畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

お日様マーク

2010-08-31 05:26:19 | 暮らし
8月30日(月) 

毎朝、天気予報をチェックしている。今日、明日の天気が、三時間ごとに、予報されている。作業の手順を決めるのに、参考にしている。
しかし、ここのところは、見る必要もない位だ。と云うか、ズラリと並んだ、お日様マーク()。二日並ぶと、16個。
恋しくなることの多かった、マークだが、毎朝、毎朝、16個もの真っ赤なマークに、うんざりしてきた。身体の疲れや、気持ちの疲労も影響しているのだろう。
夕立のほとんどない、当地では、この雨の無い、晴天を変えるには、台風の襲来しか、ないのかもしれない。この、異常な天候。もしかして、強力な台風が何もかも吹き飛ばすのかも。などと、想像すると、恐くなる。
そんなことなく、早く、静かに、秋空に変わってほしい。

今日も、稲刈と、ニンジン、インゲンの水掛け。

乾燥機

2010-08-30 05:19:17 | 農作業
8月29日(日) 

稲刈と、夕方の、ニンジンの水掛け。
シャワーを浴びて、夕食の支度をして、ビールを流し込む。8時ころからの夕食だが、時には、食べ終えるか終えないかのうちに、まぶたがくっつきそうになる時がある。時間は、まだ9時を回るか回らないか。遅い時でも、10時ころには布団に入るが、そんなときは、9時過ぎには、寝入っている。
しかし、夜の間、夜中に、動き、仕事をしてくれているのが、乾燥機だ。乾燥機は、灯油バーナーと送風機、そして、穀物を循環させるコンベアの付いた、貯蔵タンクのようなものだ。
刈りいれた籾を張りこんで、籾の量と、仕上がり乾燥の水分パーセントを設定して、スイッチを入れる。刈りいれた時の、籾の水分は、約、20%ほどだ。これを、15パーセントに仕上げるのが、乾燥機の仕事だ。
私が、疲れと、アルコールの心地よさに、ぐっすりと眠りこんでいる間も、文句一つ言わず、働き通してくれている。バーナーが、灯油の炎を噴き出し、送風機が温風を吹き込む。コンベアは、一定間隔で、穀物を循環させる。下の方の籾を引き出し、上に送り、投げ入れる。籾が、均一に温風により乾燥できるように、庫内の籾を循環させるわけだ。
だから、夜中、一度は、作業場に行き、乾燥機の労を、ねぎらってやる。時間は、火によって違う。12時くらいの時もあれば、3時近くの時もある。機械を点検し、乾燥具合を調べる。無人の作業場で、灯油を燃している。火の用心も必要だ。
そんな夜中、外は、月明かり。雲一つもないような晴天だ。が、ポツポツと、トタンをたたく、雨だれの音。作業場の、トタン屋根から、廂のトタンに流れ落ちる、夜露のたたく音。
猛烈な残暑の日々だが、季節は確実に、移っている。

迷路

2010-08-29 05:27:08 | 農作業
8月28日(土) 

不思議なものだ。錯覚何だろう。
25日から、本格的に始めた稲刈。まだ、4日目。半分も終わっていない。しかし、こんな毎日を、ずっと繰り返しているような感覚だ。とくに、朝、一日が始まる時、浮かぶ感覚。そして、今日も、明日も、この先、延々と繰り返していかなければならないような、そんな錯覚に陥る。抜け出せない迷路にはまりこんだような気持ちだ。
中旬から続く、猛烈な残暑。二週間以上も、雨はない。畑はカラカラ。日中の異常な暑さと、陰ることの無い陽射し。水かけに行く夕方も、精気を感じさせることなく、葉を巻くように垂らし、あえいでいる。タンクの水を、思い切りかけてやりたいが、この貴重な水は、ニンジンと、2日に一度の、インゲンだけで、使い切ってしまう。
この先、一週間。週間予報もマーク。
あと、3~4日。早く刈入れを終え、雨乞いをしなければ。

七十二候
天地始粛(てんちはじめてしゅくす) 天地の気が粛然として、万物があらたまるころ
暑い夏を過ぎ、朝露の中、静けさの中にも、あらゆる生命が吹き返すように生き生きして見える。そんな状態になってもらいたい。

受託

2010-08-28 05:21:33 | 農作業
8月27日 

春の田植え作業、秋の刈入れを依頼されている作業。日常の、草刈や、水管理は、自分でやり、機械作業中心の春と秋だけ、依頼する。その受託の稲刈。
20a強で、3枚、しかも整備はされていない田んぼだが、私が借りている田んぼのそばなので、引き受けている。春の作業は、自分の田んぼと一緒に作業できるが、秋はそうはいかない。収穫した籾を籾すりして、玄米を引き渡すのだから、別々にしなければならない。乾燥機は一つなので、刈り終わったらそこまで。乾燥が終わったら、明日午前中は、籾すりをして、乾燥機を空にしてから、自分の作業に取り掛かる。
早めに終わったので、機械にオイルを注したり、軽く点検し、すぐに作業できるようにしておく。
その後、タンクを積んで、畑に。
ニンジンの発芽具合が、あまり良くない。ところどころ、発芽してきたが、そろいが悪い。日中のこの暑さ、と陽射し。この所は、殆ど雲も発生せず、快晴続き。散水しても、すぐ蒸発してしまう。(足しげく通えるわけではないから、何時頃まで、畑が湿っているかはわからない。とにかく、夕方には、乾いている) 
もう一つ、心配なのは、砂地が強い方は、種が、煮えてしまっていないかと、不安な気持ちにもなってくる。とにかく、毎日、散水し続けるしかないだろう。

移動

2010-08-27 05:07:44 | 農作業
8月26日(木) 

母のショートステイの迎えを待ちながら、籾すり。昨日刈りいれ、今朝には、乾燥の終わった籾を玄米にする。籾貯蔵が原則だが、小作米、贈答用、早期新米用に、10俵ほどを玄米にしておく。
迎えは、10時少し前。送りだしたら、5日間。時間に拘束されず、作業できる。
「さあ! やるぞ」

残った籾を貯蔵タンクに移し、準備完了。今日からの刈入れに移る。家からは、車で移動する、離れた田んぼが多い。移動にかなりの時間を取られてしまう。
ちなみに、今日の移動を追ってみる。
まず、軽トラックに、コンバインの乗降用のアルミブリッジを積み、作業予定の田んぼに走る。ブリッジを下して、とんぼ返り。荷台からはみ出るほどのコンバインの載った、2tトラックが、同じ道を走る。目的地に着いたら、荷台にブリッジを掛け、コンバインを走り下ろす。空になったトラックには、ブリッジを積める。家に引き返し、車を乗り換え、籾を入れるグレンタンクを積載した、軽トラックで、刈り取る田んぼに向かう。これで、やっと、稲刈が始まる。
作業が終わると、
まず、籾の運搬だ。作業場の、空になった乾燥機に、グレンタンクから、籾を移動させる。しばし休憩していた2tトラックで、田んぼに走る。アルミブリッジを掛け、コンバインの搭載だ。下ろす時より載せるときの方が、苦労する。トラックと平行に、ブリッジにちゃんとクローラーが一致するように、コンバインを微走行させ、ゆっくりと、走らせる。無事荷台に上ったときは、何度もやってはいるが、ホッとする。
ブリッジをのせるスペースはない。その場の隅に寄せ、家へと帰る。軽トラから、グレンタンクを下し、空で現場に向かう。ブリッジを積み込み、これが重く長い。次の田んぼへと、県道から、農道へ。目的の田んぼのそばで、邪魔にならない所に、ブリッジを下す。再び家で、車を乗り換え、刈取り予定の田んぼに、コンバインを移動させる。
今日の、田んぼ作業は、ここまで。家には、水タンクが待っている。
タンクに水を入れるのにも、時間がかかる。畑のニンジンとインゲンに水を飲ませ、帰路に就くころは、16日齢のまん丸い月は、かなり高くなっていた。

刈入れ風景

2010-08-26 05:02:30 | 農作業
8月25日(水) 

予定通りに、コシヒカリの収穫に入る。若干早めだが、天候や、他の作業との絡みから、着手。また、刈取りには、5~6日かかる。適期から、始めると、刈り遅れになる場合もある。そんなときに、台風などで、急に天候が変わり、大雨に降られると、悲惨な状態になる。イネはべったり倒れ、田面はぬかる個所ができ、作業の時間は大幅に増えてしまう。手作業も増え、心身とも、疲労の極み。

こんなことを、想像するから、皆、いっせいに田んぼに繰り出す。3~4日前まで、ポツポツと秋田(刈り終えた切株の残る田んぼ)がある程度だった田園風景。今や、目に移る黄金色のじゅうたんのあちこちに、赤や白や、青の機械が走り回っている。四方八方から、満量を告げるブザーの甲高い音が、耐えることがない。狭い農道のあちこちで、籾を満載した軽トラックが、スピードを落とし、ぎりぎりにすれ違う。
夕方になると、作業場の電気は、点々とともり、あちこちから、乾燥機の、送風機とバーナーの震えるような低い音が、共鳴する。集落の空気も一変して、自然の空気はおいやられ、灯油の燃える化学的な空気に変わる。
良くも悪くも、農村の、最も活気ある風景が、一週間ほど続く。

さて、私。
始めた田んぼは、基盤整備のしていない、天水頼みの田んぼ。雨に降られると、水はけが悪く、ぬかるみがひどい田んぼ。昨年は、機械をドロドロにしながらの刈り取りだった。懲りたので、一番最初の刈り取り場所とした。
今年は、多くの田んぼで、「オモダカ」と云う田の草が大発生してしまった。こちらもその田んぼの一つ。刈るのに手間はかかるし、収量も少ない。

日記

2010-08-25 05:15:41 | 農作業
8月24日(火)  いちじ 

午前中は、田んぼの畔シートを撤去して、片づけたり、畔際の、イネの中に侵入してきている、葦などの草刈。
所で、朝起きてみると、もち米、乾燥できていないのに、機械が止まり、エラー表示。点検すると、籾を移動させるスクリュウコンベアを駆動させる、Vベルトが、切れたために、止まってしまったのだ。まだ早い時間。機械屋は開いていない。あちこち探して、代用できるものを探し出し、取り付け、運転。この一乾燥だけ、持ってくれ、と。
機械は、なんでもやってくれ、便利だが、これが困る。故障すると、どうにもならない。全く融通が利かない。

午後は、コンバインの移動のため、トラック積み。初めてなもので、載せてみないことには始まらない。慎重に積み込む。それは良い。が、困ったことに、トラックに乗せるためのアルミブリッジを積むスペースがない。心配していたことだが、「やはり」と云うことになった。今までの機械は、脇にどうやら押し込むことができたが、余分な作業が増えた。アルミブリッジを軽トラックで、運んでおかなければならない。いちいち面倒だが、今年は、準備できなかったので、我慢することに。
その後、ニンジン、インゲンに水掛け。ニンジンは発芽始めた。
最後に、もち米の籾すり。

七十二候

2010-08-25 04:59:31 | 暮らし
23日は、七十二候だった。
綿柎開(めんぷひらく) 綿がふき始めるころ
二十四節気は「処暑」だった。
猛烈な残暑が続いているが、まだ真っ暗な明け方、目が覚めるとき、網戸から吹く微風は、心地よい。
このころ、綿が開き始めるのか?
昔は、日本でも、綿の栽培は、農業の一つの柱で、重要な作物だったのに。

刈り始

2010-08-24 06:29:45 | 農作業
8月23日(月)  いちじ 

刈り始める。早稲系のヒメノモチ。今年は、機械を新しくしたので、試運転を兼ねてのことになる。基本は同じでも、メーカーや機種により、操作は微妙に違ってくる。午前中は、操作の確認や、点検。
午後、暑い中、2時前から出かける。確認しながら、刈り始める。今年からは、袋に詰まった籾を、トラックに積み込み、さらに、乾燥機に運びいれる必要はない。かなり、気持ちに余裕を持っての、作業開始だ。
夕方、いくら補給しても、脱水気味の疲れた体で、乾燥機に籾を入れ、点火した時の、あの、体中から、すべての精気が、抜けてしまったかのような、そんな感覚を、感じる必要は、ないだろう。
田んぼの方は、結構草が多い。注意しながらの作業だが、何かちょっと具合が悪いところがある。途中、機械屋に来てもらう。ちょっとした、操作のバランスのせいだったようだ。以後は順調に刈り進む。とはいえ、草も多く、出来は良くない。
コンバインのタンクにたまった籾を、軽トラに積んだ、グレンタンクに排出する。タンクの上まで、排出パイプを移動させ、スクリュウコンベアで移動する。グレンタンクから乾燥機へも、コンベアだ。動力スイッチを押すだけで、重労働から、解放してくれる。
乾燥機の点火は、4時ころ。まだ一作業できる。グレンタンクを下し、水タンクと、ポンプを積み込み、水道の蛇口をひねる。ニンジンの水かけだ。
稲刈期間中は、他の作業は、ほったらかしだった。しかし、これからは、身体に少しは余裕ができそうだ。時間さえあれば、チョッとだけは、手当をしてやれそうだ。畑も少しは良くしてやれるかもしれない。

ベターに

2010-08-23 05:23:31 | 農作業
8月22日(日) 

午前中は、友人が、道具を借りに来るというので、精米をしながら、乾燥機の試運転など。灯油を入れるオイルタンク。ポリタンクに入れるための、排出バルブが、ハンドル式で、何度もまわさなければならず、せっかちの私には、相性が悪い。ホームセンターに行き、レバーを、90°回転すればよいボールコックを買ってきて、交換する。
乾燥機に使う灯油、冬にストーブに使うときなど、タンクから、ポリタンクに移す回数は、30回(年に)を下回らないはず。その都度、何回もまわす手の動きや、その時間。なんで、こんな無駄なことをしなくてはならないのかと、思っていた。また、締めるのにも、時間がかかるから、ちょっと油断すれば、閉め切らないうちに、タンクが一杯になる。早めにと思うと、タンクが半端のうちに、締めてしまっている。こんな無駄な動き、効率の悪さ、には、我慢できない性質だ。これが、出来るべストなら、しようがない。しかし、他によりベターな方法があるなら、そうした方が良い。と云う訳で、壊れてもいないけど、排出バルブを交換する。
午後は、今日も畑。
草刈、刈り草燃し。ニンジン水掛け。