拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ボッティチェリの「サギ」

2022-12-25 10:58:05 | 音楽

一昨日ちゃんと見られなかった利根川を見たい。と思ったらいてもたってもいられなくなり、どうせ暇だし、イブの予定もないし、ヒートテックのアンダーシャツは着たきり雀だからたくさん歩いてもOK、ということで、取手行きの常磐線に飛び乗った。予定ルートは取手から大利根橋で利根川を渡り、「四季の道」を南下して手賀沼に至る、である。

その今回の小旅、端緒でつまづいた。大利根橋が、こ、こ、こ、怖い。国道6号線(水戸街道)の橋なのだから、大きな橋を想像していた。しかし、歩道の幅は1.5メートルほど。フェンスも腰くらいまでしかない。なるべく車道側を歩こうとすると、あざ笑うかのように大型トラックが真横をぶんっと通過して威嚇する。よっぽどほふく前進しようかと思ったくらい。だから、この写真を撮ったときなどは、まるで、あさイチでニュースを読む森アナウンサーのようであった。

森アナのよう=股を開いて踏ん張って撮った、ということである。道理で、人が歩いてないはず。自転車だったらもっと怖かったろう(と思ったら、一台だけ自転車が通っていった。あの人はとび職をされているに違いない)。もう利根川はこりごり、来ることはないだろう(と、いいながら、銚子小旅で唯一行ってなくて心残りなのが銚子大橋。「大橋」って言うんだから、ここみたく歩道が狭いってことはないだろう、と思ったら行きたくなった)。

さて、冷や汗をかいた(かもしれないが、ヒートテックのシャツが全部吸い取ってくれたのせいか、汗の跡形もない。このシャツはすぐれものかもしれない。いや、最終評価は登山をしてからである)後は、地図上の「四季の道」をひたすら南下。こんな名前がついてるから、整備されたおしゃれな道かと思ったらただの産業道路。やはり歩く人などいないようで、歩道は蔓でふさがれていて、それをかきわけながらの行進であった(眠り姫を探す王子か)。

そんななか、多くの鳥が目の保養。こんな鳥だったり、

こんな鳥だったりがいて、

なかなかに可愛いものである(それでも恐竜の子孫である)。ただし、ついこないだまで、小鳥はみな雀だと思っていたワタクシだから、名前は分からない。

だんだん手賀沼が近くなってくると、沼とつながってるらしい水路にサギが現れた(冒頭の写真)。首の傾斜が奇っ怪。まるで、ボッティチェリの絵のヴィーナスである。童謡「森の子ヤギ」の3番で「♪とっこ(朽ち木)あたればくびこがおれる」と歌ってるのを思い出す(モディリアーニの絵のご婦人方もときどき「くびこがおれてる風」である)。

白ばかりではない。黒いのもいた。

なかなか不敵な面構えだ。と、こやつらが一斉にはばたいた。

いっとき都心にいてゴミをあさっていた烏が最近見なくなったと思ったら、このあたりに移動したのだろうか。

上空高いところには、こんなのも。

これは人工の鳥である。そう言えば、最近ちゃんと見てないのだが、朝ドラの舞ちゃんには彼氏ができたのだろうか。

なーんて思いながら空を見てたら、空の低いところに、移動せずに浮かんでいる飛行物体を発見。

未確認飛行物体(UFO)に違いない。

未確認の物体は、ようやっと着いた手賀沼にも。やぶの向こうにたたずんでいた物体、

水鳥だろうが、その正体は最後まで不明であった。

そうこうするうち、こないだ西白井から手賀沼まで歩いたときとほぼ同時刻に手賀沼大橋に行き着いた。再度、歩く。ほらー、広いんだよ、フェンスだって高いんだよ、だから怖くないんだよ。そう言えば、前回、富士山が見えた。今回も見えた。

富士山は手賀沼大橋のどこからでも見えるものではない。山陰が切れた一点のみから見える。そのことを確認した。

こうして歩きも歩いて3万歩超え。前日に1万8000歩歩いたうえでのことだから、この記録は偉大である。だが、外食はしなかったからお誕生日の当日祭をしたことにはならない。夕食は、拙宅にて、ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォーを開けた。

今年はインフレで超高い。去年、千円を切っていたペットボトル入りのヤツが1600円もする。だから、今年は買わないつもりだった。ところが、近所のディスカウントで、その1600円のと並んで、なんと、ヴィラージュで(普通のヤツより高級)、ガラス瓶で、木のコルクのヤツが千円ちょっとで売っていた。これは買わない手はない。ということで、私のボジョレー・ヌーヴォー歴は途切れることを免れたのである。なんで安いのか。船便が着いたのかもしれない。あるいは、この店には業者が処分に困った商品を持ち込み、それを社長が買いたたくというから、そういう理由か。いずれにせよ、哀れなのは1600円のヌーヴォー君である。ますます売れそうもない。因みに、「What's Michael」のある回で、ペットショップで売られていたニャジラちゃんは、二束三文がそのうちタダになり、さらにはおまけまでつけられていた。そう言えば、ウチのお嬢達も、タダのうえに、キャリーバッグのおまけまでつけてもらったっけ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿