宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

1月のまとめ

2011年01月31日 21時01分05秒 | 診断と治療
はやいもので、もう1月が終わります。

今年の1月は、雨も雪も降らずひどい乾燥が続いています。
また、平年より寒さも厳しいようです。

1月に目立っていた病気についてまとめてみましょう。

まず、何より目立ったのは、年齢に関係なく全般にみられた乾燥肌です。
昔は、乾燥肌というと、高齢の方にのみにみられたようですが、現代は生活様式の変化に伴い、変わってきています。
赤ちゃんや乳幼児にとくにひどい乾燥肌がみられます。
これは、室内全体を暖める暖房の使用に伴って増加しています。
女性の顔や首にも、強い乾燥がみられます。
男性は、乾燥のためひげ剃り負けをおこしやすくなっています。

最近、花粉症を発症している方が増加しています。
まだまだと油断している方もいらっしゃいますが、実は花粉はそこそこの量が飛び始めています。
いったん症状がでてしまうと、マイルドな薬が効きません。
まだ症状が出ていないうちに、予防内服をはじめることをお奨めします

今年の冬は、とくに寒さが厳しいせいか、しもやけの患者さんが多いです。
冷えだけの人、変色とかゆみのみの方は、まだ軽いので、漢方薬の内服やマッサージクリームの処方をします。
しかし、ひどく腫れてしまった方や、皮膚が崩れてじゅくじゅくヤケドのようになって来院される方もいます
この場合は、強力な治療が必要になります。
今年は、耳たぶのしもやけの患者さんも少なくありません

この乾燥と寒さは、まだしばらく続くようです。
保湿ケアや、寒さ対策などにお気をつけください

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