memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

中国の漁業侵略を抗議   ベトナム

2011-07-06 16:05:44 | 水産・海洋
漁業活動での中国とベトナムの間の緊張が高まっている、そしてこれは供給にも影響している(6月21日FUD)

ベトナムの100社以上の漁業会社が水産物加工や輸出を停止している。この理由はベトナム漁船の活動を中国が妨害しているためであると。また中国の魚業者がベトナムの水産物市場で大量の買い付けを果敢に行っているという。ベトナムは水産物輸出国であり主に養殖なまずpangasiusを英国、欧州、米国に輸出している。ウエブサイトのVietnamNet Bridgeによれば、VASEPによる会議がホーチミン市で開かれ、ベトナムの水産物加工業者が深刻な原料不足に直面しているという。この原因は中国魚商社が漁港あるいは洋上で直接買い付けを行っているためという。

輸出協会のNguyen Thi Thu Sac氏によれば東海における最近の中国の活動により出港できない。中国の船に乗った洋上買い付けに来た中国商人に邪魔されるためという。陸上でも中国人が魚を買いあさり、このために魚価も上昇している。VietnamNet BridgeによればDai Thuan社の Pham Xuan Nam氏は「中国人がやってきて注文し、そのまま中国に持ち帰る」という。
この2国間の状況は初めての状況ではない。中国側は東南アジアの漁業に力を入れるとともに石油資源も狙っている。

マダラの復活計画    欧州

2011-07-06 16:05:08 | 水産・海洋
以前より北海マダラ資源の北西水域、欧州漁獲水域での資源が脅威にさらされている(6月22日FUD)

こうした海域での資源の漁獲過剰についてEU共通漁業政策1983年、さらに最近では2004年に“マダラ回復計画”が長期管理計画として資源増加の対策として導入されている。

マダラ回復計画は欧州の漁業者の操業可能時間に制約を取り決めるとともに漁獲枠TAC許容量を設定している。この計画が現在見直しの対象となっている。地方と集落の調査研究所CCRIはマダラ回復計画の社会経済的影響についての調査を実行した。この調査はEC海事漁業委員会と北海地区助言審議会NSRACおよび北西水域助言審議会NEE-RACの共同で行われたものでマダラ資源計画の将来に関し討議結果を発表する。本件調査の実行に当たりCCRIはできるだけ多くの漁業者からマダラ回復計画による影響と政策をいかに改善すべきかについての意見集約を必要とする。

CCRIの先任調査担当のJohn Powell博士は「このプロジェクトにより、マダラ回復計画についての漁業者の体験を知り、それがどのように仕事に影響しているかを聴取する。加えてこれからの改善を如何にすべきかの意見集約をする」と。CCRIは漁業者に対して電話でのインタビューをおこなうか、オンラインによる質問状の形式をとるが、英語とフランス語双方での利用が可能である。