畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

ひつじ

2011-10-04 18:55:14 | 農作業

10月4日(火)   いちじ 

秀畑。昨日、残したマルチを一畝張る。その後は、石灰、鶏ふんを運び、散布後、ロータリーで、耕し、畑土と混ぜ込んでおく。明日は、久しぶりに、雨が降り、二日ばかり続くようだ。畑は、カラカラに乾いている。今日の作業も、土埃を舞い上げながらだった。雨降り後に、ダイコンや葉物など、まだ蒔かなければならないものが、待っている。花畑の種蒔も、まだ発芽がそろっていない。この雨で、発芽がそろってほしいのだが。

所で、タイトルの「ひつじ」って、どんな意味だか分りますか。漢字はどんな漢字か分かりますか。

歳時記カレンダーを、久しぶりに、じっと見ました。今日は、4日か、と。そこに「穭(ひつじ)」。初めて見る漢字。そして、初めて聞く言葉でした。もちろん、「ひつじ=羊、未」は、知っていましたが。説明は次の通りでした。

イネを刈り取った刈株から青々とした芽が出てくる新芽は穭と呼ばれ、穭が連なる田を穭田という。古く和歌にも詠まれた言葉だが、馴染みは薄い。芽はそのままにしておくと穂を出す。

古文や和歌に詳しければ、知っているのだろうが、百人一首も取れない故に、全く知らなかった。私たちは、単純に、ヒコバエ、とか、二番穂、と呼んでいる。だから、穂を出すという説明は、知っていたが。そして、今見回すと、秋耕していない田んぼは、見事な「穭田」である。短いながらも、穂をつけた穭田は、この所の寒さに会い、黄金色に変色しつつある。

急に、秋の深まりを感じる、この頃である。