海洋調査船が進水 台湾

台湾は2700総トンの海洋調査船を6月10日高雄港で進水させた。目的は海洋調査および開発能力の向上のためという（6月11SNT）

高雄を母港とする Ocean Researcher Vは, 台湾周辺の生態学、海洋資源、海底調査などに用いられる予定。長さ72.6mの本船は水中ロボットを搭載、水深5000～6000mの海洋底のデータ収集を遠隔操作で行うことが可能。加えて冬場の波浪の中での調査活動も可能となり、操業時間の拡大を図ることができる。台湾がすでに所有している調査船は3隻で300～890トンである。

Ocean Researcher I, II および IIIの3隻はあたらしい本船とともに連携し新時代の台湾の海洋科学と技術のために用いられると国家科学省の Lee Lou-chuang大臣が火曜日の進水式で語った。進水式は高雄の Jong Shyn造船所で行われた。

漁民は海をあきらめない ベトナム

ほとんどのベトナム遠洋漁船の漁民は生計に十分な収入を得られない。しかし海をあきらめることはできず陸の仕事もしながら漁を続ける（6月20日INFO VN）

Ba Ria – Vung Tau省の乾ドックのオーナーHo Ben氏は, 彼のドックにある漁船を見ながらトロールは儲かる商売かという。毎年この時期には損傷した漁船は少ないと、港の船を指さしながらいう。彼の30年間の経験から今はもっとも厳しい時期だという。Vung　Tau市からBinh　Thuan省にかけてどこの沿岸も同じだという。

漁船20隻を所有するDo Ngoc Ducは, 漁に出てもいつも損する事態を漁民は非常に心配しているという。3隻のトロール船のうちの2隻は今年は赤字で、稼ぎのあった1隻の利益では損失をカバーできないという。漁船1隻あたり1か月の操業におよそ12,500-15,000 リッターのデイーゼル燃油を必要とする。その燃油が今年のはじめに比べてリッターあたりVND6,350上昇、その増加分が VND80-95 million (US$4,000-4,750)になるという。

氷代、潤滑油、網漁具、乗組員の賃金などどれも上昇したが、魚の値段はこのところ上がらず、むしろ下落することもあり漁業者の損失は悪化していると彼はいう。Ba Ria – Vung Tau の漁業者Tra Van Beはトロールが最も人気のあった10年前には彼の集落はベトナムで最も豊かであったという。彼の集落のPhuoc Tinhの漁民は数十億ドンの漁船を手に入れた。しかしいまや彼らは持続する損失で破産に陥った。

紛争海域に出漁する漁民のなかには外国船に拿捕され、船を失い、乗組員のために身代金までを負担しなければならないこともあると彼は付言した。しかし、海に出ないで銀行に返済する方法を彼らは持たない。Phuoc Tinhの漁業者のC氏はほとんどの漁民は仲介業者の慈悲に頼っているという。「彼らの言い値では損になるとわかっていても、我々はそれを拒否できない。魚を売ることができなければ、海に戻すしかないからだ」こうした状況にあっても、海に出ることをやめることはない。

Binh Thuanの漁業者Ngo Van Myは先ごろ2隻のトロール船を60億ドンで購入した。その彼は投資を回収できるかどうか心配している。 しかし、漁業が彼の人生の一部であれば、ほかの道を選ぶことはできない。Phuoc Tinhの漁船の持ち主の中には破産した者もいて、彼らはほかの漁船に乗って漁に出ている。Kieng　Giang省の漁業者Huynh Van Caoは,遠洋漁業は多くの問題に直面しているが、人々は漁船を買っているという。 「我々は生計のために海にへばりつくしかない。ほかの仕事は知らないからだ」と。

ロシア漁船を拘束 Svalbard諸島

"Anatoly Palace" と "Boris Zaitsev,"の乗組員が 漁業法違反で拘束され。ノルウエー検査官はロシア人漁業者が小型や傷ついた魚の一部を刻み、海に投棄したものとみている。（6月21日ロシア漁業者新聞）

この行為はノルウエー法に違反するため、両漁船はTromso港に連行された。操作は地元警察により行われる。今回の事案は今年になって2度目のノルウエー漁業者の逮捕である。以前のものは4月であったが、その際には船主と船長に2万米ドルの罰金が科せられた。

"Fishing Gazette"紙は ムルマンスクトロール船団の Nicholas Carlin常務理事のコメントを載せている。「魚資源にたいし小規模な損害を与え、魚を冷蔵することなく、刻んで廃棄した嫌疑がかかった」と。両船Anatoly Palace "と Boris Zaitsev, "は尋問を受けるが罰金となれば銀行補償が必要であると。