拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

イタリア語のパルシファル

2013-12-21 10:02:53 | インポート
エルフリーデ・トレチェルは1958年に早世した。その時代だからイタリア・オペラもドイツ語で歌ってる。逆もまたしかり。マリア・カラスはクンドリー(ヴァーグナーのパルシファル)をイタリア語で歌ってる(ヴァーグナーをドイツ語以外で歌うなんて、と目くじらをたてる向きがあるかも。けど、イタリア語、うまいこと無限旋律に乗っかってます。「Das weiß ich nicht」→「Io non lo so」って具合)。原語上演が当たり前になったのは20世紀後半だそうで。歌手は大変になりました。ドイツのソプラノはスザンナを歌うにもイタリア語とドイツ語両方覚えなければいけない。フェリシティ・ロットは、インテルメッツォ(R.シュトラウス)をグラインドボーンでは英語、ミュンヘンではドイツ語で歌ってました。なかには白旗を揚げる人も。その昔、東ドイツのオペラ団が日本に来たとき、フィガロを歌うはずの歌手がイタリア語を覚えられないといってキャンセルした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿