畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

端境期

2010-09-30 18:27:47 | 農作業
9月30日( いちじ 

明け方に、小雨はあったようだが、それほど濡れていない。そのまま明るい曇り空が続いたので、畑に出かける。昨日できなかった、菜花の播種。不織布を掛け、土で押さえていると、小雨がポツポツ。シーダーテープは、水溶性だから、雨の中では、作業はできない。
出荷の野菜が、無くなってきた。夏野菜から、秋、冬野菜に切り替わる、端境期がやってきた。穴埋めしようと、いろいろやっては見ているが、どうもうまくいかない。今年は、ゴボウを、砂地の強い場所にやってはみた。畝間の草取りも何度かやって、きれいになっている。しかし、この夏の異常な、水不足と暑さのため、葉っぱもしんなりと、元気がなく、かなり枯れてなくなってしまってもいる。ここの所の雨で、少しは元気を取り戻してきた。
少し、掘ってみようと、スコップを手にする。
砂地でも、少し掘ると固く締まっている。体重を掛けてスコップを突き刺し、土をあげる。こんな土の固さだから、根の伸びは短い。小雨の中、20株ほど掘ってみた。まとものものでも、40㎝ほど。短くずんぐり立ったり、何本もの股根も多い。さらに、驚いたのは、枯れたとばかり思っていたものは、ネズミに喰われていたことだ。ネズミは、葉の付根の太いところを貪り喰い、地面の深いところはそのままに、次の株へと、喰い荒していたのだ。
天候、害虫、害獣、そして病気。次から次へと、畑を襲ってくる。
ゴボウも、少しは、食べてもらえそうなのが、救い。
明日は、ヤマイモの試掘をやってみよう。

播種

2010-09-29 18:31:41 | 農作業
9月29日(水)  いちじ 

昨日の昼過ぎには、雨は上がっていたが、畑はしっかり水を吸っている。砂地がかった土でも、ところどころ、ずぶずぶとぬかる所もある。しかし、明日もまた雨の予報なので、作業を強行。二日間で、200㎜も降ったが、この雨、夏場に少しでもまわして欲しかった。
ニンジンの全滅した畝(太陽シートで発芽させた畝)。もうニンジンの播種は遅すぎる。チョウホウナ、ミズナ、ホウレンソウを蒔く。やはり、虫除けの不織布をべた掛けする。タマネギの苗床用に、太陽熱処理をしておいた畝に、カブを蒔き、不織布。
さらに、ロータリー耕をして、草を抑えておいた所は、施肥をして、再度、ロータリー耕。雨でぬかるみ、トラクターが沈むほどの所もあるが、強行。もう、草の種は発芽し、よく見ると、小さな緑色が、点々としている。そんな草を処理するためにも、耕さなければならない。
その後、ダイコンの二度目の播種。不織布をべた掛けする。水を吸った土だから、鍬には着くし、長靴は沈むし、作業ははかどらず、疲れるだけ。条件の良い時と、悪い時の作業の効率の差が、はっきりと表れる。
菜花も播種しようと準備はしたが、止めて、少し早めだが、引き上げることにした。

大雨

2010-09-28 18:30:07 | 農作業
9月28日(火)  のち 

昨日からの雨は、止む様子もなく、降り続く。暗いうちも、かなりの量が降ったようだ。田んぼの排水路もコンクリート壁を超える流量で、勢いよく流れている。防災放送が大雨警報、洪水警報を放送する。ついには、土砂災害注意報を流す。昨日の雨量は、100㎜を超えた。今日もすでに、70~80㎜ほどだろう。
土手の大きい田んぼの排水口(水手)を点検するため、田んぼ回り。水手が、藁などで詰まって、排水できず、水が畔を超えるほどになると、土手が崩れることもありうるからだ。幸いに、そんなことはなく、安心する。ついでに、畑にも回ってみるが、ところどころ水溜りができ、田んぼと見間違うほど。雨の強さを物語っていた。風も強かったので、野菜たち、葉が千切れたり、倒されているものもある。しかし、この強い雨では、何もできない。
そんな訳で、午前中は、何もしないで、休日とする。
午後も、相変わらず、警報は続くが、空は明るくなり、雨も小降りになる。さあーっと、薄日も射した。雨は上がると予想して、畑に出かける。子持ちキャベツ、ブロッコリーを定植。防虫ネットのトンネルを掛ける。早蒔きのもので、両方で、100本ほどだけだ。
ニンジンの、不織布を外す。散々なありさまだ。土中の水分を少しずつ吸収して、やっとのことで、発芽したと思ったら、先日の台風による強雨。そして、昨日、今日の強雨。小さな双葉は、土にたたきつけられ、ベターと、地面に張り付いている。このような状態だと、どの程度回復するかはわからない。すでに、細い双葉が千切れ飛び、無残な死を待っている所も多い。
今年のニンジンは、最悪の状態。こんなことは、過ってなかった。どれくらいの収穫になるのか、皆目分からない。ほとんど全滅の可能性もある。

七十二候
蟄虫坏戸(ちつちゅうこをはいす) 寒さを恐れ、虫が地中に姿を隠すころ
今日の雨は、温かい雨。野菜にとっては、まだまだ虫との闘いは続く。と云うより、今までの暑さを避けていた虫達、大好きな、アブラナ科の野菜の栽培に合わせ、これから活発に動き出すはずだ。

付添

2010-09-27 17:42:29 | 介護日記
9月27日(月) 

昨日からの雨は降り続く。大雨警報ほどに強くなったり、弱まったりだが、もういらないというほどの降りだ。夕方までに、100㎜ほどか。刈り終えた田んぼのあちこちに、一面水が溜まっている。
母を連れて、病院へ。
昨日から、連れ合いは、一泊で上京。昨夕から、動物の世話も重なる。その上、国体に出かけた天皇が、南房総の地を行幸。午前中は、交通規制もある。母を連れて出かけるのは、10時半過ぎ。ちょうど雨も小降りになっていた。母を連れ歩くのは一仕事だ。腰は曲がっているし、足もかなり悪い。本人は、「足は大丈夫。自分で歩く」という。何時もは、連れ合いが連れて行ってくれているが、今回、私は、初めてだ。
私は、本人の意思は、無視する。家から、車までの、短い距離は、車いすがないから、しょうがない。しかし、病院に付いたら、私の思い通りにする。車に待たせたまま、車いすを借りてきて、「はい!乗って。」
あとは、自分の歩くペースで、連れ回す。腰の曲がった、よたよた歩きになど、付き合っていられない。整形外科なので、当然、映像撮影への移動などなどある。車いすでなければ、用は足りない。レントゲンの結果は、骨折などはなく、ねんざと打ち身らしい。認知症と高齢の鈍さから、本当に痛い所の確定も難しい。
相変わらず、本人は、「仕事のしすぎで、強く字を書きすぎて、手首が痛くなった」と、医師に説明している。医師も、苦笑いしながら、対応せざるを得ない。「少し黙っていろ」と云って、診察が終わるのは、2時もかなり回ってしまうころ。整形だけでなく、毎月の内科もついでに受診するが。
ケアマネージャーさんが、様子を聞いてくれ、ショートステイの継続に送り届け、最終的に解放されたのは、4時近くなる。
雨の一日、好い休日を、付き添いで過ごした。

けが

2010-09-26 18:33:18 | 介護日記
9月26日(日) 

ショートステイの予定は、30日までだった。昨日、朝、母はベッドの脇にうずくまっていたそうだ。寝ていてベットから落ちたのだろう。右手が痛いと言ったが、湿布薬を張っただけで、日中は、普通に過ごしていたらしい。夕方の検温で、37度以上あり、腕も少し腫れて、痛がったので、連絡したそうだ。病院に連れて行ってほしいとのこと。しかし、土曜日の午後。施設は、救急にと勧めたが、連れ帰り、しばらく様子を見ることにした。施設としては、熱がある老人を、夜間受け入れることはできないらしい。何かあったときの、対応に責任持てないかららしい。しようがないから、連れ帰らざるを得なかった、と云うことだ。
一夜明けて、着替えの時様子を見たが、痛がるし、手を使うのが難しそうだ。
「力を入れて、字を書きすぎた」が、本人の言い分。
熱は常温に戻っている。箸が使えないだろうと、スプーンを用意した食事に。左側に添えたが、あとで見ると、左手は茶碗、右手でスプーンを使っている。相変わらず、ちり紙遊びを、左手で。右手は少し添えるようにして。
しばらくして、手の具合を尋ねると、
「大丈夫。少し痛いけど」との答え。
日曜日と云うこともあり、救急は、あえて選ばず、明日、かかりつけの病院の、整形に連れて行くことに決め、様子を見る。夕方、熱、再び7度台に。明日は、病院だ。

午前中、タマネギ、苗床播種。
午後、 祭片付け、花収め。
5時過ぎから、雨が落ち始める。明日は雨。病院に連れて行く良い休日だ。

2010-09-26 05:07:05 | 暮らし
9月25日  のち 

8時集合。冷たい雨、台風の影響もあり、時折強い風も吹く中、予報を信じて、山車の飾り付けなど、準備作業。昼前には終了し、まだ小雨の混じる中、一同、昼上がり。
1時集合。空は蒼く、秋の太陽。お囃子を響かせ、山車の引き回し。
夕方到着した神社は、雨のためぬかるみ、祭場にはならない。お参りだけで引き返し、集会所が、祭場に。
ショートステイの母が、けがで、向かいに行ってきた所との連絡。疲れた所に、そんな連絡。ビールを流し込んだら、急に酔ってしまった。

一気に秋

2010-09-24 18:48:09 | 農作業
9月24日(金)  いちじ 

一気に秋がやってきた。それも、初秋を通り過ぎて行った感じだ。
昨日、昼は、真夏日だった。昼上がりには、汗でぬれた衣類を、着替えて、シャワーを浴びた。食後、昼寝を決め込んでいると、少し肌寒さを感じた。雨が降り始めたからだろうと、タカをくくっていたら、半袖の腕が、鳥肌が立つのではと云うほどの、寒さを感じた。二時過ぎには、一気に、10℃近くも気温が下がり、夕方には、20℃を下回った。
その低い気温が、今日も続く。作業服は、どんなに暑くとも、長袖のT-シャツだ。その作業着一枚では、寒く感じるほどの気温が続く。雨降りの、ハウス内で、葉物の播種作業をするが、上着を羽織るほどだった。
冷たい雨は、断続的に、一日続く。昨日の降り始めのように、強く降ることはなく、畑には良い雨となる。しかし、この急激な気温の変化が、野菜たちに、変なストレスを、与えなければよいのだが。

秋分

2010-09-23 17:44:43 | 暮らし
9月23日(木)  いちじ  のち 

二十四節気は秋分。
七十二候
雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ) このころより雷が鳴らなくなる
今日の雷は、最後の別れに、鳴っているのだろうか。午後から、雷と、短時間の強雨。

雨になるというので、ネギを植え付けるため、畑に行く。
管理機で溝を切り、鍬で手直しして、ネギ苗を植え付ける。午前中から降り始める予報だったので、二人で作業する。しかし、雨はなく、ときどき陽も射し、気温も上がる。またしても、真夏日となる。
ニンジン、全滅。月曜日に太陽シートを剥がした畝。40mに5列蒔いて、太陽シートの下、モヤシ状だが、きれいに発芽した。しかし、一昨日、昨日の、真夏の太陽と高温のためだろう、不織布の下に、緑の小さな葉っぱは、ほとんど見えなくなっていた。
7月から、耕し、施肥をして、太陽熱処理の透明ポリマルチの畝を作り、マルチを除去。シーダーテープに加工したニンジンの種を撒き、水を撒いて、太陽シートを被覆して、発芽させた。それが、たった二日半。見事に、殆ど枯れ死させてしまった。
今日、畑に行き、一番に(昨日は行かなかったので)、ニンジンの畝を見て、愕然とした。その場にへたり込んでしまいそうなほど、気が抜けた。何もしたくなくなるほどに、気力を無くしてしまった。今年は、もうニンジンはできないのではないだろうか。収穫は、ほとんどできないだろう。これで、二畝が全滅。二回目に蒔いた、太陽シートを掛けなかった畝は、まだ発芽していない。発芽するのかどうかも分からない。発芽したとしても、もう9月も下旬だ。どれくらい生育するかはわからない。
一回目に蒔いた畝、蒔き直しておいた4列。ここは、発芽し始めていた。5~6割がた緑に見えた。連日のように、水かけをしてきた、そのおかげが少しは、あったのだろう。他の畝より、土中に水分を蓄えており、早めの発芽につながった。この小さな双葉に、願うほかはないようだ。

十五夜

2010-09-22 18:30:26 | 暮らし
9月22日(水) 

雲ひとつない空に、真夏の太陽。気温はぐんぐん上がり、午前中から、30℃を超える真夏日に。ニュースでも、東京の真夏日の日数、新記録。我が町はどうなのかは、ニュースでは報じてくれないが、おそらくそれほどの違いはないのだろう。スタンドでも、9時過ぎから、32度に上がって、下がらない、と云っていた。
ただ、都市と違い、山や林、田畑の緑、海沿いの海洋性気候ゆえ、猛暑日は少ないだろうし、陽が隠れれば、いくらか凌ぎやすくなるのだろう。それが、すくいで、なんとかここまで、外仕事もやれてきた。しかし、本当に、もう限界、と云う気持ちだ。そんな精神状態ゆえ、今日も、午前中は、畑の草刈を、2時間ほどやってきたが、午後は、またも、外仕事は、サボってしまう。
連れ合いが、患者会の用で、出かけるので、出荷作業を手伝い、そのまま、だら~っとしてしまう。パソコンで、納品書を打っていても、体中、汗が流れていく。

夕方も早終い。月の出は何時なのだろう。シャワーですっきりして、中秋の名月を肴に、冷たいビールを一杯やろう。月の出は5時前。まだ明るい5時台の東の空、うっすらと白いまん丸が見える。
6時過ぎ、暗くなった東の空。月はもうかなり高くなっている。そのはるか下には木星。西の空は、うっすらとオレンジ色に、稜線が浮かび、金星の明るい光が、満月を手招きしている。雲ひとつない、中秋の満月。缶ビールは、あっという間に、喉を通り過ぎてしまった。

真夏日

2010-09-21 18:45:41 | 農作業
9月21日(火) 

9月も下旬である。しかし、毎日暑い日が続いている。今日も30℃を超える真夏日。いい加減、身体がおかしくなる。畑で、発芽したダイコン、ニンジン、菜花なども、この暑さに、小さな双葉を縮め、葉っぱからの水分の蒸散を防いでいる姿は、痛々しい。こんな天気が続いていけば、生育できず、枯れ死してしまいそうだ。23日からは、天気が変わり、雨と、北からの寒気で、少し涼しくなるという。そう願わずには、いられない。
午前中、よその集落の、神社のそばに借りている畑。お祭りも近いので、草刈に行く。この夏、草刈をしていなかったので、かなり伸びている。汗をかきかき、2時間ほどの作業。昼に上がるが、熱が入ってしまったようで、食後、2時間ほど横になり、休む。その後は、作業場で、籾すり機等、収穫作業の片付けなど、日陰での作業を選ぶ。しかし、気温は高く、秋には程遠い中、びっしょりになる。晴天下の汗の方が、気持ちはよい。
出荷用の段ボール箱の納品。収納する。