畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

記念日

2014-04-30 17:42:42 | 暮らし

4月30日(水)  

ときどきの止み間があるが、終日降り続く。それほどの強い降りではないが、断続的に、ザーッと強まったりもする。叩きつけるような雨にならなければ、よい雨になるだろう。午前中の一番の仕事は、田回。昨日回らなかった田んぼの水手の調整。植え終わった田んぼは、水がたまるように、これからの田んぼは、ひたひた位になるように。

その後は、久しぶりに、出荷を手伝う。午後は、納品書を打ち、月末なので、4月の締め作業をしてしまう。母の病院に行ってみる。午後は、病棟に主治医も来ているので、話が聞けるだろうと。月曜日には、ナースステイションの近くの部屋に移動させたと、連絡をもらっていた。差額の発生する個室だがよいかとの問い合わせだった。そのおかげというわけでもないだろうが、かなり落ち着いて、穏やかになったし、にこにことあいさつもするという。環境の急変に対しての不安がなくなり、慣れたのだろう。容態もよくなり、呼吸も静かとのこと。ショートステイ先との打ち合わせで、都合がつき次第退院できるだろうとのこと。

4月30日は、誕生日である。66歳になった。還暦を過ぎれば、祝うような日でもないだろうが、逆に、よくここまで生きてきたものだと、感心するくらいの記念日ではあってもよいだろう。農業を生業にして以来、4月の30日とは、田植えを始め、春の農繁期の真っ最中。久しくゆっくりしたことはなかった。今日は、久しぶりのまとまった雨。隣の若者は、この雨の中、田植え機を動かしてはいたが、もうそんな真似はしたくない。これから、何度めぐり来るかわからない、そんな記念日を、ゆっくりと過ごした。


植始

2014-04-29 20:02:29 | 農作業

4月29日(火)    いちじ  のち 

午前中は、薄日が差したりする、田植え日和。苗をコンテナに運び積み込む。プール育苗で、水を落とすのが遅かったので、たっぷりの水を含んだ床土は、重い。70箱を積み、水切りを兼ねる。その後、田植え機をトラックに積み、圃場に運ぶ。植えはじめは、家の周りの田んぼから。水が自由にならない田んぼは、この雨を利用して、湛えたい。植え付けは、水が少ないほうがよいので、好条件で植えることができる。一部、少なすぎる田んぼもあったが。午前中に、大土手の段々田んぼ40a、植え付け。田植え機を移動し、昼食。

午後、弱い雨がパラパラ始めるが、支障はない。2枚、25a植え終わる。まだ3時なので、もう一か所15aほども植えてしまおうかと、家に向かうと、雨脚が強まってくる。田植え機を置いて、歩いて、軽トラを取りに向かうには、傘が必要なほどになってくる。合羽を着てまでは、嫌だから、残念だけど、あきらめる。田植え機の洗浄をして、(トラックに乗せるには、補助車輪を外さなければならない。泥だらけより、きれいのほうがやりやすい。)とりあえず、屋根の下に。

夕方、田んぼを一回り。この雨で、溜まりすぎないように、水手を調整して回る。


感謝!

2014-04-29 19:25:19 | 農作業

4月28日(月)   ときどき 

今日も代かき。すべて完了。天気の具合から、明日、降らないようなら、植え始めることにする。

秀地区の2枚、26aほどを終わらせ、11時過ぎに、早昼を食べ、最後の地区へ。たっぷり溜まっているはずの田んぼが、地肌を見せている。あわてて水手を点検すると、ザリガニにやられた穴から、水が抜けている。水を入れようにも、上の田んぼの人がいれとぃる。今日の役に立たないのかとがかりして、もう一つの田んぼに向かっていると、水を入れていた人が声をかけてきた。

水は全開していないから、多く出して、オーバーさせて、入れたら。ありがたい、と、そうさせてもらう。量は少ないが、水を入れることができ、今日中になんとかなりそう。もう一か所の田んぼの代かきが終わり、行ってみる。まだ少し少ない。一度家に帰り、田植え機の点検試運転、苗コンテナの組み立てなど、明日の準備を先に終わらす。

最後の代かきは、若干水が少なめだけど、強行する。暗くなり、最後はライトをつけることになったが、どうにか終了。助かった、よかった。


牢屋

2014-04-27 19:58:59 | 介護日記

4月27日(日)  

今日も一日代かき。7枚、70a強。よほどのことがない限り、明日、終了の見込み。

昨日午後、田んぼでトラクターの運転中、母の入院先の病院から電話。トラクターを運転していると、携帯が鳴っても、バイブレーターを働かせていても、全く分からない。それで、時々、確認することにしている。留守メモに折り返し電話をしてくれとの言づけ。電話をすると、母が、こんな牢屋みたいなところに入れて、家に帰ると聞かず、車椅子で、ナースステーションに連れてきているとのこと。

診察を受けた時も、具合は悪くない、なんともないと言っていたし、病室に入った時も、なんでこんなところにいるんだ、と言っていた。先日、様子を見に行ったときは、変な女が来て、どうのこうのと、わけのわからないことを言う。病院だというと、少しは安心するが、すぐに、帰ると言い出す。こんな変なところに、居たくないという。具合が悪いから、先生が、見てくれているというと、少しは分かったようなそぶりも。しかし、すぐ、なんともないから帰ると言い出す。そんな繰り返しだった。

主治医が電話を代わる。症状は少し良くなったようだが、とにかく、本人は、なんともないの繰り返しで、話も聞いてくれない。認知症の症状出だと思うが、家への引き取りは無理ですよね、と。ショートステイ先も、土曜、日曜と続くし、少し無理をしても、休んでもらうようにするしかないですね、とのこと。全くその通りで、今、現在、家に引き取るなんてできないし、長期入所にしているので、ショートに帰れるまで、なんとかお願いしますと、依頼した。

全く困ったものだ。95歳を過ぎて、元気だねー、とケアマネージャーさんに相談すると、感心しきり。認知症の恐ろしさだ。


代かき

2014-04-26 19:40:25 | 農作業

4月26日(土)  

五月晴れ。一番気持ちの良い天気。一日中、トラクターの運転。

9枚の田んぼ、80aほど終わらす。

周囲は、田植えの最盛期を終わり、ほとんどの田んぼが、薄緑色に模様替えを終わらせている。我が家も、ようやく、田植えの準備に到達した。天気にもよるが、4月の晦日か、5月の初日ぐらいが上はじめとなるだろう。そのつもりで、準備をしているのだが、予報は、傘マークがちらついてきた。どうなることだろう。


緑餌

2014-04-25 19:41:09 | 農作業

4月25日  

トラクターの洗浄。ロータリーを洗い、取り外す。トラクター本体の、足回りを洗浄し、必要なところにグリスを注入。代掻き用の作業機、ハローを装着。これだけの作業で、半日チョイかかる。高圧洗浄機で、勢いよく水を吹き付けるが、藁や草とともに練られたような、粘土質の強い土は、簡単には洗い流せない。クローラーだから、接地面積は広く、潜る心配はないが、泥土のこびりつきや、隙間への入り込みは多く、洗浄は大変だ。グリスを注入する箇所も多く、頻繁にグリスアップすべきだが、なかなかできない。大掃除をしたときは、たっぷりと注入しておく。

明日からは、代掻き作業。全部の田んぼを回り、様子を見てくる。最後に、秀畑に回り、畑の草刈り。

イネ科の牧草(イタリアングラスか?)とカラスノエンドウなど。50~60㎝伸びている。刈り終わった後の草があまりにも青々しく、きれいで、もったいなく、鶏の緑餌にしようと、車に積み込む。イネ科の草は、長すぎると、そのままではうまく食べられないし、鶏舎内に残ると、長すぎて、鶏糞を使うとき、邪魔になる。切断機にかけて、切っておく。切っても10㎝ほどあるが、このくらいだと、邪魔にはならない。コンテナにぎゅうぎゅう詰めて、6杯もできた。


一段落

2014-04-24 19:27:28 | 農作業

4月24日(木)   ときどき  いちじ 

午前中は、最後に残った田んぼに、エンジンポンプを積んで向かう。すぐ脇の堰から、水を汲み入れる。付録のようについている小さな田んぼが二枚あるが、こちらは、先日の雨で、水が溜まり、汲む必要はない。大きな田んぼに水を入れている間、小さな二枚の水止をしておく。雨で、ある程度の水があったおかげで、2時間もすると、作業できるほどの水の量となり、午前中に、作業は終わる。これで、すべての田んぼに水を湛えたことになる。水の量が少し少ないので、ポンプのエンジンはそのままに、昼上がり。

午後、トラクターの引き上げに行き、そのまま、宮畑に回り、ロータリー耕。前回から、一月近く、もう草が発芽したり、根づいたりしているので、除草をかねて耕しておく。夕方帰り、トラクターを洗浄し、作業機を交換しなおそうと思ったが、そういえば、母を入院させて、三日目となる、と思いつく。様子を見に行かなければならないだろうと、予定を変更する。


揚水

2014-04-23 19:34:12 | 農作業

4月23日(水)   ときどき 

明け方まで、雨が降ったりやんだりしていたようだが、雨量は少なく、田んぼにたまるほどではない。

ポンプ小屋で、役員と落ち合う。この地区で、一番高いところにある田んぼを耕作しているものとして、揚水の段取りを知っておきたいとの思いから、手順を覚えるためである。この地区の揚水は、広域のダムの用水と、地域の堰の用水の二つを使っている。水の使用の少ない時は、ダムの水だけ。使用が多くなると、役員が堰の水も必要量を合わせて、供給する。ポンプアップの時は、ダムと堰の両方を使用し、自然供給の配管の何かしょかのバルブを閉めて、高所に揚水する。その辺の按配を知れば、役員にだけ頼らずに、給水できるだろうと思う。ただ、役員としては、責任上、お好きなようにとは言えないから、役員を手伝い、水を入れるようになるのだろうが。

この間の雨で、たまらないまでも、田土は十分に水分を含んでいたから、昼までには、必要以上の水をくみ上げることができ、ポンプを止める。

3枚の田んぼの水止を完了。法面の草刈りも終わらす。夕方には、最後に残った田んぼに機械を移動し、少しだけ耕しておく。こちらの強湿田の田んぼは、すぐわきに、堰がある(前出の堰とは、地区が違うが)。明日は、エンジンポンプを持参し、水を入れながらの、水止だ。

日の沈むころ、薄暗くなりかけた堰土手を歩いて車に戻るとき、エンジンポンプの音をいくつか聞いた。期待していた雨があまりに少なく、最後の手段をとる人たちの、明日への準備だろう。


草刈り

2014-04-22 18:28:25 | 農作業

4月22日(火)  

弱い雨のパラパラすることもある、すっきりしない天気。

明け方まで降るには降っていたが、大した雨量ではなかった。田んぼの役に立つものではなく、明日、ポンプを動かしてもらうことにした。

午前中は、田んぼの法面の草刈り。午後は、久しぶりで、秀畑。牧草やカラスノエンドウがびっしりと繁茂している。まずは、畔から草刈りをする。背が高いのと、蔓性、匍匐性の草なので、刈りにくく、腕がかなり疲れる。まだ、防獣ネットが片付いていないし、マルチも撤去していないので、全面的にとはいかないが、刈りはらって、耕さないとならない。3時間ばかり作業するが、疲れて、5時前に畑を後にする。


入院

2014-04-21 17:28:19 | 介護日記

4月21日(月)  ときどき 

雨量は少なく、荷中は、曇り空。

一日、母の病院。ショートステイ先で、咳が気になるので、受診してもらいたいとの電話は、土曜日だった。すでにかかりつけの病院の受付時間には間に合いそうもない時間だった。面会に行く妹たちに、市販薬を狩って行ってもらい、様子を見てもらっていた。今朝電話をすると、咳は相変わらずだし、熱もある。血中酸素も少ないので、ぜひ受診をという話だ。ケアマネージャーに相談し、とにかく診察を受け、その後のことは、相談しようということになり、母を迎えに行く。

だいぶの待ち時間の後、診察。本人は気楽なもので、なんともない、咳も出ませんと答える。微熱は続くし、咳も止まらない。肺炎が疑われるということで、レントゲン写真。杯に顕著な影はないが、この状態では、ショートステイ先では、職員が大変だろうということで、しばらく入院して、様子を見ようということになる。

特養入所待機という形で、ショートステイを長期利用していることから、自宅に帰ることは考えられないし、ショートステイは、病気の場合は受け入れない。入院させてもらえるなら、これ以上のことはない。すぐに手続きを取り、入院となる。ここまでで、昼を大きく回る時間だ。一度家に帰り、遅い昼食。再びショートステイ先と病院に回り、一切が終わるのは、4時過ぎだった。

今の入院は、何も必要ない。一切の必要なものはレンタル業者が、手配してくれるシステムになっていた。レンタル業者と契約するという形をとれば、タオル一本、歯ブラシ一つ用意しなくともよい。

これも、高齢社会の生み出す事業。家族も、病院の看護者も、どちらも助かる。ただ、国民年金だけの高齢夫婦や、独居老人には、大変な金額になるのだろうが。