宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

治療のコツ

2011年04月25日 16時35分59秒 | 診断と治療
さわやかな快晴になりました。

雨が降ったおかげで、深緑の勢いが一気に増してとてもそのみどり色が鮮やかです

大学通りは、木々の緑だけではなく、道沿いの様々な草や花がにぎやかに咲いています。

春らしい風景になりました

さて。

最近、ちょっと興味ぶかいことが続けてありました
それは。
手の湿疹や顔の湿疹の患者さんで、長引いてくりかえしている方々なのですが・・。
私が診察時に
「これは、ひどいですね。しっかり治さないとダメですよ」
と申し上げた時に
「ひどいと言われてほっとしました。やっとひどいといわれました。」
とおっしゃったのです。

ひどい・・・とお話しして、喜ばれたのは、何故でしょう?。

その方々の湿疹は、手の指の湿疹や、まぶたの湿疹や口のまわりの湿疹でした。
いずれも、湿疹の部位は小さな範囲です。
でも、慢性化しており、治りにくくひどいのです。

この様に、一見小さな範囲の湿疹の方々は、これまでちょっと軽視されていた傾向があったのかもしれません。
単に塗り薬をもらって、それで治療が終わってしまったと言われた方もいました。
でも、それで上手に治ってしまう方はもちろんたくさんいるのです。
でも。
中には、くり返しくり返し、何年にもわたり再発を起こしている方がいるのですね。

こういう方々が
「やっと、ひどいと言ってもらえました。」
という言葉には、治らないことに悩まれていた気持ちが込められているわけですね。

確かに、ひどい・・・という認識が、患者さんにも医者にも大切です。
しつこい、再発を繰り返す湿疹には、それなりに治療もてこずるのです。
ですから、きちんと治しきるまで、通院が必要です

他人からは、たいしたことはない・・とも見える小さな範囲の湿疹でも、本人にしてみると悩ましい・・ということもありますね。

しっかりと、治しましょうね
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