宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

ヒノキ花粉症(その4)

2011年04月19日 20時24分12秒 | 花粉症
今日は暖かくなるという予報でしたが、寒い一日でした

天気予報を信じて、薄着で出掛けたので、寒い思いをしました。
こういう時期に風邪をひきやすいのです。
インフルエンザも流行りはじめたというニュースもあります。
体調にはくれぐれもお気をつけ下さい。

さて。

今日は、かなりの患者さんが同じ症状でした。
多くのかたが、「数日から一週間前から、急に皮膚が乾燥してかゆい」とおっしゃいました。

確かに空気は乾燥していました。
でも、ちょっとおかしいですね。
冬に乾燥するのなら、空気の乾燥のせいで説明がつきます。
でも、一週間前から乾燥肌になるのは、おかしな感じです。

なぜなら。

4月に入って、気温は徐々に上昇し、節電も合わせて、暖房の使用は確実に減っているはずです。
ですから、暖房のせいで乾燥することはありえません。
春は風がよく吹くので、ほこりも多く、ほこりにまみれて皮膚が乾燥することはもちろんあります。

でも、実は、肌はただ単に乾燥しているのではないのです。
実は、湿疹や皮膚炎をおこしており、その結果として肌は乾燥しているのです。

原因は、一週間ほど前から飛散が増加しているヒノキ花粉を主とする花粉なのです。

単なる乾燥肌ではないので、ベビーオイルや乳液などでは治りにくいです。
しっかりと適切な治療が必要です

ヒノキ花粉の飛散ピークは4月末です。
これからの注意が必要ですね。

今年はスギ花粉もヒノキ花粉も飛散が多いのですが、地震などのニュースに隠れてしまい情報が伝わりませんでした。
でも、やはり結構多く飛んでいるので、皆さま、ご注意下さいね



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