畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

雨仕事

2011-02-28 18:38:46 | 農作業

2月28日(月)  

予報通り、雨音を聞きながらの起床。一日中降っている。強く降ることもあり、ハウスの中での作業だったので、天井をたたく音がうるさいほどだった。気温も低く、外に出ると、雨しぶきが当たる手が冷たい。

一日、種ジャガイモの切断。一つの種芋を30~50gほどの大きさに切る。イモを秤にのせては、切断する。この時、各切片に、芽が二か所位残るように切る。はっきりと発芽していればわかるが、まだ発芽していないものは、芽の生長点になるらしい所を判断して、切り分ける。大きい芋は五つに切り分けるものもあり、くるくるとまわしてみて、芽をどのように残そうか迷うこともある。外は雨だから、あせることもなく、のんびりと、ほぼ一日仕事にしてしまう。

夕方は、納屋の棚作りを少し手掛ける。ちょっとだけ材木を切り、釘を打ちつけただけで、寒いのと、母のショートステイからの帰り時間になったので、家に入る。


春二番

2011-02-27 18:45:33 | 農作業

2月27日(日)   ときどき 

昨日の続きで、畑で、畝立マルチ張り。穏やかになるというのは、大嘘だった。風は強く吹く。南西の風で、寒くはない。しかし、強さは尋常でない。散布時に舞うどころか、地表を覆うクン炭も、飛んでしまうほどに、吹いてくる。作業は非常にやりにくい。しかし、今日は、止めるわけにはいかない。今夜遅くからは雨の予報。明日、明後日と、雨は続き、しかも雨量も多くなりそうだ。今日やってしまわないと、かなりずれ込み、植付も遅くなってしまう。顔をしかめながら、どうにかやり終える。午後は、花畑。こちらも、キャベツ等の植付のためのマルチ張り。ジャガイモ用ほどに、畝を高くしないので、風による妨害は、それほどひどくない。それと、時間がたつほどに、風は弱まってきた。

雨の明日は、ハウスの中で、種ジャガイモの切断をしようと、籾殻灰などを運び、準備しておく。

朝一番で、種籾を消毒液から上げて、清水による浸種(芽覚まし)に移行する。

マルチを張り終えた畑

ソラマメも花が咲き始めた

タマネギ畑(奥の方も、マルチを張る)


畝立

2011-02-26 18:21:02 | 農作業

2月26日(土) 

強風は相変わらず続く。夜中も、時折バタバタと、何かを揺らす風の音を聞いた。朝起きてみて、昨日との違いは、北風に変わったこと。だから、風は冷たく、気温も上がらない。この風では、畑作業は無理だろうと、午前中は、出荷作業を手伝う。コウサイタイが多く収穫できている。初期のころと比べると、だいぶ細くはなってきたが、量は多い。整理して、計量して、束ねる。野菜を仕分ける指が冷たい。特に痺れがある方は、痛いほどの冷たさに感じる。指を温めながらの作業。昼近くなると、ようやく風も弱まってきた。予報でも、午後は大丈夫そうだ。

早昼食をとり、12時過ぎに、畑に向かう。相変わらず、綱を張り、施肥をして、畝を立てながら、マルチを張る。時々、風が強まり、マルチシートをはためかせたり、散布する肥料を飛ばしたりするが、最高の状態で、作業できることなどまれだ。雨や風で、先送りされた作業だから、今日やれてよかったと思うしかない。5時過ぎまでやっていたが、全部はできなかった。明日も、下り坂に向かうが、雨ではなさそう。風も弱まり、気温は高くなるとか。作業がやりやすくなって欲しい、と明日に期待しながら、車を動かす。


塩水選

2011-02-25 19:16:54 | 農作業

2月25日(金)  ときどき 

雨は、朝には止んでいた。夜の間にかなり降ったようだ。水溜りも結構大きい。畑仕事は、午後の方がよいだろうと判断する。今日は、かなり暖かくなるという予報でもあるので、種籾の塩水選をやることに決める。自家採種の種籾、先日、芒取りをしておいた。しっかり実っている種籾だけを、選別するために行う。比重選で、浮いている籾をすくい取り、底に沈んでいる籾だけを、種として使う。米作りの、まず、第一歩を踏み出す、そんな作業である。農協から購入した種籾は、種子用に栽培された籾だし、ネット袋に入れられているから、そのまま使うことになる。

次は、種籾の消毒である。化学農薬を使う消毒はしない。以前は、無消毒だったり、酢酸消毒、温湯消毒といろいろやってみたが、ここ数年は、微生物農薬を使っている。「エコホープDJ」という農薬を使い、その水溶液に、種籾を、1~2日浸しておく。水温が10℃以上が好ましいというので、ハウスの中に、電熱マットを敷いて、その上に大きな水槽を置き、種籾を漬けこむ。

種子消毒が終わると、そのまま、浸種という工程に入る。種籾を、水に浸して、水分を吸収させ、休眠から目覚めさせ、発芽の準備を促す、大事な過程である。これらの作業を始めると、さあ、今年も、米作りが始まるぞ、という気持ちになる。

今日は、風が強い。昼のニュースで、関東地方の春一番、と云っていた。強風ゆえ、鶏ふんの散布や、マルチ張りはできるだろうかと、思いながら、とりあえず畑に出かける。が、やはり、作業には無理だった。帰って来て、納屋に、小型の機械類をのせておく棚を作ろうと、作業を始める。片づけながら、時間を見つけながらの作業になる。とりわけ、雨の日作業となるのだろうが、少しづつ作ることになる。


がくっ!

2011-02-24 18:33:27 | 暮らし

2月24日(木)   いちじ 

昨日の予報。「明日の天気は、下り坂。午後から、雨がぱらつく。雨量はカウントされないほどだが、夕方ころは、ある程度降る」というような内容だった。それで、午前中のうちに、ジャガイモ用の畝立マルチ張りをしようと、予定を立てていた。クン炭は畑に運んだし、畝立機の準備も、OK。袋に詰めた鶏ふんも軽トラの荷台に、他の道具や肥料も積んである。すぐに出かけられるように、準備を終わらせて置いた。

そして、今朝。雨がぱらついている。夜中から降りだしたようで、庭にも水溜りができている。気勢をそがれる。これでは、畑作業はできない。この雨、昼ころには、陽射しもあったが、一日降り続く。

連れ合いは、「雨だから、わりと気楽に出かけられる」と、恒例の上京。私は、開き直り、腰を据えて、納屋の電気工事を完成させようと、腰袋を付ける。天井と、壁に3か所の電器を取り付け、スイッチを付ける。作業用などで、電気を使うことがあるので、コンセントを3か所。既存の作業場まで、配線し、既存の電気線に接続。通電して、それぞれの器具が正常化を確認して、完了。今までもように、コードを引っ張って来る必要なく、灯りと、電気が使えるようになった。

雨のおかげで、一つ、課題は完了。


日記

2011-02-23 19:06:59 | 農作業

2月23日(水) 

よく晴れる。昨日ほど風も吹かず、暖かい。

出荷を少し手伝ってから、宮畑へ。昨日、切り落としたままにしておいた、桑の木の片付け。細かく切り分けて、木の根元に積んでおく。やる間があったら、乾いた所で、焼却するつもり。それがやれない場合は、何年かかかって、朽ちて、土に帰る。少々邪魔で、草刈の時苦労するが。どちらになるだろう。

午後は、秀畑。ジャガイモを植える準備をしなくてはならない。クン炭を運んで、畝立機を点検。家に帰り、施肥用の鶏ふんを、鶏舎で袋詰め。今年の雛が、3月に入るとやってくる。それまでに、育雛舎の昨年の鶏ふんを出し、新しいもみ殻などを敷いて、準備しなくてはならない。三月になると、いっきに忙しくなる。

日の入りもかなり遅くなる。6時過ぎころまで、外で、なにやかややっていて、風呂釜に火をくべるのは、もう暗くなりかけたころ。寒さが和らぐほどに、外にいる時間も長くなる。


畑片づけ

2011-02-22 18:57:42 | 農作業

2月22日(火)  

久しぶりに感じる晴れ。殆ど曇ることなく、太陽の日差しを浴びる。風は強く吹き、冷たいが、畑作業では、シャツを一枚脱ぐほどに、暖かく感じる。一日、宮畑。久しぶりである。大豆を収穫して以来、ご無沙汰だった。昨年は、ソラマメと、大豆を作付けしただけで、半分は、遊ばせて置いたが、今年は、ナスやトマトなど、夏野菜を作付けする予定だ。ナス科の野菜は、連作を嫌うといわれ、4年位は休ませた方がよいという。で、4年間は他の畑で作っていた。今年は、しっかりと働いてもらわないと。そのためには、まず、前作の片付だ。昨年のソラマメのマルチを一部、そのままにしてあった。その撤去が、今年の初仕事。秋に、かなり大きく茂らせてしまった畝間の草を刈って、そのまま畝間に敷いておいた状態だったので、冬の草はそれほど生えてはいない。おかげで、ある程度の苦労程度で、作業はできた。が、やはり、余計な苦労に変わりはない。腕、腰等に、疲労を溜めることになる。

その後は、畑の一角にある桑の木の枝打ち。たかが桑の木ではあるが、かなりの年齢だ。20㎝以上もある幹が、数本にわかれているような巨木。高さも7~8mはあるだろう。枝の付具合を確認しながら、やりにくい所は、剪定のこぎり。足場を取れる所は、チェンソーで。高い所から、順に切り落としてゆく。ある程度落としたら、片づけやすいように、細かく切りそろえる。細断と片づけはやれなかったが、最終的に、1mくらいの高さまで、切りつめてしまう。

作業の邪魔をしたり、虫の巣になっていたような桑の木が、こじんまりした。


2011-02-21 19:35:30 | 農作業

2月22日(火) 

予報は、弱い雨が降り続くとなっていたが、時折、弱くパラパラする程度。濡れるほどの雨にはならない。

野菜の育苗ハウス。播種用の温床苗床は作ったが、移植後の育苗温床作りはまだだった。これにはかなり手間がかかるので、準備を始める。昨年夏、温床の片づけをしなかった。ばかりか、育苗が終わった後のハウスを、そのまま放置してしまった。そのために、夏から秋にかけて、ハウスの中は、夏草の生い茂るに任せてしまった。そのために、蔓性の草が見事に茂り、とても入る気がしないほどになってしまった。さすがに、冬。草は枯れ連れ合いが、地上部は片づけた。しかし、土の中はそのまま。電熱線を一度撤去してみてびっくり。太いものは、直径2㎝ほどの根が、びっしり這い回っている。ひと夏の間に、10mも伸びて、ハウスの中一面になっている。このままでは、これから、根のあちこちから、芽を出す蔓草ゆえ、ハウス内全面生い茂り、ジャングルになる。育苗どころではなくなる。

それで、温床になる所だけでも、根を掘り取る必要があると、その作業を始める。千切れた根でも、地中に残すと、発芽してしまうから、極力残さないように掘り取る。そのために、小さなハンディー熊手と移植ごてで、土を掻き削りながら、根を掘り拾ってゆくという、根気のいる作業を始める。さすがに、半日で疲れ、腰も痛くなり、午後は、納屋の電気工事に切り替えた。

今日から、歯科医に通う。若い時のように、放っておかず、具合が悪くなったら、すぐ通うことに方針変更。


日記

2011-02-20 19:44:55 | 農作業

2月20日(日)    いちじ  

朝からどんより。その上、パラパラとし始める。畑行きは中止にし、野菜の育苗ハウス。夏野菜の育苗用の温床作り。とりあえず、播種用の苗床を作る。電熱線を張って、その上に土を平らにならし、種蒔したトレイを並べれるようにしておく。

午後は、自家採種種籾の、芒取り。脱芒取り機を引き出してきて、約2時間。たったこれだけのための、機械である。夕方は、早めに家に入り、ベーコンの袋詰め。脱気パックをする。

畑、田んぼが、ますます遠くなる、そんな気持ちになりながら、一日を送った。


雨水

2011-02-19 19:20:13 | 農作業

2月19日(土)  いちじ 

予報ほどには晴れず、風邪も冷たく、寒い。洗濯物もよく乾かない。シーツや、タオルケットなど、せっかく外に干したのに、しまいこむとき、生乾きに近かった。

午前中は、出荷作業。午後は、畑に行こうと思ったが、寒いのと、土がかなり湿っているので、止めた。机の前で、膝掛けをたっぷりかけて、会計のまとめ。夕方、一つだけ残っていた、資料をもらってきて、記帳。これで、記録漏れはないはずだ。販売集計と、出金簿をそれぞれに、項目ごとに集計、小計を出す。減価償却費の今年の計算も完了。これで、確定申告のための資料は、全部そろったはずだ。後は、国税局のホームページで、流れに沿って、数字を打ちこんでゆけばよい。収支内訳書を作れば、申告用紙に進める。が、今日はここまで。国税局には、行かないで、休みとする。

今日は、二十四節季の雨水。立春から、もう半月過ぎた。畑に田んぼにと、気持ちは動くのだが、身体の方が、なかなか反応してくれない。冬の暖房ボケなのか。