畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

宿根草

2011-07-31 17:58:43 | 農作業

7月31日(日)  いちじ 

花畑。雨もポツポツしていたが、トラクターを積んで出かける。作付けしていない場所のロータリー耕。何度目かの所は、草も若い草で、30㎝ほどなので、一回の耕起で、きれいになるが、前作の収穫後そのままの所、マルチを撤去したばかりの所の草は、伸び放題。根もしっかりと張っているので、一回くらいでは、草の塊が残り、表面はボコボコだ。何回も、最後の方は、ロータリーの回転数を上げて、極力細かく裁断して、鋤きこむ。

午後は、家の畑。宿根の草が支配している畑なので、ミニショベルで、掘りだして、処分する。宿根の草は、根に養分をたくわえ、そこからも発芽、生育する。花も咲き種も付けるから、両方で、繁殖する。その貯蔵根はどこからでも発芽するので、ロータリー耕などで、裁断すると、細かく千切れた全てが芽を出し、畑一面に広がってしまう。それで、最も害がある草の根を掘りだした。何種類もあるので、すべてを処理することなどできない。ロータリー耕の後、発芽してきた所で引き抜いたり、何度も耕して、処理したりするしかない。

放置しておいた付けが回ったのだが、密度を減らすには、かなりの期間が必要になる。その草の一部は、ハウスの中にも侵入し、今、ハウスの中は、ジャングルだ。

デイサービスから、母が戻る頃、部屋の準備をして、さあ、ロータリー耕をしてしまおうと外に出ると、ザーアと一雨。一時間弱ぐらいなものだが、水溜りをたたくほどに降る。早いけど、仕事終い。

 


夕涼み(実験)

2011-07-30 18:06:41 | 農作業

夕涼み

7月30日(土)  ときどき  いちじ    もある

午前中は、確実に濡れるほどの雨が、断続的に続く。畑はあきらめて、出荷を手伝う。

午後も、時折パラパラするが、陽も射すほどになってきたので、畑に行く。昨日、草を刈っておいたマルチの撤去。早めに終わったので、畝間の草取り。4時過ぎころになると、空が暗くなり、雷の音が聞こえ始める。音が大きくなるにつれ、暗さも増し、大粒の雨が落ち始める。車に避難。続きそうなので、家に帰り、早終いとする。


夕涼み

2011-07-29 19:29:45 | 猫、犬

7月29日(金)  いちじ 

相変わらずの天気。作業も相変わらずの作業。畑の草刈。畑の片付け。

ショウートステイからの帰りは、荷物などを受け取るため、家にいなくてはならない。4時過ぎころから待つことになるが、時間は、はっきりしない。4時少し過ぎに来ることもあるが、今日などは、4時半を大きく回ってからの御帰館だった。その時は、ソラもケージの中に入れておかなければならない。あまりの長時間に、ソラがかわいそうで、庭に出して、遊ばせながら、待つことにした。

ソラは楽しそうに遊びまわっていた。好き、夕涼みだった。


日記

2011-07-28 18:29:38 | 農作業

7月28日(木)   いちじ 

相変わらずの天気。目覚めると、パラパラと雨音。アスファルトもうっすら。予報も傘マークだが、雨量は表示されないほどの雨らしい。午前中は、花畑に草取りに行くが、ほとんどずっと、マルチをたたく雨音は絶えない。しかし、身体は濡れるほどではない。ただ、草に着く滴が、土を濡らし、手が泥だらけになって困る位には、降っている。太陽が照れば、あっという間に枯れてしまう草も、引き抜かれて横たわってはいるが、昨日の草も、生き生きしている。

午後は、大豆の植付。これだけは困らない。前回植え付けたものも、完全に根着き、生育始めている。ただ草も、細かく発芽してきている。管理機で中耕しないと、これまた生育が早く、大豆を追い越してしまうだろう。連れ合いもやって来て、6トレイ植え付ける。


いもち病

2011-07-27 18:29:16 | 米作り

7月27日(水)  いちじ 

早朝、鳥達の鳴き声を、かき消すようなエンジン音が響く。田んぼに農薬を撒く、動力散布機のエンジン音だ。

台風は、少しばかりの雨をもたらしてくれたが、同時に、真夏の太陽は、吹き飛ばしてしまったようだ。曇りがちの日が多く、太陽が出ても、梅雨明直後のような、カンカン照りにはならない。湿度が高く蒸し暑いが、気温は30℃になるかならないか。イネの大敵の、いもち病が、発病している。すでに穂が出ているから、穂首とか、籾のいもち病だ。いもち病菌の最も好むような気候になっている。この先一週間近く、曇りで、気温も低め傾向だと云う。農薬の散布は、予防と、病気の広がりを止めるためにまかれている。粉剤が多いから、早朝の、朝露の残る頃、そして、朝凪ぎの風の無い時にまかれることが多い。

我が家の田んぼも、発病している籾もみられるが、蔓延しないように、天候の回復を祈り、イネの体力を信じて、待っているしかない。

そんな心配をよそに、今日の天気も、どんよりとした曇り空。久しぶりに、花畑に行って、びっくりする。一面、草でびっしり覆われている。太陽熱処理をしている透明マルチの畝間も、草が生え、伸びている。ヤマイモヤゴボウの畝間の草は、伸び放題という感じ。ゴボウなど、草に埋もれて、ほとんど成長できていない。あちら立てればこちら立たずで、相変わらず、後手後手の追われる毎日だ。いくらかでも、回復させようと、一日草取り。午前中は、マルチをたたく雨音が、途切れないほどに、雨粒が落ちる。少しばかりでも水分があれば、発芽してしまう、雑草の種には、充分の雨だ。

田んぼのいもち病、畑の草だらけ。

さあ!頑張らなければ。


緑海

2011-07-26 19:16:07 | 農作業

7月26日(火)  いちじ  いちじ 

午後3時ころ、、短い時間だが、1㎜ほどの雨が降った。野菜の収穫中の連れ合いは、合羽を着たと云っていた。この雨で、昨日植えた大豆は、もう大丈夫だ。好かった。

午前中、畑のマルチ撤去片づけ。ようやく終わった。草が1mを超えて育っている所もある。早めに耕して、鋤きこまなくては。

午後は、大豆の播種。黒豆、茶豆を、6トレイ蒔く。植付の時期を考えて、2トレイだけ、水を蒔き、発芽用床に並べる。残る4トレイは、2日ほど置いてから発芽するように、時間差を設ける。

その後、雨も上がり、涼しい夕風が吹いてきた頃、車を走らせ、田んぼを見て回る。

穂の出揃った早稲の田んぼ、まだ半分位のコシヒカリの田んぼ。夕方のそよ風に、緑の海が波打っている。今現在の我が家の周囲の田んぼの風景を。

真ん中の何本かの気がこんもり茂っている所は、主基(すき)斎田跡公園

最後は遠くに、我が家が見える、高い所にある大土手の田んぼから


通雨

2011-07-25 19:26:27 | 農作業

7月25日(月)  ときどき 

朝、5時を少し回ったころ、ハウスのポリフィルムをたたく音が始まる。あれ?雨かなと思い外に顔を出すと、雨粒だ。予報にはないが、水不足気味なので、いい雨だ。が、10分もしないで、上がってしまう。地面はうっすら濡れているし、バケツの底には、すこしばかりの水がたまる。こんな雨でも、降らないよりはましという程度か、などと、パプリカの整枝、結束作業をしている。ハウス脇の道を、犬に引かれながら戻ってきた、連れ合い。「びっしょり濡れてしまった」。傘を持たずに、散歩に出ていた連れ合いが、一番影響を受けたようだ。

その後は、雨雲はすっかり消えてしまい、夏空が戻る。

午前中は、マルチの片付け。ポリフィルムを抑えている土に、草がびっしりと根を張り、固くなっている。鍬で、掘り起こしながら、6畝分撤去してくると、汗と畑土でシャツはぐっちゃり。早々に身体を洗い、昼休みはすっきりして、ゆっくり休む。

午後は、大豆の播種を少しして、日が少し和らぐ、3時を過ぎてから、大豆畑に向かう。二回目の大豆の植付。連れ合いにも来てもらい、6トレイ植える。たいした雨では、なかったが、先日の雨の名残が、涼しさと、曇りがちの天気に守られていて、土の中の方は湿り気があり、水かけをしなくてもよいかもしれない。明日、カンカン照りになるとだめだろうが、予報は、雨もあるかもしれない曇り。大豆には良い天気回りになってほしい。


収穫の不安

2011-07-24 18:30:09 | 食、農への思い

7月24日(日)  ときどき 

共同作業。水田の維持管理のための水路、農道、堰土手の草刈。

ほとんどの田んぼが、稲穂の海となり、一月もすると、収穫である。早稲品種で、早いものは、8月の10日ころには刈り取りとなるだろう。だから、一休みの時の話題は、放射能汚染になる。この間、事故原発から離れた、広範囲の水田の、稲藁の汚染が報道されている。米作りをしている農業者にとって、稲藁が汚染されたと云う事実は、他の汚染とはまた違い、自分たちのより身近な汚染と感じることになる。収穫期が近づいた、俺の田んぼはどうなのだろう。イネに放射能は降ってきていないのか。これから、穂に養分が送られ、米として実って行く。その米に放射能は吸収されないのだろうか。

遠く離れた、神奈川や静岡のお茶が汚染されたと、報道されている。千葉県で、すぐ近くの勝浦でもお茶の汚染があった。

我々の地域はどうなのだろう。そんな不安が、ちょっとばかり意識の隅にある。大丈夫に決まっているさ、とは思うが、ちょっと心配だ。そんな気持ちがあるから、皆が集まると、その話題となる。心配を打ち消したい。大丈夫だと云う確信が欲しい。話題にし、話し合うことで、不安は少し和らぐ。避難を強いられるような、おおきな被害を受けている人には悪いが、こんな不安を持たされるのも、被害と言えないことはない。原子力という、人間の制御能力を大きく超えた危険を使うことの被害はの現実だろう。

そして、その被害を受ける我々も、原子力を使うことを容認し、その「恩恵」を受けて生活してきたこと、生活していることは、政府や、東電と同じ側にいる、加害者でもあると、云えるだろう。


汚染地図

2011-07-23 19:11:28 | 食、農への思い

7月23日(土)  いちじ 

連れ合いは、昼前から、患者会関連のイベントに出かける。久しぶりに、朝から出荷作業。午前中には終わらせ、午後は箱閉めだけにして、昼食。さあ!と勇んで作業場に行ったら、ミョウガが、デーンと鎮座していた。近所の人が、持ってきてくれたのだ。以前にも頼んだことがあるので、今日が出荷の人知って、持ってきてくれたのだ。計量して箱に詰め、伝票のうち直し。予定がくるってしまったが、旬のミョウガ、送れて良かった。

昨日の新聞。特集欄に、放射能汚染のルート図が特集されていた。火山学が専門の、群馬大学教育学部の早川由紀夫教授によるものだと云う。火山の噴火で吐き出される火山灰の分布を、応用したものだと云う。記事を読んだ後で、早川氏が、インターネットで公表している、というので調べてみる。かなり早い時期から、公表していたらしいが、こう云う情報は、自ら求めないと、なかなか伝わってはこない。

最近、問題となった、牛が汚染された稲藁を食べさせられ、内部被ばくをしてしまい、その肉が、人の食料として、汚染食品として流通したこと。その汚染された稲藁は、政府や、東電の云う、「危険地帯」に指定されていない地域で採集されたものだった。広範囲にわたる、放射能汚染を心配し、あるいは、その危険性を、指摘していた、多くの人たちに対して、安全を主張し続けた、政府、東電。

たとえば、この早川氏の、訴えに少しでも、注意をしていれば、肉牛を内部被曝させないで済んだ可能性は、かなり大きいはずだ。

今、政府や、東電、そしてその下で庇護されている学者、識者たちの発表、発言は、信じることはできない。マスコミの報道も、公式的なものは、すべて、疑ってかかるべきだ。唯、政府、東電に批判的な報道から、自らの感で、真実に近いものをかぎ分け、自分から、正しい情報をつかみ取って行かなければ、この事態に、対処できないと思う。

ちなみに、早川氏のブログのアドレスは、下記です。

http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-date-201107.html


日記

2011-07-22 19:32:12 | 農作業

7月22日(金)   いちじ 

台風が呼びこんでくれた北寄りの風で、真夏の蒸し暑さはない。作業をしていても、うっすらと汗ばむ程度で、助かる。

しかし、この時期らしい暑さの方が、作物には良いのだろう。また、原発事故が継続中の時、北寄りの風は、放射性物質を運んでくるであろう、恐い風だ。私たちが、簡単に測ることのできない目に見えない「毒」が、どれくらい運ばれているのか、などと思うと、蒸し暑さに、へとへとになっても、その方が、安心できる。

一回目の大豆は、植え終わり、恵みの雨で、根づいてくれた。二弾、三弾と植えなくてはならない。耕してある畑も、草の再生や、この雨での発芽もあるだろう。再度のロータリー耕をしておく。雨にしっとり潤い、柔らかくなった畑土だから、かなり細かになったようだ。午後は、秀畑。マルチの撤去作業。草は刈ったが、根はしっかりと生きている。雑草の生命力だが、この強さは、作業の妨げだ。縁を抑えている土はびっしりと根が絡み、マルチを剥がす作業を妨害する。鍬などで、根を切り土をどけないと、剥がすことができない。適期にやれば、たいしたことのない作業も、後手に回ると、大仕事になってしまう。半日づつだと、2~3日かかりそう。