出た城(ルドヴィーク翼)の、
左の端、上から2番目の窓を指して、
「ここから、15メートル下に放り投げたが、
ゴミ置き場の上で、助かりました」
と、話す。
地面にある、とがった⇒モニュメント」が場所を示す。

そのプラハ城の遠景。手前はモルダウ川。

今では、平和な眺めだが、三十年戦争当時は、
「フェルディナント2世の軍によって、
プロテスタントは敗北し、
モルダウ川は、死体であふれていました」
と、ツアー・ガイドは言う。

プロテスタントとカトリックは、殺戮を繰り返して、
ヨーロッパは疲弊し、1648年にやっと、
講和が成立して三十年戦争は終わった。
この三十年戦争で、ドイツは廃墟となり、
2,100万人の人口は、1,350万人になった。

1618年に三十年戦争がはじまるが、
その前に、「ヤン・フス」による宗教改革運動があった。
プロテスタント運動の先駆けで、ヤン・フスは、
1415年に火あぶりの刑になっている。

そのヤン・フスの像が、
プラハの旧市街の広場にある。


この旧市街の広場には、「天文時計」のある旧市庁舎があるが、

ヤン・フスの像は、この天文時計がある旧市庁舎の右奥になる。

天文時計の上部の窓から、時間になると、人形が表れ、
それを見る観光客で、天文時計の前は埋まる。

ハプスブルク家の支配下にあったチェコは、
チェコ語が禁止され、ドイツ語が強制された。
チェコ語が許されたのは、「人形劇」の中だけだった。

三十年戦争を経験し、チェコ語が禁止され、
第2次世界大戦後では、共産政権下でプラハの春、
ビロード革命を経験した。大変な忍耐が要求されてきた。
チェコは、国民一人当たりのピルスナー・ビールの消費量が世界一である。
これは、忍耐とウサを晴らすため?


12)「チェコの通知表」、2009年5月3日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/1877d8a8e56fd5b5c54ec257381f5593
「世界の表彰・評価」から、「指標」を定めて、「数値」で、
「チェコの通知表」を見る。2009年。

ランク…AA=3位以内 A=10位以内 B=20位以内 C=30位以内 D=40位以内。
1)創造力: ノーベル賞の受賞者1人は21位→ランクC。
2)芸術力: カンヌ映画祭でパルム・ドール受賞作品1は11位→ランクB。
3)学力:  PISA2006の15歳の知識と技能は19位→ランクB。
4)文化力: 文化遺産は12で12位→ランクB。
5)運動力: サッカーのランキングは12位→ランクB。
 陸上競技世界記録は、3人は8位→ランクAを採用。
6)経済力: 国民総生産は38位→ランクD。
7)援助力: 政府開発援助国ではない→ランクF。
8)総合力: ランクC。



[総合評価]
「経済力」は、これから再興を目指し、
「援助力」は、援助を受ける国であることから、
レーダーチャートがいびつになっている。

「文化力」が高い。
国土が日本の5分の1で、人口が1千万人を考えると、
文化遺産の12はりっぱだ。日本は11。
この文化遺産は、共産政権になる前の文化である。
共産政権下では、文化遺産は荒れ放題になったが、
半世紀ぶりに民主主義体制になり、整備して、世界遺産になっている。

「芸術力」として、チェコ・フィルハーモニーがある。
ドヴォルザークが指揮した初演からの長い歴史があり、
世界一級とされて、世界各地を駆け巡って演奏している。
チェコ・フィルハーモニーの本拠地、ルドルフィヌム。

音楽祭「プラハの春」では、会場の一つになる。
青いバナーは、音楽祭が開催中であることを示す。
手前、中央はドヴォルザーク像。

「学力」は、PISA2006では、19位と健闘している。
「運動力」は、ほかに、
アイスホッケーは世界のトップ・レベルにあり、
テニスでは、プロ選手のマルチナ・ナブラチロワ、
イワン・レンドルがいる。
体操の女王チャスラフスカもなつかしい。
オリンピックの女子体操個人総合で、
1964年の東京と、1968年のメキシコで2連勝した。

「総合力」は、さらに経済力をつけ、やがて、政府開発援助国になれば、
面積が大きく、バランスのとれたレーダーチャートになる。

チェコは、三十年戦争、共産主義体制下と、
何世紀も困難な歴史を体験してきた。
国の荒廃から復興を目指しているが、
国土が日本の5分の1、
人口が1千万人を考えれば、
りっぱな通知表である。


13)「世界の通知表をみる」、2009年11月29日、
http://blog.goo.ne.jp/mulligan3i/e/1c4bb88e4758029a0b22dc32eb530361
ノーベル賞をベースにして、指標の順位をみる。




ノーベル賞が同順位の場合は、ODA、GDPを優先。赤い数字は、10位以内。
*印は、ブログで通知表を扱った国。
アジア、オセアニアでは、日本、中国、韓国、香港、台湾、シンガポール、
オーストラリア、の7か国。
南北アメリカでは、カナダ、アメリカ、メキシコ、コスタ・リカ、ブラジル、
ウルグアイ、アルゼンチン、の7か国。
ヨーロッパでは、フィンランド、スウェーデン、イギリス、アイルランド、
フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、デンマーク、オーストリア、スイス、
イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド、チェコ、ブルガリア、
ギリシャ、トルコ、ロシア、の20か国。
アフリカでは、チュニジア、ケニア、南アフリカ、の3か国、合計37か国。

8)共産国、もしくは旧共産国の特徴として、
ノーベル賞、カンヌ映画祭、PISAが不振である。
ハンガリー(18位、-、26位)、ポーランド(20位、11位、23位)、
チェコ(20位、11位、19位)、中国(-、-、-)、ブルガリア(-、-、44位)。
ただし、東ドイツとソ連は、ドイツ、ロシアとして、つぎになる。
ドイツ(3位、8位、17位)、ロシア(7位、8位、36位)。
(ノーベル賞、カンヌ映画祭、PISA)。

9)共産国、もしくは旧共産国は、国内総生産GDPが低く(ロシア、中国を除く)、
政府開発援助国ではない。政府開発援助ODAを受ける国である。
ロシア(8位、-)、ハンガリー(51位、-)、ポーランド(18位、-)、
チェコ(39位、-)、中国(3位、-)、ブルガリア(71位、-)。
(国内総生産GDP、政府開発援助ODA)。

10)共産国、もしくは旧共産国は、
陸上競技世界記録と世界遺産が多い。
ロシア(1位、10位)、ハンガリー(-、24位)、ポーランド(-、12位)、
チェコ(8位、12位)、中国(7位、5位)、ブルガリア(12位、24位)。
世界遺産は、共産政権になる前のものである。
(陸上競技世界記録、世界遺産)。

11)共産国、もしくは旧共産国は、ノーベル賞、カンヌ映画祭、PISAが不振で、
陸上競技世界記録が好成績、共産政権前の世界遺産が多い、ということになるが、
これは、革命を追い続ける体制が、創造力、芸術力、学力を育まなかった。
共産主義体制になる前は、文化力があった。そして、
国威の発揚は、運動力(競技大会)に求めた。
経済振興は遅れ、政府開発援助ODAを受ける国となった。

ここからは、私の本の宣伝です。
検索サイトで、
「チェコの通知表」、あるいは、
「世界の通知表」と検索すると、
「世界がみる日本の魅力と通知表」がでてきます。
これは私の本です。チェコのことを含めて世界15か国、
それに、世界からみた日本のことが書いてあります。
つぎのような書評もいただいています。
「世界が、各国が、日本が、そして戦後史が、
よくわかる優れものであると実感しました」、
「世界に範たる国、日本で生まれ育ったことを誇りに思い、
もっと大らかに生きていこうと、この本を読みながら、
気持ちを切り換えました」
参考にしてください。
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