ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

「ミス沖縄」も打ち切りになるのだから、やっぱり観光親善大使に将来はないのだろう(相当好意的に考えてもかなり厳しいと思う)

2023-02-21 00:00:00 | 美女探求

bogus-simotukareさんからもコメントをいただきましたように、また観光親善大使の打ち切り(厳密には、廃止でなく「休止」とのこと)が報じられましたね。先日読んだ記事を。

>「ミス沖縄」選出を休止 40代にわたり観光PR ジェンダー平等の観点から「発信手法、再考する時期」
2023年2月18日 07:00

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は17日、沖縄の観光や物産のPRに従事する「沖縄観光親善大使ミス沖縄」の選出事業を休止すると発表した。ジェンダー平等の観点から、応募対象を女性限定としていることに反発の声があることなどを理由に「(ミス沖縄の役割について)従前のスタイルから脱却する必要性や、観光情報発信の手法などについて再考する時期に来た」としている。他の団体でも、これまで女性に限定してきたキャンペーンの手法を見直す動きが広がっている。

  ミス沖縄は、国内外で行われる観光関連の公式事業やイベントなどで沖縄県のPRを行っており、40代にわたり活動を続けてきた。毎年、スカイブルー、コバルトブルー、クリーングリーングレイシャスの3人の女性を選出してきた。年間平均延べ450日、イベントなどへ派遣されているという。

 多様性を重視する考え方を背景に、自治体のPR役となる観光大使の選考や地域イベントで開催される「ミスコンテスト」については、全国的に廃止や見直しが相次いでいる。OCVBの担当者は、40年間で社会的環境の大きな変化があったとし、「他の自治体が起用するキャラクターやVチューバー(バーチャルユーチューバー)なども参考に、沖縄観光に何が一番ふさわしいのか考える1年にしたい」と話した。
(與那覇智早)

まったく個人的な話をしますと、過去の「ミス沖縄」の女性と私は1人知り合いです。このブログにもかつてご登場願っています。彼女はミュージシャンでして、記事にした以外にも、何回かライヴに行っています。

大阪で、沖縄のミュージシャンのライヴを楽しむ(ゆいゆいシスターズ)

それはともかく。bogus-simotukasreさんもご指摘のように、この件は赤旗も記事にしていますね。沖縄が舞台だからか。では琉球新報の社説を。

><社説>ミス沖縄選出休止 多様性重視へ転換の時だ
2023年2月19日 05:00

 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は沖縄の観光や物産のPRに従事する「ミス沖縄」選出事業を休止する。社会的環境が大きく変わったことを理由に挙げた。

 ジェンダー平等の観点から、応募対象を女性に限定していることへの反発や、全国的な「ミスコン」見直しや廃止の流れなどが背景にある。
 この判断は評価できるが、遅きに失した感がある。性別や年齢、婚姻の有無、国籍などを問わない、地域・観光PRの担い手を選ぶ手法が全国で広がっている。観光立県である沖縄は率先して多様性を重視するPR手法に転換し、さらに広めるべきだ。
 全国で「ミスコン」は戦前から行われ、戦後は「女性解放の一つの象徴」と言われ急速に広がった。しかし「性の商品化」との批判が強まり、見直す企業や自治体が増えてきた経緯がある。
 そもそも地域や観光PRの担い手が女性でなければならない必然性は皆無だ。逆に男性を選ぶ「ミスターコンテスト」が広まればいいという問題でもない。多様性について、じっくり考える必要がある。
 まず、「男性か女性か」の二択では、その性自認の枠に当てはまらない人々を排除してしまう。セクシズム(性区別・性差別主義)を助長する問題もある。審査による評価が「女性らしさ・男性らしさ」という画一的な固定観念をつくる、あるいは補強する恐れがあるのだ。
 また、外見の良さで人を判断することを指す「ルッキズム」の問題もはらんでいる。これまでコンテストは、スピーチを取り入れるなど審査基準は多様化しているものの、外見を重視する傾向は否めない。「画一的な美の基準」で人を序列化することも多様性とは相いれない。
 こうした固定観念に陥ることなく多様な人々が生きやすい社会に向け、さまざまな価値観、生き方を尊重する考えに即したPR事業に見直していくことこそが重要だ。その動きは全国で広がっている。
 群馬県の伊勢崎市観光物産協会は昨年より「未婚女性」を募集資格から除いた。外国籍の住民も多いことから募集要項に国籍不問も明記した。愛知県一宮市の「一宮七夕まつり」は昨年、「未婚女性限定で容姿を審査する選考は時代に合わない」との理由で「ミスコン」を廃止した。県内でもオリオンビールがキャンペーンガールを2021年度に廃止している。
 年齢、性別、国籍などの属性や婚姻の有無ではなく、それに代わる基準でPRの担い手を選ぶべきである。地域や観光分野ならば、誇りに思う情熱や知識を問う手法もある。
 沖縄県や企業・団体が県内で進めている国連の持続可能な開発目標(SDGs)は、ジェンダー平等や人・国の不平等解消を掲げている。この観点から、観光分野だけでなく、さまざまな事業でPR手法を見直す時機に来ている。

私もこの件では、いろいろ記事を書いています。

地域ミスコンも、将来性はあまりないと思う(特に地方発は)

やはり観光親善大使のたぐいは、先細りなのかもしれない

観光親善大使のたぐいも、なかなか厳しい状況ということになりそうだ

観光親善大使も、なかなか存続が厳しいのではないか(新しい「宮崎サンシャインレディ」が決まった)

私も、函館の観光親善大使である「ミスはこだて」が廃止になった際は、「うひゃー」でしたが、しかしそれから数年たった現状では、これはますます存続は厳しいものになっていくだろうなということがどんどん加速しそうですね。宮崎サンシャインレディについて、ある人が(現在リンク先はたどれなくなっている模様)、

>ジェンダーレスの流れからミスコン廃止が相次いでいるが、宮崎市もいつまでこんな事が出来るとは思えない。

もしかしたら今回が最後のサンシャインレディになるかもしれない。

と指摘していました。宮崎県の各市の観光親善大使は、すべて「レディ」と名乗っていまして、つまりは女性のみが対象なのですが、これも中止を余儀なくされるところが出てきそうですね。私は、

>次のサンシャインレディがあるかもわからないし、あったとしてそのまた次は、さらに存続が厳しくなっていくのは避けられないと思います。

とかつて書いていますが、「ミス沖縄」というのは、観光親善大使の中でも、日本を代表するといっていいくらいの有名なものですから、「ミス沖縄」が中止になるのなら、これは日本のどこの観光親善大使が選出中止・廃止になってもなんら驚きではありませんね。個人的には、別に「ミス沖縄」に思い入れがあるわけではないのですが、ここは継続するのではないかと思っていました。が、そういうものでもなかったわけです。

確かに少子化の進行といい、意識の変化といい、観光親善大使に世の女性たち(男性も同じようなものでしょうが)が魅力を感じるかと考えると、とてもそうは思えませんからね。そっちの方面が好きな人間にとっては、今後も景気の悪い話が続出するのではないかと思います。

なおこの件では、bogus-simotukareさんも記事を書いておられまして、拙記事をいろいろはりつけていただいています。ありがとうございます。上の写真は、第40代のミス沖縄です。ローマ字(ラテン文字)でのタスキの記載がミス沖縄の特徴です。

今日のしんぶん赤旗ニュース(2023年2/19、20日分)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月まで、『戦場のメリークリ... | トップ | 高齢者の運転問題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。