拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

クラリネットに葉っぱが生えたら私は救われる!?

2020-01-29 12:37:09 | 音楽
先週、「スカーレット」を見て予想した今週の展開は、キミコの亭主と弟子のミツがキスをする(不倫)。それが原因でキミコと亭主は別れる。実際、予告編で息子はどっちが預かるみたいな話があったから。と、ところが、未遂はないだろうと思っていたキスはまさかの未遂(唇が触れる直前で亭主が目を覚ました)。ミツは、愛を遂げることができないことを悟り、居続ければ辛いだけだから二人のもとを去る。口では違う強がりとかを言って。純愛、泣けますのー。不倫を期待していた我が身が恥ずかしい。私も、ヴェーヌスベルク(説明は後で)の乱痴気路線は変更、以後、清純路線を走ります(と言っても、妄想の中の話ですけど)。これに対して再放送している「おしん」はどうだ。かつて姑にいびられて日本中から同情されたおしんが立場逆転、田中美佐子演じる嫁に対する当たりの強いこと強いこと(「嫁いびり」とは言いませんけど)。小姑(スーちゃん演じる初子)に今まで通り家事をやってもらってあたしは店を、という嫁に対して「初ちゃんはお手伝いじゃないんだよ」って言ってたが、嫁さんだってお手伝いじゃないんだろうに。それに、店の大事なときに嫁に来たんだから働くのが当然と言っているが、そもそも結婚には反対で、それとは別に店を大きくしようと思ったんでしょ。嫁が来なくても人手をまかなえると思ってたんでしょ。話が違う。なんだか胸くそ悪い。因みに、田中美佐子というと、大昔、大学教授だかなんだかの愛人を演じた映画があって、知人にそっくりな立場の女性がいて、○○ちゃんと同じだねー、と共通の友人と噂したことがあった(後注:田中美佐子の(役の上での)相手は大学教授ではなく予備校講師だった。大学教授は○○ちゃんの先生(彼氏)だった)。さて、ヴェーヌスベルクの補足。ヴァーグナーのタンホイザーに出てくるヴェーヌスベルク(山)の地下では、毎晩美の神ヴェーヌスが主宰する通唱会ではなくて酒池肉林の宴が繰り広げられる。騎士タンホイザーは清純な婚約者(エリーザベト)がいながらヴェーヌスの虜となり夜ごと愛欲に耽っていたが、物足りなくなってエリーザベトの元に帰る。ところが、清純路線にも飽き足りなくなって歌合戦の場でヴェーヌスベルク万歳みたいなことを叫んで皆から糾弾される。その後反省してローマに巡礼するが、教皇から、お前の持ってる杖から葉っぱが生えない限り許しは得られないと突き放されヴェーヌスベルクに戻る途中でエリーザベトが死んで、杖から葉っぱが生え、タンホイザーの魂も救われるというお話。あれま、じゃあ、私も清純路線に路線変更して、じきに乱痴気路線に戻って、やっぱ反省して、クラリネットから葉っぱが生えて救われるってこと?(って、所詮妄想の中だけの話ですから)。因みに、グリム童話を読んだときも、杖から葉っぱが生えて神様から許されるって話がありました。それから当初「タンホイザー」は「ヴェーヌスベルク」という題名のはずだったが、「Venusberg」は医学用語で恥ずかしい丘という意味があるのでタイトルが変更されたそうな。

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