みどりの野原

野原の便り

4月20日 ① 平群

2011年04月20日 | Weblog
昆虫部会の下見に同行 道案内をする。
お天気が悪い上に寒い。幸いにもほとんど雨が降らなかったのは助かった。

野道はウマノアシガタやアザミやヒメオドリコソウなどいろいろ咲いていて、ベニシジミ・ヤマトシジミ・モンシロチョウ・キチョウ・ナナホシテントウなど見られたが、寒いので動きは悪い。

ケイオウザクラはすっかり終わって、ウワミズザクラが咲きかけていた。

アオモジの花はまだ咲き残っているものもある。
雌木に種が出来るのはもう少し先のよう。種を見てみたい。


帰り道にはカズミザクラか? 花をいっぱい付けた桜があった。

本番の日は私は参加できないが、晴れて暖かくなって虫たちがたくさん見れるように祈る。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月19日 中池見湿原

2011年04月19日 | Weblog
春の関西ワンデイキップを地元駅から使って行こうとすると、近鉄で行くよりも1時間早く出ることになる。交通費を倹約しようとしたら仕方ない。朝6時前に家を出た。雨に備えて雨靴で。
大阪の2人と合流して10:30中池見人と自然のふれあいの里の入口に着く。

カモシカ出没中の看板 カモシカなら会いたいなあ。クマもいるらしい。

 
イカリソウが歓迎してくれた。トキワイカリソウとのこと。白・薄いピンク~濃い紅色
         
 
何これ? 見たこともないスミレ。キョがすご~く長い。「ナガハシスミレ」と頭に浮かぶ。
それで正解だった。名前は聞いたことがあるけれど初めて見た。変わったスミレがあるものだ。


入り口から見た湿原 右手にウェットランドミュージアム 左手に敦賀の農家(移築したもの)がある。木道が湿原の中をジグザグと走っている。

ウェットランドミュージアムに寄ってから湿原の木道を歩きかけたら、ここで活動しておられるSさんが来られ、後ろ谷手前まで案内してくださった。


湿原にはサワオグルマが咲いていた。「今年は約1カ月遅れてます。例年なら一面まっ黄色です」とのこと。ミツガシワも咲いていた。今日も少し寒い。

中池見湿原は周りを山に囲まれた山間盆地で、谷底部分には泥炭や粘土質の砂礫が堆積しているとのことで、山からの湧水と雨水以外に流れ込む川はないそうだ。
広さは26ha。堆積した泥炭層は40mを超えるといわれ、古いものは5~7万年前のものであることがわかっている。
江戸時代にはこの沼地を開拓して田んぼが開かれたが、泥深く大変な苦労だったようだ。
環境省の「日本の重要湿地500」にも選定され、貴重な動植物が生息する。

後ろ谷はOさんの案内で回る。昔は棚田になっていたらしい。

 
       イワナシ            オオタチツボスミレ

セイタカタンポポというのもあった。今は普通のタンポポと変わらないように見えるが、もう少しすると茎が長く伸びるのだそうだ。見てみたいなあ。

帰ってきて、小屋でお弁当を食べた。Sさんが湧き水を沸かしてコーヒーを入れてくださった。

午後は中池見へは18回とか19回目だとかいうOさんの案内で回る。
私は4回目かな?

深い泥沼のため沈まない工夫がしてある。

 
木道の基礎部分には三方から斜めに長さ4mのジュラルミンの?杭を入れて沈下を防いでいる。

 
道の下にはシートを敷いて沈まないようにしてあるとのことだが、水に浸かって通れないところもあった。木の板を渡したう回路を通る。

山沿いには土を取った跡がある。田んぼへ入れたそうだ。稲の株も耕してしまわず、田の中へ踏み込んだり・・それでも農機が沈んでしまったりしたのだそうだ。
田んぼの作業には田舟・田下駄といった深田独特の農具を使って工夫したという。

水溜まりの中には木の株が見える。根木といい、最終氷期 7万年ぐらい前に林をなしていたスギなどの根が腐らずに残っていて、農業するには機械に引っかかって邪魔だが、根木を残さないと底なし沼のようになるので残してあるとのこと。 昔の人の苦労がしのばれる。
深さ40mの泥炭層・・想像できない。

 
湿原は手を入れることで維持されてきた。一部田んぼにしてある所もある。ヨシを刈ることでいろんな植物も出てくる。

いくつものグループが湿原の保全に関わっておられ、「持ち込まない。持ち出さない」方針で
多様な生物が棲む貴重な場所を守っておられる。
チュウサギやアオサギ、他にも何種かの鳥がいた。ヨシに止まった鳥はセンターに帰って調べたらノビタキの♂と♀だった。

 
絶滅危惧種のオオアカウキクサ(左)やデンジソウ(右)
所で・・平地の池や湿地などにはびこる「アゾラ」と絶滅危惧種の「オオアカウキクサ」はどこが違うのかな?


湿地をボーリングしたという湧き水「くもくも仙人の泉」で水を飲んだ。こんな平地で飲める水が湧くと言うのも不思議。

途中雷がなり雨も一時降ったがすぐ止んで、ゆっくり回ることができた。
帰りには駅の近くでOさんおすすめの浜焼きサバをお土産に帰路に着く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月18日 深泥が池 & 京都府立植物園

2011年04月18日 | Weblog
深泥が池
なんでもない小さい池のようだが(9.2ha)池の底の堆積物を調査した結果、14万年前から湿地として存在していたことがわかっているという。
東日本北部の冷温帯に成立するはずの高層湿原が残っていて、温暖な気候のもとに生息する動植物と北方系の動植物がバランスを保ちつつ共存している。
「深泥池生物群集」として天然記念物に指定されている。

帰化植物の繁茂、外来魚の増加などの問題もおこりいろんな団体が保全に努めておられるらしい。

 
    氷河期の生き残りと言われるミツガシワの群落 今が見頃

 
池の3分の1をミズゴケからなる浮島・高層湿原が占める。夏は浮き、冬は沈む。
             周りの山ではコバノミツバツツジが満開 やさしい春の色
池の周りの道は細く歩きにくい所もあるが、いい雰囲気。半分は車道


            バス停付近からの景色

ちょうど来たバスで植物園近くまで。

京都府立植物園

春真っ盛りの植物園を1周

  
      ラショウモンガズラ            ヤマシャクヤク        
    
  
  水辺のサワオグルマ         エンコウソウ

 
ソメイヨシノは終わったが、いろんな桜が満開 思いがけずお花見ができた


タイワンフウ 雄花・雌花が手に取る高さで見られるのも植物園ならでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月17日 橿原神宮~畝傍山 スミレ イソヒヨドリも

2011年04月17日 | Weblog
集合場所の橿原神宮駅前で、「あの鳥は何ですか?」同じ会の会員の男性から尋ねられた。
見ると3mほど離れた植栽の下の草地にヒヨドリ大の鳥。ヒヨドリではない。
背中が青っぽい。こちらへ向けた胸は喜橙色。あれはっ。イソヒヨドリだ。
いつも教えてもらっているわたしが今日は教えてあげたよ。
それにしてもこんな間近で、地面でみるとは・・いつも高~い所でしか見ないのに・・ラッキー。

さて、今日はスミレを観察するというので、楽しみに来た。

橿原神宮の森~畝傍山~ぐるっと回って橿原神宮へ

細かいスゲなどもあったが、アオスゲとノゲ・・え~っとなんだったっけ? ノゲヌカスゲだった。との違いぐらいしか頭に入らない。シダも覚えたいけど・・

いつも悩むスミレは、①コスミレ・②ヒメスミレ・③タチツボスミレ・④ナガバタチツボスミレ・⑤ニオイタチツボスミレ・⑥アリアケスミレ・⑦ツボスミレ・⑧シハイスミレ・⑨ノジスミレ・⑩アオイスミレ・などたくさん見れた。

 
       コスミレ               ヒメスミレ

 
       タチツボスミレ             ナガバタチツボスミレ

 
      ニオイタチツボスミレ           ツボスミレ

 
        シハイスミレ                ノジスミレ


    アオイスミレ 日陰で花なし

 
       アリアケスミレ    帰りに家の近くで見たこれもアリアケスミレ
ずいぶん花の色も違う。

ああそうか・・とわかったつもりでも変異が多いのでなかなかすんなりとはいかない・・

 
     ウワミズザクラ           イヌコハコベ 話題になっていたが、私は確認したことがなかったので、初めて見れて今日の収穫の1つとなった。

みんなのペースについて行くのが大変だったが、他にもいくつかわかったものもあったので来た甲斐があった。

自転車で帰りの途中、参道でモチノキを見つけた。
 
       モチノキ雌花                モチノキ雄花
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月15日 平群 スミレ

2011年04月15日 | Weblog
スミレが気になってほんの短時間 平群へ。

商店街のツバメ・コシアカツバメの巣。 古い巣のままで、まったくツバメの姿が見えない。今年は来ないの?なぜ? 
更地になったところでショベルカーが入っているせい? さみしいな。

 
長楽寺の桜も境内に散り敷いていた。          本堂


    
気になるスミレ4種 スミレ・アリアケスミレの他は? ヒメスミレとノジスミレ?

オヘビイチゴの花は少し少なくなって、キジムシロが満開。ウマノアシガタ・コオニタビラコが満開

タンポポも満開 在来種・外来種・アカミタンポポらしいものもあった。


カンサイタンポポの株に花弁の短い変わった花(奥)もあった。

 
       普通の花             短い花弁の花
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月14日 高松塚周辺

2011年04月14日 | Weblog
里山クラブ 自然観察サークルの例会

吉野への花見客で電車は混んでいた。


公園館裏手の コバノミツバツツジ 今満開

新しくサークルに入った16期生の歓迎会を兼ねて、次回の野草クッキングの下見も兼ねて・・
新サークル長さんのデビューの日でもある。

16期生 8人?9人?ぐらい?参加 男性が多い。

芝生広場を通って食べられる野草・毒の野草を中心に咲いている花を先輩が代わりばんこに説明しながら高松塚まで。

絵本を持ってきて説明の度に確認されたり・・新人さんもすぐにベテランになられるだろう。

高松塚横の高台でお弁当。

午後は今後のイベントの打ち合わせ。
年度替わり直後、立て続けにイベントが2つあり特にサークル長さんは何かと気ぜわしいことだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月12日 琵琶湖1周② 永原~近江中庄 お花見

2011年04月12日 | Weblog
海津大崎の桜に合わせたつもりで今日に計画したが、電車から見た山の上にはまだ白い雪。それに永原駅前はまだしっかりした蕾。ちょっと早すぎたかな?

「海津はもう少し咲いている」という地元のおじさんの言葉に期待をつなぐ。

 
おじさんの言葉通り、歩くうちにだんだん咲いている花が見られるようになった。
湖側よりも道路に張り出した枝がよく咲いている。

 
湖畔に「ノウルシ」のようなひと固まりが・・湿地で近づけず。
                      右)ヤマエンゴサクが一所に咲いていた。      
 
     桜の中に竹生島           カヌーでお花見。気持ちよさそう。
この夏はカヌーをしに行こうと思う。

 
キンクロハジロ・ヒドリガモ・ヨシガモ・ユリカモメ・・など水鳥の群れもいた。
まだ渡らないのかな?

 
4キロにもわたってソメイヨシノが植えられている。桜は老木で太い木が多い。後継ぎの若木を植えた所もあった。(説明には樹齢70年以上とか・・) トンネルがいくつかあり、抜けた所が海津大崎の中心地らしい。

 
      階段を登った大崎寺(大崎観音)からの景色

 
海津大崎は「朝霧・海津大崎の岩礁」として琵琶湖八景のひとつに数えられる景勝地。

土産物屋があり、今までの所よりは人が多いがそれほどでもない。今週末には賑やかになるのだろう。 これぐらい咲いていれば花見をした気分になる。人が少なくてかえってゆっくり見れてよかったかも。

 
海津浜の石積み 家を風雨から守るために江戸時代に作られた石積みが残っている。

海のテラスで休憩し、もうちょっと頑張って近江中庄駅に到着。天気も良くさわやかな花見コースだった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月11日 室生 枝垂れ桜満開 イワツバメ

2011年04月11日 | Weblog
室生駅から室生寺へ。帰りは東海自然歩道を室生駅まで歩く。

 
                大野寺の枝垂れ桜

イワツバメが川のそばを飛びまわっていた。橋の下へと入って行く。腰の白い部分がよく見えた。

きっと橋の下に巣があるに違いない。降りて行って下から覗くと・・

 
やっぱり。いくつも巣があった。時々ツバメが戻ってくる。

その後、岩を伝って対岸へ渡ろうとして、段になっているところに手をかけて登ろうと足を上げた時、濡れていた岩に足が滑りすって~~ん。ゴン! と転んでしまった。 
ゴン は左のお尻と頭・・一瞬の出来事。 
幸いにも打ち身だけで済んだが、頭頂部とお尻が痛い。様子を見ながら歩いたが、歩くたびにお尻が痛い他はまあなんともなさそうで無事一日をこなす。

急がば回れ・・気をつけよ。
 
対岸に時々黄色い花 アブラチャン? クロモジ?   右)クロモジ

 
       西光寺の枝垂れ桜           右)高い所から撮影


    東海自然歩道

  
      ショウジョウバカマ           ミヤマカタバミ

山の上の白い花 望遠鏡で見せてもらってタムシバとわかる。

ニリンソウやジロボウエンゴサクはまだほとんど咲いてなかったが、気になる木も確認し、鳥はイワツバメ・カワガラスがはっきり見れ、枝垂れ桜の競演も・・満足。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月10日 高槻 原地区里山

2011年04月10日 | Weblog
春の一斉調査の1箇所 高槻 原盆地へ。 上田口バス停からスタート。

草や木や昆虫、動物の足跡やフンなど説明を聞いたりルーペで見たり、調査表にチェックも。


ガードレールの内側に付いた模様はカタツムリの食跡 


原盆地の景色 昔は寒天づくりがさかんだったそうだ。


里山への入り口 フェンスはシカ避けらしい。フェンスの外側はササが伸び、内側はササが見事に食べられていた。

利用されなくなった里山は枯れ木も目立った。第2名神(新名称は新名神)が通る予定の木にテープが巻かれていた。この森は分断されるのか?

 
尾根道はコバノミツバツツジの咲く歩きやすい道だ。


    ルリタテハ 2か所で見られた。

 
神峰山寺 勧請縄はシキミを付けてある珍しい形。    右)神峯山寺仁王門

広場で弁当を食べた後、参道から原盆地に向けて下る。
 
オオバベニガシワの蕾とイセリアカイガラムシ メスの卵のう上には白い筋状の綿がかぶさっている。     右)雄花が咲き始めていた

  
第2名神工事中 原盆地や里山はどんなふうに変わって行くのか?
            原大橋(芥川に架かる)からの風景 渓谷とサクラの絶景


レンゲ畑かと思ったら一面のホトケノザ畑

カラスの仲間で「ミヤマガラス」というのを初めて聞いた。今日もそれらしいのがいたがはっきりしなかった。

帰り時間を急いだので一足早くバスに乗った。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月9日 野鳥の話 & 畑

2011年04月09日 | Weblog
午前中は野鳥のDVDを見たり托卵する鳥の話を聞いたり。

DVDに出てきた鳥は40種以上。
姿はわかりやすいものは少しはわかるようになったが、鳴き声ではまだわからない。

托卵する鳥のお話も聞いた。
カッコウ・ホトトギス・・など・・どうして他の鳥に育てさせるなんて知恵が生まれてきたんだろう? 植物でも鳥や動物・・すごいなと思う。

午後は妹と畑へ。
うちの息子が3日前に初めてタケノコを取った。
今日は少しは取れるかと思ったが、3本だけ。初物として妹が持って帰った。

隣の山のタケノコが誰かに盗られたらしい。「まだ自分とこも食べてないのに・・」と言っておられたとか。折れたクワがほおってあったらしい。それで竹藪の周りにテープを張られた。
家の山もちょっとおかしい堀跡があったというので、入り口だけに短いテープを張った。
まあ悪意のある人には効果はないのだけれど・・

テープを張るなどなんかせこいようでいやだけど、かってに侵入されるのは気分のいいものではない。 自分も悪気なくても同じようなことをしないように気をつけよう。

タケノコもないので、すぐはびこるクサイチゴを抜いたり、草花の写真を撮ったりして遊んだ。

 
    土手にキランソウが満開            ムラサキケマン

 
   オニワラビ 「父が葉の部分を取れば食べられるよ」と言っていたが、アクが強そうだし食べない。 右)タケカレハの幼虫 背中の毛は毒毛らしいが今日は放免
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする