畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

日の出

2008-03-31 20:30:18 | 暮らし
3月31日  後 

昨日からの雨が降り続く寒い朝。真冬に逆戻りした3月の晦日。
作業場の中で、播種機を掃除して、オイルを差して片付ける。一年間のお休みだ。
精米しながら、作業場を整理。機械やコンテナが所狭しと置いてある。出荷作業が終わっても、そのままだったり、保存野菜がなくなってもそのままのコンテナ。そんなものを片付け、作業しやすくする。
午後、二時過ぎには雨も上がり薄日が差してくる。少し寒いが、トラクターで田んぼに行き、一枚の田んぼの荒代かきをする。

明日からは4月。日の出はすでに、5時半前になっている。正月には7時近かったのに、1時間半も早くなっている。日の出の頃に起きようと思っているので、起床時間がどんどん早まってきた。当然、日の入りは遅くなってきているので、明るい時間は3時間近く増えている。雨でも降らない限り、外にいる時間が多くなる。
農作業は、これからやることが多くなる。暗ければやれないが、明るければ出来ることは多い。忙しくなるが、楽しみでもある。天候を気にしながら、稲の出来はどうだろう。いろいろと植えつける野菜は上手く育つだろうか。そんなことを思いながら、田んぼや畑に行くのは、楽しい。花をつけたり、実を結んだりを見つけては、一喜一憂することになる。
農業が自然の中で、自然の移ろいと共にあることを実感する。
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講中

2008-03-30 17:47:07 | 暮らし
3月30日  後 

朝から、今にも降り出しそうなどんよりした空。予定どうり種蒔に出かけようと準備をしていると、ぽつぽつと小雨が落ちてくる。予報よりかなり早い。葉物の種はシーダーテープに加工してあるから、小雨でも水に濡れると溶けてしまう。あがる時間もあるだろうと畑に向かう。
小雨の中、ゴボウを蒔く。上手い具合に、降り止んでくれた時間に、ホウレン草、カブなどを蒔き終えた。不織布を被覆していると、再び雨。早々に片付け、11時過ぎには帰ってくる。
午後は、集落の講中青年会の総会。「えっ、あなたが青年?」。このときばかりは、青年と呼ばせてください。この会は集落の各戸で構成されていて、一軒から一人が代表して会員になっている。だから、何らかの都合で、休会、退会しない限りは、青年会員だ。今の会員も、二十代から七十代まで幅広い。しかも、どこの農村にも見られるように、五十代以上が半数を超える。
講中青年会はこの地域の、秋のお祭りを執り行うための組織だ。春の一番最初の行事が、集会場の草刈。夏には、お祭りのときに引き回す屋台の飾り物を点検する虫干し。初秋の、祭りの準備の行灯張。その一週間後がお祭りだ。多数の彫刻を飾りつけた屋台を引き回し、地域の氏神神社まで行く。
そんな行事を執り行うための組織の総会。古はこの地の人たちが、お伊勢参りをするために、講を組み、積み立て、何人かづつ伊勢神宮に参拝していたのだと思う。いまや、ツアー旅行の時代。安い料金で一泊二日くらいで伊勢の参拝は出来る。
だから、若い世代と熟年世代との間に、時折食い違いが起きる。
どちらがよいのかわからないが、少なくともこういう現実が今でもあることを、ちょっとは知っておいて頂きたい。
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畑仕事

2008-03-29 18:46:34 | 農作業
3月29日  後 

今日は一日畑仕事。大根、菜花などの冬野菜の残渣や草を鋤き込んである。最初に耕しただけでは、残渣は細かくならないし、地上に出ている部分は、まだ生きて花をつけている。二回目の耕転をしておく。もう一回くらい耕すと、次の作付けが出来るようになる。ナスやトマトなどの夏野菜の植付は4月下旬だ。それまでに準備をしなくてはならないが、中旬は田んぼにかかりきりになる。今のうちに出来ることをやっておく。
午後は、ゴボウ、葉物の種蒔の準備。ボカシ肥を播いて、耕し畝を作る。私たちは、どうもゴボウをうまく作れない。ここの所しばらくは作付けすらしていない。が、今年から再挑戦。高畝にして少し作ることにした。明日の夜から雨とのことなので、明日種蒔すれば、発芽を促してくれるだろう。
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日常

2008-03-28 18:56:45 | 暮らし
3月28日  後  夕方 

今日は一日何やかやと、雑用で過ぎる。
2トントラックの荷台に穴が開き、床がぼこぼこになってきた。当たり前のことで木製の荷台なのに、積むのは田んぼや畑に運ぶトラクターなどの泥だらけの機械。その上、年中青空駐車。このままだと、機械のタイヤがボコッと落ちてしまいかねない。とりあえず、数年持てばよいので、コンパネを買ってきて、張り付けた。
育苗用のポリシートを乾かして、片付ける。こういうシート類の片付けも大変だ。芯にパイプを入れて巻き取っていくのだが、これがなかなかきれいにいかない。しわがよったり、片側によったり。ちょっとした風が吹くとなおさらだ。適当なところで妥協してよしとする。こんな作業も結構時間をとる。
田んぼの土が低いところに、土を運んで入れる。軽トラックに二台分。ついでに、手作業の畔付を終わらせてくる。小さな田んぼなのに、離れてひとつだけあり、不便でこまる。が、他のところも借りているので、返すわけにもいかず、時間の空いたときに、作業している。
とまあこんな風に、一日が過ぎた。これが農家の日常なんだろう。
夕方、6時前から降り始めたので、早めに家に入る。
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田回り

2008-03-27 19:40:58 | 田んぼ
3月27日 

田んぼの水止をすると、時々田んぼを一回りする必要が出来る。水が漏れていないか、水が少なくないか、ザリガニなどに畔に穴を開けられていないかなど、田んぼの状態を見て回る。特に、水持ちの悪い田んぼは、水を張ったばかりの頃は、2、3日でなくなることもある。そのままほっておいて、田面にひびが入ったりすると、もう一度やり直さなければならなくなる。だから、田回りは大事なことだ。
しかし、住んでいる集落以外に、五箇所にも及ぶ、20数枚の田んぼを見て回るには、小半日もかかる、一仕事だ。今日も午前中は田回りにつぶれる。案の定、一面地面の出ている田んぼも数枚出来ている。そんな田んぼはバルブを開き、水を入れる。そして、夕方には止めに行く。田んぼが落ち着いてくれば、回数は減るのだが。しばらくは忙しない日が続く。
午後は、畑を耕し、レタスやキャベツを植えるための準備。ボカシ肥をふり、マルチを張っておく。
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木蓮

2008-03-26 19:43:02 | 暮らし
3月26日  後 

夜中にかなり強い雨が降る。雷も鳴ったそうだが、私には分からない。眠ってしまうと、よほどのことがあっても、眼が覚めない。雷、大風、火事のサイレンの音。朝、連れ合いに「ひどかったね」と言われても、「えっ、ほんと!」がほとんどだ。
日中は、にわか雨の予報はあったが、結局雨は降らず、晴れて暖かかった。春の陽射しの中、木蓮が満開だ。移住した年に、苗木を植えたのが、4,5メートルにもなり、毎年多くの花をつけてくれる。25年前は、野原の中の一軒やの様だったが、今は梅、金木犀、モミジなど、いろいろな樹木が、屋根より高くなっている。
時の流れと自然の生命力を思う。
連れ合いが患者会の当番に出かけるので、午前中は出荷を手伝う。午後は、田んぼの水止。湿田で深いところもある田んぼなので、水を張ってから耕さざるを得ない(水がないと機械のタイヤに土がくっ付いて、滑って進めなくなるから)ので耕起を兼ねてやる。一枚は、畔付けも手作業。20a、2枚終わらす。

木蓮の花
 
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寒暖

2008-03-25 19:22:06 | 暮らし
3月25日  後 

この季節は、寒暖の差が激しい。今朝は5度以下の気温で、日中は18度にもなった。野菜や稲の育苗中なので、気を使う。野菜は電熱温床なので夜間の低温の心配はなく、日中の換気に気を配ればよい。稲の場合、ハウス内と言っても、自然状態だから、夜間の気温は外気とほとんど同じだ。極端に低温の場合は、保温のため断熱マットを被せてやらなければならない。
昨晩は、水を張ったこともありマットを被せず済ましてしまった。で、今朝は4度まで下がってしまう。日中は、どんなに換気をしても30度位にはなる。若い苗にはかなりのストレスだろう。水を張ることで、、いくらかは緩衝剤の役割をしてくれると思うのだが。
天気が安定して、寒暖の差が少なく過ぎてくれるのを祈るのみ。

今日も一日、水止。60a強、三枚完了。
相変わらず、鳶の大群が頭上を舞う。20羽以上だった。

そこで、再挑戦(やはり上手くは撮れなかったが)


もう一枚
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育苗

2008-03-24 19:29:15 | 米作り
3月24日  後 

明け方から降り始めた雨は、時折強くなったり、昼過ぎまで続く。一時をすぎると、上がり、ぱっと陽が差して、暖かくなる。すぐに曇り空に変わり、夕方は少しひんやりする。
種蒔から二週間。稲の苗は順調に育っている。今年は天気もよく、暖かい日が続いたので、発芽も早く、揃いも良い。早めにシルバーポリを取ることが出来たので、徒長しすぎの苗も少ない。
稲は葉の枚数で生育段階を決める。一枚目の葉が出きったときを1葉齢。今の状態は1.5葉齢。苗代に水を張る。苗代はポリシートでプール状態にしてある。プール育苗といわれているやり方だ。
一般に育苗は、苗箱をハウスに並べて畑状態で育てる。土が乾くと散水する。このやり方だと、細菌性の病気が出やすい。だから、床土に殺菌剤を混合する。苗箱も殺菌消毒するように指導されている。
私たちは、本田の除草剤はやむを得ず使うが、他の農薬は使わない(種籾の消毒に微生物農薬を使うが)。水田状態で育苗すると細菌性の病気はかなり防げる。十数年前、プール育苗を知りすぐ飛びついた。以後、病気にかなりやられた事もあったが、何とか無農薬育苗を続けてこれたのは、水のおかげだ。
また、この育苗だと、散水の必要はない。400枚もの苗箱に水をたっぷり吸わせるには、一時間くらいはかかる。天気のよい日が続くと、毎日必要な作業だ。二十日間も、続くとかなりの作業量になる。プール育苗は効率的育苗でもある。

ハウス内の苗代


午前中は野菜の移植用のポットの土入れ。連れ合いは、そのポットに、ピーマンなどを移植する。
午後は雨が上がったので、田んぼの水止。15a、2枚完了。
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農家組合

2008-03-23 19:46:12 | 暮らし
3月23日 

今日は年一回の農家組合の総会だ。農家組合は農業協同組合の下請け的組織だ。政府の管理下の米の流通、肥料等の販売、全てこの農家組合が間に入って地域をまとめてきた。しかし、いまや、それだけの力は農協にない。肥料等も農協以外で安くよいものも手に入る。ただ慣例として続いているのかもしれない。
しかし、こういう集まりで地域の人間が一堂に会して、いろいろ話し合うことは、よいことだと思う。
昼過ぎから、陽が落ちるまで、ただただ、飲み、時はすぎていった。
午前中は、条件の悪い田んぼの、草刈。草燃し。

田んぼの畔の陽だまりには、スミレが


もう一枚
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鳶と烏

2008-03-22 20:26:06 | 田んぼ
3月22日 

昨日に引き続き田んぼの水止。昨日とはうって変わって、春の陽射しが暖かく、快適に作業できた。水持ちがあまりよくない田んぼだったことと、小さい田んぼだったので、40a弱、6枚を済ます。
以前にも、田畑を耕していると、野鳥が来て土の中の虫を食べることを書いた。今日は、烏と鳶がやってきた。水を入れた田んぼを耕すと、土の中のオケラ(昆虫ですが知っていますか)がびっくりして出てきて、水面を泳ぎ、岸に逃げようとする。このオケラが彼らのねらいだ。
まず、烏がやってくる。鳥の中でも頭がよく、すぐ学習することは知られている。彼らは、オケラを見つけると、田んぼの中に飛び降り、嘴でつまんで飲み込む。トラクターが1メートル位近づいても平気だ。田んぼの中をピョンピョン跳ね歩く。
しばらくすると、鳶も気が付いて降りてくる。彼らは烏より警戒心が強い。トラクターの走る田んぼの上を舞っている。降りるとしても、木の上とか、離れた畔の上。オケラの取り方も烏と違う。鋭い眼で見つけると、空中からサーと滑空して、水面を泳ぐオケラを足でつかみ、舞い上がり、木の枝か、畔に降りて口に入れる。
その姿は、まさに「かっこいい」。ほんの2、3メートルの間近で、鳶の猟を見れるのだから。
しかし、今日のように、20羽近くの鳶が、頭上を舞い、畔に並ぶ様は、少しの怖さも感じる。なにしろ、オケラを捕まえに滑空するのは、頭のすぐ上で、風圧が伝わってくるから。瞬間的に首を竦めてしまうほどだ。
一日中、楽しみながら仕事が出来た。

畔に降りた鳶


上の田んぼの畔の鳶(小さいけど)


よく見ると何羽かの鳶が
コメント (1)
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