宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

なぜ、一年中保湿ケア?

2012年03月06日 17時43分56秒 | スキンケア
空気に春を感じます。

昨日まで、きんきんするような緊張する冷たい風が感じられたのに、今日はほわりとする柔らかい風がふいています。
気温は、けっこう上昇しました
そろそろスギ花粉の飛散が心配です。

さて。
私は、かなり昔から保湿マニアで、大学病院に勤務していた頃から、保湿を研究してきました。
きっかけは、私自身が若い頃から乾燥肌で悩んでいたからです。
どの季節にどのようなタイプの保湿を選べば快適かを、自分の肌でいろいろ試してきました。

自分の肌でいろいろ試しているうちに、保湿を効果的に行うと、皮膚は丈夫でかぶれにくくまた外見もキレイに見えることを実感しました。
そこで、大学でも、いろいろな患者さんに、保湿を勧め、いろいろと効果を調べてきたわけです。
すると、保湿を一所懸命行っている患者さんの方が、アトピー性皮膚炎でも湿疹でも治りやすいことに気づきました。

最近は、アトピー性皮膚炎だけでなく、ニキビやその他さまざまな皮膚炎に、保湿ケアが有効なことがわかっています。

都会は、一年中、乾燥肌の原因があります。
夏はクーラー、冬はエアコン。
道路はアスファルトで、雨が降っても湿度を保つことがなくすぐに乾いてしまいます。
今年のように寒さの厳しい冬は、ホットカーペットやファンヒーターなどを長時間つけてしまい、お子様が全身がさがさという方が特に多かったようです。
お子様は、大人より体積も表面積も小さく、同じ環境でも早く乾燥してしまいます。
ですから、当然、乾燥性の湿疹もすごく多い冬でした。

夏、アセモに悩むお子様は、実は、乾燥肌がベースにあります。
すごい汗っかきでも湿疹が出ないお子様もいれば、ちょっと汗かくと全身がぶつぶつになる・・ということもありますね。
これは、汗の量でなく、元々の乾燥した肌質があると、アセモができやすいわけですね。

ですから、私は、一年中の保湿ケアをオススメしています。
冬はしっとりするクリームタイプ、夏はローションタイプなど、使い分けて快適にケアをしていきましょう

保湿はしすぎていけないことはないんです。
ケアをし続けると、だんだん丈夫な肌になっていきますよ
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