宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

汗のトラブルの続き

2014年08月02日 23時02分58秒 | 診断と治療
今日は土曜日の診療なので、混雑気味なのはいつもの傾向ではありますが。

それにしても、アセモや汗による皮膚トラブルがとても多いことに、今更ながら驚きます

私が子供の頃、夏休みの暑さはだいたい30度くらいだったような記憶があります。
32度になるととても暑い。
34度はかなり暑い日だったと記憶しています。

でも。

毎日の天気予報を見ると、連日34度以上です。
もう、35度や36度でもそれほど驚かないというか、むしろややあきらめの心境
テレビでは当たり前のように連日熱中症の警告をしていますね。

そして。
問題なのは、天気予報で発表している気温ではなく、実際はもっとずっと暑いということです。
なぜなら、アスファルトの照り返しは強烈で、地面に近いところは40度以上なのですね。
また、都会の生活では木陰が少なくなっており、昔に比べ暑さをしのげるところが少ないのです。

そんな環境の大きな変化によって、当然たくさんの汗がでます。
アセモがでるのは当然かと思います。
でも、その汗を室内のクーラーで乾かしてしまい、乾燥した肌に古い汗の汚い成分が刺激して、ひどい肌荒れをおこします

室内に入ったら、まずは濡れたタオルで汗をふいたり、あるいは水洗いをしてください。
その後、乾いたタオルでそっと水分を拭き取りましょう。

シャワーを浴びてその後保湿ケアをすればもっと良いですね

都会の夏は過酷ですね
ご自分の肌にあった汗ケアをして、なるべく汗のトラブルを少なくしたいものです。

なお。
昔よく使われたシッカロールやベビーパウダーなどは、肌の乾燥を招くので、あまりオススメはしません。
また。
汗を減らすパウダーインスプレーやパウダーインローションなどは、敏感肌の方にとっては刺激が強くかぶれる場合があります。

最近、クーラーの室内の湿度を測定したら、なんと36パーセントでした。
この湿度は、真冬の湿度とほぼ同じで、砂漠並です
冷房による乾燥肌も、見過ごせませんね。

私は、毎日、シャワーで汗を流した後は、保湿クリームを塗ります。
真冬に使っていたものと同じクリームなので、けっこうべたつきますが、クーラーの室内にいると私には丁度良いように思います

自分の肌にあったスキンケアを見つけましょう




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