ベトナム漁民124人が足止め フィリッピン

ベトナム南東部のBinh Thuan 省の漁船7隻の漁民が10日前からフィリッピンで足止めを食らっている（7月12日TNN）

Phu　Quy地区のTruong Thi Hoaはこれらの漁船の一隻の船長であるPham Hongと電話で連絡をとったとThanh Nien紙に伝えた。電話は7月9日にあり漁船がフィリピン海洋警察に拘束されたと。これら漁船はホーチミン市のLong Hai社との契約でフィリッピン海域に出漁したもので、漁獲は後刻フィリッピン国内で販売する予定であった。

漁船が漁獲物を積んでフィリピンの港に入ると、地元警察がフィリッピン国法に適合しない書類であると伝えたという。警察は1.2万ドルの罰金支払いを命じ、これができなければ収監するとした。漁民らは警察により良好に扱われてはいるが、船上の渉猟や真水が底をついたと、Hoaさんは話した。

「漁民らはフィリッピンのベトナム大使館による助けを待っている。7隻の漁船のオーナーはすでに会社に対し金を支払った」と彼女はいう。月曜日午後Thanh Nien の記者がホーチミン市第4地区のLong Hai社を訪ねたが役員は不在で携帯電話でのみ連絡が取れたという。Binh Thuan地区人民委員会のLe Tien Phuongはフィリピン当局に対し漁民の帰還のため外務省の働きかけを要請した。同氏によればLong Hai社は無責任であるとして罰せられるであろうと。

海賊が漁網を盗んだ マレーシア

マレーシアの海事執行局MMEAのMuar-Batu Pahat漁業者協会は漁業局や関係機関に海の治安の増強を呼びかけた（7月7日newstraitstimes）

協会の代表であるSer Boon Huat氏によれば武装しスピードボートに乗った男らがジョホールとマラッカの西海岸で99件の網漁具、金額にしてRM126,800リンギット（邦貨換算340万円）相当を漁船から暗闇に乗じて盗み取ったという。盗賊はロープから網漁具を切り離し自分らの船に積み込み逃げ去ったという。Ser氏によれば先月にはTanjung Tohor, Batu Pahatの各地で網漁具39件RM46,800相当が盗まれているという。
7月2日にはPulau Besar, Malaccaで2隻の船が網漁具60件RM80,000を盗まれたという。そこでSer氏は当局に漁場の監視強化を呼びかけている。また同氏は漁業者に対して出漁の際には携帯電話を持つよう呼びかけている。漁民らはグループで出漁し相互の距離は短いという。海賊の襲撃は通常は深夜か夜明けで、漁民の監視が必要という。このためには5人お漁業者が乗った監視ボート2隻が少なくとも必要であると。