畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

へこ

2011-10-06 18:53:42 | 暮らし

10月6日(木)  いちじ 

朝には、雨が止んでいたが、昨晩はかなりの雨量だった。大雨警報まで発令。雨量計ならぬ、ポリバケツは溢れるほどの水が溜まっていた。午前中は、まだ名残の雨が降るかもしれない予報だったが、降らなかった。畑は十分水分を吸ったが、昨晩の雨は、たたきつけるような雨で、害もあったようだ。まばらだった発芽がそろってほしい。午前中は、休んで、午後畑に行き、ニンニクだけは植え付けた。

昨日、野菜仲間と、雨休みで、お茶を飲んでた連れ合い。夕飯の時、こんなはなしをきいたと、話し出した。

『猫には、いくつか種類があって、「へこ」、「とこ」、「ねこ」といるんだって。家のソラは「へこ」だって』

我が家のソラ、すこぶる元気だ。最初の頃は、虚弱猫の様で、食も細いし、アレルギー症で、食べものによっては、毛が抜けて、赤い肌が出たり、痒がってかいてばかりで、よく毛が抜けていた。あまり動き回るでもなく、食卓や、机の上に飛び乗ることもほとんどなく、家の中で飼うには、手がかからなくて、いいねなどと話していた。今も、アレルギー猫用のキャットフードと、他の猫と違う魚のえさを、混ぜて食べさせている。相変わらず、肌は弱いようで、毛の薄い所はあるし、身体も小さい。大きくなる気配はない。

しかし、やはり、猫は猫であった。暖かくなるに従い、外に出るようになった。最初のうちは、用心しながら、濡縁の近くで、気持ちの良い所を選んで、ごろりとしていた。呼ぶと、小さい声で答え、すぐに戻ってきた。慣れるに従い、遠出をするようになり、かなりの時間、外にいるようになった。それでも、ゲージの中の餌場に戻って食べるし、夜はほとんど戻って、家の中にいる。門限は決めていないが、暗くなって、餌を食べたくなると、帰ってくる。夜、外に出ても、戻ってくるし、呼べば、ほとんど帰ってくる。もう、半年になるが、外泊は、一回もない。

一月ほど前だったが、夜外に出たソラが、濡縁に上がり、声を上げた。お帰りと云いながら、網戸を開けたが、あわててピシャリ。ソラの口もとにぶら下がるものがあった。それほどに長くはないが、ヤマカガシ(蛇)だった。外で遊ぶようになってから、蛇を銜えたのは、3度目のこと(私たちが見たのは)。バッタなどの虫を捕まえて、食べることもある。

それで、最初に戻るが、猫には、獲物をよく捕まえる猫とそうでない猫がいるし、捕まえる獲物に、傾向があるのだそうだ。ヘビをよく捕まえる猫は、「へこ」。トリをよく捕まえる猫は、「とこ」。ネズミをよく捕まえる猫は、「ねこ」。

じゃあ、モグラを捕まえるのが得意の猫がいたが、それは、「もこ」。何にも捕まえることなく、ぼけーっとしている猫は、「ぼこ」か。それとも、むだ飯だけを食っているから、「むこ」?