畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

彼岸花

2011-10-03 18:54:25 | 暮らし

10月3日(月)  ときどき 

秀畑。畝立マルチ機を運ぶ。畑周りの刈り草、かなり乾いているので、ところどころに集めて、火を付ける。完全には乾いていないので、白煙を上げながらだが、燃えて灰になる。機械を下ろして、一度帰宅して、鶏舎から、鶏ふんを袋詰めにして運び、施肥、鋤きこみ、畝立マルチ張り。ハクサイ等の作付け用だ。

今、彼岸花が満開だ。畑に行く途中の農道も、あちこちで、彼岸花が赤く咲いている。その中のある一角は見事だ。東に面した斜面の上に家があり、段々の田んぼが何枚か並んでいる。その斜面の大部分に、彼岸花が、群生している。畑からの帰り道がとりわけ見事だ。坂を下って、道が平らになると、左手の斜面一面が、真っ赤に見えるほどに、群生する彼岸花が、目に飛び込んでくる。米作りをしながら、彼岸過ぎの見事な景観を、思い描きながら、畔や、法面の草を刈っているのだろう。農作業という日常の仕事をしながら、景観を作る。自然と向き合いながらの労働だと、改めて思った。

所で、我が家の彼岸花ロード。

       

草刈をするのが少し早すぎた。緑の草が伸びすぎている。草を刈ってすぐだと、枯れた、茶色の地面に赤い花。それよりは、刈られた草が、少しばかり茎や葉を伸ばして、地面が少し緑に染まる頃の、開花が最もきれいに見える(好み、人それぞれだろうが)。いつ頃草を刈ればよいか、難しい。遅すぎると、何の予告もなく、延ばす花芽を刈り払ってしまうから。

もう一つ。近所の子供たちのグループが、木の枝を振り回して、かなりの花を刈り払ってしまった。子供たちにとって、群生している、真っ赤な花だけが付いている茎を、チャンバラよろしく、なぎ払うのは、気持ちの良い、残酷な遊びなのだろう。後日、遊んでいる子供たちに、連れ合いはさとしたと云う。

「彼岸花は、根に毒があるから、モグラやネズミは近寄らないんだよ。だから、田んぼの畔に、わざわざ彼岸花を植えて、ネズミやモグラが、畔に穴を開けるのを、防いでいるんだよ。ここの彼岸花も、増やして、畔に植えようと思っているの。」と。

子供達、判ったようだったよと、報告受けた。