畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

大晦日

2010-12-31 18:48:45 | 暮らし

12月31日(金)   のち  

昨夜の雨は弱いものだった。水たまりもなく、暖かな朝。あかるくなると、早々に日が差し、穏やかな、最後の日となった。

昨日に続き、おせち料理つくりを、続ける。昆布巻き、黒豆、田作り、きんとんは、昨日作ってある。伊達巻、煮しめ、紅白なますを、手分けして作る。昼前には、全て完了。軽く、今年の残り物で、昼飯は済ます。

年末年始には、ずっと家にいる母の入浴。ヘルパーさんが来てくれて、昼過ぎに、入浴。なんだかんだ言っていた母だが、ヘルパーさんはさすがプロ。血圧を測ったりしながら、気分よく風呂に入る気持ちにさせてゆく。そして、入浴。風呂場から、母の気持ちよさそうな会話が聞こえてくる。つめまで切ってもらい、ご満悦な母。これで、新年を迎える準備は、全て完了。

午後は、のんびり過ごして、Kさん夫妻、五時のチャイムのころに、帰ってゆく。私は、早めに風呂を沸かし、今年の垢を落とし、さあ!飲むぞ。と、と、と、、、、母に夕食を食べさせなければ。

みなさん、一年ありがとうございました。よいお年を!


30日

2010-12-30 22:31:53 | 暮らし

12がつ30にち   ときどき  のち 

イブの一日。30日。K氏来。娘、明石より、帰鴨。31日に帰るといっていたがいちにちはやまった。 なぜとの問いに、今日、切符を見たら、30だった。とるものも取り寄せず、高速バスにとびのったと、大荷物と一緒に、バスから降りた。自分の帰る日も覚えきれない、そんな娘が、いきてゆけるしゃかい。優しい人たちの、おかげで、生きていける娘。

と、思うyのは、独善的な、私の、一人よがりか。


仕事納め

2010-12-29 17:50:51 | 農作業

12月29日(水)   ときどき 

温かな夜明け。昨日とは打って変わる。最後の出荷。特注の野菜便。賃餅の発送。すべて終わる。この一年も、どうにか、一年を通して、野菜を送り続けることができた。今年は、夏の猛暑、秋の長雨などで、畑がどうなってしまうのだろうと、不安だった。その影響は、今、具体化している。

菜花は、もうそろそろ終わろうとしている。いつもなら、これからがピークで、3月まで続くのだが、今年は、株が育っていないから、側枝が、ほとんど育たない。小さな貧弱の体で、それでも、次の子孫を残そうと、懸命に、小さな蕾を付けている。無残にも、その蕾を頂くのだが、小さな体では、次の蕾を付ける余力はなくなっている。かろうじて付ける蕾は、あまりにも小さすぎて、、、、。

なんども蒔きなおしたニンジンは、秋も遅くに発芽したから、育ち切れていない。それなのに、生育適温期を過ぎてしまい、小さなまま、畑で、生き続けている。今は、もう育つ時期ではない。じっと寒さに耐え、春の暖かい太陽を待ち、一気に、トウ立ちし、生殖生育に変わってしまう。そうなったら、ニンジンは、人にとっての、ニンジンで無くなる。だから、小さくとも、年が明けたら、収穫して、食べてもらうしかないと、話し合っている。

などなど、今年の野菜作りも、苦労の連続だったが、理解して、食べてくださる皆さんに、支えられて、私たちの生活も、再生産し続けられました。本当に感謝です。


日記

2010-12-28 18:17:01 | 農作業

12月28日(火)    ときどき  

朝は冷え込む。風の弱い分、放射冷却か。外流しの蛇口は凍って水が出ない。流しのバケツの水は、1cm近くの氷。これからは、油断していると、水道管の破裂、なんてこともないとは言えない。注意しなくては。

一日忙しく過ぎる。賃餅搗き。一升餅を四臼。二升餅を三臼。量は少なくても、蒸す時間はそれほど変わりない。機械だけにまかすと、時間がかかりすぎるから、薪釜を使い、蒸篭でも蒸す。鏡餅の注文もあり、器を使い、まん丸を作る。昼過ぎには、搗き終わり、大豆の脱穀。今夜の予報に、傘マークがついていた。雨に濡らしたくないので、全部片づける。広げたシートにも大豆がかなりこぼれている、莢や葉っぱなどのごみと混ざっている。一枚一枚片づけながら、機械に通してゆく。ついでに、機械の掃除もして、納屋にしまい終わると、五時のチャイム。すっかり暗くなっていた。

また一つ片付いて、残す所、あと三日。


七十二候

2010-12-27 20:00:26 | 農作業

12月27日(月)  

強い風は、夜中中吹きまくる。が、夜明けとともに、徐々に弱まってくる。久しぶりで、静かな日中と云う感じだ。少しくらいの風は、苦にならなくなる。

連れ合いは、髪切とか、胃カメラ飲みとか、押し迫ってから、忙しいこと。胃カメラは、喉に触り「オエッ、オエッ」となるから、注射を打ってもらうということで、車の運転ができない。送迎係をやる。

明日は賃餅搗きの予定。朝一番で、モチ米を洗い、水に浸す。朝のうちはまだ、風が残り、時折音を立てる。水は冷たい。臨時の野菜便。一個だけでも、畑の収穫から、一通り。合間を見て、大豆の脱穀。広げて干しておいて、乾いたものを機械に掛ける。ちょこちょこ中断しながらだが、夕方には、予定をこなせる。残りの物を広げて、明日に脱穀しようと思う。

七十二候

麋角解(びかくげす)  鹿のつのが落ちて生え変わるころ

七十二候も、最後です。先人は、季節の移り変わりを、このように、自然の現象で、表してくれています。四季のある、自然豊かな列島。その島国に住む、民たちの特権だと思います。しかし、今、グローバル化の名の下、世界は一つ、地球は一つ。物や人の、流通や移動の急速化と、急激な工業化が、豊かな生活を保障しています。その豊かさが、ほんの何十年か、せいぜい百年の人間の営みが、数千年の民と自然の係わりの表現を、一つ、また一つと、消し去っています。どちらが良いかは、判りません。しかし、両方を望む贅沢は、不可能のように感じます。

歳時記カレンダーの一年。

連れ合いは、2011年版を買ってきました。来年は、何を見ようか、思案中です。


楽しみ

2010-12-26 17:57:13 | 暮らし

12月26日(日)    ときどき  

今日も風が強く、寒い。こんな天気の時は、晴れと云っても、薄雲が広がり、太陽の陽射しも、弱弱しいことが多い。なにやかやと雑用をしながらだが、ほとんど家の中で過ごす。テレビの中継は、点けっぱなし。高校駅伝があり、その中継を見ながら、テレビの前での作業。連れ合いは、タマゴの整理。私は、ベーコンを袋に入れて、脱気パックをする。真空パック機とは違い、袋の中の空気を吸気してシールする機械なので、完全ではないが、ある程度は、保存性は上がるだろう。その後も、出たり入ったりだが、中継は、有馬記念に変わり、結局、一日テレビと過ごしてしまう。

昨日の話ではないが、勇気を持って、「楽しみ」を享受してしまった。


寒波

2010-12-25 18:08:18 | 暮らし

12月25日(土)   ときどき  

すごい寒さだ。一日震えながらの作業。風も強く、北風ではなく、南寄りの西風なのだが、昨日と変わって、その風の冷たいこと。吹きさらされていると、素のままの顔の肌を、突き刺されるように感じる。クリスマス寒波とはよく言ったものだ。今年は、この寒波、年末寒波、正月寒波と、途切れることなく続くという。今まで、温かく過ぎていたので、身体にこたえる日々が続きそうだ。

最後の定期出荷。休耕地の草刈も終わらせた。残すところあと6日。臨時便と、賃餅搗きと、その出荷を残すだけ。小作料の支払いや、地元のお世話になっている人たちへの挨拶回りも残っている。一方、畑の片付けや、田んぼの畔の草刈など、やること、やれることもたくさんある。

我が家は、「東京新聞」。今朝の「筆洗」。

(やることがないのは、楽しいことでなく、やることがいっぱいあるのに、何もしないことが、楽しみ)で、(今ぐらい、その「楽しみ」にうってつけの時期もない)

この年末年始の寒波を良いことに、10日間ほど「楽しみ」を享受しようかな。

筆洗氏、続けて曰く。

(享受する勇気のある人は、そうはいまい。、、、、気忙しく過ごす。それが、年の瀬である。) と。

 

 


黒豆

2010-12-24 18:45:14 | 農作業

12月24日(金) 

残る平日は、数えるほどになった。あまり押し迫らないうちにと、農協や、役所に行き、事務的なことを済ませておく。その後は、臨時便の米などの出荷。そんなことで、午前中は過ぎてしまう。

午後は、茶豆、黒豆の脱穀。年に一回しか使わない機械。実際に作業してみないと具合が分からない。案の定、作業開始で、不具合が。エンジンはキャブレターの分解掃除で、OK。動力の伝達系は、Vベルトのゆるみ。テンションプーリーを調整し、張を強める。作業再開。以後は、問題なく、順調。黒豆、茶豆とも約5kgほどの収穫。300gほどの種からだから、まあまあの収穫か。その後は、シートを広げ、白大豆を広げる。ギュウギュウに、つめて置いておいたせいもあり、下の方は、乾いていない。脱穀するには湿り過ぎだ。判断は正しかった。倍ぐらいの面積に広げたから、乾きは早いだろう。二日か三日後には、片づけれると思う。

毎年、お節料理には、黒豆も煮る。ほとんど毎年、自家産の黒豆で、自給できている。しかし、野菜便に入れることは、ほとんどできない。なにしろ、収穫は例年この時期になる。今年は、なんとか、年内に脱穀となったが、年を越す時もある。そんなときは、お節用に煮るだけの量を、手で、莢からの脱穀。珍しくもない。明日は、最後の出荷日。何人かの人には、黒豆、送れそう、とは、連れ合い。

風が強い一日だった。脱穀作業中も、シートがめくれたり、空の莢が舞い飛んだり、何かとやりにくい、うっとうしかった。北風ではなく、西から、南西の風だったから、冷たい風ではないが、風で寒さを感じるほどだった。でも、大豆の乾燥には、良かったかな。


日記

2010-12-23 17:52:08 | 農作業

12月23日(木) 

今日も風も弱く、暖かに過ぎる。本当に、冬至を過ぎた冬なのだろうか。

しばらくは、雨の予報はないので、なんとか大豆の脱穀をできるようにしたいと思う。白大豆は、量も多いし、シートの下を雨水が流れた影響で、下の方は少し湿っている。このままだと、時間がかかる。倍くらいに広げて、乾かしたい。が、茶豆、黒豆が、邪魔をしている。茶豆、黒豆は、小さいシートの上で、夜は納屋に入れておいたので、雨の影響は受けていない。この二つを、広げて乾かして、一足早く豆にしよう。シートを追加して広げる。大豆の脱穀機も、昨年来一年ぶりのしようだ。燃料を入れて、試運転。機械を出して、脱穀場所に移動しておく。乾燥の具合を見て、何時でも作業できるように準備だ。

午後は、休耕地の草刈。3時間ばかり。めどがついた。後一日、2時間ほどで終わるだろう。カウントダウンは、順調に進んでいる。

 


冬至

2010-12-22 19:11:37 | 暮らし

12月22日(水)  のち  ときどき 

夜中から明け方まで、大荒れだった。台風並みの、強風と、雨。雷もなったらしい。この時期にしては珍しい。風は南風で、寒くはないどころか、温かかったが、雨は40㎜近く降っただろう。一輪車の荷台は満水。大豆の掛けたシートも、何箇所かくぼんで、大きな水溜りができていた。大豆自体は濡れなかったが、下に敷いたシートの下を流れた水が、うっすらと湿らせていた。乾くのに、しばらくかかるだろう。雨は、日の出ころには降りやみ、急速に回復。冬至とは思えない温かな晴天となる。

一日出荷作業。今年最後の荷物となる人もいる。庭に咲いている水仙を切り取り、御正月用の切り花に。心ばかりのお礼に。また、世話になった人たちにも、ミカンや、水仙を送ったり、二人で、丸丸一日、荷物作りで終わってしまう。その後、今年最後のニワトリの餌の購入に行き、家に入るのは、6時少し前。勝手口から、東の空を見ると、影絵のような山の稜線の上に、まん丸い大きな月が明るく輝いている。そういえば、一昨日も、家に入る前に、月を見ながら、「皆既月食は、今日だっけ」。「いや、確か明日じゃないの」との会話があった。それで、今日の会話は、「今日も、好い月が出ているよ」。「昨日だけ、見れなかったんだー」。

七十二候

乃東生(ないとうしょうず)  カコソウ(夏枯草)が芽を出し始めるころ

冬至の今日は、ゆず湯が、待っている。温まろう。