宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

花粉のピークに入りました(その9)

2013年03月12日 22時46分53秒 | 花粉症
このところの気温の上下の激しさに、身体がついていかないと感じる方は多いと少なくないのではないでしょうか。

街を歩く人々の衣服が、真冬のダウンだったり、軽装だったりと、ばらばらですね

さて。

この数年ではっきりと気づいたことがあります。
それは。
以前、花粉症は成人の病気と言われていたのですが、いまやそれは違うということです。

数年前から、小さいお子様の花粉症が増加してきたことはわかっていましたが。
いまや、0歳児にも花粉症と思われる症状がみられるのです。
ベビーカーでお散歩に行った後などに、目やにが出たり目の周りをこすったり、ほほや首などに湿疹がでたりします。

さらに。
花粉症は高齢になると自然に治るとも考えられていましたが。
実際は、違いますね。
最近は、70台や80台の年齢の方でもひどい花粉症の方が少なくありません。

つまり、すべての年齢に花粉アレルギーはみられるようになってきたのです

これは、特に都会に住む人々に多く発症しています。
つまり。
都会の暮らし・・・・・車の排気ガス、アスファルトや鉄筋コンクリートに囲まれた生活、エアコン過剰の暮らし。
こういう生活環境が、鼻炎や喘息、皮膚炎などのアレルギーを引き起こしている原因のひとつだと思われます。

都会に住む以上、避けられないこともあると思います。
ですから、少しでも原因を少なくする工夫が大切です

そこで、くり返しになりますが、私のオススメは。
過剰暖房を控えるようにすることです。
特に、エアコンやファンヒーターなどの、温風の出る暖房器具は、ドライアイや鼻の乾きや皮膚の乾燥を引き起こします。

先日、ある患者さんがこれを裏付けることをおっしゃいました。
「以前、こたつの生活をしていた時は大丈夫だったのですが、昨年からエアコンを使い始めたら、今年からいきなり花粉症になりました。」
というのです。
そして。
「エアコンの生活にしてから、やけに鼻が乾くのです。」
ともおっしゃいました。
充分、こういうことは考えられるのですね。

ついでに言えば。
私はピアス反対派です。
都会にくらす現代人はアレルギーになりやすく、ピアスは金属アレルギーを起こしやすいリスクがあると思います。
最近は金のアレルギーもあると言いますから、金属を皮膚の中に通すのは危険ですね。
シリコンピアスなら良いですが、ずっとシリコンのみ使うくらいなら、可愛いイヤリングの方が楽しめると思うのですが。

今日は暖かい日で花粉飛散は多かったですが、風があまり吹かなかったので、ちょっとほっとしましたね



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