畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

大晦日

2008-12-31 18:34:28 | 暮らし
12月31日 

お節料理も午前中には、作り終わる。煮しめは、筑前煮風に。ゴボウは初めて、自家産だ。コンニャクは、地元の友人の芋からの手作り。タケノコも地元産、知人手作りの水煮缶詰。里芋づくりの苦手な私たち、友人から。干しシイタケも頂き物だが、農家産。そしてニンジン。レンコンと鶏肉はスーパーから。なますには、木曾の友人から送ってもらった、干し柿が入る。栗きんとんは、初めて、安納イモ(サツマイモの品種)を使う。白皮で実はきれいなオレンジ色。クチナシを入れなくてもきれいなオレンジ色に仕上がった。それに、田作り。地元の港に上がったもの。ほとんどの材料が、地物と物々交換的なもの。自給を求めて、移住した私たち。かなりの範囲で、理想に近づいていると、実感できる。
おにぎりで、昼食をとり、Kさんたちは、お節料理を持ち、帰っていく。私たちも、お世話になった人たちへの、あいさつ回りなども終え、静かな、大晦日の夜を迎える。早めに、風呂にも入る。
これから、年越しの膳。ゆっくり飲みながら、今年を振り返ろう。





一年間、ありがとうございました。
来年も、よろしく。

年の瀬

2008-12-30 18:35:27 | 暮らし
12月30日 
今日も、真っ白な霜、バケツの氷に迎えられた朝。しかし、日中は、小春日和。風もなく暖か。
餅つき。といっても、機械だから、蒸すための火の番と、のし餅作りだけ。のんびりとした、餅つきで、お互い、拍子抜けといったところ。あらかたを、Kさん夫婦にまかせ、我々は、年末の雑用に、追われる。
昼食は、恒例の搗きたての餅。小豆餡、納豆、大根おろし、海苔。子どもたちが沢山いたころは、賑やかに、二升餅も、たいらげたこともあった。今日は、一升餅でも、三分の一位も、食べただろうか。昨日の、キムチ鍋の残りで食べた餅が、美味しかった。
お節の準備は、黒豆、昆布巻き、伊達巻を手分けして作る。
夕飯は、手巻き寿司。イナダやイカは地元のあがり。おろして刺身にした。スーパーの刺身も、アジやタコは近海もの。北海道の友人に送ってもらった、タラコやツブカイ。地のカタクチイワシ、昨日、連れ合いが、ゴマ漬けを作った。少し早めに準備したので、そろそろ、ご飯が炊きあがる頃だ。

陽だまりのツバキ



途絶え

2008-12-29 19:27:30 | 暮らし
12月29日  のち 

昨日、搗いたのし餅の発送。平べったく、大きめだから、梱包が大変だ。大きめの段ボール箱を、切って、ちょうど良い形に作るから、手間がかかる。なにやかやで、小半日かかる。
明日は、自家用の餅つき。今年は、若い搗き手が来れないから、杵と臼には眠っていてもらうことになる。30年以上も続いた、杵と臼での餅つきも、ついに途絶えることになる。残念だけれど、これが、時の流れ、何時かなることが、今年になったということ。
今年は、Kさん夫婦が、今夜来る。しかし、それだけである。だから、餅も二臼だけ。(つかいものように、余分にと思っているが。)そんな寂しさからも、機械つきにしてしまう理由?明日は、恒例のお節作りも始める。これも、二軒分だけ。恒例の行事も、高齢には勝てないのか。
でも、今夜は、忘年会。鍋を囲んで、賑やかにやろう。
あっ、車の音。到着したようだ。

餅つき

2008-12-28 19:37:26 | 農作業
12月28日 

今日も寒い朝。昨日ほどでもないが、厚い氷が張り、霜で真っ白。
朝食の支度をしながら、餅つきの準備。ドラム缶を切った釜戸に、大きな釜をすえ、たっぷりと水を入れて、まきに火を付ける。もち米を蒸すしたくだ。さすがに、0度近い水だから、沸騰するのに時間がかかる。沸騰して、蒸気が上がってきたら、もち米を入れた、蒸篭を乗せる。かっては、四段重ねたこともあったが、今は、もっぱら二段。蒸篭から蒸気が上がってから、約一時間で蒸し上がる。



お湯に近い、下の蒸篭から蒸し上がる。念のため、もち米をつまんで、蒸し具合を確認。よし。さあ、餅つきだ。
といっても、今は、餅つき機。蒸し上がったもち米を、餅つき機に入れて、形を整え、スイッチをポン。容器の下についている羽が、回転して、もち米をつぶしていく。つくと云うより、こねて餅にする。だから、ついた餅とは違う。腰の強さが違う。約10分、つき上がる。



つき上がった餅を、のし台にポリシートを敷いた上に載せ、さらに、ポリシートをかぶせて、麺棒で延ばす。餅とり粉を使うより、きれいに出来るし、黴も生えにくい。



こうして、一臼の出来上がり。空けた蒸篭に、次のもち米を入れて、ふたたび、釜の上の蒸篭の上に。次からは、約半分の時間で、蒸し上がる。
今日は、二升餅を六臼、一升餅を四臼、ついて、一日、終わる。

真冬

2008-12-27 20:20:15 | 暮らし
12月27日 

寒い朝。バケツの水は、1cmの氷。外水道も凍って水が出ない。昨夕、心配だったので、外水道は、元栓を閉めておいた。万一、凍って、パンクすると困るから。正解だったようだ。ハウス内の、菜っ葉も凍る寸前。一気に真冬に突入だ。日中も寒い。この冬初めて、使い捨てカイロを使用する。
二人で、出荷作業。明日は、出荷用の餅つき。もち米を洗い、水に漬けておくが、あまりの寒さに、陽がかなり高くなるまで、遅らせる。
しかし、この寒さは、大歓迎でもある。この間の暖かさと、適度の降雨のため、菜花の蕾がぐんと伸びてきた。黄色に花開き始めているものもある。出荷は今日が最後。来週は休みになり、7日が初荷だ。10日も収穫しないと、かなり咲いてしまうかも、と心配していた。年末寒波が来てくれれば、菜花も、咲かずに、待ってくれるかも。
(とちゅうだったので、書き足す。)

蕾を伸ばした菜花


花が開いたものも




忘年会

2008-12-27 20:07:30 | 暮らし
12月26日 

夏野菜の支柱などの片づけ。今年中には、終わりそうもなく、年越しか?
午後は、少しばかり植えておいた、秋ジャガイモの収穫。今年は春の芋が、病気になり、種イモも十分でなかったので、アンデス(赤イモ)だけ、少し植え付けた。しかし、生育は良くなく、収量もごくわずか。失敗だ。ここ数年、秋作は、かんばしくない。考えなくては。夜は出かけるから、早く引き上げる。

自然王国の忘年会に、招かれ、二人で出かける。以前、帰農塾の場で、私たちの脱サラ就農の経過を報告させてもらっているからだろうが、若い人たちと交流できるだろうからと、仲間に入れてもらった。
十数人の出席だったが、平均年齢は、ぐっと下がり、最近では、稀な宴会に出させてもらった。ほとんどが、移住者で、そのうえ、農に何らかの形で、関わっている人たちだった。我々が移住してから、10年位の間は、移住者同士の付き合いも多かったが、その後は少なくなっていった。だから、最近の状況は、あまり関心もなかったし、知らなかった。
この間、かなり多くの人たちが、移住していることを知った。定年帰農の高齢者の移住に関しては、マスコミなども報じている。私も、そう云うものだと思っていた。しかし、若い人たちの移住が、かなり多いことに、驚いている。
日本農業の衰退、食糧危機といわれる状況、食の危機、そして、日本社会全体の「格差の拡大」という状況、農村社会の崩壊的状況。こんな状況に、20代、30代の、若い移住者が、どんな役割を、もつのだろう。

明日は出荷、ベーコンも。下準備もあるからと、途中で、席を立つ。10時過ぎに帰り、ベーコンの準備をして、おそめの就寝。で、休んでしまった。

エンドウの花


スナップエンドウ


エンドウ

2008-12-25 20:00:00 | 農作業
12月25日  いちじ 

もう、暖かな日に、戻ってしまう。南風は、一日中続き、うっとうしい。
昨日は、出荷のため、中途半端だった、エンドウの支柱を補強する。ホウレンソウ、カブと発芽しているが、草もびっしりと芽を出している。畝間に、鍬を入れ、土をかいての、中耕除草。この姿勢が、一番腰に来る。少しだけで止めてしまう。
頼まれている草刈り。少しづつやってきたが、今日で終わらす。最後は、道路際を刈り落とす。道路にかかった草は、片づけなくてはならない。どの道片づけるのなら、有効利用。家に運び、来年の夏野菜用の敷き草だ。風が強いので、大変だったが、また、ひとつ、片付いた。

ネット支柱を張った、スナップエンドウ


サヤエンドウは、木は大きいが、花は一つも付いていない



日記

2008-12-24 19:34:32 | 農作業
12月24日 

一日中、太陽は顔を出さず、寒い日だった。午前の早くには、降るともない、雨粒が落ちる。本当にどうにもならない天気が続く。
それでも、ハウスの中はハウスの中だ。家から遠いので、換気の開閉をしないために、部分的に開け放してあるが、日中は、暖かくなる。だから、露地とは生育が違ってくる。豌豆類がそれなりに、育っている。キュウリ用のネットは張ってある。それだけでは足りないので、サンドイッチするように、ネット支柱を張ってやる。
スナップエンドウは花を付け、少しだが、実になっている。初収穫してくる。
その後は、出荷作業。葉物類など、そのまま送れない野菜が多いので、冬場は手伝うことが多くなる。箱の中も、かさばるものが多く、パンパンだ。正月用の水仙も少し入れるが、きれいに届くだろうか。

切納

2008-12-23 19:20:04 | 農作業
12月23日  ときどき 

寒冷前線が通過すると云っていたが、今日は冬らしい天気だ。風は強くはないが北から吹く。気温も上がらず、陽に当たっていても、寒い。
午前中は、連れ合いと、ミカン山へ。晩生のミカンの収穫。といっても、木は少ないし、今年は、裏年。ほとんど実の付いていない木もある。2時間もしないで、採り終わる。コンテナに6個。100kg位か。
連れ合いの母親の実家が、由比町の大きなミカン農家で、移住する前に、半年ほど、手伝いに行った。(といっても、農業を嫌い、都会に出た私が、農業の現場で、やっていけるかの、試験だったが。)10月に入ると、ほとんど毎日、ミカン切りだった。早生から始まり、中生、晩生と、切れ間なく続いた。12月も中旬に入ると、霜が来る。霜に何度も当たると、いくら晩生の皮の厚いミカンでも、くさりやすくなる。何人かを、雇い入れ、せわしなく山に通った。そして、20日過ぎに、最後の園を取り終える。その日を、切納といって、みんなで、一杯やって、労をねぎらった。
翌年は、すでに移住していたが、叔父に頼まれて、一ヶ月くらい援農に行った。切納は、二回しか経験しなかったが、懐かしく、思い出される。その叔父も、もういない。
これで、また一つ片付いた。
帰って、少し遅い昼食。草刈と、明日の出荷準備。


黒豆

2008-12-22 20:06:35 | 暮らし
12月22日 

今朝も小雨のうちに明ける。6時過ぎには上がり、曇り空に。南風が強く、異常な暖かさだ。
こんな天気なので、大豆が乾いてくれない。年内に脱穀できるか分からない。お節料理用の黒豆もある。しようがないので、手で脱穀。といっても、一莢づつ、手でむいて豆にすること。曇り空なので、ハウス内も暑くはならない。のんびりと、豆を向いている姿は、おじいさんの手仕事みたいだろうと、一人笑いを浮かべながら、小一時間。500g位。これだけあれば、今年も「黒豆」は、大丈夫。
ハウス内のミズナの周りの草取り。ごごは、秀畑。カリフラワーの苗を定植。
中国野菜のサイシン、コウサイタイが伸びて、防虫ネットを押し上げているので、撤去してやる。どちらも、蕾を食べる野菜だ。少し花が開く位のものを食べる。コウサイタイは紫いろの野菜で、油とよく合うと思う。
夏野菜の支柱を片づけて、帰る。

サイシン


コウサイタイ