畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

早くもスタート

2011-08-31 17:31:06 | 農作業

8月31日(水)  ときどき 

昨夜。「また、テレビを点けっぱなしで、寝ている」、連れ合いの小言を背に、布団に入ったのは、10時ころだっただろうか。眼が覚める。真っ暗だ。時間は2時半。耳を澄ます。静かだ。音はしない。乾燥は出来上がっている。乾燥機が動いていれば、耳に入る。雨も降ってはいないようだ。刈置きしてある籾を、乾燥しなくては。作業服に着替えて、外に出る。水溜りはできている。ある程度の雨量はあったようだ。

まず、乾燥の終わった籾を排出、貯蔵タンクに入れる。空のタンクに入れるのは、放っておけばよいが、最後の、3~4割を入れるときは着いていないと、バネコンを詰まらせる危険がある。タンク内の籾を均平に均しながら、入れることになる。この時の埃たるや、すさまじい。うっとうしいが、マスクを着用。タンク2台が、満杯となる。

刈置きした、籾を乾燥機に入れて、乾燥運転のスイッチを入れたのは、午前4時。もう布団に入る気はせず、シャワーで汗を流して、コーヒーを入れる。忙しい時は、インスタントで済ますが、今朝は余裕を持って、ミルを回す。4時半過ぎには、新聞も到着。どうせ、雨だろうからと、ゆったりと朝の時間を過ごす。

予報とは異なり、雨は降りそうもない。近くの田んぼを見に行くが、昨夜の雨のおかげで、葉っぱには、雨露がかなり残っている。このまま降らなければ、昼からは刈れそうだ。乾燥機も、夕方には、上がることだろう。

儲けものの一日、来年の米作りをスタートさせよう。大土手の5枚の田んぼは、宿根の草=オモダカが多い。除草剤一回だけでは、対応できない草だ。稲刈後、なるべく早く、耕起することで、かなりの密度を減らせる。トラクターを運ぶ。

すごく、密度の濃い一日だった気がする。午後は、稲刈もできた。5枚とも耕すことができた。二度目の乾燥のスイッチを入れたのは、6時半を回るころ。大きな欠伸が出る。

 


刈置き

2011-08-30 19:42:48 | 農作業

8月30日(火)   ときどき  いちじ 

廃鶏だし。例年より3カ月も遅くなり、今年の雛は、育雛舎に押し込まれたままだったので、これで、一安心。広い鶏舎に移す準備が急がれる。

朝、5時過ぎ、霧かな、と思う間もなく、細かな雨が地面をうっすらと濡らす。予報も、朝のうちは、断続的に、雨雲が通過する、そんな雨雲予報だ。明日からは、本格的な雨の連続。今日は、何とか助けてほしい、と思いながら、母の、デイサービスの迎えを待つ。

雨は、その後は降らず、陽射しが強くなる。どうにか、一日持ちそうだ。昨日、手間のかかる所はやっておいたから、今日は能率が上がる。3時前には、乾燥機を満杯にするだけ、刈り終えた。しかし、田んぼに残る稲は、籾搬送コンテナに、一杯弱、8俵分くらいだ。これを残すと、4~5日後の、雨上がりの稲刈の再開は、ここから始めることになる。台風の下、コンバインを、家から離れた、田んぼに置くのも心配だ。この稲を刈ってしまえば、コンバインも引き上げ、格納庫の中で、台風を通過させれる。稲刈再開は、新たな田んぼから始めることになり、決まりがよい。

刈置きをすることに決める。あまり良くないことだが、乾燥作業は、明日朝から始められる。夜の一晩だけだから、熱を持つこともないだろうと、刈り始める。5時前に刈り終えて、家に帰り、コンバイン引き上げの為、トラックで引き返すが、途中、フロントガラスに、、、、。アルミブリッジを下ろし、積み込み作業をするときは、シャツが濡れるほどに落ちてくる雨滴。コンバインは、少し濡れてしまうが、刈り終えた安堵感は、雨など平気な気分にさせてくれる。コンバインや、軽トラックの籾コンテナを、倉庫にしまい込む頃には、一雨は上がったが、空は、何時降ってもおかしくない黒い雲に覆われていた。


周回作業

2011-08-29 19:50:13 | 農作業

8月29日(月)   ときどき 

暑いが、稲刈日和。雨の心配はないから、落ちついて作業できる。

コンバインなどの機械作業は、取りかかりに時間がかかる。まず、機械の侵入個所は、少し多めに手刈りをして、スペースを作る。角角も、少しは手刈りが必要だ。機械作業は、まず、一番外側の一周は、時間をかけて、ていねいに行う。畔際、法際は当然高くなっているから、コンバインのクローラーが法上がらないようゆっくり走らなければならない。稲株との間が狭くなっている場合は、少し乗り上げて、機械を斜めにして走る場合もある。境界杭や石などの障害物にも注意が必要。角に突き当ったら、少しバックをして、斜め刈りを何度か繰り返し、機械を回せるスペースを作る。四角の田んぼは四隅で済むが、変形の田んぼや、進入路が隅でない田んぼは、角角が多くなる。最初の周回作業は、時間がかかる。

二周目は、一週目の仮の腰などもあるから、少し注意が必要だが、かなり楽になる、ところどころ、注意して、ゆっくり走れば済む。次からは、普通の作業スピードで、刈取を始める。ただ、5周位までは、旋廻する角角はまだ狭いから、少々時間を掛ける。6~7周目からは、ただただ、同じペースでの繰り返し作業で、能率はあがる。(機械作業が増えるほどに、基盤整備で、規格圃場や、大型圃場になる意味がよくわかる)

今日の圃場は、条件の良い圃場だったので能率は良かった。ただ、この稲刈日和は、明日までのようだ。いよいよ、台風の御到来。それなのに、明日は、廃鶏だし。それと、母のショウートステイ日。ということで、今日の稲刈は、二枚の田んぼにまたがって、周回作業をやっておく。明日は、真ん中に残った稲を刈るだけで済む。圃場が近場にあれば、余裕のある時に、周回作業だけを、前もってやっておくと、後で、能率よく作業できる。

それでも、3時過ぎには、乾燥機の満量を刈り終え、もう一か所の田んぼの隅の、手刈りだけやっておく。

夕方、暗くなってから、明日の廃鶏に出す鶏を、ケージに詰める。大汗をかき、シャワーを使った。サア!ビールだ。


日記

2011-08-28 18:39:21 | 農作業

8月28日(日)   ときどき 

本格的に、稲刈を始める。これからは、天気の許す限り、稲刈である。もち米を刈った所の、大土手の田んぼ、4枚の稲刈を終える。田んぼは重粘土で、しかも、宿根の草が多めで、収量は良くない田んぼだ。それでも、今年は、ある程度の収穫はあった方。4時近くには、刈り終わり、乾燥機をセットして、コンバインを、明日の田んぼに運んでおく。

作業はすべて機械で、私は、田んぼの四隅の機械で刈れない所の手刈り以外は、コンバインの運転だけだが、やはり夕方には、どっと疲れが出る。ビールが恋しい。

アッ、ビールが切れていたのだった。


新米

2011-08-27 19:32:32 | 農作業

8月27日(土)   いちじ 

予報の雨は降らず、午後には、薄日が射したりする。気温は高くならず、秋を感ずる。

午前中は、花畑。タマネギ苗床用の畝間の草取り。ギニアグラスなどの夏草が強力に根を張っているため、草刈鎌を土の中に入れ、根を切っての草取り。草取り鎌程度では通用しない。短い畝だが、たっぷり時間を取られてしまう。残り時間で少しだけ、大豆の株間の草を取る。こちらは、生育途中の若草。楽な作業を30分ほど。

午後は、連れ合いの出荷作業が終わるまでは、家の周りの草刈。9月の中旬ごろには、芽を出すだろう彼岸花道路の草も刈っておく。夕方には、乾燥の上がっているもち米の籾すり。今年の新米の出来上がり。明日からは、コシヒカリの刈り取りを始めることにする。適期には、もう少しという感じだが、月末から、9月の初めの数日間は雨。しかも、台風接近の雨。刈り遅れになる方が心配という状況になってきた。とりあえずは、米にしておこうということで、決める。


日記

2011-08-26 19:35:41 | 農作業

8月26日(金)  ときどき 

稲刈は、最盛期を迎えようとしている。天候が不順のため、今日のような、晴天の日は、大にぎわい。田んぼのあちこちで、ディーゼルエンジンの音が響く。しかし、今の稲刈は、乾燥機が一杯になると、中止せざるを得ない。どんなに焦ろうが、時間があろうが、収穫した生籾をそのまま放置すると、品質が低下するので、乾燥機から、仕上がった籾を排出するまで、次の収穫作業はやらない。だから、一枚の田んぼでも、刈り残された稲が真ん中に残っている、そんな状態が、あちこちに見ることができる。明日もなんとか作業できる天気であってほしい、と思いながら引き揚げて行ったのだろう。

私は、まだ、収穫適期でないので、畑作業などをする。花畑の大豆の、中耕、除草。

その後は、あまりに伸びすぎた、畝間の草。ギニアグラス、という緑肥作物。線虫除去ようの緑肥として、10数年前に播種した草だが、種を落としてしまったおかげで、雑草化してしまった。真夏の暑さが大好きな草の様で、すごい勢いで生育する。背の高さは、3m近くになって、ススキのような穂をつけている。とても草取りとは行かず、刈払機で、刈り払っておく。蜂が巣を作っている心配もあり、注意しながらの作業だったが、セーフだった。


刈始

2011-08-25 19:41:47 | 農作業

8月25日(木)  いちじ 

ほぼ一日、どんよりとした曇り空。何時降ってもおかしくないような空模様だが、雨は、夜中に少し振っただけ。午後には、ときどき陽射しも出る。午前中は、様子を見て、畑の草取りなどをしていた。

結局降らなかったし、早上がりをしての、天気予報の確認でも、雨は予報されていなかった。稲刈を始めることにした。もち米を栽培している、10a弱の田んぼ。家から見える大土手のある田んぼ群の一つだ。昨年までは、コンバインを走らせて行ったがが、今年からは、トラックで運ぶ。コンバインを下ろして、帰って来て、コンテナをのせた軽トラで行き、作業を始める。米を乾燥機に入れたら、トラックで行き、コンバインを引き上げればよい。コンバインで行くと、送り迎えをしてもらうか、歩く工程が必要になる。1~2分ぐらいなら、それもよいが、5分以上だと、やはりなんとなく、無駄を感じる。

刈りはじめれば、1時間ほどで、刈り終える。乾燥機を運転してから、コシヒカリの田んぼを何箇所か、見て回る。やはり、少し早い感じだ。この先も、天気は不順で、引き続き刈りたいとの誘惑もあるが、何日かは、間を開けることにする。


不安定

2011-08-24 18:30:00 | 暮らし

8月24日(水)  ときどき  いちじ 

どうにも不安定な天気が続いている。これからも数日は、こんな天気のようだ。ピンポイント天気は、ほとんど傘マークの連続。曇りマークがポツリなのだが、実際の天気は違う。おおむね晴れて、太陽の日差しは強く、白い入道雲。時折、南の空から、灰色か、薄黒い雲がサアーっと流れてくる。降り出すのかなと思うと、ポツポツ程度で終わったり、傘を広げなくっちゃと思うような雨になったり。その雨もほんの2~3分の時もあれば、10分位続くこともある。一日中こんな天気だ。

今の時期、こんな天気は、一番困る。他の作業なら、どうということはない天気ではある。しかし、稲刈には本当に困りものの天気なのだ。今は、収穫する機械は、コンバイン。この機械は、イネを刈ると同時に、脱穀して、籾を収穫する機械だ。稲藁や、籾が乾燥していることが、作業の条件である。梅雨が付いている状態で作業すると、脱穀された籾が、つまってしまうこともある。詰まらないまでも、藁屑や粉じんと一緒に排出されてしまうなどの、収穫ロスが発生する。また、収穫した籾は、出来るだけ早く、乾燥機に入れて、乾燥しないと、品質が劣化する。乾燥機は、最低量があり、少なすぎた場合、均一な乾燥ができないこともある。少量での乾燥より、機械の基準量あった方が、能率は良い。

だから、こんな天気は、農家を悩ませる。稲刈はしたい。しかし、雨はどうなのだろうか。一種の、賭けである。思い切って、田んぼに出て、作業を始めた葉よいが、雨に降られて中断。そのまま中止に追い込まれ、がっくりと、恨めしく雨空を眺める。半端仕事を嫌い、稲刈を中止し、そのまま夕方になり、ほとんど雨を落とさなかった空に、あるいは、天気予報に、思い切り怒鳴りつけたい気分になる。

今日あたりは、あまりにも、天気予報が傘マークだったから、機械を動かした人は、ごく少なかっただろう。しかし、午後に限っては、ちょっとばかり機械を濡らすほどの雨が二度ほど降っただけ。ベターではなかったが、どうにか持ってくれたと云える、そんな稲刈日だった。

私の場合、早生のもち米だけは、ちょうど収穫適期。量から云って、半日もしないで、終わる量。あまり焦ることなく、天候とにらめっこ。で、今日は、畑に行く。秀畑。二度目のロータリー耕。雨が適度に土を湿らせてくれたので、土埃を気にせずに、作業出来た。家のハウス周りの草刈も着手。

 


処暑

2011-08-23 19:24:59 | 暮らし

8月23日(火)  ときどき 

残暑がぶり返す。夏の太陽は戻ったが、安定しない。夜中にも少し雨が降った。小さな水溜りは残ったままだ。こんなときに、夏の太陽が返ってきて、しかも、夏の高気圧が、前線を押し上げたからたまらない。サウナのような蒸し暑さで、昼上がりには、シャワーを浴びて、着替える。久しぶりのような感じだが、一息ついた涼しさは、3日だけだった。

午後には、圃場をすべて回ってみる。畑の状態を見ておきたいのと、田んぼの状態の確認のためだ。田んぼに関しては、ほぼ問題はない。水はけの悪い所は、水溜りがあるが、一度乾かして固めたので、ちょっと注意すれば、刈り取れるぐらいだ。畔の草も、適度な水分をもらい、勢いは良いが、もう一度刈らなければならないほどではない。畑は、草がひどい。ここも、雨が降り、気温が高い、と、生育には最高の環境を与えられ、ぐんぐん伸びない訳にはいかない。本格的に稲刈に入る前に、やれる所は、手をつけておかないと、労力と手間を何割も増さなければならない。どこまでできるか、判らないが、手をつけよう。

最後に残してあった田んぼの畔の草刈。稲刈前の草刈は終わる。

宮畑。畔と畑周囲の草刈。モアで大雑把にやっつける。家の畑は、一回耕しておいたが、発芽した草が、20㎝を越して、一面緑色のじゅうたんを敷いた。トラクターで耕す。

収穫の準備。機械の準備など。

日の暮れるのが速くなり、6時を過ぎると、あっという間に暗くなる。ここにも秋の気配だ。


日帰温泉

2011-08-22 19:08:31 | 暮らし

8月22日(月)   いちじ 

雨の朝だった。それほどの雨量ではない。昼過ぎ位まで、そんな感じの天気だ。雨が欲しいとは言いながら、続くと、なんとなくすっきりしない気分になり、ダラーとしてしまう。

「気分転換に、日帰り温泉に行かない。七里川温泉を調べてくれない」

友人が行ってみて、よかったそうである。場所も大多喜の方で、一時間も走らないで行けそうだとのこと。

午前中は、市役所、農協などの用を済ませ、早昼を食べて、出かけることにする。日帰り温泉のおはやりの昨今。膨大な情報の山だ。しかも、同じような、口コミ紹介等が、評価を付けている。場所などの詳細を調べるついでに、のぞいてみると、千葉県の日帰り温泉のランキング6位とあった。

バイパスから、清澄山系に入る県道に入る。今まで、二度ほど走ったことがあるだけの道。どんな所かは忘れてしまうほど、20年ほど前だろう。清澄寺、東大演習林を右に見て進む。山道で細くなり、ところどころに、待避所を設けた細い道。山と沢に挟まれて、くねくねと進む。房総半島は、海抜だとせいぜい300メートルクラスなのだが、山はいりくみ、険しい地形が多い。海からちょっと入るだけで、険しい山道を走ることになり、とても面白く、その変化は楽しいドライブとなる。君津がわに入りしばらく走ると、少し道が開け、七里川温泉の看板が飛び込んでくる。

1時半過ぎなのに、駐車場は、結構入っている。玄関を入ると、大きな囲炉裏端のような食事どころで、炭火焼での昼食だろう。かなり込み合っているように感じた。が、温泉に向かうと、入浴客はポツポツ。硫黄泉だと云う温泉につかり、目を閉じる。8月だと云うのに、山には雲や霧がかかり、薄白く煙っている。気温も高くなく、露天の少しぬるめの湯に、長く浸かって、身体も気持ちも少しはほぐれる。二度ほどの入浴で、帰途に就くが、帰りは亀山温泉、亀山湖の方を回り、ほんの一時の休養を過ごした。