memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

漁業抗議船が拘束された    シェットランド

2011-07-23 10:20:01 | 水産・海洋
漁業保護団体シーシェパードの支援者らは本船Sea Shepherd の釈放のために必要な資金を集めようとしている。本船はシェットランドのLerwickで拘束されたもので釈放には140万米ドルが必要とされる(7月21日FUD)

本船はマルタのマグロ蓄養会社 Fish & Fish Ltd の漁具を昨年地中海で破壊したとの申し立てによりスコットランド裁判所が拘束したもの。この際抗議グループ側が数百尾のマグロを逃がすとともに、ダイバーに危害を与えたというもの。本船は拘束される前にはファロー諸島周辺の捕鯨に抗議するために出港するとしていたが拘束されたもの。

シーシェパードは釈放のための金が集まらなければ船は売却されるとし支援者に協力のアピールを行っている。船長のポールワトソンは「スコットランドのLerwickからなたに書いている。旗艦であるSteve Irwinを救うためにあなたの援けが必要である」また彼はFish & Fish社が損害を主張しているが、その証拠が必要であり、魚は違法漁獲ではないかと。

「すでにわれわれは数千のクジラや数えきれないほどの数の海洋生物を救済してきた。しかし直ちに我々の船が戻らなければ、保護に船を向けることができず、クジラは悲劇的に死滅することになると。いまのところマルタの会社によるコメントはないが、マルタ政府は同漁漁業会社は全く合法的であり、書類もすべて整っているという。

底魚漁業新規則 ノルウエー水域

2011-07-23 00:03:57 | 水産・海洋
脆弱な海洋魚種とその生息地はノルウエー政府にとって重要である。新しい底魚漁業に関する規則の導入により、ノルウエーは漁業管理について重要な一歩を踏み出すと漁業沿岸対策省のLisbeth Berg-Hansenは語った。(7月8日FUD)

新規則は国連による脆弱魚種と生息地の確認と保護の呼びかけを実行するものである。加えて我々は地域的な漁業管理の仕組みを行っているが、こうした活動を続け拡大することが重要である。こうした努力は持続可能な漁業についての我々の関与を確かにし、生物多様性の保護を強化するものであると、担当大臣は語った。

新しい規則は遠洋における漁業管理についてのFAOの国際ガイドラインに基づいたもので、適正な漁業管理のための要素やデーター収集の要目についても盛り込んだものである。一般的に言って新しい規則は北東大西洋に適用されている規則に似たものとなっている。漁業および沿岸担当省はノルウエーの経済水域内における底魚漁業の規則、Jan Mayen島周辺の漁業、Svalbard地区の漁業管理を含むもので、新しい規則は本年9月1日より効力を発生する。新しい規則は次の要素を盛り込んでいる。

*漁業海域はふたつのカテゴリーに分割される:既存の漁業エリア(1,000m水深以浅)と新しい海域(1,000m以深)
*漁業区域に関係なく漁船は脆弱な海底生物種であり底に生息するサンゴや海綿などを指標として操業のつど計測する。限界値としては活きているサンゴで60Kg、海綿は800Kgとする。仮に漁獲がこれ以上となった場合は当局にその旨を報告するとともに、現場を離れることが求められる
*数十年にわたって操業が行われてきた既存の漁場においては、生態系に与える影響を認識しながらの操業は可能。しかしより厳しいモニタリングと方向が求められる。
*新しい漁場においては厳しい要求が求められる。新しい漁場で底引き漁具の使用により漁業活動を始めるには漁船は特別な許可を必要とする。また漁業局はその操業にあたってオブザバーの乗船を義務つけている。
FAOによればノルウエーはFAOのガイドラインを実行した最初の国であると。


フランスのトロール漁船を拘束   ノルウエー

2011-07-23 00:00:09 | 水産・海洋
フランスのトロール漁船Grande Hermineがバレンツ海で魚を投棄した容疑でノルウエー沿岸警備隊に拘束された(7月8日BarentsObserver)

本船はSvalbard諸島の漁業保護区域で水曜日に沿岸警備隊の検問を受けた。この船が魚を海中に投棄した疑いがありノルウエー本土のTromsoに寄港させ警察の尋問を受けることになった。