宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

夏の顔の肌トラブル

2013年07月05日 20時01分29秒 | スキンケア
厳しい夏が近づいていることを感じる蒸し暑さを感じる一日でした

突然ですが、木陰が好きです。
木陰は厳しい日差しを防いでくれるだけでなく、温度も下げる効果があります。
また、葉と葉の間からこぼれ落ちる木漏れ日が、吹く風で不規則にちらちらと動き、視覚から入る音楽のようでとても楽しいです

都心はアスファルトばかりで木陰が無く、日差しを防ぐのは日傘になります。
日傘では木陰で感じるあのリラックス効果が得られませんね。
真夏の都会は、厳しい暑さに心も渇かされる気がします。

さて。

夏の顔の肌は、とかくバランスを崩しやすいようです。
このところ、それを感じるご相談が急増しています。

顔がべたつく・・・・・のに、かさつく。
赤くなったり、かゆくなる。
ニキビが増えてくるのに、かさつきも感じる。
ぶつぶつやざらざらを感じる。
妙に脂っぽい。
さわるとごわつきを感じる。

これらは、みんな、患者さんのご相談の内容です。

夏は、顔に汗をかきやすくべたべたねばねばします。
あぶらっぽく感じる方も多いです。
そのため、石けんで何度もあらったり、ごしごしとこすったり、アルコールで拭いたりします。
でも、これをやりすぎると、その結果逆にかさつき、その後いっそう皮脂が増加したりします。

ウォータープルーフの強いひやけ止めで、かぶれたりかさついたりして来院される方もけっこう多いです。
かぶれたのか、ひやけしたのか、わからなくなってしまった方もいました。

その方によって肌質も原因も異なりますので、一言でまとめることは難しいのですが。

大切なことは、やりすぎないこと。
石けんで洗いすぎない。
こすりすぎない。
強いひやけ止めをつかいすぎない。
あわてていろいろな薬を塗りたくらない。
できたニキビをつぶしたりしない。
ぶつぶつをかくそうとファンデーションを塗りすぎない。

夏は汗や脂で肌のトラブルが起こりやすいです。
でも。
あちついて。
あわてないで。
まずはシンプルに考えましょう。

安全な石けんをよく泡立てて、やさしく丁寧に洗顔。
その後、タオルでやさしく押し拭き。
アルコールの入っていない保湿化粧水をたっぷりと塗る。
乳液やクリームを塗って、保湿ケアをする。

どんなトラブルでも、とりあえず、こういったシンプルな、でもオールマイティなスキンケアを行うと、肌は落ち着くと思います。
細かいアドバイスは、その方の肌を見てからになりますから、ご相談ください



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