畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

晦日

2008-01-31 19:28:09 | 暮らし
今日は  後 

午前中はよく晴れていたが、午後にはどんよりと曇り、雨も落ちそうな空模様となる。昨日の予報を信じ、切干大根を干した連れ合いは、がっかり。気象庁をうらんでいた。
ついこないだ、正月を迎え、のんびり過ごしたと思ったら、今日は晦日。あっという間の一ヶ月だった。明日から二月。この月はそれこそ、矢のごとく過ぎる月だ。今年は四年に一度の、一日儲けものの年だが、そんなつもりで気を緩めていると、何もしないうちに終わってしまう。三月になると、田んぼに畑にいっきに忙しくなる。この季節にどうしてもやらなければならない作業が盛りだくさん。自然の移ろいの中で、はずせない作業ばかりが始まる。
二月は、どうしても今やらなければという作業は少ない。けれども、やっておけば後で助かる作業は多い。そんなつなぎの月、準備の月といってよい。種籾、野菜の苗、畑、田の準備をする。ハウスの中を片付け、温床を作り、ナスやピーマンは中旬には蒔く。種籾の浸種も始まる。
でもその前に味噌つくりだ。4日に予定している。味噌を仕込まないと、片付かないから、全てその後だ。

午前中はたまねぎの草取り。黒マルチの穴に植えてあるが、たまねぎのように葉の茂らない作物は、草が生えやすい。今取っておかないと、暖かくなると、たまねぎより大きくなってしまう。しゃがみこんで草をとっていると、北風の冷たさが身にしみる。
午後は田んぼの草刈。

たまねぎの根元に生える草、ホトケノザが圧倒的


浴光催芽

2008-01-30 19:13:10 | 農作業
今日は  後  久しぶりであまり寒さを感じずに済む一日だった。

午後、ハウスの中を片付け、ジャガイモの種芋の準備をする。種芋は暗いところに置くと、発芽する芽が白く、伸びてしまう。太陽の光に当てると、しっかり締まった緑色の芽が出る。当然後者のほうが丈夫だ。光に当てて、発芽させるから、浴光催芽だ。種芋も陽に当てると病気に強くなるとも言われている。
ハウスの中に、種芋を並べ、十分に光が当たるようにしておく。ハウスの中でも夜は凍るような日もあるので、防寒対策もしておく。途中で一回上下を反して、約一月、浴光させる。植え付けは、2月の下旬頃になる。
午前中は出荷作業。いよいよ、野菜が少なくなり心もとない。

種籾

2008-01-29 19:19:25 | 農作業
今日は  時々  降るか降らないかの雨粒が一日中落ちている

種籾の準備で一番最初に芒(のげ)取りをする。芒とは、籾の先端についている細い毛のようなもの。種まきのとき、特に機械で播くとき、この芒が引っかかって上手く播けないので、とっておく。この作業も機械に頼る。籾を入れると回転する筒の中を通過して芒がとれる。構造的には同じようでも、それぞれに機械は違う。いろいろと機械を揃えなくてはならないから、大変だ。

芒の付いている籾


芒をとる


午後は会計の整理。領収書を整理し出金簿をつけ始める。確定申告の用紙が送られてきている。外仕事が出来ないときに少しずつやっていく。
昨日仕込んだ糀がうまく進んでいる。部屋中に糀の発酵する甘い香りが漂っている。




糀作り

2008-01-28 20:20:33 | 暮らし
今日は  後 

午前中は田んぼの草刈。午後は田んぼの刈り草燃し。二箇所。種ジャガイモの購入。ベーコンの真空パックに行く。

連れ合いは糀作り。今日は糀の仕込だ。昨日朝、といで水に浸しておいた米を水切りして、せいろに入れて蒸す。今朝は一番の寒さで、氷は1cmにもなっていた。米の周りにもシャーベット状についている。冷たそう。釜の水が沸騰したらせいろを載せ、一時間くらい火を燃すと蒸しあがる。
蒸しあがった米を台に載せて広げて冷ます。40度くらいになったら、麹菌をふりかけ、米粒一つ一つに菌がまわる様によく揉みこむ。(床もみという)
十分揉みこんだ米は山に盛り上げて保温しておく。我が家では電気カーペットを敷いてその上に米を載せ、電気毛布と毛布をかけて保温している。今日は、10kgの米を仕込んだ。ちょうど昼頃に終わる。今日の作業はここまで。
約30度くらいにしておくと、麹菌が眠りから覚め、15時間くらいたつと、糀の香りがしてくる。明日の早朝だ。盛った山の中の温度が上がるから、よくかき混ぜて温度を均一にし、新しい空気を送り込む。(切り返し)再度山にして保温する。
さらに4~5時間すると、麹菌がまわり、米粒が白くなり始める。温度も高くなるので、山を崩し、少し薄く広げる。これから先は、5時間おきくらいに3回くらいよくかき混ぜて、薄く広げていく。上手くいくと、約3日で出来上がる。

床もみ(麹菌をまぶす)


山にして保温しておく
上手く出来ますように 


薪風呂

2008-01-27 19:05:11 | 暮らし
今日は  一時 

田んぼの草刈は今日も続く。刈払機での草刈で疲れる。5時頃には帰る。
相変わらず夕方の寒さはこたえる。一月の下旬にもなると、暮れるのがだいぶ遅くなる。5時を過ぎても十分明るい。が、仕事は終わらせ、風呂を沸かすことにする。
我が家は、薪釜を使っている。ガス釜も使っているが、ほとんど薪で沸かす。薪はたくさんある。大工さんと木工店から、切れ端をもらってくる。家を建てたり、家具を作るとき必ず切れ端は出る。彼らにとってそれは廃棄物で、処分に困るものだ。
しかし、風呂釜にとってはちょうどよい薪だ。短い切れ端だから切る必要はないし、大きな柱や梁材は2~4回割ればよい薪になる。杉や桧、松だからすぐ燃えてしまうが、贅沢はいえない。真冬のこの時期でも、一時間もするとちょうどよい湯加減になる。しかも、釜にはおきが残るから、湯も冷めない。
薪をくべながら夕方の片付けや何かして、家に入るとすぐに体を温められる。
さあ、風呂に浸かろう。

今日の午後5時の夕景

切干大根

2008-01-26 18:59:55 | 暮らし
今日は  時々 

毎日のことだが、寒い一日。作業場での出荷作業は、気温3度の中。野菜の冷たさがこたえる。
でも、この寒さと乾燥した空気と太陽の光は切干大根には最高だ。どうしても出荷できないような大根が出来る。二股になったり、虫に食われたりした大根は切干大根いきだ。悪いところを捨て、皮をむいて適度に輪切りにする。切千突という太目の千切りにする道具(調理用のスライサーの大きいようなもの)で、千切りにする。一回に大根10本くらいを千切りにする。夜なべか早朝の仕事で、日が昇ると外にすだれを広げ、その上に切った大根を並べる。後は天気任せ。三日間条件が揃ってくれれば上手く出来上がる。出来上がったものは仕上げに、昼の太陽にあて早めにしまう。
連れ合いにとって、冬の間は、天気予報とにらっめっ子だ。予報を信じて大根を広げたら、思わぬ寒気の影響で真っ黒な雪雲に覆われたり。最初の日の天気が最も大事で、好くないとうまくいかない。霜が降りるような夜間はしまいこまないと、大根の水分が凍って失敗したり。
上手く出来た切干大根は、色も白く(けして漂白剤を使ったような真っ白ではないが)、太陽と大根の醸しだす甘い香り、何よりも料理したときの美味さ。これが、彼女をして、飽きず、挫けず、大根をスライスさせるエネルギーになっているようだ。せっかく育った大根を無駄にしないためでもあるが。
でも今年は、好条件に恵まれず、あまり作れていない。これから約一月、好天を期待したい。

三日目の切干大根 まだ少し早いようだ。

育つものですね

2008-01-25 19:22:35 | 暮らし
今日は  雲ひとつ無い快晴

田んぼの草刈で、一日終わる。時折強く吹く風は冷たいが、陽の光に暖かさを感じる。今日の作業は、自走式の草刈機、(モア)だったので、それほど疲れない。ただ、夕方4時を回ると、機械を握っている手が冷たく、かじかむほどになる。早々に引き上げる。

モアによる草刈


S.Kさん。
子供って育つものですね。私たちは、一人っ子だったから、二人が来てくれて、とても楽しい時間をすごせたと、感謝しています。そして、我が家を訪れてくれた多くの子供たちにも。どじだったり、のほほんとしていたり、親へ甘えてばかりの子供たち。今はもう、私たちが、子供を育てたり、会社を辞めて、農業の世界に飛び込んできたころと、同じくらいの年齢です。みなそれぞれに自分の道に進み、生活しています。そんな子供たちが、我が家で過ごしたことを、どこかにしまっていてくれて嬉しく思います。
momoが何年か前、餅搗き大会で「反し」をやったと自慢していたことも、思い出しました。junnは一人で何臼も餅搗きできるようになっているし、ずっと餅搗きをやってきてよかった。暮のおせち料理作りなども、子供たちも含めみんなでやってきたので、少しは、覚えてくれているか。そして、何よりも、食べ物の大切さ、いろいろと汚染されていない本物を分かるようになってくれることを、望みます。
                 moshi64

散髪

2008-01-24 19:16:04 | 暮らし
今日は  時々 

昨日に比べ暖かく感じる一日。陽が落ちるとぐっと寒くなる。
大豆の脱穀機を掃除して、片付ける。たった一日しか使わないが、掃除や点検はしておかなければならない。また一年後まで、お休み。
午後は、田んぼの草刈。

夕方早めに片付け、散髪。私は昔から床屋さんは好きでなかった。めったに行かないから、何時もぼうぼうの髪をしていた。半年以上も切らないことも珍しくなかった。レザーカッターで自分で散髪していたこともある。
会社を辞め、移住してからは、電気バリカンを購入して自分で坊主頭にした。けれど、相変わらず半年くらいは髪を切らない。集落の仲間から、「なんだ、そのベートーベンのような頭は」といわれたりしていた。
若いうちはそれでもよかったが、年をとるとそういう訳にもいかない。あまりきたなっぽい格好は気が引ける。で、今では、二カ月おきくらいに、散髪する。作業場に鏡を置き電気バリカンでざっと髪を切るだけだが。

散髪するたびに思い出すことがある。もう20年位前のお正月。箱根駅伝を見ながら一杯やってて、散髪しようと思い立った。電気バリカンを持ち出すと、当時、休みになるたびに我が家に来ていた姉妹。妹のほうが、「私、やりたい」と、床屋さんをかってでた。中学の一、二年生頃だったと思う。それじゃあということで、バリカンを渡す。「わあ!面白い」とか、はしゃぎながらバリカンを動かす。時々、ちくちくと痛いので、「ほら!もっと真面目にやれ!」。しかし相変わらず、ちくちく。バリカンが切れなくなったのかな、などと思いながらも、ほろ酔い気分もあって、最後まで任せてしまった。
「おじさん、出来たよ」と、得意そうに鏡を差し出す。「どれどれ」と鏡を受け取って。なんと、スキンヘッド。 と頭に手をやると、手にはぽつぽつと、赤い点が。
なんと、かわいい床屋さんは、バリカンを逆さに使っていたのだ。
バリカンの刃は二枚あるが、下の刃は動かず、上の刃が左右に動いて髪を切る仕組みだ。逆さにされたらたまったものではない。私の頭の頭皮は、バリカンの振動刃をもろに受けていたのだった。

ただの日記

2008-01-23 18:49:02 | 無題
今日は 

朝から冷たい雨が降り続く。野菜は昨日のうちに収穫しておいた。二人で、作業場で出荷作業。あまりの寒さに、温度計で確認すると、三度にもなっていない。冷蔵庫の中より低い気温だ。靴の中にカイロを入れ、それでも足りず、腰やふとももにも貼り付けての作業。つくづく年齢を感じる。
野菜も少なく、午後早くに作業は終わる。後はひたすら、家の中で暖をとる。
雨は降り続くが、幸いにして、雪にはならなかった。でもかなりの雨量だった。これから先、春の田んぼや畑の仕事が始まるときに、雨不足にならなければよいのだが。

籾摺り

2008-01-23 13:36:00 | 農作業
22日は  時々 

昨晩、籾摺り作業を書いて、ちょっと中断し、夕食の準備をと思って(x)印を、「あ!」っと思ったときすでに遅し、記録は見事にクリア。
で、翌日になって、再び。

籾摺りは、機械の準備、掃除と片付けにかなりの時間がかかる。籾で貯蔵しておくのも、場所をとる。多くの農家では、自家消費くらいしか貯蔵しないから、収穫時に、全部籾摺りしてしまう。米の販売は、供出も含め収穫後すぐに終わらす。だから籾摺りは、収穫期だけの作業だ。我が家では、米の出荷は年間を通してだ。米の品質を保ちたいから、籾摺りは何回かに分けて行う。玄米にしたものは、大きな保冷庫に貯蔵しておく。こうしておくと米の質はほとんど変わらない。
自家製の二トンくらい入る穀入れの下に、バネコンベアを入れて籾を落とし、籾摺り機に移動させる。
籾摺り機は、籾殻をはがして玄米にする機械。二個のゴムロールを回転させ、その隙間に籾を通すことで籾殻をはがす。このとき、二個の回転が同じだと、ただ通るだけになるから、回転数を違えている。籾殻はファンで外に飛ばし、玄米は選別されて出てくる。この玄米を米選機で受ける。今までは米選機と計量器は別々だったが、今回購入したものは一台で両方やってくれる。米選機は網目の筒を回転させ、小米やくず米を選別しよい玄米だけにする機械。この玄米を米袋に30kg入れる。これは、計量器が30kgになると自動的にシャッターを閉じてくれる。
この一連の作業は全て機械が自動的にやってくれる。私は、機械の具合を見ながら、米の入った袋を計量器から下ろし、袋の口を縛り積んで、新しい袋をセットするだけ。でも、一時間に二十数袋となると結構きつい。予定の作業が終わると、米袋を保冷庫に運び入れるが、この時期、保冷庫の中のほうが暖かい。

自家製の穀入れ
下の白いパイプがバネコンベア


バネコンベアが籾を籾摺機に入れる


籾摺り機 煙突状のパイプで籾殻を外に飛ばす。
奥のが米選計量器


玄米が袋の中へ


米袋を積む