畑のつぶやき

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方言

2011-10-13 19:21:39 | 農作業

10月13日(木)   いちじ 

我が家の周り、かなり、「たらがって」いる。何かをやろうと思っても、即、手をつけることができないありさまだ。

今日も、クン炭作りで、火をつけてから、コンバインの、分解掃除を始めようとする。倉庫の中ではできない(藁屑などがたくさんついているし、狭く)から、前のコンクリートのたたきの上での作業だ。たたきの上には、前に作業した時の道具や、ゴミなどが置きっぱなしだ。まずは、その片づけから始める。畑から撤去してきた、マルチフィルムも、丸まったまま放置されている。これは、産廃で、農協での回収日に持って行くものだ。それには、指定されたように、まとめて縛っておく必要がある。だいぶ前から放置しているので、当然、露天で雨にも降られている。広げて干して、乾かさなければならない。古い鶏舎の周りに広げて吊り下げる。こんな作業も、一仕事だ。

その時、その時に、片づけておけばよいものを、我が家の二人とも、片づけべたで、「おえない」ことだ。

その後は、予定通り、コンバインの分解掃除。最初は、刈取部分。コンバインで、最も過酷な作業を強いられる個所だ。田の土に汚れるし、刈り取った稲藁を、脱穀部に運ぶ装置は、いろいろなチェーンや、ベルトが回転して運ぶようになっているから、ある程度精密で、いろいろな部品の組み合わせになっている。それらの部品の間には、稲藁や土が、固まったり、オイルまみれで、付着している。分解しないと、そうしたごみはきれいに取れない。だから、次から次へと、ドンドン、ばらしてゆくことになる。時間がかかる。

さあ、組み立てて行こうと、ユウターンする頃は、陽もだいぶ傾いている。分解とは違い、組み立てるときは、目が必要だ。細かい部品の穴に矯める必要がある。近場が見えにくくなっている近視の眼には、うっとうしいことだが、都度、メガネをつけたり外したり。こんなことにも、作業の能率の悪さが出てくる。全部組み立て終わらないうちに、降参する。

ということで、

「おえない=負えない」で、しょうがないと云う意味で、よくつかわれる「方言」です。ついでに「たらがる=ちらかる」です。