ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

石原裕次郎の死んだ原因は過度の飲酒だが、煙草の吸い過ぎもそうとう悪かったはず(渡哲也はそれがまずかったと思う。あと『大都会』では、神田正輝は新人だったのね)

2024-02-28 00:00:00 | 映画

2024年は、石原裕次郎の生誕90年(1934年12月28日生まれ)とのことで、CSの「ホームドラマチャンネル」で、石原プロモーション制作のドラマが放送されています。それで私、『大都会 闘いの日々』と『西部警察 PART-I』を観ていまして、ちょっと感じたことを。

石原裕次郎をはじめとする出演者が実によく煙草を吸いますね。上は、『西部警察』のエンディングの曲のEPですが、まさに彼が煙草を吸っているのがジャケット写真なのは、裕次郎の過度の喫煙とその時代の喫煙の社会的位置づけがよくわかるというものです。

裕次郎の死因は、酒の飲みすぎを理由とする肝細胞がんですが、おそらく彼の過度の喫煙もそうとう彼の身体にダメージになっていたのではないかと思います。以下レコードやDVDなどのジャケットの写真を。

というわけです。煙草を吸いながら酒を飲めば、さらに身体に悪く作用します。で、渡哲也も煙草で体を悪くしました。例えばこちらの記事を。1996年の記事の復刻です。


NHK大河ドラマ「秀吉」の信長役がキマってます。毎週日曜付でお送りする「日曜日の“男”“女”」の第1回は、映画全盛時スターの香りを残す数少ない一人、渡哲也・石原プロ社長(54)に「男の美学」について聞きました。「そんなこと口にしたらキザになりますよ」としきりに照れ笑い。が、2度の大病を克服しながら、医者に止められているたばこを悠然と吸い「なるようにしかなりませんから」。語る節々に「美学」がにじみます。

渡に関しては、この1枚だけのご紹介にとどめますが、彼の死因は肺炎であり、それは相当に喫煙で肺をやられていたということでもあったはず。美学だかなんだか知りませんが、やはり喫煙はよくないですね。裕次郎は飲酒量がひどすぎましたが、渡は煙草を控えればもう少し俳優人生を続けられたでしょう。

以下、石原プロ関係ということでのおまけということで。神田正輝がデビューしたのは、1976年の上でご紹介した『大都会 闘いの日々』でして、73年に裕次郎から声をかけらたとのこと。この作品が、本格的なデビューとなったわけです。

で、フロントクレジットのキャストで、神田氏は「(新人)」と出ています。

今時映画などでも新進俳優が「(新人)」と紹介されることもなくなっているかと思いますが、神田は、裕次郎が信頼する日本テレビの岡田晋吉プロデューサーに面倒をみてもらい、コメディ系の「青春ド真中」、「ゆうひが丘の総理大臣」、「俺たちは天使だ!」に出演して実力をつけ、他局の「大捜査線 」で武者修行をしたうえで殉職という形で降板し、本家(?)の「太陽にほえろ!」に番組終了まで出続けたわけです。なお下の写真は参考ということで。「田島真夕」という人が(新人)とあります。1994年に放送されたTBSと大映テレビによる「西村寿行サスペンス 徳田刑事シリーズ(2)追跡のオホーツク 被害者はなぜ徳田の名を言い残したか?絶滅したケモノを追って網走へ」より。(新人)とあるのだから、それ相応に期待された人材だったのでしょうが、私の調査した範囲では、この後これといった芸能活動は確認できませんでした。こういう事例は、少なくないように思います。


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西部警察 PART-I (gaulliste)
2024-03-03 13:11:18
3年くらい前にGYAOで無料配信されていたときに見ていました。
ほんと、これでもかというほどに喫煙シーンが出てきます。
昔、電車の乗り換えの1、2分の間に喫煙する人達を見て、
そうまでして吸いたいかと驚きましたが、そのころのドラマなので
これだけの喫煙シーンが有っても何の違和感もなかったのかもしれません。

面白かったのはカーチェイスのロケ地がほとんど芝浦と海岸で、
毎回のように犯人が芝浦一丁目交差点から芝浦二丁目交差点に向かって
逃げていることに笑いました。
芝浦二丁目交差点付近に五十嵐冷蔵という会社があるのですが、その関係と
思われる茶色いビルが、ほぼ毎回、犯人たちの車のフロントガラス越しに見えます。

また、当時働いていたビルの建設中に内部でドンパチやっていたのが面白かった。
何話か後には、完成した様子も登場したし。
返信する
>gaullisteさん (Bill McCreary)
2024-03-04 00:27:05
どうもコメントありがとうございます。gaullisteさんにおかれましては、長期にわたってこのブログを読んでいただいておりまして、感謝の言葉もありません。


昔、電車の乗り換えの1、2分の間に喫煙する人達を見て、
そうまでして吸いたいかと驚きましたが、そのころのドラマなので
これだけの喫煙シーンが有っても何の違和感もなかったのかもしれません。

でしょうねえ。ちょうど今『赤い迷路』を観ていまして、ほんと登場人物の喫煙がはなはだしいですね。


芝浦二丁目交差点付近に五十嵐冷蔵という会社があるのですが、その関係と
思われる茶色いビルが、ほぼ毎回、犯人たちの車のフロントガラス越しに見えます。

ご教示ありがとうございます。こちらの写真に出てくる建物ですかね。

https://hamanews555.blog.jp/archives/19944964.html

装甲車が出てくる回(1話と2話)も撮芝浦あたりで影しているようですね。私が働いた建物も、何回か撮影に使われています。すぐ近くで杏を観たことがあり、さすがに美人でスタイル抜群でした。
返信する
五十嵐冷蔵 (gaulliste)
2024-03-24 22:36:15
>ご教示ありがとうございます。こちらの写真に出てくる建物ですかね。
その建物です。

こちらの真ん中あたりにある写真の建物です。
https://note.com/r30_western_p/n/n5ac82b9430f1

現在は後ろに高い建物が立っていますが、昔は手前の5階建ての茶色いビルだけでした。

その前に、現在は防衛装備庁の研究所になっている建物が載っていますが、昔は防衛庁の研究所でした。
その先に、私の昔の勤務先の本所があり、朝夕の通勤時間帯は身分証明書を見せたら、通り抜けさせてもらえました。
西部警察の撮影の十年後ぐらいの話。
最近じゃ、ありえない話でしょうけど。
返信する
>gaullisteさん (Bill McCreary)
2024-03-25 20:58:31
どうも、興味深いご教示ありがとうございます。

けっこう『西部警察』も、そういった国立機関でのロケーションがあったんですね。そういえば、『太陽にほえろ!』での七曲署は、外観は自衛隊関係の建物だったそうですから、ほかにもそういったケースは多いのでしょうね。


の昔の勤務先の本所があり、朝夕の通勤時間帯は身分証明書を見せたら、通り抜けさせてもらえました。
西部警察の撮影の十年後ぐらいの話。

80年代から90年代初めくらいの話ですかね。昔なら、確かにそういうこともあったのでしょうね。
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