memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

漁船廃棄は遅れている    EU報告

2011-07-12 11:41:00 | 水産・海洋
共通漁業政策CFP報告の中でEU委員会ECは漁船のEUによるスクラップが非常に遅れていると述べ、EU域内の漁船は容量超過であると(6月27日FUD)

EU幹部はCFPの根本的な改革は“持続可能な解決”と「状況変化を確実にし、 あわせてEUの漁業部門を経済的に実行可能にすること」であると述べた。

スペインについてはEU委員会は漁業活動と漁船数が適合していない状況にあることの情報を開示していないことを非難した。2009年66隻の漁船がスクラップされその総トン数合計は4,949トンであった。ほかの85隻は船団に残りトン数は1,000総トンである。この年、EU漁船団の平均的減少率は前年比で2~3%であった。
同報告によれば「能力減殺の比率は技術革新によっても補償される。現在の政策の政策の変更がなければ能力過剰を短期間に解消することは難しい」 「公的機関の支援による廃棄は2009年は2008年対比で10%進んだ」

水産物展示に群がる中国人バイヤー   ベトナム

2011-07-12 08:14:39 | 

ベトナムの水産物各社はVietfish 2011国際シーフード展示会(6月28~30日)に参加した中国人バイヤーの多さに驚いている.中国の需要増大により水産物製品を求めて多くの中国人バイヤーが参加したもの7月4日INFOVN)

<中国は何でも欲しい>
中国人バイヤーは35社からのもので、水産物を求めてVietfish展示会に早くから参加している。これら中国人バイヤーの数は従来からの市場であるEU,米国、ロシアなどからのバイヤーよりも数が多い。この予期しなかった状況にベトナム各社は通訳の手配がつかず困惑しているところもあった。展示会が開催されるや中国Yun Ping社の会長Lin Dai Yunはその夫人とともにHai Nam社の展示に向かった。中国標準語でYun氏はHai Nam社の通訳に対し「我々は海産魚、エビ、スルメイカ、乾燥したエイやカタクチイワシなどを毎月5~7コンテナ欲しい」と語った。

Yun氏はベトナムのHai Nam社の役員 Nguyen Thi Thu Sacに対し, 自分は水産物貿易、加工会社、ファストフードなどの子会社20社を経営しているといい、Hai Nam社の製品に対し満足を示したという。 「中国での水産物需要は非常に高い、よって我々は原料であれ加工製品であれ無制限に必要だ」と語り今後の折衝をEメイルで行うことを約束した。
Yun氏だけではない。Vietfishの初日にはあまた多くの中国人バイヤーが押しかけその出現は異様にさえ見えた。一人での来場のほかにバイヤーらは2~3人のグループでバッグを肩にしてベトナム製品を指さし、質問をする。

Sac氏によれば,ベトナム各社の取引先は欧州、米国、ロシアなどで主要取引先としてはアジアの韓国や日本であり中国は数が少なかった。よって、中国人バイヤーの大挙出現に驚きを隠せない。ベトナム語と中国語の通訳不足にまで陥ったという。
Hai Nam社の後はYun氏ら3人はサイゴンのThe He Moi社で貝類冷凍、イカ、カキなどの商談をした。このVietfish訪問の旅で中国の江蘇省の会社専務 Zi San氏はブラックタイガー、バナメイ・エビの供給について調査。Incomfish社の上級役員Nguyen Tan Hyに毎週40トンの冷凍物の輸入をすると結論を出したという。

<中国は国境貿易を望む>
6月28日の商談会では、多くの中国人バイヤーが大量の水産物を買い付けることぉ確約した。VASEPの事務局長のTruong Dinh Hoe氏はベトナム各社は中国との持続的な取引を望んでいる。VASEPは北京と上海訪問を今年第4四半期に計画,商談の機会を持ちたいという。現在、ベトナムは毎年およそ50億ドルの水産物輸出を行っている。そのなかでけ対中国向けは数億ドルにとどまっていると。しかしながら問題は中国側が通常貿易でなく、国境貿易を望んでいる点にある。「もし通常チャンネルでの貿易を行えば初めに代金の40%のみを支払い、残金は品物が販売されたのちの支払いとなる」と中国側はいう。しかしこの提案はリスクがありIncomfishのHy氏は受け入れられないという。Hai Nam社のSac氏も通常貿易可能な中国の相手を選択するという。


放射能漏れを修理   タミール号が出港

2011-07-12 08:13:51 | 海事
ロシア原子力砕氷船Tamiyrが放射能漏れ修理のための2か月ののちKola湾を出てKara海に向かった(6月29日 Barents Observer)

“Taimyr” は母港であるムルマンスクを日曜日夕刻に離れ進路を北東にとりKola湾からバレンツ海のKara海およびエニセイ河に向かった。原子炉1基を搭載した本船は5月3日エニセイ河のDudinkaの北で活動中原子炉のパイプラインの一部に本社能漏れが発生。ただちに活動を中止しムルマンスクに帰還、ロシア原子力砕氷船の基地であるAtomflotで修理を行った。
本船の修理期間中は他の河川砕氷船“Vaigach”がエニセイ河北部の氷で覆われた水面での支援にあたった。

先週の土曜日最新の原子力砕氷船 “50 Let Pobedy”がムルマンスクから観光客を載せ北極に向かった。この航海は毎年の夏に行われるもので 今年で35年目、乗客は中国人であった。残りの原子力砕氷船はムルマンスクにあり7月に始まる北部水域航路の再開に備えている。