畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

元肥

2012-03-31 08:21:26 | 農作業

3月30日(金)  

南風が強く吹き始めた。気温は高いのだろうが、風はうっとうしい。

畑に、カブやチョウホウナの種蒔。不織布のべた掛け。その後、田んぼへの肥料撒きの準備。ブロードキャスターの点検。

午後は、肥料の運搬、散布。鶏ふんや、糠なので、肥料成分が少ないので、反当たりの散布量は多くなる。

化学肥料などは、30~40kgで済む。有機肥料でも、工場で作られたものは、50~60kgほどでよい。しかも、粒状になっているから、散布も楽だ。無化や鶏ふんは、粉状のものを、100kg以上散布することになる。

今日の予定は、60aほどの面積。700kg以上の量を散布する。まずは、袋入りの肥料を軽トラックで、田んぼに運び、畔際に積んでくる。それでも二往復になる。その後、ブロードキャスターをつけたトラクターを載せて、トラックで田んぼに。

ホッパーに肥料を入れて、田んぼの中を走り、粉状肥料を散布する。依りによって、こんな強風の日を選んでしまった。袋からホッパーに移すにも、舞い上がる。散布は、飛散防止のカバーのおかげで、それほど舞い飛ぶことはない。しかし、風は強まってゆく。5時を過ぎる頃には、風下に走ると、肥料が追いかけてきて、降りかかるようになってきた。仕方なく、風上に走る時だけの散布。

能率も悪いし、暗くもなってきたので、10aほどの一枚は、明日早朝にと、切り上げる。


種芋準備。

2012-03-29 19:09:13 | 農作業

3月29日(木) 

雲一つないと云えるような、快晴。日向では春の盛りを感ずるが、空気は冷たい。日陰に入ったり、時折の風の冷たさには、冬の名残がある。

昨日掘り上げてきたイモ類の整理をする。格納庫の前のコンクリートのたたきは、屋根が無いから、春の日差しで暖かい。掘り上げたコンテナから、一個一個のイモを腐りが無いかチェックし、種芋にするものと、食用にするものとに選り分ける。ヤマイモは、種芋を直接植える。種芋は、100g位が最適だから、それくらいのものを種用に選り分ける。大きなものは、切らなくてはならないので、ほとんどを食用にする。サツマイモは、イモを苗床に伏せて、発芽して伸びた蔓を順次切り取り苗にするから、大きなイモの方が、並べるのに楽だ。隙間用に、ある程度小さなものも入れて、選り分ける。

結構の量なので、午後も引き続き選別整理。昼を回ると、日陰に入ってしまうので、少し寒いと感じながら、3時過ぎまで。片付け、収納し、その後、田んぼの元肥用の鶏ふんを購入しに、ホームセンターに。田んぼ用には、機械散布だから、我が家の平飼鶏ふんは、使いにくいので、ちゃんと篩にかけられたものを使う。そろそろ、田んぼの作業にもかかるとしよう。ほとんどの田んぼは、水を湛えられてきた。我が家の田んぼは、レンゲも、ヘアリーベッチも、まだまだそれと判らない生育だ。


日記

2012-03-28 19:19:31 | 農作業

3月28日(水)  のち  

昼間は、晴天で、暖かい。夕方、空は薄黒い雲に覆われ、5時過ぎからは、雷が鳴り、ポツポツと雨も落ちてくる。風も北風に変わったようで、寒くなる。

貯蔵しておいた、ヤマイモとサツマイモの掘り出し。ある程度の深さまでは、気にすることなく、ショベルで、バカバカと土を掘り上げる。貯蔵イモは土を被せた上に、藁で覆ってある、バケットの爪に藁が引っ掛かり始めると、そこからは慎重に掘らないと、イモに傷をつけてしまう。そろそろと感じたら、穴の中に入り、スコップで、ていねいに土をよけて、イモの在りかまで進む。イモが出てきたら、あとは手掘りだ。ヤマイモは土の上に並べ、土を被せた状態なので、一つ一つ、手で掘りださなくてはならない。腐っているものもあるが、まあまあの貯蔵率だろう。ヤマイモだけで、昼になる。コンテナ4ケースほど掘りだす。

午後は、引き続き、サツマイモ。ヤマイモは、約1メートルの深さ。サツマイモは、2メートル。だから、二段階貯蔵になっている。ヤマイモを掘りだした後をさらに掘り進む。サツマイモは、コンテナ入りと、網袋入りの二つの形態で、土中にある。これらも、その上には、藁を厚く被せてある。藁が出てきたら慎重に土をよけて、掘りだす。コンテナ貯蔵は初めてだが、うまく保存できたようだ。中まで、ちゃんと調べられなかったが、腐りの臭いはない。コンテナに10ケースほど掘りだし、家に運び、茣蓙で覆っておく。ハウスの換気を閉めて、トラックで再び畑に。

掘りだした穴を埋め戻しているうちに、暗くなり、雷の音も聞こえてくる。気温も下がり、薄着作業だったから、寒くなる。大急ぎで、埋め戻して、機械を積んで、家路に。空からは、雨粒かポツポツ。


2012-03-27 19:29:40 | 農作業

3月27日(火)  

今朝も、フロントガラスには、うっすらと霜が降りる。日中は、南風に変わり、春らしくなるとの予報だ。

畝立機を積んで、花畑に行く。彼岸を過ぎたので、葉物やダイコンの播種の準備だ。9時前には、作業を始めるが、北風が冷たく、寒い。冬の天気だ。10時近くなると、風はピタリと云ってよいほどに、止んだ。空気は相変わらず冷たいが、風の無い分、陽射しの暖かさを感じる。しばらく作業していると、暑さを覚え、薄着になる。風が南風に変わっている。先ほどの凪が、北風から南風に変わる、ちょうど分岐点だったのか。だとすると、冬の天気と春の天気の境界線の通過だったようだ。

葉物の播種用の畝は、鶏ふんを撒いて、畝立ロータリーで、鋤きこんで畝だけを立てる。ダイコン用には、マルチフィルムも張る。

明日は、地中貯蔵のサツマイモや、ヤマイモを掘りだす予定。ミニショベルを畑に運んでおく。その後、秀畑に行き、周囲の草刈。カラスノエンドウやカラス麦の生育が進んでいたので、このまま伸ばすと、刈り払うのに苦労する。早めに処理しておく。

5時前には、家に帰るが、春の予報とは言え、空気はまだまだ冷たい。日が傾くと、ぶるっとする。苗代のハウスの中に、薄いポリフィルムで、防寒用の内張りをして、外からの冷気が直接、育苗箱の並ぶプールにふれることのないようにしておく。イネに野菜にニワトリと、育て始めるこの早春は、何かと気がもめる時期でもある。これらが無事に育つのを見る喜びもひとしおだが。


種蒔

2012-03-26 18:56:32 | 農作業

3月26日(月)  ときどき 

今日も寒い。空気は冷たい。朝は、霜が降り、車のフロントガラスも、真っ白だった。が、幸い、陽射しはある。ハウスの中は、初夏だ。種蒔日和といってよい。

9時、助っ人に頼んでいる、Cさん到着。すぐに作業を始める。培土に水を掛け、種を蒔き、覆土を済ませた苗箱が、流れ出てくる。機械から下ろし、台に置いた苗箱を、Cさんに運んで、苗代に並べてもらう。わたしがあまり重いものを持つと調子が悪くなるので、頼んだ助っ人。一番きつい作業だが、我慢してもらう。水を吸った苗箱は、重い。しかし、苗代の奥から並べるので、進むほどに、距離は短くなる。疲れるにつれ、仕事量は減るのだから、気持ち的には楽になる。機械は順調に動き、10時半前、正味、1時間半弱で、作業は終わる。お茶にして、解散。

その後、機械等を片付け、すべて終わると、ちょうど昼のチャイム。昼休みをしていると、空はどんより曇り、午後作業を始めようと外に出ると、頭に落ちる水滴。雨降りとまではならないが。苗代の苗箱に、保温用の不織布を掛けて、アルミ蒸着フィルム(太陽シート)を掛けて、ハウスの換気を閉じる。これで完了。陽が射して、ハウス内が暖かければ、5日位で、発芽してくるのだが。

その後は、畑作業の準備で、施肥用の鶏ふんを袋詰めして、畝立マルチ機を軽トラックに載せておく。明日は畑だ。


録画

2012-03-25 19:00:30 | 暮らし

3月25日(日)  ときどき 

播種機の試運転がてら、もち米の種蒔。枚数にして、21枚ほどなので、やってしまっておく。品種が違うと、種籾ホッパーに入れた籾を全部排出し、残りや、こぼれ籾を掃除しなくてはならない。手伝いを頼んだ当日に、そんなことをやっていては、時間の無駄。機械の試運転を兼ねてやっておけば、明日は能率よくできる。切り替えた後、明日の予定のコシヒカリも、15枚ほど蒔いておいた。こうしておけば、明日の作業は、スイッチ一つ押すことから、始められる。

午後は、今年二回目の、総会。農家組合総会。当然、アルコール付き。

所で、今日から、食をめぐるドキュメンタリー映画の放送が5日ほどある。みたいなと思うが、夜の9時から。さわりだけみて、寝てしまうことになるのかと、思う。朝食時、そんな話をすると、だから、ビデオがあればいいでしょう、と連れ合い。そういえば、連れ合いは、ときどき、テレビ番組の録画について、話題にしていた。そんなときには、「その時は、見たいと思って録画していても、見ないでそのままにしてしまうのが落ちだよ」と、まともに取り合ってこなかった。「見たい番組があったら、録画しておいて、食事の時などに、くだらない番組を流していないで、見ればいいと思うよ」

それもそうだねと、急遽、購入することになった。連れ合いが家電の量販店に見に行き、ブルーレイデスクを購入。少し、酔いも覚ませたので、これから、据え付けだ。


早春

2012-03-24 18:51:48 | 農作業

3月24日(土)   ときどき 

晴れるとハウスの中は暑くなる。思い切り換気をしても、シャツ一枚での作業だ。昨日の続きで、苗箱への土入れ。播種予定の苗箱に土を入れる。今日は、200枚ほど、苗は、330枚ほどの予定だ。播種機を、土入れから、種蒔モードに切り替える。水道ホースを接続し、灌水の試運転もして、すぐに、播種作業ができるようにしておく。

午後は、田畑の巡回。各所の田畑の状態を一通り、頭に入れておく。どこの何を優先すべきか、天気予報を絡め、大まかな予定を組んでおくためだ。花畑では、来たついでだからと、ほったらかしになっていた、マルチフィルムを3本撤去してくる。畑は、菜花や、他のトウ立ちした菜っ葉類の花が満開になっている。収穫できる野菜は、ほとんど無いに近くなってきた。寒い冬のおかげで、伸びの遅れた、ホウレンソウや、カブ。まだまだ、小さくいじけたように、不織布の下だ。エンドウ類の花も、まだポツポツ。収穫は先だ。タマネギも、今年は太りが遅い。ジャガイモも、ようやく小さな芽が、土の表にひび割れを入れ始めたばかり。

田んぼの緑肥用のレンゲは、まだレンゲと判るほどには、生育していない。ヘアリーベッチは、それでも、それらしく背丈を伸ばし始めたものもポツンポツンと見えるようになってきた。3月も下旬も半ば。春本番が、待ち遠しい。


鳩胸

2012-03-23 17:48:05 | 農作業

3月23日(金) 

降り始めは早く、朝食の時間位から、弱い雨が降りだし、合羽を着なくてはならないほどになる。

種籾の状態が、鳩胸ほどになり、ポツポツと芽を出し始めた。予定より、一日長くかかった。気温の低い中、低温での芽出し作業だったからだが、高温で発芽させるよりは、良い。これ以上芽を伸ばすと、播種作業の妨げになる。また、播種しやすいように、ある程度乾かした方がよい。それで、脱水機にかけて、水分を飛ばし、茣蓙の上に広げ、陰干ししておく。4kgづつ網袋に入っているので、一つづつ脱水。格納庫から、トラクターを出して、空いたスペースに広げておく。

その後は、播種機の点検をして、土入れ作業。機械で土を入れるが、機械がノンストップで動くと、一時間に、200箱ほどの作業スピードだが、箱を入れて、下ろしての作業を、一人でやるには、都度、機械のスイッチは止まってしまう。能率は、半分以下に落ちてしまう。結局、140箱ほどで、5時のチャイム。今日の仕事は、終わりとする。


ドライブ

2012-03-22 19:15:47 | 農作業

3月22日(木)   ときどき 

今朝も、外流しのバケツの水には、薄氷が浮かび、フロントガラスには、霜が凍りついていた。

8時過ぎに、2tトラックで、出発。しばらく走って気がつく。携帯を忘れた。取りに戻るまでのことはないが、これで、時間が判らないまま行ってこなければならない。携帯を利用することになってから、腕時計は、持つことがなくなっている。車のラジオは、壊れていいかげん経つ。時刻が判らないままに、過ぎるのは、めったにないことだ。しかも、日常と違い、あまり乗ることのないトラックで、年に一度といってよい、房総半島の北上行だ。勝浦、大原、岬と走っても、何時ころか全く分からない。コンビニにでも入り、コーヒーでも買おうかとも思うが、止まらずに走る。

旭の農業資材店に到着。合成培土を55袋、積み込んでもらい、帰路につく。時刻を尋ねたが、たまたま彼も、時計を持っていないとのこと。八日市場の先から、高速を利用すると、速いと聞いた。彼は、ときどき、君津に行くとき、利用すると云う。帰りは、そうしようと、店を後にするが、他の人に、時刻を聞くことなく、出発した。しばらく走って、高速のインターの案内が出てくる。右に折れて、インターから高速道路に。片側一車線の対面交通の高速道路。それでも、信号はないし、スピードも出せる。東金道路経由で、京葉道路に。そして、館山道。君津のインターで、下りる。料金は、占めて、2350円。往路は、九十九里有料の400円。その差額分、時間が節約できたかどうか、分からないが。帰着は、13時の少し前だった。5時間弱のドライブは、ただただ運転するだけで終わった。

午後は、種蒔に向けての準備。苗箱を物置の奥から出して、ハウス内に運ぶ。培土も、軽トラックに積み替えて、ハウスの入口へ。そして、ハウス内に運ぶ。播種機も、ハウス内に運んでおく。明日、雨になっても、ハウス内での作業ができる準備はできた。


苗代

2012-03-21 18:56:56 | 農作業

3月21日(水)  のち 

相変わらず、冷たい空気に覆われている。朝からしばらくは、雲に覆われ、陽射しもないから、真冬の寒さ。陽が出ると、その暖かさにホッとする。今日は、出荷作業は手伝わない。野菜の種類も量も少なくなった。田畑の準備も本格的に始まった。出荷作業は、連れ合いにまかせて、私は、ほかの作業をやることになる。

ハウス内の、苗代の準備。イネの苗箱を並べる場所を作る。一般的には、苗箱を並べるだけで、畑状で、苗を育てる。我が家は、水苗代で育てるから、水を湛えておける、プールを作る。なるべく平らで、水平状にしたいので、木の枠を組むか所に、杭を打ち、水平を測り印をつけて、水糸を張る。水糸に合わせて、木枠を固定する杭を打ち、木枠を組む。過っては、苗箱に水を吸わせるのも、プールに入れた水を利用したから、苗床面の水平を気をつけた。今は、最初の発芽までは、苗箱にかけた水だけで、畑状で、経過させる。だから、それほど気をつけなくてもよいからと、一工程省いてみた。今年の結果がどうかを見てみる。

枠が出来たら、ハウス用のポリフィルムを敷いて、水を湛えるプールにする。南半分は、外から侵入した、茅が繁殖しているので、トタンを敷いて、ポリに穴を開けられるのを防ぐ。極力水漏れを防ぐため、ポリフィルムも、二枚重ねにする。南側と北側に日本のおポリフィルムプールが完成。これで、一作業終了。

種蒔用の合成培土の購入、箱への土入れ、そして、種蒔となるのだが、種蒔は、一気にやってしまいたいので、友人に手伝いを頼み、26日を予定する。合成培土は、有機栽培用培土は、購入が難しく、明日、旭市まで出かけることになる。年に一度の、九十九里海岸のドライブだ。