畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

還暦

2008-04-30 18:49:47 | 暮らし
4月30日 

カウントダウン  0 !   還暦

ついにその日が来てしまった。赤い頭巾に赤いちゃんちゃんこ。戊子(つちのえね)が一回りして戻って来た。「思えば遠くに来たもんだ」が、実感だ。六十年、その一年一年に、一日一日に、いや、一秒一秒に、自分が生きてきた痕跡はあるはずだ。しかしその時々には、そんなことを思いもせず、ただただ、がむしゃらに費やしていた様に思う。そして、自分に還暦が訪れようとは、思いもしないで生きてきた。
若い頃は、自分のやりたいことを、めいっぱいやることだけでよいと思い、人生50年、くいの無いように生きるんだと。それは50代に入っても変わらなかった。付録の一年、また一年儲かった、というように。
60代を意識し始めたのは、この数年だ。50代の後半になり、60代を生き、70歳も生きるかもしれないと、思い始めた。
これが、歳を重ねるということなのか。人生観も少し変わってきた。「今」から始めるのでなく、先から、数年、あるいは10年くらい先から現在を逆に見るように行き方を捉えるようになった。

何はともあれ、赤い頭巾はかぶらないが、寿司屋でご馳走してくれるとのこと。
出かける時間になった。

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陽の出

2008-04-29 20:14:11 | 暮らし
4月29日  ときどき 

カウントダウン 1 !

朝5時頃に目を覚ますと、外はもう明るい。おいでおいでをしている。陽の出はもう4時代になったのだから当然だ。正月の頃に比べ、二時間も早くなったのだ。陽の出の頃に起きるといっても、さすがに4時代はきつい。陽の入りも同じように二時間は遅くなている。昼の長さが四時間も長くなっている。夏までにさらに、一時間以上長くなる。
仕事時間の延長だ。寒さも過ぎ、早朝の空気は気持ちよい。ハウス内の仕事は、陽の高い間は暑いから、朝に限る。昨日マルチを張ったところに、インゲンを植えつける。小一時間くらいの作業は、早朝用に取っておく。
夕方も、暗くなるまで作業をしていても、震えるような事はなく、日中より気持ちが良いくらいだ。これから外にいる時間が増える。

畑の肥料散布、トラクターによる耕起。

庭の花 シャガ




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畑仕事へ

2008-04-28 20:06:30 | 農作業
4月28日  のち 

カウントダウン 2 !

午前中は曇りなので、苗代ハウスを片付けててしまう。その後、カキガラを撒いて耕す。ボカシ肥を撒き、土に混ぜ込んでマルチを張る。育苗ハウスで、野菜の苗が早く定植して!と、待っている。その中でも急がなければならないのが、インゲンだ。明日には定植する。
午後は、鶏糞を袋に詰め、畑に運ぶ。ナス、トマト、ピーマンを植える予定のところだ。しばらくは、晴天の予報。大急ぎで、肥料を撒き耕し、マルチ張りをやらなければ。明日からは、畑作業中心になる。
育苗ハウスの苗達。サツマイモ、パブリカ、キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、オクラ、トウモロコシ、モロヘイヤ、、、、。
もう少し待ってくれ。

庭の花 ヤマブキ もう盛りは過ぎた




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カウントダウン

2008-04-27 19:14:02 | 農作業
4月27日  のち  ときどき 薄


今日から、カウントダウン。 3 !
以前は、もういくつ寝ると、、、、、だったが、今はカウントダウン。大晦日、初日の出など、みなカウントダウン対象だ。で、私も、カウントダウンを始める。

昨夕からの雨は朝まで降り続く。本当に雨の多い四月だ。これから先が心配になる。夏野菜を畑に定植する頃に、カラカラにならないで欲しい。畑仕事は出来そうに無いから、今日ものんびり。
パソコンの前で、仕入台帳を作る。前にもブルーベリーの件で触れたが、Kさんの出荷先がなくなり、一定は私たちが引き受けて販売することにする。それで、仕入を記録する必要が出来る。今までも、ある程度の融通のしあいはあったが、これからは多くなりそうなので、会計に載せてゆかねばならない。
午後は、田植機で植えることの出来ない田んぼの四隅の補植をする。機械は前に進みながら後で植えつけるので、ユウターンする時、機械の長さ分植えないところが出来る。それがちょうど、畳一枚弱のスペースある。前もって植えておいてユウターンすれば、ほとんど補植の必要は無いのだが、植えているときは忘れてしまうことが多い。そんなところを補植しながら、田んぼを見て回る。
雨の多いせいもあり、畔の草もかなり伸びてきた。草刈もしなければと思いながら帰ってくる。
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液体マルチ

2008-04-26 20:09:15 | 米作り
4月26日  薄も射すが 夕方から 

無農薬で作る田んぼに、液体マルチ剤を散布する。
液体マルチとは、活性炭をごく微粒にして、特殊でんぷん液と混合した物で、水田に散布すると拡散して、田の水が黒くなる。この効果で雑草の発芽を抑制するというもの。(メーカーの言)このところ、数年使用しているが、効果はいまいち無い。しかし、今の所、これしか頼るものが無いので、使用する。
今年は、田植後四日めに早めに散布する。まだ草の発芽はほとんど無い。水が黒い状態を保つのは4~5日、四回散布する予定。その後は、米糠の散布を併用する予定。どの程度効果があるか、毎年少しずつやり方を変えての実験だ。
午前中は、筍掘り、出荷作業。筍もそろそろ終わりそう。短い旬だ。
苗代ハウスの片付け、ポリシートを乾かしながらだから、いっきにという訳にはいかないが、大分片付いた。一両日中には野菜畑に変わりそう。
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田植休 その二

2008-04-25 19:47:29 | 食、農への思い
4月25日  ときどき 

その一とタイトルしたからには、その二を書かなければならない。
私にとって、農繁期休暇の田植や稲刈の手伝いは、あまり良い思い出ではなかった。小さい頃は、手伝いも面白く、楽しんでやっていたかもしれない。しかし、高学年になるにつれ、仕事はしんどいし、汚いし楽しいものではなくなった。遊び半分でやれなくなったせいでもあるだろうが。特に、田植のときは、当然、その頃は、素足で田んぼの泥の中に入っていた。田んぼの肥料は、牛舎の敷藁と牛糞を積んでおいた堆肥が中心だった。それが入っている田んぼに、素足でと思うとどうにも気持ち悪くなってきた。
ちょうどその頃中学生になり、休暇もなくなった。家の農作業の手伝いも、弟たちに押し付け、部活と勉強を言い訳にしていたようだ。農業とか農村を離れたい気持ちにもなってきた。その気持ちが、進学高校、大学、しかも東京の大学をとの思いになってきた。中学、高校と、農村を離れ、都会に出てゆくのだという気持ちは増幅していった。
その後は、その思いのとおりに歩んでいった。原点は、田植休みの小さな体験からだった。

今日は、米の配達。田植機の洗浄(泥だらけのため、高圧水で時間をかけて洗う。来年まで使わないのだから。)苗代ハウスの片付け、次の野菜苗が待っている。

畑の草 カラスノエンドウ
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恵の雨

2008-04-24 19:18:27 | 暮らし
4月24日 

雨は夜中から降り始めたようで、明け方には雨脚も強まっていた。少し遅めに起床。のんびりと朝を過ごす。
田んぼを一回りして、水手などを見て回る。思ったより雨量が合ったようで、どの田んぼも水がいっぱい。田植のときは水を少なくして植えるが、終わったタイミングで、雨が田を潤してくれる。空の神様に感謝だ。
午後は、苗代の片付け。余った苗を整理し、不要の苗は処分する。枠を外して、プール用に敷いてあるポリを乾かすように吊り下げる。が、今日は雨。乾くはずがない。途中で切上げ、家に入る。

雨の土手に咲くアザミ


薄紫がきれいだった
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さなぶり

2008-04-23 20:00:06 | 暮らし
4月23日  のち、夕方 

最後に、億劫田の田植が完了。さなぶりだ。
ここに移住してから、田植が終わると、農家組合では「さなぶり」という行事を行う。今年も無事田植が終わったことを感謝し、豊作を祝う集まりだ。といっても、みんなで公会堂に集まり、会費制で、一杯飲む会だが。
今日は我が家の「さなぶり」という訳。今年は順調な田植だった。この五日間、風が強く寒い日もあったが、雨で中断されることもなく、トラブルもなく、予定どうりだった。こんなことも珍しい。
田植の間、夕食は連れ合いに頼んでいた。ちょうど、中山間地の交付金の分配があったので、それで、出来合いのもので済まそうと。カキフライとエビフライ、メンチにコロッケ、刺身、昨日は連れ合いがトリの唐揚げを作った。今日は、さなぶりを兼ねて、タマゴを卸している鮨屋から寿司を買ってきて、夕食にする。
明日は雨降りのようで、少しのんびりしよう。

午前中は、出荷の筍掘りと整理。その後、11時頃から田植。昼食をはさみ、夕方までに4枚、34a植える。

友人の作っているブルーベリーの花が満開だ。5月の下旬くらいから、小さい実を付ける。今年から出荷先がなくなり、野菜と一緒に売ってくれないかと頼まれている。野菜便の皆さんいかがですか。(勿論、農薬、化学肥料は使っていません)



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田植休 その一

2008-04-22 20:08:57 | 暮らし
4月22日  いちじ 

タイトルは田植を休んだということではない。S.Kさんのコメントに、子供の頃、田植のときは学校が休みになったとある。私の生まれた、新潟県の農村地帯でもそうだった。農繁期休暇で、田植期と稲刈期には、一週間位の休みがあったと思う。これは、夏休みなどの休暇分を農繁期に回すものだった。特別多くの休みということではない。
その頃は、苗も田んぼの苗代で作り、手で苗を取り、植えるのも手植えだった。稲刈も鎌で刈って、わらで縛って、竹や縄で作った「はざ」というところに(私たちのところではそのように言っていた)架けて天日干にして、よく乾いてから脱穀した。だから、田植と稲刈は、猫の手も借りたいほどの忙しさだった。
私の家は、田んぼは10a位しかない非農家だった。しかし、親戚が牛やニワトリを飼って、田畑も当時としては広くやっていた。農繁期休暇にはその親戚に、手伝いに言った記憶がある。苗取や、苗運び。縛るのは難しく出来ないが、稲を刈って縛りやすいように置いておく作業などをした。
しかし、中学生になるとそのような休みはなく(なくなったのか?)しだいに農作業の手伝いはしなくなった。家の田畑の手伝いも、小学生くらいまでだった。弟妹が多かったので、きっと小学生の弟たちが手伝っていたのだと思う。

田植四日め、家の近場の田んぼ6枚、50a強植える。夕方には、明日の予定の田んぼに田植機を運んでおく。
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ツルニチニチソウ

2008-04-21 20:11:10 | 暮らし
4月21日  ときどき 

思ったより良い天気。陽が高くなるにつれ晴れてきて、仕事をしていると汗ばむほどになる。
引き続き田植である。三箇所、40a位植える。トラック移動は一回。家の近くの田んぼに移る。トラックで移動するほどでもないから、田植機を走らせていく。と、今度は徒歩移動が付いて回る。歩いて帰り、軽トラで苗を積んでいくことになる。
苗運び係を作れば、その必要はなく、多くの農家は、夫婦、親子でやっている。苗運び係は、機械が植えている間はただ待っているだけ。
我が家では、田んぼ以外に、畑作も経営の大きな部分だ。連れ合いは、野菜の苗つくりや、畑のことをやってもらったほうが良いので、田んぼは、よほどのことがない限り、一人でやっている。少々大変だが、よほど効率は良い。

ツルニチニチソウ、よく分かりました。ありがとう。しかしこの花は、雑草のように強い花、近所の庭から、何かの苗をもらったときに、偶然付いてきたらしく、その後、我が家の庭にも、一大群生を作っている。でも、悪を寄せ付けない幸福の花なら大事にしなければ。

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