宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

体重増加による皮膚病

2013年07月17日 19時10分18秒 | 診断と治療
今日は、すごく涼しく感じました。

ほっとしましたが、一方で、急激な気温の変化に身体がついていかないように感じます

明日は、またもや、猛暑が戻ってくるそうです。
今のうちから、夏ばてする気まんまん・・・の私です。

さて。

今日は、ちょっと変わった切り口から、皮膚病を考えましょう。
それは。
体重増加の皮膚への影響です。

つまり。
簡単に言えば、比較的短期間に太った場合皮膚に何がおこるか・・ということです。

成長期に急激に体重が増加すると、わきや太ももの内側、ひざ裏などに、赤い線がたくさんでてくることがあります。
これは思春期線条というもので、急激に皮下脂肪が増えて組織が断裂したような状態になり、赤い線条ができます。
痛くもかゆくもありませんが、いったんできると消えにくいものです。
妊娠線と同じようなものですね。

太ってわきや股が接触しやすくなり、アセモや股ずれなどができやすくなることがあります。
特に、今年のように、夏の暑さが厳しいと、汗の量も増えてできやすくなります。

体重増加により、足も大きくなり、靴に接触する部分が変化し、タコや魚の目、靴ずれができやすくなることもあります。
靴のサイズが合わなくなっていますが、案外靴は買い換えることがないので、トラブルが起こっても無頓着になりがちです。

太ると汗の量が増えて、汗によるアセモや湿疹、下着の締め付けのかぶれ、じんましんなどがひどくなることもよくあります。
下着のサイズや素材にも気を配ってほしいと思います。

明日から、また、暑さが厳しくなりそうです。
下着や衣服の素材やサイズにも気を配り、少しでも快適にお過ごしください


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