畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

適地

2011-09-30 19:43:50 | 我が家の畑

9月30日(金)  ときどき 

午前中に、秀畑の、ロータリー耕。何度目かなので、草は生育していないが、発芽したばかりの芽が、もう緑の敷物ほどに見える所もある。それほどに、草の種は多く、発芽もしやすいと云う事。私たちの育てる、野菜もそうであってほしいのだが、こればかりは比べるのが、かわいそう。

適地適作であればよいのだが、野菜は人の都合で、栽培する。なるべく、野菜の個性に合うように、畑を選んだり、場所の選定もしているつもりだが。草は、なすがままの状態で、育ち、実を結び、種を落としている。条件が合わなければ、他の草に、駆逐されて勢力が弱まる。気候、天候の違いによっても、堂々と占有する時もあれば、隅っこで、いじけたように小さくなっている時もある。

今年の花畑。砂地の強い方の場所だが、地面を這うような草が、優先種となっている。透明マルチで熱処理をしている場所だが、マルチを這っていない畝間。この草が、びっしりと地面を覆っている。他の草は、ところどころで、居候のように、茎を延ばしている、という位。二度ほど、きれいに草取りをして、たやしたと思っても、20日もすると、もう、草取り前と変わらないほどに、敷き詰められている。今年は、よほど、この草の生育に適した自然状況だったのだろうと、感心していた。

畑のそばに住む、知人が調べてくれた。この草は、

ハナヤエムグラ。

午後は、母のショートからの帰りもあるし、ということで、家で、施食会の準備。寺に行って、様子を見たり、買い物等の準備、出席者の確認などをする。

机に座るのが疲れ、社説の感想は、また後日。


新聞

2011-09-29 19:17:13 | 暮らし

9月29日(木)   いちじ 

花畑。熱処理マルチをしていた二畝。撤去して、菜花を播種。これも虫たちに多いに好かれる野菜。防虫用の不織布をべた掛けする。タマネギの苗床に、晩生の種をまく。先日蒔いた早稲は、ぼちぼち発芽し始めていた。

またまた新聞のこと。止まらなくなったみたいだ。

生まれ育った家は、読売新聞だった。なぜそうなのかは知らなかったが。子供のころから、読むことは好きだったので、読める範囲では、読んでいたと思う。中学も高学年、あるいは、高校になると、新聞の比較などのことが、耳に入るようになる。朝日は知識人層の新聞で、読売は庶民派的だ、とか。朝日は進歩的で、読売は保守的だ、とか。一人前に、朝日新聞にしたいとか、親に云った記憶もある。そうそう、朝日新聞の「天声人語」が大学入試の問題になるなどという話が広まり、依って、浪人時代には、読んだりもした。朝日新聞自体、それを宣伝にしたりしていたこともあったと思う。

そんなこともあり、東京新聞の前は、朝日新聞を購読していたのだ、と思う。たいした違いはないにしても、なんとなく、朝日と云う名前のステータスに因っていたような気もする。

そんな、今から40年も前の新聞界は、読売、朝日、毎日の三紙が、全国紙で、日経が全国経済紙、その他に、産経という感じだったようだ。(違ってたらすみません) 東京は、特殊の地方紙的な感じか。それがいつ頃かは知らないが、(東京新聞一紙に決めていたので) 毎日がガクンと落ちこんで、読売と朝日の、二大全国紙の時代に入っていたとか。後後で聞いた話だ。

読売と朝日の拡張合戦がすさまじかった、とか、醜い争いとかも、後で聞いた。そういえば、こんな地方でも、新聞勧誘が、何度も来たことがある。我が家の、東京新聞は、朝日の販売店経由なので、半分で済んでいたのかもしれないが。

で、今に至っても、保守の読売、進歩の朝日(革新とは云う気になれない)、が、新聞比較の象徴とされているのかもしれない。

そこで、今回の、朝日の社説を読んで、私の率直な感想は。明日にします。


東京新聞

2011-09-28 18:59:00 | 暮らし

9月28日(水)  ときどき 

畑。播種したダイコンなどにべた掛けした不織布、長さが足りなかったり、穴が開いたりしていた。予備の不織布を持って行き、手直しをする。先日の台風で、ゴーヤと、秋用のキュウリを植えたばかりの、アーチネットが、吹き飛ばされ、倒れてしまっていた。以前のネットは、蔓が絡みつき、とても外せる状態ではない。切り取って、アーチを直し、新しいネットを張り直す。何日かぶりで云った畑なので、もう周りの畔部分は、草ボウボウ。これから耕して、畝を立てるので、草刈をしておく。

新聞のことを少し。コマーシャルになるかもしれないが。

東京新聞との付き合いは長い。娘が生まれて、アパート暮らしから、持家にということで、新築マンションを購入した。今までの、アパートなどは目黒、世田谷、杉並などの住宅街だった。移住する先は、川崎の多摩区。多摩川の岸辺と云ってもよいほどの所で、周囲は、梨畑など畑が多い場所で、そんな所にデンと出現したような、大きな七階建てのマンションだった。電車は、南武線で、駅からは5分ほどだった。その途中に、「東京新聞」という看板のかかった、配達店があった。住み始めて、何ヶ月か、通いがてら、目に入ったのが、購読料の安さだった。ある程度は、こだわって、『朝日新聞』を購読していたが、そのころには、新聞など、たいした違いはない、と思うようになっていた。安さにひかれ、変更した。

だから、もう、35年以上の付き合いである。

購読するようになり、すぐ、「東京新聞」が好きになった。まず、紙面が少ないこと。今でもそうだが、読売、朝日などと比べると、8ページほど、見開きの紙にして、2枚は少ない。それで充分に足りると思う。広告のページを多くするために、どうでもよいような紙面を作っていないようで、気に入った。その頃からあったかどうかは記憶にないが、見開きの特報面は、片隅に追いやられるようなニュースを、深めたり、広く取材したりで、読み応えのあることが多かった。読書欄や、社会面の扱いも、それなりだったように思う。「朝日」のように、高い目線からの記述もなく、それなりの庶民性も、気に入っっていた。その後も、エイプリルフール特集とか、日曜版の大図解シリーズなど、斬新な編集も気に入った。

7年ほどで、この房総の地に移住することになったが、変更する気持ちは、さらさらなくなっていた。そして、今に至っている。


温泉気分

2011-09-27 19:36:37 | 暮らし

9月27日(火)   のち  いちじ 

朝から、ほぼ午前中は、パラパラ雨が続く。気温も低い。連れ合いも朝から、配達などに出るので、ニワトリの卵なども見ながら、作業場の片付け。籾すり機の分解掃除で吐き出したごみなどの掃除。米選機の分解掃除など。午後は、しだいに晴れて、暖かくもなってきた。畑に出かけ、畝間の草取りなど。

今まで、ほとんど、シャワーで済ませてきたが、そろそろ湯船が恋しくなる。久しぶりに、薪を引っ張り出し、風呂釜にくべる。風呂焚きをしながら、種ニンニクの準備をする。暗くなるのも早い。湯船に湯の花を入れて、少し白濁した湯につかり、温泉気分を味わい、暖まった所。

所で、先日のブログ、「脱原発と報道」を、読んでくれた知人が、朝日新聞の社説を送ってくれた。(どうもありがとうございます)

で、どんな報道をしたのだろうと、思ってはいたのだが、そのままだった。今日、東京新聞のコラム。特報面の週一ぐらいの日替わり執筆のコラムだが、今回の集会の呼びかけ人の一人でもある、「鎌田 慧」氏も執筆者である。彼のコラムを読んだ。そして、我が家の野菜の出荷用の包装紙としてもらっている新聞に、「毎日新聞」がある。早速に、調べてみると、20日付けの新聞を見つけた。

「東京新聞」の20日朝刊とも比べてみて、なるほどと、思う。それで、コラムと、社説を、並べて、読んでみてもらい、もしよろしければ、感想なども頂きたい、そんな気持ちになったので、


秋野菜

2011-09-26 18:45:40 | 農作業

9月26日(月)    いちじ 

ちょっとだけ、太陽は顔を出したが、どんよりとした曇り空。昼近くになると、雨量にはカウントされないような雨が、降り出す。午後は、ほとんど、止むことなく、パラパラ。こんなカウントされないような雨でも、地面は水分を得る。

午前中には、ダイコン、ホウレンソウ、チョウホウナ、カブ、ミズナ、サントウサイの種蒔。不織布をべた掛けする。少し遅れた種蒔だが、ようやく、秋野菜の種まきができた。種蒔後すぐに、雨にも恵まれ、ホッとしている。前回、ホウレンソウの播種をしたのは、9日だった。カラカラの土で、ほとんど諦めかけていたが、不織布の下に、点々と緑が見えてきた。よく見ると、ホウレンソウの双葉だ。半月以上たっているが、暑さで死んでしまうことなく、生きて芽を出してくれた。発芽率は、少々悪いが、育ってもらいたい。少しは、早めの葉物となってほしい。

これから心配なのは、虫の害。今年の秋はどうか、観察しなくてはならない。ニンジンの畝間の草を取っていると、ダイコンサルハムシの、濃い紫色の小さな姿が、点々と動き回っている。熱処理マルチの中では、どうだったのだろう。

午後は、雨もポツポツしていたので、籾すり機の片付けにする。始めたら、ついつい夢中になり、大々的に、分解し、掃除することになり、6時を過ぎるころ、ようやく、組み立て終わる。


花納

2011-09-26 06:18:04 | 農作業

9月25日(日)   ときどき 

午後は、花納め。祭の片付け。そして、慰労会。今年も無事に、山車の引き回しも終わり、それぞれに、無事役割も果たした。労をねぎらいながらの、宴会。酔うほどには、飲む。

さあ、これで、稲刈、秋祭りと終わり、暑さと日照りで、遅れていた畑に、本格的に取り組むことになる。連れ合いは、レタス類、キャベツの一回目の定植をした。

花納め前の午前中、熱処理のマルチを剥がし、畝間の草も取った。ダイコンなどの種蒔を急がなければ。

 


2011-09-25 07:12:14 | 暮らし

9月24日(土)   いちじ 

地区の祭り。山車の飾り付けなどの準備が、朝8時から、午前中いっぱい。午後は、山車の引き回し。ゆっくりと時間をかけて、地区の氏神神社へ。ところどころで休憩を取りながら。引退をした高齢の先輩たちが、お祝いを持って、来てくれるが、年々その数が少なくなるのは、さみしい。現役組の、高齢化の結果でもあるが。

家に帰るのは、9時を回るころ。慣れない半日の歩行運動。疲れが溜まり、即、布団の中に。


彼岸

2011-09-23 18:12:05 | 暮らし

9月23日(金)   いちじ 

水道の水が暖かい。今朝、食事の支度や、洗濯をしながら、そう感じた。昨日までは、そのまま飲んだりもしていたが、これでは、飲む気にはならない。そんな暖かさだ。加圧ポンプの熱が伝わってきた訳ではない。水の温度が、変わったわけではない。気温が低くなったのだ。つい何日か前までは、9月の半ば過ぎなのに、熱帯夜のような気温が続いていた。それが急に、朝は10度台の気温になり、日中も、25℃を割り込むような気温になった。急速に秋に突入したことに、身体が付いて行けず、水道水を、暖かく感じてしまったのだろう。

9月23日。秋分の日。彼岸の中日。この所の温暖化等、異常気象気味の天候でも、「暑さ、寒さも、彼岸まで」は、生きている。

そういえば、彼岸花。8月の半ばというのに、狂い咲き的にポツポツと開いているのを見たが、いまだに、本格的には咲いていない。我が家の前の彼岸花ロード。注意してみてはいるのだが、今日ようやく、蕾をもたげて、伸びきった茎を確認した。注意と云っても、通り過ぎながら、軽トラの窓から、眺める程度だから、茎が短いうちは、気がつかなくて当然だ。やっと咲くのかと、声を掛けながら、今日も、車で通り過ぎる。

それで、ちょっとめくってみたら、この何年か、彼岸花の満開は、彼岸過ぎのことが多かった。

午前中に、知人の籾すり。午後は、ジャガイモの植付。昨夕の、短いにわか雨では、土のお湿りはもらえず、サラサラの土に苦労しながら、種芋を押しこんだ。大分適期を外した感だが、今までの暑さの中、マルチの下の、焦げ付く様な、畑土の中に落としておくのと、どちらがよかったのか?今年は、種芋がかなり余ったので、草に閉じられ、水の無い畑が枯らしてしまったゴボウの跡地に、植えてみようか。


種苗

2011-09-22 18:34:27 | 農作業

9月22日(木)   ときどき  いちじ 

花畑。タマネギ、苗床播種。台風前に、太陽熱処理のマルチフィルムは剥がしておいた。この2日ほどの雨を吸い込んでくれただろうから、と、種をまく。少し遅い種蒔ではあるが、今まではカラカラで、水かけをしないと発芽しそうになかった。水かけは大変なので、雨待ちの播種である。

台風前にジャガイモ用に張ったマルチの、穴開けをしたが、こちらは、マルチの下の土はカラカラ。イモを植えようとしたが、土がサラサラで、掘ってもアリ地獄のように土がこぼれおち、穴を浅くしてしまう。夕方、まっ黒な雲が覆ってきた。一雨くれば、土も少しは固まるだろうと、こちらも雨待ちで、草取りに切り替える。

所で、タマネギの種であるが、私たちの地域では、早稲系のタマネギの方がよいし、最近改良されている極早稲系のタマネギも作柄は合うようだ。ということで、ここ何年か、極早稲の栽培をしていたが、今年はだめになった。種の入手ができないのである。メーカーから、種苗店に種が来ないのだそうだ。種の栽培に失敗し、流通に載らないのだと云う。

メーカーの種は、ほとんどが、外国で栽培採種されている。東南アジアや、中国、アメリカなどで採種されているのが多い。オーストラリアも栽培国である。私が求めた種は、オーストラリアで、栽培されているらしいが、気候のせいか何かで、採種量がごく少なかったらしい。

最近の異常気象の影響で、このようなことも起きるのだろうが、メーカーの種に依存しているかぎりは、今後、増えることになるかもしれない。有機農家では、自分たちで、種を採取しすることが増えている。そして、お互いに自家採種した種を交換しながら、在来種を絶やさないように努力している農家は多い。私などは、そうしたこまごましたことが苦手で、せいぜい、大豆など、極一部を自家採種しているにすぎないが。遺伝子組み換えなどの科学的操作をされる種が増えるこれから、本来ある、自然の生命としての野菜を作り続けるためには、「種苗」のことも、真剣に考える必要がある。


台風

2011-09-21 17:59:04 | 暮らし

9月21日(水)    ときどき  

台風が通過中。一日、台風の影響で、強い雨が降ったり止んだりを繰り返す。午後遅くなるに従い、風が強くなる。今、18時少し前。台風が、最も近づいている頃だろう。かなり強い風が吹き、部屋の中にいても、ときどき、家が揺れてるようにすら感じる。

しかし、今回の台風も、近くを通るとはいえ、直撃ということはない。雨も強く降るとはいえ、洪水になることはない。今回は、台風の進行方向の右側にあたるから、風の影響は受ける。暴風圏も右側に広いから、かかりはするようだ。でも、暴風圏が、かすめて通る位で済みそうだ。まだしばらくは、ごうごうと吹く風音、家の軋む音、トタン屋根のブリキ音に、ひやひやするではあろうが、たいした被害は受けることなく、済みそうだ。

日本のあちこちの災害被害のひどさを、報道で、見聞きするにつれ、私たちの所の無事をありがたくは思うが、これで良いんだろうかなどと、不安にもなる。

こんな天気なので、結局何もせず、だらだらと過ごしてしまった。